ビナー(Lobotomy Corporation)

登録日:2020/06/19 Fri 12:44:50
更新日:2024/05/07 Tue 12:56:03NEW!
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久しいな。私は抽出チームを担当している。また会うことになるだろう。



ビナーとは、『Lobotomy Corporation』に登場するキャラにして、セフィラの一人。





概要


ゲブラー及びケセドの部門を最大開放すると、アンジェラによる「記憶同期」を行った後、一つの事実が明かされる。

それは、管理人Xとは、あるシナリオ完遂のために記憶を消してループしているAそのものだということが。
ナ、ナンダッテー

その事実を踏まえた上で、アンジェラは下層セフィラに会いに行くことを告げる。

なお、ここまでロボトミ記事を読んで頂いた諸兄のために忠告しておくと、下層セフィラはどれも「lobotomy corporation」のシナリオに根深い部分まで根ざしている表現が多いため、留意していただきたい。
要するに、ネタバレ注意であることと、楽しんで読むならば他の記事を読んだ後の方がいい。

さて前置きが長くなったが、ようやくビナー本人についての解説に移ろう。

ビナーは短髪の黒髪をしたミステリアスな雰囲気を身にまとった美女で、その瞳は感情の色らしきものがあまり浮かばない。

物事を喋る時も淡々と事実を口走り、まるで交流する気など全くないのだと言いたげだ。

ここまで出てきた情報だけだと、「なんか綾波系の女キャラっぽいな?」とか思う方もいるかもしれないが、断言しておくとそういうわけではない。
そういうわけではないのだ。

ビナーを語る上で欠かせないものがある。それはビナー語だ
彼女は、難解な言い回し・ネタバレ情報のストレート表現・比喩・皮肉・冗談を入り混ぜた話し方をするため、一見するだけでは彼女が何を言ってるのか「まるで意味が分からんぞ!」状態である。

例えば、出会った当初の彼女の台詞を抜粋すると、

「『苦しみよ。お前は決して私から離れぬが故に、私はお前を尊敬するに至った』という詩にもあるように、ここでは時の流れを知るのが難しい。しかしそれが、この永遠から私を救ってくれているようなものだ。
街を飲み込むほどの大きな濁流は見たことがあるか?粗く不安定な上流と、曲がりくねった中流を超え、やがて下流に至れば、果てしなく広く、全てが平和に見える平野がある。そこは、上流から流れてきたあらゆる泥や残骸が堆積している。上流と中流で受けきれなかった全てが、ここにたどり着き、堆積していく。積み重なった全ての残骸を受け止めるには、決して折れない自我が必要だ」

……えー、何言ってるか分かるだろうか。筆者は初見ではちんぷんかんぷんでした。ストーリーを読み進めた後で改めて読み返すと、なんとなく分かってくるのだが。

そして、ネタバレ上等な面も注意が必要。なにせ、

「私に名を尋ねるな。『ビナー』というのは、私の名前ではない」

と、セフィラに関するネタバレも最初から全開である。この台詞を見て「どゆこと?」と頭を捻った方がいたら、まだビナーの項目は早いかも。

さて、ビナーとのシナリオを(頑張って読み解きながら)進めていくと、今まで「不思議アイテム」だったE.G.Oや、他のセフィラのシナリオで登場してきた「コギト」に対して焦点を当てていき、それをビナーが解説していく、という流れになる。

その最中、「井戸」や「コギト」の解説を行った時に、円滑にX(と我々)に説明を行うために、わざわざ自分の部下二人を「壊して」しまったが。
しかも「コギト」の解説時に至っては、ビナーの表情はとても生き生きしていた。あ、ドSさんでしたか……

その合間合間に、ビナーが自身の状況についてもかいつまんで説明することがあるが、

・ビナーは、A達ロボトミー社の手で「セフィラ」として封じられた。
・そうしてビナーをセフィラとして飼いならしてもなお、ロボトミー社はビナーが怖い(らしい)
・ビナーはビナーで、敗北は認めているもののA達の敗北及び崩壊を心待ちにしている

……と、何やらロボトミー社とビナーは、複雑な関係性が見え隠れするが……?


