+ | 正体 |
生前の彼女の名前はカーリー。
「裏路地」と呼ばれる、「都市」に隣接していながらもならず者達や便利屋(*1)が跋扈する地において、「赤い霧」の異名を馳せた伝説的な便利屋。 ちなみに「色」が付く異名はフィクサー協会が最強クラスのフィクサーに与えるものである。(*2)
彼女が旧ロボトミー社と接点を持つことになったのは「(彼女を)用心棒として雇いたい」というカルメンのスカウトに応じたからである。
指示された時刻と場所に訪れたカーリーを見たカルメンは少し驚いた。
それもその筈、"あの"伝説の存在が自分たちの味方になってくれるなど、想像していないわけではなかったが、失敗前提のスカウトだったからだ。 他にいくらでも良い雇い先があっただろうに、それら全てを蹴って自分たちの元に来てくれたカーリーを、カルメンは心の限りを尽くして歓迎する。
余談だが、スカウトの話を聞いた時はかなり険しい顔をしていたらしい。
が、それでも来てくれたカーリーはカルメンに「私のこと、好きになっちゃった?」と茶化され「な、何言ってんだよ……!」と顔を赤らめていた。 キマシタワー
ちなみにカルメンが彼女をスカウトしようと決心したのは、彼女の評判や強さを知ったから…
…ではなく、ある日カーリーが裏路地で逝去したお婆ちゃんの葬式代を出し、自身も参加していた、という素朴な優しさを知ったからである。 本人は「ネズミが増えると厄介なのと、あの婆さんには食べ物を恵んでもらったことがあったから」と言い訳していたが、カルメンは気にしなかった。 カーリーが「優しい」人物であること。そしてその「優しさ」が、カルメンの大事な同僚…A達を守ってくれることに期待したのだ。
だが…カーリーは、そんな彼女を見てこう思っていた。
確かにカルメンの人を見る目は正確で、その偉大さはいくら書籍化しても足りないほどである。
だが余りに他人を見ることに熱中し過ぎていて、彼女は一番重要な「自分自身」を見ることができていなかった。
思えば、当時の彼女達は夢に思いを馳せて、自分たちを慕ってくれる優秀な人たちが集ってくれて、幸せな夢を見ていた。
そしてそれがある日、全て奪われてしまうことなど、到底承服できなかったのだ。
彼女らの手口は恐ろしいほどに効率的で、冷酷だった。
まずミシェルの密告から情報を得ていたためか、旧ロボトミー社に収容されていた化け物……アブノーマリティを全て開放させることにより全職員を混乱に陥れる。 それでも生き残った僅かな人員を、見れば凍りつきたくなるような笑顔を浮かべて少しばかり葬ればいいだけ。
カーリーが駆けつけた際には既にアブノーマリティが開放された後で、絶望的な状況下だった。
だが彼女は…カルメンとの約束を守ろうと、ほんの少しの職員の命でも守ろうと、背水の陣で絶望に立ち向かった。
…彼女は、本当に奮戦した。脱帽したくなるような活躍を残した。
脱走したアブノーマリティを一人で全て鎮圧し。その騒ぎを聞いて寄ってきた「頭」の戦闘員たる「爪」二人をねじ伏せた。
しかしこの状態で相当な負傷を負っていたのか、彼女の意識は一旦途絶えてしまう。 次に目覚めた時には調律者が彼女をいたぶり、片腕をもぎ取られてしまう。 もう目は光が見えない状態、だがそれでも彼女は咆哮し……。
その健闘虚しく、旧ロボトミー社は滅び去った。
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+ | セフィラコア抑制 |
WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING
セフィラ崩壊によるクリファ顕現 セフィラコアの抑制が必要 WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING
ゲブラーのコア無力化
赤い霧が帰ってきます
私が帰ってきた。苦痛より歩み出た赤い霧。
ゲブラーは生前の頃から、何も守れない無力感を怒りに変えて、それをアブノーマリティにぶつけてきた。
だがそれは徐々に行き過ぎてきていた。しかし他のセフィラから咎められても彼女の怒りは止まらない。 そしてその怒りは呆れ半分で下層から顔を見せた女性から指摘を受けたことで限界に達する。 彼女の怒りは狂気に姿を変えて、暴走の限りを尽くしてしまう。 Xはそんな彼女の思いを全て受け止め、彼女を止めなくてはならない。
さて、そろそろロボトミーの記事を読むのに慣れてきた諸兄達は、上記の文を見て「ん?」と思わなかっただろうか?
