種族(The Elder Scrollsシリーズ)

登録日:2020/08/12 (水曜日) 20:19:00
更新日:2020/09/14 Mon 21:57:52
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本項目ではベセスダ・ソフトワークスのコンピュータRPG「The Elder Scrolls」シリーズに登場する大陸、「タムリエル」に住む種族を紹介する。

人間

【インペリアル/Imperial】

タムリエルに渡ってきた人種ネディックのうち、南に下って行った人々を祖先とする人種。
故郷は国際色豊かな大陸の中心地方シロディール。タムリエルの皇帝セプティムがインペリアルということもあり、現在の帝国の人口の多数を占める。

交渉、外交、商取引等の分野で比類無き才能を見せる非常に文化的な種族ではあるが、その反面他の文化圏を非文明的とする風潮もあり、故に帝国文化の押し付けによる反発をしばしば招き高慢ちきだとして争いの火種になる事も少なくはない。

元々は古代のエルフ種族の中でも最大にして最も残忍なアイレイドの奴隷だったが、第一紀に聖アレッシア指揮下で反乱を成功させ、アイレイドを駆逐しシロディールの支配権を得るに至った。
エルフ諸侯の中にもアイレイドに不満を抱き人間と手を組む者が多く存在したことや、アイレイド自体が内乱に次ぐ内乱によって既に疲弊していた事がその勝利の要因とも言われている。
しかし種族の象徴であったセプティム王朝がオブリビオンの動乱により絶えた後は、その隙を狙って侵攻してきたエルフ国家のアルドメリ自治領と戦火を交えるものの、疲弊しきっていた帝国に抗う術は乏しく一時帝都は陥落し、不平等条約の締結を余儀なくされてしまった。
その為、現在はかつての権威を失墜した落ち目の種族とも見なされている。カワイソス
宗教は主に八大神(九大神)を信仰しており、当然ながら八大神教団の中心的種族でもある。
また教団設立時に除外されたロルカーンに関しては、「シェザール」という名で密かに信仰する者も。

プレイヤーキャラとしては良くも悪くも器用貧乏で初心者向け。
やや回復魔法の分野にて親和性が高いが、ブレトンやハイエルフ程では無いのでやっぱり埋もれがち。
しかし種族スキルとして、宝箱や倒した相手の懐から得られるゴールドが増える「インペリアルラック」や、いかなる理屈か殺意を持ったり怒り狂った相手を落ち着かせる「皇帝の声」を持つ。
そういった意味でも扱いやすい種族だろう。

モデルは恐らく古代ローマ人。

【ノルド/Nord】

タムリエルに渡ってきた人種ネディックのうち、北にとどまった人々を祖先とする人種。
故郷は雪と山に覆われた北国スカイリム。

その血は氷結に対する高い抵抗力を有し、勇敢さや武勇を尊ぶ民族性から、男女問わず多くの英雄を輩出してきた人種。
その一方他種族からは田舎臭い野蛮人と見なされている節もあるが、実際はノルドは伝統的に幼い頃から両親から読み書きを教わる為、識字率その物はとても高い。
また手先も割と器用で特に武器・防具を初めとした鍛治の分野でも歴史に名を残したノルドの名工も多い。

戦闘では主に肉弾戦を好み、魔法は卑怯者が扱う技術とみなされあまり好まれない(ただし回復魔法は例外)。
だが上述の理由から高じて勉学を好み、敢えて戦士ではなく学者や魔術師への道を歩むノルドも結構いる。

しきたりや伝統を重んじる性格故に排他的な面も見られるものの、武勇に優れる者や勤勉な者に対しては他種族、それこそ歴史的に頻繁に確執が発生してるエルフであっても、個人として心から受け入れる者も多い。
反面、力の弱い者や臆病者に対しては、例え同じノルドでも酷薄な態度をとる厳しい部分もある。

古代においては『声』を自在に操り、軍や城砦すらも文字通りの大声一喝で破壊する程の術を体得していた者も多く存在したが、現在のノルドで同じ技を操るものは極めて少ない。
当のノルド人らもそれは「ドラゴンボーン」という伝承上の存在としている。

多くのノルドは九大神を始めとするエイドラの神々を信仰し、特にタロス、キナレス、ショールへの信仰は大変根強い。
まずショールに関しては太古の昔より寵愛を受ける種族でもあり、名誉ある死を遂げたノルドはかの神の領域である「ソブンガルデ」に導かれると固く信じられている。
キナレスは極北の地スカイリムが故に自然の恵みがとても尊ばれ、更には遥か昔にスカイリムで圧政を強いていたドラゴン達との間に起きた戦争で直々に手を貸して貰ったのもあり、特に狩人や漁師、木こりを生業とする者からは古代ノルド語で「カイネ」の別称で手厚く信仰されている。