研究・ミッション



ビナーが出題するミッションはE.G.Oに関するもの。余談だが、ミッションの解説文章もビナー語満載なので一見の価値あり
「E.G.Oギフトを四種類以上装備したエージェントがいる状態でクリア」「HE以上のE.G.Oを5個以上製造する」といった感じで、流石に下層セフィラの出題ともなると一筋縄ではいかない。特にギフトを多数求められるミッションは根気強くアブノーマリティに作業し続けなければ達成ができない。もしE.G.Oギフトがどうしても手に入らないのなら、

  • 壊れゆく甲冑
  • 雪の女王
  • 大きくて悪い狼
  • 終末鳥(罰鳥、大鳥、審判鳥)

辺りの、「条件満たせば必ずギフトをくれる」アブノーマリティを収容するといい。
後述するギフト率上昇の研究も合わせて達成を目指そう。

報酬となる研究も、やはりE.G.O関連とアブノーマリティ抽出に関わる。

  • E.G.O修復
エージェントが死亡した際、装備していたE.G.Oを25%の確率で回収する。後述の理由から、あんまり有り難みがない。

  • 再抽出
一日の始まりに抽出するアブノーマリティを一度だけ変更することができる。
選びたくない奴ばかりだったので再抽出したら、 前より選びたくない奴が来る のは誰もが通る道。

  • ギフト分化
E.G.Oギフト取得確率が二倍になる。ビナー自身のミッション達成のため、最優先で取っておきたい。
あくまでも2倍のため、元々の確率が低いギフトは相変わらず入手に苦労する。


抽出チーム



ビナーが統括する部門。
オフィサー生存効果は、E.G.Oの製造費用減少。
部門勤続効果は、E.G.Oの性能向上。

会社を維持するために必要な全ての物理的資材の管理。及び、崩壊した施設の修復やE.G.Oの抽出など、会社の維持補修に欠かせない役割を担うという。
ゲーム的表現も混ぜるならば、謂わば「大工+鍛冶屋」みたいなものだろうか。

ただ、抽出チームの場合、製造しているのがE.G.Oであるためか、彼らの心は大きな穴が空いているのだとか。
深淵を覗くものはなんとやら……である。そして深淵を覗いて壊れる職員を眺めてビナーが愉悦する




※以下はネタバレを多数含みます。




+ 正体
生前の彼女は、かつて旧ロボトミー社を襲撃して壊滅させた「調律者」ガリオンである。

調律者が襲来するようになった経緯はホドを、調律者の襲撃そのものに関してはゲブラーを参照。

ガリオンは脱走させたアブノーマリティ、及び引き連れていた「爪」二人を全て打倒したカーリーを称賛しながらも、持ち前の残虐性で彼女をいたぶり始めた。

だがガリオンにとって誤算だったのは、自身がいたぶっていた相手である"赤い霧"カーリーの底力を、誰かを守ろうとする人間の強さを、見誤っていたことだった。

カーリーは、片腕をもぎ取られ、目が見えないという誰がどうみても戦える身体ではない状態でガリオンと互角以上に渡り合い、最終的には相打ちにまで追い込んだ。

そしてそれからまもなくして。退路を確保したAとBが、他に生存者がいないか見回っていたところに、既に息絶えたカーリーの遺体と瀕死のガリオンを見つけた。

普通の人間なら、カーリーを弔って、ガリオンにトドメを刺して終わるだろう。それが凡人の選択であり、かつこれ以上罪を重ねない利口な生き方だ。
だが、ここまで来てAは、更に罪を上塗りすることを選んだのだ。

ロボトミー社は失敗した。「頭」の監視から逃れられず、「爪」と「調律者」によって滅んだ。

しかしAは、まだ諦めなかった。カルメンから託された理想、ここに至るまでに出した犠牲者……その中には、「次」に期待した者もいた。なら、どれだけ罪深くなろうと、必ず成し遂げなければ。

Aは……瀕死のガリオンの頭を生きたまま解剖し、脳を取り出して情報を吸い出し、「頭」の監視から逃れる方法、「翼」に成り上がる方法を入手した。

施術を実行しているAの手は震えない――震えていたら、施術は成功しない。

自らを血濡れた姿に変えていく――そうしなければ、犠牲になった人達は報われない。

だが、Aは気づいていただろうか。

Aの心は、とっくの昔から、狂ったように絶叫していたことに。




+ セフィラコア抑制
WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING
セフィラ崩壊によるクリファ顕現
セフィラコアの抑制が必要
WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING WARNING

ビナーのコア無力化
調律者が目を覚まします


今度はお前自身の力で私を止められるのか?