「ゲブラーのコア無力化」?「赤い霧が帰ってきます」? これじゃまるで……思った察しのいい貴方。
結論から言おう。ゲブラーコア抑制戦は「ゲブラー本人とのガチバトル」である。
目には目を。歯には歯を。武力には武力を。ということなのだろうか…。
さて。暴走したゲブラーは懲戒部門メインルーム二階に敵対存在「赤い霧」として出現する。
危険度クラス分類は最上級のALEPH。こちらもできることならALEPHのE.G.O装備エージェントで勝負したいところ。
こんな場所は私がすべて破壊するしかない
赤い霧の最大HPは3000。ただし第一形態から第四形態まで存在し、HPゲージを削りきっても次の段階に移行してHPが最大まで回復する。
第四形態のHPをゼロにしてようやく鎮圧できる。
形態によって戦闘スタイル…装備する武器や攻撃方法が異なるため、こちらも柔軟な対応が必要である。
全ての形態は共通して、メインルームにしか現れず、特殊能力以外で部屋を移動することもない。 後述するように、魔弾の射手などと同様の壁を貫通する攻撃を持っているが、形態移行時や自身がいるメインルームで交戦中でなければ使うことはない。 その為、近くに部屋に戦闘要員を待機させて回復させるヒットアンドアウェイ作戦がかなり有効。
また、通常の作業も可能なので、PE-BOXを稼いで魔弾の射手やウサギチームをけしかけることも可能。
作業要員は教育・安全上方にある、エレベータあたりに待機させておくといい。 この場所はほとんどの攻撃を食らわずにいられるので、直近に扱いやすいアブノーマリティがいれば容易に稼ぐことができる。
○第一形態
E.G.Oの本当の使い方を見せてやる
第一形態では、赤い霧は以下の攻撃方法を用いる。
・右手に持った「懺悔」(「たった一つの罪と何百もの善」のE.G.O武器)を振り下ろし、25~35ポイントのWHITEダメージ。
・左手に持った「赤い目」(「母なるクモ」のE.G.O武器)を振り下ろし、25~35ポイントのREDダメージ。
・両手に持ったE.G.O武器を同時に振り下ろし、REDとWHITEのそれぞれ25~35ポイントダメージ。
・黄金狂(「貪欲の王」のE.G.O武器)を装備し、赤い霧がいる部屋と施設内のランダムな部屋に魔法陣のようなポータルを生成。
黄金狂を構えて突進し、ポータルとポータルの中を行き来し、最後にたどり着いた部屋に衝撃波を放って攻撃。 突進に巻き込まれた職員は100ポイントのREDダメージ、衝撃波に巻き込まれた職員は300ポイントのREDダメージ。 この攻撃はHPを1000削られる度に一回行う。
黄金の道よ、開け
第一形態なだけあってまだ易しめな攻撃が多い。
主な攻撃も属性が比較的対策しやすいREDとWHITEであるため、ある程度打たれ弱くても属性シールド弾でカバー可能。 この段階でも結構キツイ…という管理人は、エージェントを鍛え直したり装備を見直すことをオススメする。
気をつけなければならないのは、HPを1000削るたびに行う黄金狂による突進攻撃。
こればかりはシールド弾ではカバーできない威力を持っているため、HPが減って黄金狂を持ち出したら素直に回避に徹すること。
ちなみに、黄金狂による攻撃は、無敵ではない。そのため、他のアブノーマリティの攻撃を食らう場合もある。
○第二形態
昔のように私は弱くないぞ。どれだけ切られ、どれだけ壊されてもまた復旧すればいいのだからな
第二形態に移行するとBGMが変化し、持っていた「懺悔」と「赤い目」をどこかに消して新たなE.G.O武器を持ち出す。
第二形態では、赤い霧は以下の攻撃方法を用いる。
・左手に持った「ミミック」(「何もない」のE.G.O)武器を大きく振りかぶって溜め、斬りつける。70~80ポイントのREDダメージ。