そして忘れてはいけないのがタロス。
タムリエル統一を果たした帝国セプティム朝の初代皇帝、タイバー・セプティムはノルドであり死後九大神の1柱タロスとなったと伝えられ、故にノルドからは大英雄神として絶大な信仰を得ていた。
しかしセプティム朝断絶後にはアルドメリ自治領に帝国が脅かされた後、白金条約と呼ばれる不平等条約によってタロスの信仰が禁止されてしまったことに、多くのノルドが猛反発。スカイリムはこれをきっかけに、黒幕であったサルモールを横目に内乱同然の状態になってしまっている。

プレイヤーキャラとしては精々しいまでの脳筋。
初期から各種武器・防具・そして鍛治技術への親和性が高い反面、魔法分野や隠密の技能に関してはからっきし。
意外にも防具は重装よりも軽装備の方が相性が良い傾向にあり、ガチガチの鎧を着込み剣と盾を持って立ちはだかるよりは動きやすい軽装備に身を包み攻撃を恐れず猛進、大剣や両手斧、戦鎚といった大振りで一撃が重い武器を叩き込むスタイルの方が性に合うだろう。
種族スキルとして先述の通り「ノルドの血」により冷気への耐性がとても高く、冷気を伴う攻撃にはHPだけでなくスタミナにもダメージを与える物が多い為、種族の性格上大きな助けになるだろう。
また声との親和性も高いノルドらしく「バトルクライ」という雄叫びを放つ事で大半の相手は逃げ出してしまう。

モデルは恐らく古代ゲルマン系民族。

【レッドガード / Redguard】

褐色系の肌が特徴的な人種。元は失われた大陸ヨクーダから渡ってきたラ・ガダと呼ばれる民族の末裔。「シミター」と呼ばれる肉厚な曲刀を好んで用いる。
故郷はタムリエルの西に位置し、砂漠と岩山が広がるハンマーフェル。

優れた戦士の素質を持つものが多いが、似たような性質のノルドとはあまり仲が良くない。
と言ってもこれは一種のライバル意識のようなもので、エルフとノルド間のような緊張を孕んだものでは無い。

思慮深く、ストイックで、それでいて情熱的な人々であり、落ち着いた物腰が特徴。
また先天的に毒物に対する高い抵抗力があり、それが転じて薬や毒の調合に長ける者も多い。
名字や屋号、二つ名などには全くと言っていいほどに馴染みがなく、単純な個人名のみを名乗る人物がほとんどである。
最初にタムリエルに渡ったのが彼等の言葉で「戦士の波」を意味する「ラ・ガダ」と呼ばれる一団であった為、タムリエルの先住種族には「レッドガード」という発音で彼等全体の呼称として知られるようになった。

ハンマーフェルにおける彼等の宗教はヨクーダの神々を信仰する独特のもの。
長身のパパとして知られるラプトガ神をはじめ、戦神ディアグナ、導きの神フーンディングなど、帝国では馴染みのない名前が多い。
*1
また生物の魂を崇高なものとして尊重する文化があり、故に魂を縛って閉じ込める魂縛、それをベースに物品に魔法的な効果を付加する付呪、死者の魂を魔法で操り使役する死霊術、異界から怪物を呼び出すデイドラ召還等は特に好まれない。
更にシリーズ初期には日本がモデルであった話は有名。ディアグナ騎士団の団長ガイデン・シンジの名前は当時の名残である。まぁその頃は設定が固まってなかったから仕方ないね

タムリエル大陸を統一した帝国とは長年に渡って協調してきたものの、帝国がサルモールとの間で締結した白金条約で、ハンマーフェル南部をアルドメリに割譲する事が決まって反発。
進駐してきたサルモールを追い出した上に帝国からも独立した。この結果、サルモールと激しく対立する一方で、帝国との関係も悪化している。

プレイヤーキャラとしてはやや攻撃寄りになったインペリアルと言った感じ。
片手で扱う武器への親和性が初期から高く、次いで破壊魔法と変性魔法への適性もそこそこあるので、レッドガードらしく両手にシミター等の片手武器を持たせる二刀流や片手で武器、片手で魔法を扱う魔法剣士スタイルも中々オススメ。
種族スキルとしては「レッドガードの血」によりあらゆる毒素への高い耐性。特に昆虫系クリーチャーが巣食うダンジョンや地域で実感出来るだろう。
更に「魂の高揚」で自らを奮い立たせ、一定時間の間スタミナの回復力を大幅に上げる事も可能で、手数を稼ぎつつ鋭い一撃を合間に差し込みやすくなる。