ビナー……かつては世界の頂、「頭」から全てを見下ろしていた「調律者」は語る。

自分の頭を吸い出して、それから得た情報を元にして、Aの大義を果たそうとしている。
しかしそれは成就しない。無意味だ、と。

自分をこの監獄に閉じ込めた程度ではどうにもならない。何せ、「頭」は健在で、「調律者」と「爪」は他にいくらでもいる。
ならば、新しく派遣される「調律者」と「爪」に、滅ぼされるのが道理だと。

しかし、それでも、Xは折れない。ならばと、ビナーは……かつての己の力を持ち出し、X達を試してくる。

管理人Xは、かつての自分たちの最大のトラウマにして試練であった調律者を、今度は自分の力だけで乗り越えなくてはならない。

さて。「ビナーのコア無力化」「調律者が目を覚まします」……となると、赤い霧が脳裏に浮かんだ方もいるだろう。その予感は的中している。

暴走したビナーは、抽出部門メインルームにて、敵対存在「調律者」として出現している。

調律者は最大HP4000を保有するが、第三形態まで存在し、HPゲージをゼロにしても次の形態に移行してその都度HPが最大回復し、戦闘パターンが変更される。

今度は彼女の助けを借りずに私を止めてみろ

ここまでは大体赤い霧と似たような感じだが、各形態の説明に入る前に述べておくと、赤い霧とは戦い方が根本的に異なる。

謂わば、赤い霧が単純な戦闘能力のぶつかり合いの「ガチバトル」であるならば、調律者との戦いは「調律者の特殊能力による蹂躙を耐え抜く」戦いである。

頭を欺いたままこの場所で、これほど大胆なことを再び行っていたとはな

やっぱりというか、初見殺しが多い上、全セフィラコア抑制の中でも屈指の難易度、及び忙しさを誇るため、心して挑むこと。


○全形態共通の調律者の特殊能力

・調律者はそこそこの速度で施設内を歩き回る。調律者が収容室の扉の前を通過した場合、通常のクリフォト暴走が発生する。

・調律者は時間経過と共にHPが徐々に回復する。

・調律者は、アブノーマリティからのあらゆる攻撃や特殊能力の影響を受けない。



○第一形態

私を越えられないようなら、結局はまた頭に踏み潰されるだけだろうな


第一形態での調律者は、以下の攻撃方法を用いる。

・掌に光を溜め、それを掲げると同時に光の波動を施設内全域に放つ。
波動が広がったと同時に全施設内のランダムな職員に黒い棘が発生し、40ポイント前後のBLACKダメージ。
この形態でこの攻撃を行った場合、「黒霧の暴走」「黄金の暴走」の二種類の特殊クリフォト暴走が発生する(後述)。
なお、この攻撃は戦闘開始時に確定で発動する他、暴走の制限時間が終了した後も一定の周期で発動する。
崩れろ

・掌に各属性を司る色の光(赤=RED、白=WHITE、黒=BLACK、青=PALE)を宿し、それを振り下ろすと同時に、部屋の端まで到達する斬撃を放つ。斬撃に触れた職員は、180~260ポイントの致命的なダメージを受ける。属性は光の色によって変動する。この攻撃は、調律者の周囲に職員がいる場合ランダムに行う。
分析、圧縮、展開
私の前に立つな

・調律者の目の前に、横向きになった柱を出現させ、射出する。柱は障害物や壁を貫通し、触れた職員に80ポイントの強力なダメージ。属性は、柱に記されている文字の色によって判別可能。柱がアブノーマリティの収容室を通過した場合、通常のクリフォト暴走を発生させる。
この攻撃は、調律者の周囲に職員がいる場合ランダムに行う。
鍵の凝縮
扉を開けてやろう


この形態で調律者が発生させる特殊クリフォト暴走は以下の通り。それぞれ6つずつ発生する。

・黒霧の暴走
45秒間の制限時間が設けられ、指定された収容室での作業成功率が10%低下する。
この暴走に対処する度に黒い玉が調律者に向かっていき、全ての「黒霧の暴走」に対処すると調律者が「薄まれ」と言い、調律者の属性耐性値が大幅に弱体化(全属性0.1倍→2.0倍になる。時間の経過と共に0.8倍→0.1倍へと回復)する。

・黄金の暴走
60秒間の制限時間が設けられ、作業成功率は変動しない。
この暴走に対処する度に黄金の玉が調律者に向かっていき、全ての「黄金の暴走」に対処すると、調律者が「眠るといい」と言い放ち、30秒間行動を停止する。


いざ始めてみると「あれ!?いきなり職員大量に死んだ!特殊暴走!?なにこれ!?」となるかもしれないが、一つ一つ冷静に対処していこう。
まず、戦闘開始直後に調律者は施設全域攻撃を仕掛け、更に特殊暴走を引き起こす。