何もないはずだ
・右手に持った「ダ・カーポ」(「静かなオーケストラ」の武器E.G.O)で素早く二回連続で斬りつける。合計70~90ポイントのWHITEダメージ。
静かな楽章
・どこからともなく「天国」(「地中の天国」の武器E.G.O)を取り出して、前方に投擲する。
投擲した「天国」は壁や障害物を貫通し、接触した職員に100ポイント前後のBLACKダメージ。
地中の天国
・「ダ・カーポ」をランダムな部門のメインルームに投擲し、その後少し遅れて「ミミック」も同じ場所に投擲する。
その後赤い霧が障害物を乗り越える跳躍を行って、二つのE.G.Oがあるメインルームに移動する(通称『レガート』)。 投擲した「ダ・カーポ」に触れた職員は150ポイント前後のWHITEダメージ。 同じく投擲した「ミミック」に触れた職員は220ポイント前後のREDダメージ。 また「ミミック」がメインルームに到着した際に部屋全体に響き渡る衝撃波に触れた職員にも100ポイント前後のREDダメージ。 この攻撃はHPを1000削られるたびに一回行う。
頼んだぞパートナー
ここから攻撃が苛烈になっていくため注意。間違ってもHE装備以下のエージェントは参戦させてはならない。
特筆すべきは「天国」の投擲と『レガート』。この二つは威力が高く、対応する属性の耐性値が高くなければまず即死する。 基本は当たらないように立ち回るべきなのだが、「天国」の投擲は同じライン上に立っている職員にも命中する。 そのため同じラインに立っているエージェントがいるかどうか確認してから戦闘を仕掛けた方が良い。
『レガート』対策はHPゲージが1/3もしくは2/3に到達する辺りで攻撃を一旦止め、遠距離攻撃だけで『レガート』を誘発させて空振りさせるとグッド。
○第三形態
私が何の準備もしてなかったとでも?
第三形態の赤い霧は、以下の攻撃方法を用いる。
・保有していた「ダ・カーポ」と「ミミック」を左右に放り投げて捨てる。その後「ジャスティティア」と「笑顔」を手に持つ。
投げ捨てられた「ダ・カーポ」及び「ミミック」に触れた職員は300ポイントのWHITE、及びREDダメージ。 この攻撃は第三形態移行時の最初に必ず行う。
・右手に持った「笑顔」(「笑う死体の山」のE.G.O武器)を二回連続で地面に叩きつけて攻撃する。
一回目はダメージがないが、黒い衝撃波を放って触れた職員の移動速度を90%低下させる。 二度目に叩きつけた際の黒い衝撃波によって100ポイントのBLACKダメージ。
食われてしまえ
・左手に持った「ジャスティティア」(「審判鳥」のE.G.O武器)を目の前に構えてほんの少し溜め、その後前方の短い距離に飛ぶ斬撃を放つ。
飛ぶ斬撃に触れた職員に50~70PALEダメージ。
審判の時だ
・「天国」の投擲(第二形態参照)。
・「黄金狂」の突進(第一形態参照)。この攻撃はHPが1000削られるたびに行う。
まず第三形態に移行する際、必ず「ミミック」と「ダ・カーポ」を左右方向にぶん投げる。
方向は真っ直ぐなので、すぐ逃げられる状況を作れれば対処は簡単。 収容しているならば「魔弾の射手」に依頼して第二形態にトドメを指すのが安全。
そして第三形態だが、「笑顔」による攻撃もさることながら「ジャスティティア」によるPALEダメージがキツイ。
PALE耐性はALEPH装備でも用意しにくいので喰らうとダメージが一気にかさむ。 いっそのこと割り切ってヒットアンドアウェイ戦法で地道に削るか、あるいはここまで温存してきた弾丸でPALEシールド弾をつぎ込むか… 状況によって柔軟に戦法を取捨選択しよう。
ちなみに、この形態に対してある程度距離を離した状態で遠距離攻撃をし続けるとその場で攻撃を空振りしまくるというちょっとおバカな行動をとる。