モデルは恐らく北アフリカ及び中東系の民族。

【ブレトン / Breton】

エルフと人間の混血によって生まれ、人間種族の中でも特に魔法の扱いに適性を持つ種族。
故郷はタムリエル大陸北西部のハイロック。

魔法ダメージへの高い抵抗力は「ドラゴンスキン」と呼ばれて広く知れ渡っている。

華やかで煌びやかな文化を持っており、特に食文化に関しては他種族に比べてずば抜けて優れているという。
多くの場合穏やかで人当たりの良い種族であり、故にタムリエルの種族としては珍しく多種族間との歴史的な対立が少ないのがその証明。
才能を生かした職に就いている者もとても多い。
…が、ハイロックの都市国家に君臨する貴族階級に限っては総じて高慢で意地汚く、汚職や腐敗も大分進んでいるという。

ブレトンが最初に確認された記録はノルドがアルドマーとの戦いでハイロックに進軍した時のもので、ハーフエルフの集落を発見したという内容。
当時は人間エルフという意味で「マンマー」と呼ばれていた。
第一紀498年にアルドマーのディレニ一族からバルフィエラ島を除く全ハイロックの支配権を勝ち取り、
名実共にハイロックの主要構成種族となった。

スカイリムのリーチ地方の先住民「リーチの民」と非常に似ており、元々は同じ種族だったと言われている。
ハイロック出身のブレトンはフランス風の名前で名字を持つのに対して、リーチの民は名字を持たず顔に戦化粧を施すのでおおよその区別は出来る。
宗教はエイドラ系であり、八大神に加えてマグナス、フィナスタール、イフレなどエルフ系の信仰が残っているのが特徴的。
リーチの民は「古き神々」と呼ばれる存在(デイドラと思われる)を信仰していたものの、現在はノルドにより禁止されている。
これが原因の一つとなり、リーチの民の過激派が「フォースウォーン」と名乗りリーチ各地でテロ行為じみた事を起こしてしまったりしているのだが…

プレイヤーキャラとしてはやはり魔法面で優秀な親和性を持つ。
特に召喚魔法への適性が高いが、回復魔法や防御力を底上げ出来る魔法がある変性魔法への適性もそこそこ高く、それを加味すれば結構タフな面もある。
魔術師として育てるのが王道だが、そのタフさを生かし魔法戦士にするのも悪くない。
反面、純粋な戦士として育てるならかなり時間が掛かる。

種族スキルとしては「ブレトンの血」により素であらゆる魔法からのダメージが軽減され、更にその抵抗力を最大限に発揮させる「ドラゴンスキン」を発動させれば効果中は受けた魔法ダメージの50%を吸収し、自身のマジカに変換してしまう。
変性魔法のスキルや付呪、石碑等からの祝福効果によるブーストがあれば最上位の破壊魔法でさえ涼しい顔というのも不可能では無い。

モデルは恐らく現在の英仏地域に居住したケルト人、またはイギリスからフランスに移住して定着した古代イギリス人。


エルフ


【ハイエルフ / High Elf】


高い身長と金色の肌、長命が特徴的な種族。エルフ族の言語では「アルトマー」とも呼ばれる。
故郷は大陸南西の複数の島々から構成されるサマーセット諸島。
魔法の扱いに全種族で最も長けているが、生まれつき非常に高い魔力と魔法への親和性を持つため、魔力の悪い影響まで受けやすい。

Skyrimしかプレイしていない人にはエルフ至上主義を掲げて帝国を脅かした大派閥「サルモール」の存在が大きいため、傲慢で冷酷な種族として誤解されがち。
良くも悪くも誇り高く、間違ったことを許さない、良く言えば正義感の強い種族である。

実際サルモールのやり方に反発して対抗組織に所属したり、戦争とはいえ多くの人間を殺してしまったという苦悶の末にアーケイの司祭として人、エルフ双方に穏やかに接し、スカイリムでもエルフに対する偏見がことさら強く根付いているはずのウインドヘルムで店を構えるアルトマーも少なからず存在する。