最初に、調律者の鎮圧に派遣するエージェントと、特殊暴走を対処しにいくエージェントに分けよう。鎮圧班は、位置的に懲戒部門に配置しておくのがオススメ。

特殊暴走を対処しにいくエージェントは、何でもOK。とはいえ、最初の攻撃でHPMPを削られてしまうパターンもあるため、不安な職員は回復を待つか、HPMP回復弾を撃ち込むかしよう。
鎮圧班が調律者までたどり着いたら、すかさず戦闘を仕掛ける。但し、移動速度がそこそこあるのでスロー弾を撃ちながら殴らせるといい。調律者が時折使う攻撃は、どいつもこいつも喰らうとよくて瀕死の高火力技なので攻撃する素振り見せたらすぐ部屋の外に逃げること。

そのまま殴っても、調律者は極めて高い属性耐性値(全属性0.1倍)を持っているため殆どダメージが通らないが、暴走対処班が「黒霧の暴走」に対処できれば面白いぐらいにダメージが入るようになる。そのまま「黄金の暴走」にも対処できれば、第一形態は何もさせずに突破することも可能。
また、調律者はウサギチームに任せ、特殊暴走の対処に力を注ぐという攻略方法もある。

大体このような流れで対処していけば大丈夫だが、仮に「黒の兵隊」「風雲僧」「笑う死体の山」「大鳥」を収容していた場合、最初に大量の死者が出た時点で脱走する危険性があることにも注意。



○第二形態


この体はこうやって使うこともできるんだな。脆弱だが、興味深い


第二形態の調律者は、攻撃方法は変わらない。
但し、光の波動による特殊クリフォト暴走が一種類追加される。

第二形態で調律者が発生させる特殊クリフォト暴走は以下の通り。それぞれ6つずつ発生する。

・「黒霧の暴走」
第一形態参照。

・「黄金の暴走」
第一形態参照。

・「波の暴走」
60秒間の制限時間が設けられ、指定された収容室での作業成功率が5%低下する。
「波の暴走」は、発生と同時に施設内全域に、一部門に一体ずつ、無敵の黒い波のような生物が出現する。
これらに触れたものは20ポイント前後のBLACKダメージを受ける。
黒い波は部屋の端に現れてゆっくり進み、もう片隅に到達すると別の部屋にテレポートする一方通行方式の移動をする。
「波の暴走」を全て対処すると、調律者は波は再び襲いくると呟いた後に黒い波が消滅する。


基本的には第一形態と同じことを繰り返せばいいが、注意すべき点は黒い波によってHPMP管理を狂わされること。
最短でここまで来たとしても、一回は光の波動を受けて全職員を傷つけられているはずなので、

「あと一回作業くらいなら……!」→黒い波に触れる→「作業ダメージでエージェント死亡&アブノーマリティ脱走\(^o^)/オワタ」

なんてことも起きうるので注意。

とはいえ、全職員がそれなり以上に育っていてHPMPを温存できてるのなら黒い波は極端な話、無視でもOK。

「20ポイントダメージがなんぼのもんじゃい!」と踏み抜いて、さっさと第二形態も終わらせるのもいいし、全職員を休ませる時間が欲しいなら「波の暴走」も対処して小休止させるのもいい。





○第三形態


この監獄から出たとしても、お前一人で何ができるというんだ?


第三形態になるとBGMが変化し、更に一時停止しようとすると大きな流れは、掌で受け止めることはできないと言われて停止することができなくなる。
なお、ゲーム内速度も1倍速に固定される。

調律者が第三形態で使う攻撃は以下の通りである。

・その場で立ち止まり、ランダムな色の文字が刻まれた柱を自身の周囲に放射状に配置していく。計8本。
この攻撃準備は比較的ゆっくり行い、攻撃準備を行っている間は特殊クリフォト暴走である「柱の暴走」が発生する。
「柱の暴走」に対処できなかった場合、調律者は8本の柱を全て向いている方向に射出する。
柱は全て障害物や壁を貫通し、触れた職員に対応する属性の80ポイント前後のダメージ。また、収容室の扉を通過した場合、通常のクリフォト暴走が発生する。
お前は未熟者だ