どうした姉さん? どうしてもキツイという管理人はお試しあれ。
○第四形態
ここに終末を……
第四形態になった赤い霧は以下の攻撃方法を用いる。
・第三形態で持っていた「笑顔」を地面に叩きつけて粉砕し、同じ部屋にいる職員に対して100ポイント前後のBLACKダメージ。
この攻撃は第四形態に移行して最初に一回のみ行う。 この行動以降、もう片方の手に持っていた「ジャスティティア」は「黄昏」(終末鳥のE.G.O武器)に変化する。
・施設内にいるランダムなエージェントに赤い目のようなマーキングを付与し、そのエージェントに向かって施設内を全力疾走する。
疾走している赤い霧に触れたエージェントは「黄昏」で斬りつけられてランダムな属性の100ポイント前後のダメージ。 マーキングされたエージェントがいる部屋にたどり着くと、赤い霧は全力で「黄昏」を振り下ろし攻撃する。 この攻撃は100ポイントのランダムな属性ダメージが複数ヒットする。 攻撃の後、赤い霧は疲弊して一定時間その場に留まる。
裂けろ
・施設内のランダムな部屋にポータルを生成し、「黄金狂」をポータルに放り投げて自身もその後を追う。
「黄金狂」に触れた職員は100ポイントのREDダメージを受ける。 更にその後に続く赤い霧に触れた場合は「黄昏」で斬りつけられてランダム属性の100ポイントダメージを受ける。 ポータルが一つしかない部屋に到着した場合、赤い霧はその部屋を全力で「黄昏」で斬りつける。 部屋の中にいる職員はランダムな属性の100ポイントダメージを複数回受ける。 攻撃の後、赤い霧は疲弊して一定時間その場に留まる。
私の邪魔をするな!
この形態では全E.G.O中でも屈指の性能を誇る「黄昏」を振るう。
攻撃力もぶっ飛んでおり、この形態の赤い霧に触れる=即死だと考えていい。 攻撃も凶悪なものが勢揃い。特に赤い霧が急に疾走し始めたら要注意。 対処を間違えると、道中接触したエージェントが辻斬りされまくって殉職した挙げ句、エージェント密集地には肉片しか残らない… という、悪夢みたいな状況が出来上がる。
ただこの形態で使用する攻撃はどれも、行った後疲弊してその場に留まるという特徴がある。
その上この状態の時は全属性相性が弱点(1.5倍)になるため、攻撃をやり過ごしたら反撃に転じて短期決戦で終わらせてしまおう。
誰かがマーキングされたら死亡確定じゃん、下手したら詰んじゃう!という人はご安心を。
この形態、準備さえできれば極めて簡単な攻略手段がある。ただし、事故要素が少しだけあるので注意。 下準備として、正義を100まで高めた職員で固め、全員にWAW以上の武器を持たせる。防具についてはできれば主力以外は何でもいいが、推奨はBLACK耐性。 第三形態をギリギリまで追い詰めたら、赤い霧がいる隣の部屋や廊下に全職員を集める。 そして、赤い霧が職員が集まっている場所に近づいたらとどめを刺す。最後に、「笑顔砕き」をやり過ごしたら、全職員を一斉入室させる。 上記の通りこの形態は「"あらゆる攻撃"の後全属性弱点の疲弊状態となる」ので、当然いつ来るか分かり回避が容易な笑顔砕き直後も疲弊状態になる。そこを全職員で袋叩きにしてやればいいわけである。 事故要素というのはとどめを刺す際に天国を密集している場所に投げられるか否か、そしてそれに耐えられるか否かである。あとは、どこのメインルームでとどめを刺すか。 天国は投げる方向がランダムなため、集合地点の逆からとどめを刺しに行っても発生しうるので、BLACK耐性もちで固めたいわけである。収容しているなら、魔弾の射手でとどめを刺してもいい。 メインルームの位置は、両サイドのいずれかが望ましい。隣がエレベーターなので、隣でなく上下に退避していれば天国による事故も無くなる。