宗教に関してはアルトマー系のエイドラ信仰をほぼ完全に残しており、アーリエルやマグナス、イフレ、シラベインなどを崇拝している。
ロルカーンに関してはエイドラであったかつてのエルフ達を不死の次元から切り離した邪神という扱いであり、そういう点でもかの神と関係の深いノルド含めて快く思っていない。
高度な魔法技術を有しながらも、かつてはタイバー・セプティムに敗れ去り、帝国の支配に甘んじていた。
しかし、政権を握ったサルモールがセプティム王朝の終焉と新帝国の脆弱さを機と見て独立を宣言、更には武力と秘術の行使により、ヴァレンウッドとエルスウェーアを属国化することに成功。大陸を席巻し、一躍歴史の主役に躍り出る。

プレイヤーキャラとしてはやはり魔術特化。
ブレトン以上に各種魔法分野に秀でる上、地味な特徴としてプレイアブル種族中1番の長身が故に歩幅も長い=移動スピードが最も早いという利点もあり、意外と魔法戦士にしても活躍しやすい。
最もブレトンは魔法への高い抵抗力がある上ハイエルフに次ぐ魔法適性が故のタフさがあるが、こっちはそんなのが無いので前線切って切り込める位まで育て上げるならブレトン以上に手間が掛かる。

種族スキルとしては「高貴な生まれ」により初期のマジカ量が高くなり、その血の力を最大限に引き出せば一定時間の間、マジカの回復力が大幅に上がる。
しかし作品によっては受ける魔法ダメージが増してしまうペナルティもあり、そういう点からもやや打たれ弱いか。

【ウッドエルフ / Wood Elf】

褐色の肌と小柄な体格、俊敏さが特徴的な種族。エルフ族の言語では「ボズマー」とも呼ばれる。
故郷は森林に覆われたヴァレンウッドであり、多くが樹上に家を建てて暮らし自然との調和を重視した文化を擁している。

俊敏かつ機転が利くため優れた斥候や狩人、更には盗賊になる者が多く、タムリエルにおいて最も優れた弓の使い手になることができる素質を持つ。
また生来の特殊能力により動物を味方に付け操ることができる。
その反面、アルトマーの子孫でありながら魔法に対する適性は低く、魔術分野ではあまり見かけない。

宗教はアルトマーのエイドラ信仰が基本であるが、中でも森の神イフレに対する信仰が強い。
彼等の神話においてイフレは「語り部」であるとされ、太古のボズマーに多くの知識と祝福を授けたと言われている。
故にヴァレンウッドにおいては自然の恩恵を得るために草食が禁じられているので、基本的に肉食。それ自体は特に問題ではないのだが、
中にはそれをこじらせて人n……奇妙な肉の味に目覚めるものも少なくないとか。

基本的には明るくフレンドリーで親しみやすい傾向で、旅人等初めての人にも割と気さくに接するが何故か奇人・変人も非常に多く、故に善し悪し双方でネタキャラ扱いされるキャラクターも多い。

プレイヤーキャラとしては上述の通り隠密・弓術に長けるタムリエルのスナイパー。
鍛え上げれば山賊が大勢住み着いた砦すら音も無く皆殺しにしてしまうなぞ朝飯前になれる他、正面切っての戦闘になってしまった場合も周囲の動物の力を借りて物量で反撃に出る事も可能。
呼び掛けたら来てくれたのが可愛いウサギさんだったりするのはご愛嬌
只ウッドエルフ自体はそんなに打たれ強くはなく、更にはプレイアブル種族中1番の低身長が故に歩幅が短い=移動スピードが遅いという俊敏という設定はどこ行った弱点もあり、一度張り付かれてしまうと難儀しがち。

種族スキルとしては「ボズマーの血」による疾病と毒への耐性。どちらもそれぞれアルゴニアンとレッドガード程ではないがそれでも疾病によるデバフや毒からのダメージの危険性を低くする事は可能。
また上述のように「動物操作」で近くの動物を一時的に味方に付け戦ってもらえる。

【ダークエルフ / Dark Elf】

灰色もしくは黒い皮膚に、赤い目が特徴的な種族。エルフ族の言語では「ダンマー」とも呼ばれる。
元々は「チャイマー」と呼ばれる種族だったが、信仰しているデイドラの王子の一柱「アズラ」の怒りを買った歴史があり、その呪いの影響で今のような風貌に変化した。