この形態の調律者が引き起こす特殊クリフォト暴走は一種類のみ。これが合計で8つ出現する。


・「柱の暴走」
90秒間の制限時間が設けられていて、指定された収容室での作業成功率が20%低下する。
全ての「柱の暴走」に対処すると、調律者は「素晴らしい」とこちらを称賛し、上述した柱による特殊攻撃を中断して移動を再開する。この際、調律者の属性耐性値が少し低下する(0.1倍→0.8倍)。


第三形態になると使う攻撃も、対応する特殊暴走も一種類のみ。

だが、一時停止が封じられるのが大問題。対応する特殊暴走の数8つだけで、90秒内に何もトラブルがないとかならまだしも、別の無視できないトラブル(ALEPHの脱走など)が起きている中一時停止禁止はかなりキツイ。
また、柱の特殊攻撃は、一度発動されたら、復帰が難しくなるのも難易度を上げている。
8方向への柱の射出がなされてしまうと、柱が直撃した職員の回復と大量に発生したクリフォト暴走の対処を同時にこなさなくてはならない。しかも、一時停止なしで。……そんなもんどないせえと。

しかも、あまりもたもたしていると調律者は再び移動を終えてまた柱の特殊攻撃準備&「柱の暴走」を発生させてきて……と、目も当てられない状態になる可能性もある。

職員の育成をきちんとこなしてきた人なら、サクっと「柱の暴走」に対処できてしまう管理人も多いのだが……もし、クリアできない場合は、最悪「エージェントを何人か犠牲にしてでも、「柱の暴走」を対処して倒しきってしまう」ことも視野に入れよう。

もしくは、「逆行時計に頼る」「鎮圧作業をウサギチームに一任する」といった方法もある。いずれにせよ、こちらも相応の覚悟で挑むこと。



第三形態のHPをゼロにすれば、晴れて調律者の鎮圧完了となる。



私達は外へと飛び立てはしない


この軛を壊したとしても、それはしばらくのことだけだ


この力を先に知っていたなら、私達もこの力を扱えただろうに




これだけ出来るのなら、見守る価値はありそうだな



セフィラコア抑制を達成すると、ビナーは管理人に以下の恒久的なアップグレードを与える。

  • エージェントが死亡しても、装備していたE.G.Oがロストしなくなる
  • 抽出部門に対するクリフォト暴走を免除

なお、この効果はビナー抑制をした日に対しても適用される。
つまり、ビナー鎮圧にあたって死亡したものがいたとしても、その職員のEGOは消滅しない。





+ セフィラコア抑制後
セフィラコア抑制達成後も、何もなかったかのように語りかけるビナー。
しかしその話の内容は、一種の告白のようなものだった。

ガリオンは、幼い頃から夜空に煌めく星々や太陽などの、多くの人が胸をときめかせるものを見ても何も感じなかった。
代わりに、ガリオンの胸を満たすものは、崩れゆくものや壊れゆくもの。

だから、彼女は人を傷つけて、自分の目の前で破滅させる。その時の表情が、何にも勝る自分にとっての娯楽だから。

そんなガリオンだったからこそ、彼女はX……Aの性質を見抜いていた。

ガリオンとAは同類で、人としての「何か」が欠けている。
だがそれは時代に適応した結果なのだろうと語るビナー。新人類とも呼べる、と。

そんなAだから、こんな大胆不敵で他の誰もが想像すらしないような計画を立てたのだろう、と述べるビナー。

相変わらず、ビナーの意見はセフィラコア抑制前と変わらない。A達ロボトミー社は、必ず「頭」に踏み潰される。

だが、そんな事を言ってても変わらないし、逃げ隠れも、休むことも許さないのなら、と。彼女は、Xの行うことを、全て見届けることを宣言した。

そして、彼女は、自身の最大の秘密を明かし。

「鎖を断ち切り、恐怖と向き合う瞳」を、Aに説くのだった。自分のように、ならないように。


私がなぜここまで残忍になれるか教えてやろうか?

人間はみな、不安を抱えながら生きている。

それは未知の領域に対面した時に感じる当然の対価だ。

しかし、私はこの世界で生き残るために、その恐怖を受け入れず、私自身を飲み込んだ。

それが私が犯した最初で最悪の悪行なのだよ。

後悔はしない。生きるための選択だからだ。

貴様も同じではないかね?

私の頭をバラバラに分解していた貴様の表情で分かったのだよ。

仕方なかったと言うかも知れないが。

そろそろ忘れていた恐怖に向き合ったほうがいい。

この鎖を断ち切りたければな。




追記修正は、鎖を断ち切り、恐怖と向き合う瞳を持った方がお願いします。


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最終更新:2024年05月07日 12:56