この形態の赤い霧のHPをゼロにすると、晴れて鎮圧となる。
毒のような憎悪は私を消滅させ、再び目を覚ますようにしてくる
化物はいつも人を殺す。その罪悪に終りはない。私は奴らを罰するためにやって来た
まだだ、まだ足りない。まだ私の怒りは収まらない……私は止まるわけにはいかない
ああ……壊れていく……だが、この体が粉々になろうとも、もう武器は放さない……
セフィラコア抑制を達成すると、ゲブラーは管理人に以下の恒久的なアップグレードを与える。
ALEPH製E.G.Oに限れば
製造数実質2倍
という大変ありがたいアップグレード。
装備不足に悩む事も少なくなる。 激戦を乗り越えただけあって達成感はかなりのもの。感動を噛み締めながら、今後の戦いに備えていこう。 |
+ | セフィラコア抑制後 |
セフィラコア抑制後、正気に戻ったゲブラーはXに本音を打ち明ける。
カルメンに雇われる前まで、カーリーであった彼女は相手を叩き潰すことしかできなかった、と吐露する。
だからカルメンに頼られた時は、実は嬉しかった、と。 ただ生き残るためだけに培った自分の力で、誰かを守ることができると実感したから。
だが、結局は彼女が守りたいものは何一つ守れなかった。
ゲブラーとなった後はその怒りを、見当違いの方向で発散させていた。
……しかし、今になってようやく。彼女は、全く何も守れなかったわけではないことに気づく。
そう、カーリーがアブノーマリティや「爪」「調律者」の注意を引き寄せていた隙に、僅か二名だが逃げおおせた者がいた。
それは、AとB。彼らは間違いなく、カルメンの意思を継いで行動していた。
そして今もなおロボトミー社が新生しているということは、彼女の願いは未だに潰えていない。
そのことを再確認したゲブラーは、やっと肩の荷を降ろすことができた。
そう語るゲブラーはようやく「守り抜く勇気」が自分にもあったことを実感するのだった。
ハッキリとした理由も分からないまま、私はいつも怒りに満ちていた。
何か重要なことを見逃してる気がしたが、それが何かは分からなかった。
貴様も見たとおり、見当違いの方向で私はその怒りを解消していた。
だが、目的もなく放出される狂気は、消えることはなかった。
貴様が私を止めてくれなかったら、それは膨らんでいったまま、私自身もそれに食われただろうな。
……我々は最初に戻ることはできない。
あまりにも多くの状況が変わってしまったからだ。
だが、貴様が私を止めてくれたおかげで、少なくとも彼女との約束を守れたんだ。
だから貴様も思い出すんだ。
彼女は、貴様が罪悪感で苦しむことより、残った者たちを守り抜くのを望んだはずだ。
|
+ | 赤い霧が「再び」帰ってきます |
次回作『Library Of Ruina』でもゲブラー姉さんは続投。
階層のストーリーでは彼女の幼少時の話や、ある人物との出会いの話などを聞くことができる。
しかしもっと特筆するべきことがある。
なんと脅威度レベル「都市の星」の段階にて、かつての赤い霧と対面してお手合わせを願えるのだ。
LC本編においてはその瞳が曇り、ナマクラの刃しか振るえなかった彼女。
だがそうではない時の赤い霧とご対面、というわけだ。 ただし、他のゲストと異なり彼女は過去の存在であるため、アンジェラ曰くあくまでシミュレーションのようなものらしい。 仮想とは言えその存在は通常のゲストと変わりはなく、図書館のシステムに従って「ロボトミーコーポレーションの本」を賭けないといけない。 この本は特殊で、失われると適当な招待を一回挟まないと再入手できない。
さて、ここでは赤い霧との接待について解説していこう。
お前たちが試練を与える者か?
カーリー
色々とちょっと待て。
パッシブ「最強」により速度ダイスが確定で1つは「無限」になる。これによりそのダイス相手のマッチ変更は不可能。もし最低値のダイスが複数あれば、その全てが無限になる。
さらに「反撃」でこちらのリソース回復ページには十分な勝てる出目の反撃ダイスをバトルページ関係なく1つ追加。 さらにさらに体力が350を切るとE.G.Oが発現。全ダイス威力+2されて耐性アップにより被ダメージも減る。 しかも倒した司書の数だけ威力が更に増大していく。 ……なんかもうヤバいテキストしか書いてない。
これまでの図書館本編の接待においても、威力増加系のパッシブはあることにはあった。
しかしながら、それは何らかの条件付きだったりするものが大半。 例えばパッシブ「楔」は貫通属性に限り威力+1。 敵限定のパッシブだが、フィリップが持つ「激情」は威力が感情レベルの2倍だけ増加する。 そういった縛りや条件があってもなお、威力増加系のパッシブは目を引く程魅力的なのだ。 何せダイスの最低値・最大値が両方上がり、それだけ相手のダイスに打ち勝てる可能性が高くなるためだ。
さて話をカーリーのパッシブに戻そう。
うん、どう考えてもE.G.O発現させたらヤバい臭いしかしない。 司書が倒されればその数だけ際限なく威力が増加していくパッシブもなんか持っているので、一人やられると連鎖的に状況が悪化する。 まあ前述のフィリップの「激情」も大概ではあるけど なんとしてでもカーリーが舞台を蹂躙する様な状況だけは避けたい所である。
カーリーがメインで使ってくるのはこれらのバトルページ三種。
どれも共通して「一定以上のダメージを与えるとページを1枚ドローor光2回復。他の同名ページコストが1減少する」という効果がある。 パッシブスキルも併せて考えると、カーリーはますます暴れさせてはならない相手だと再認識できる。
カーリーはボス級の敵によく付いているパッシブ「揺らぎ(*3)」を持たない。
そのため光を枯渇させる戦法が有効である。 しかしながら枯渇前にこれらのページで暴れさせるのを許してしまった場合は話が別。 コスト0でページをバンバン撃ってくるようになるため、戦法そのものが瓦解してしまう。 「横斬り」なんかは特に光を回復する効果もついているので回り出すとヤバイ。 できればカーリーからの被弾ダメージは少なくした方が無難である。
…出目自体はわりかし普通じゃん?と思って司書の体力や混乱抵抗値の管理を怠ると…
これらのページでお仕置きされてしまう。
もうお察しだと思うが「気合い」の的中を許してしまうと、パワー3によって上記三種のページのコスト低減条件をほぼ間違いなく達成されれしまう。 そしてそのまま「突進」で全員轢かれて終わり…なんてことが普通に起きうる。 特に「気合い」の的中を許した場合、後述のE.G.O発現含めどうしようもなくなるので絶対に防ごう。 「リウ協会2課」の接待で手に入る「堅固な守り」などが良い選択肢になる。
本格的に始めよう。全部壊してやるよ……。
そしてE.G.Oを発現させると、接待はより激戦へと突入する。
E.G.O発現中は専用BGM『The Red Mist』が流れ、セフィラコア抑制時に見せたあの赤い残光を残す仮面と血走ったかのような意匠の鎧に身を纏う。 そして使用するページも追加される。ただし「大切断-縦」は発現前でも使用することがある。
パッシブはヤバいテキストが記してあったが、今度は数値がヤバい。
もはや他のバトルページとはレベルが違う。幻想体戦などのギミック主体の戦闘でしか拝めなかったような数値が記されてある。
これだけダイス値が高いと、防ぐ手段はかなり限られてくる。
というか斬撃抵抗のコアページを装着した司書が防御ダイス持ちのページで迎え撃って、素直に受けた方が無難。
「大切断-縦」は的中時、相手の他の速度ダイスに装着したバトルページを1枚破壊してくる。
これを踏まえると、このページの対象にされた司書は他のページ含め攻撃を受けることに専念した方がいい。 「大切断-横」は広域攻撃なのが悩ましいところ。 合算の広域攻撃であるため幾分か防ぐのも現実的ではあるが、それでも安定して防げるかと言われると微妙な程の高い値である。 こちらも防御ダイスがあるページで受けた方がいいだろう。 ちなみにこれら二種のバトルページは専用エフェクトと専用カットインがある。迫真の演出であるため、一見の価値あり。
これらの情報を踏まえると対カーリー戦は「被弾ダメージを抑えつつ、カーリーの光枯渇を狙う」戦法が最適解である。
E.G.O発現時のカーリーは、1幕の間に合計40以上のダメージを与えられないと幕終了時に混乱抵抗値に割合ダメージが入る。 そのため、彼女の攻撃を対処し続けてダメージを抑えられれば自滅に陥らせることが可能。
反面、真正面から殴り合っても勝ち目は薄いだろう。
というか何も考えずに殴り合うと、目を疑うような速度(速度ダイスによる速度値にあらず)でE.G.O発現させたカーリーが舞台を飛び回り出す。 最終的に滅茶苦茶凶悪に強化されたダイスの暴力で勝負することすら許してもらえず、完備無きまでに蹂躙されるのでおすすめはしない。 一応カーリーはたった一人で接待に参加してるため、多勢に無勢のはずだが…やはり特色は格が違った
カーリーのページのうち「縦斬り」「突き」「横斬り」はコスト2で、これ以上コストが低いページは存在しない。
大技である「大切断-縦」はコスト5、「大切断-横」はコスト6と非常に重い。 この二種のバトルページは被害を抑えるのも一苦労だが、逆を言えばそれを乗り越えられれば状況が好転する可能性は大いにある。
相手からの攻撃を司書間で連携して被弾を控えて捌き続けることができれば、感情レベルが上がりきった後に光を枯渇させることができる。
1人しかいないことを利用し、パッシブ「ビリビリ」で確定麻痺3で開始できるため、誰かしらにセットしておくと便利。 …何?速度値無限の攻撃?頑張れ。 一応、速度値無限のダイス複数が全て同じ速度ダイスを狙っている、とかでもない限りは十分捌き続けることは可能。 とにかくダメージを抑える事が重要になってくるので防御ダイスを有効に活用していこう。 幸い前段階である「都市の星」1段目で優秀な防御ダイス持ちのページは多数得られる。 「飛び散る剣撃」などで保護を得るのもいいだろう。
しかし防ぎ続けて光を枯渇させてもどう攻めれば?と思われるかもしれない。
そこで活きるのが、哲学の階の指定司書たるビナーの存在である。 ビナーは、それまで通常の接待はおろか幻想体制圧戦でも一切参戦してこなかった。 ところが、この赤い霧との接待には参加してくる。 また、赤い霧の接待を完了させると以後別の接待でも参戦させられるようになる。ビナー様がログインなされました
ビナーは専用のコア・バトルページデッキを保有している。
使えるページは遠距離攻撃オンリー。また「劣化した妖精」「劣化した柱」により専用デバフ・妖精を付与させることができる。 妖精の効果は「ダイスを振るたびにXダメージを受ける。幕の終了時にXダメージを受け、妖精の数値が半分に減少する。(小数点以下切り捨て)」 要するに「出血」と「火傷」の両方の性質を併せ持った優秀なスリップダメージ源となる。 これによりカーリーを削り倒そう、というわけだ。かつての仕打ちを再現されたゲブラー姉さんの心境やいかに
また「劣化した柱」には1ダイス目に「マッチに負けた場合でも相手のダイスを再利用させない」という非常に強力な効果がある。
これを利用すれば「突進」や「大切断-縦」の …どうせ速度無限から殴ってくるじゃん?と思うかもしれないが、哲学の階では愉快な森の仲間たちが接待をサポートしてくれる。 これらの幻想体ページを用いれば活路は開けるだろう。
というか、他の階でも出血がとても有効。
何せ行動回数が凄まじいため、大量の出血を与えてやれば猛烈に減っていく。 出血特化にしてやれば、1階層で半分削るくらいならできる。感情レベルを5にするついでに仕掛けてやると効果的。 「最初に使うバトルページの攻撃ダイス全てに出血2を追加する」というパッシブを持つドンファンや出血を付与するための斬撃を得意とするキムサッガッなどのコアはぜひ用意しておきたい。 コスト減少効果はあまり気にしないでいい。偏ったデッキゆえにまずE.G.O発現からの範囲攻撃で壊滅するので。 後のために極力マッチさせはするが勝たなくとも一方攻撃組が出血を叩き込めさえすればいいため、いかに防ぐかなど考える必要がない。 ただ、この時点ではおそらく感情レベル4止まりなので、出来ればもう1幕くらいは耐えたい。 上記にもあるが、階層をまたぐとE.G.O発現は一旦解除され、2幕目からの発動となるので次の階層でもまた出血を叩き込めるチャンスはある。
赤い霧の接待で使える階層は3つと大盤振る舞いだが、その中でも真っ先に採用されることが多いのが哲学の階である。次点で総記の階。
ちなみに赤い霧の接待のみ総記の階、言語の階、哲学の階以外の階層では指定司書は接待に参戦できない。 また、言語の階は5人目の解放に必要な幻想体制圧戦の課題が赤い霧の本であるため、他の階と差がない。ぶっちゃけ、幻想体ページが使えない分、他の方がまし。 理由は接待に至るまでのストーリ-を確かめて欲しい。
……こんなところに、あんな力を持つやつがいるって?
カーリーを倒して接待を完了させると「赤い霧の本」を入手できる。
この本を燃やすと「赤い霧」のコアページ、そしてカーリーが使用していた各種バトルページが手に入る。
バトルページは全て接待時と同じ性能で、「赤い霧」のコアページ専用。
「大切断-縦」「大切断-横」は「赤い霧」のコアページ装備中に本来階層のE.G.Oページが入る部分に自動的に入ってくれる。 「大切断-横」は後述のE.G.O発現後にしか使えないが「大切断-縦」はE.G.O発現前から使える仕様も接待時と同じ。
「赤い霧」のコアページ自体も特殊パッシブ「伝説」によりゲブラーのみ装着可能な特殊仕様。
パッシブは接待時と全く同じ仕様の「最強」「反撃」に優秀な「速度3」が追加されている。 E.G.Oは「伝説」によって感情レベルが4以上になると手元に追加されるページ「E.G.O発現」を使うことで発現可能。 何気にこの「E.G.O発現」も使い捨てながら光6回復、混乱抵抗値全快、値の高い防御&回避ダイス持ちと高性能である。 E.G.Oを発現できればこちらも接待時と一切変わらないパッシブ「赤い霧」が追加され、接待の時の大暴れをこちらでも振るってくれる。 ただし割合混乱ダメージのデメリットもそのままだったり、個別のE.G.Oページを持つためか階層のE.G.Oページは使えないので注意。
総じてそれまであったコアページよりはるかにブッとんだ性能であるため、是非手に入れよう。
そのままでも十分強力だが「都市の星」別ルートの「R社」で手に入る「ミョ(*4)」のコアページと合わせると更に強力。
彼女が持つパッシブ「ミョの腕前」は、速度が相手より速い速度ダイスでのページ使用時に速度差÷2(最大5)だけ全ダイス威力が強化される。 本来は上手く狙わないと威力増加が安定しないのだが、「赤い霧」に帰属させると「最強」で無限大となった速度ダイスで確実に威力+5できる。 「最強」の方もコストはかさむが帰属可能なので、全く別のコアページに両方帰属させることもできる。 是非揃って運用させるといいだろう。これには本にされたミョもニッコリ
さて、何とか勝てた所で、もう1,2回挑もうか。
だって次のゲストを招待するために必要だしね。
赤い霧のコアページからは、武器であるミミックとE.G.Oについて知ることができる。
ミミックはカルメンが生存していた時に偶然抽出された低品質の代物で、L社における各E.G.O.よろしくカーリーの精神を侵食してきていたらしい。 それに抗い続けたことでE.G.Oは発現したとのこと。 そう考えると、抑制時の振る舞いも当然であろう。カルメンの形見という信念の象徴であったミミックを放り捨てたとあれば、もはやそこにいるのはカーリーの肉片に怒りが宿っただけの心なき躯に過ぎないのだ。 |
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