故郷はタムリエル大陸の東に位置し、大陸で最も大きな火山レッドマウンテンを囲むモロウウィンド……だったのだが、Skyrimの時代ではレッドマウンテンの噴火で呼吸もままならない死の大地と化したうえ、後述のアルゴニアンの侵攻も相まってほぼ壊滅。
生き残ったダンマー達は、スカイリムから割譲されたソルスセイム島を始めスカイリム本土にも散らばって身を寄せる事態となっており、特にウィンドヘルムにはスカイリムでも1番大きいダンマーの居住区画があるが、如何せんノルド至上主義の傾向が強い街柄故に殆ど無視されスラム街化してしまっている。

エルフらしく知性、魔力共に優れているのは勿論のこと、炎に対する先天的な耐性と優れた肉体的な能力を持っているため、魔術師や魔法戦士、また暗殺者としての適性に秀でている。

彼等の宗教は独特であり、伝統的な先祖崇拝とデイドラ崇拝が基本。
タムリエルの種族としては珍しい火葬という埋葬方法を取っており、死したダンマーの肉体は荼毘に付されその遺灰は先祖代々の墓所に蒔かれ、先人の遺灰と混ざり共に大地に帰っていくとされている。
アズラ、ボエシア、メファーラを善のデイドラとし、かつてはその転生体とされる三人の現人神を崇拝していた。

難民という立場の者が多くなる前からもノルド以上に排他的で人当たりが悪く捻くれた印象が強く、宗教・歴史上の経歴もあり、他種族との関係はあまり良くない。
しかし本来は家族の繋がりや身内感情、祖先や家名をとても大切にし、それ以外の恩義のある者に対しても義理堅く接する、人情深い種族である。

プレイヤーキャラとしては上述の通り魔術師・魔法戦士・暗殺者向け。
破壊魔法への適性ならハイエルフさえ凌ぐという攻撃的ぶりながら隠密・軽装備への適性もそこそこあるので、育て方によっては魔法を駆使して暗殺するという中々ユニークなキャラになったりする。

種族スキルとしては「ダンマーの血」により炎に対する高い耐性が特徴。炎属性の攻撃は食らうと少しの間燃焼ダメージを受け続けてしまうのでそれを押さえられるのは利点の一つ。
またこれにより吸血鬼化した時に最も相性が良いという点もある。と言うのも吸血鬼になると炎属性に対してダメージを大きく受けてしまうようになるのだが、この特性により実質プラマイゼロに持ち込む事が可能で相手から炎を浴びせ掛けられたからと恐れる必要が殆ど無くなるのだ。
更に吸血鬼になると隠密の面で大きくボーナスが掛かるので、持ち味をより活かしやすくなる。
他にも先人達の力を借りて炎を身に纏い、近付く相手を焼き払う「先人の憤怒」という力を持つ。

【オーク / Orc】

筋肉質の体つきに緑~灰色の肌、牙を生やしたいかつい風貌が特徴的な種族。こう見えてもエルフ族の言語で「オルシマー」とも呼ばれるエルフの一種。
オークと言えば多くの人は大抵豚頭で醜悪な外見を思い浮かべるだろうが、タムリエルのオークはそんな事は無く寧ろ男女共に精悍ささえ感じる顔付きと体型である。

元はエイドラのトリニマックを信仰していたエルフ達だった。
トリニマックがボエシアに喰われマラキャスとなった時に彼らも現在の姿に変わってしまい、それ以前の彼らは男は筋肉質の美丈夫、女は豊満な美女揃いだったと伝えられている。

ドラゴンテイルマウンテンあるいはオルシニウム出身だが、タムリエルのあちこちに規模の小さな集落を作っており、小さな要塞の中に族長を中心とした封建体制を築いている。
特に彼らが打ち建てたオルシニウムは寡勢であり最終的には一度滅ぼされたが、それでもブレトン・レッドガードの連合軍相手に30年以上戦い続けた猛者の国でもある。
なおオルシニウムは第三紀417年にある人物の手助けもあってハイロックに念願の再建をすることに成功した。

その特異な外見から言われの無い迫害、故郷を滅ぼされ尚も後ろ指を指され続けた歴史からか、「迫害されし者の守護者」であるデイドラの王子、マラキャスの加護を受けている。
オーク達も彼からの教えを「マラキャスの掟」としてそれに則って暮らしており関係はとても良好だがその反面、少しでもヘタれたやつが出てきたら一族単位で呪いをかけられてしまう。

鍛治に優れた才能を発揮し、特に男は優れた狩人であり、死を恐れない勇猛な戦士として知られている。
その様な部分がノルドと通ずる部分もあるのか、スカイリム地方では割と受け入れられている者も多く、人間の中でも「オークを嫁にしてもいいかもな」と言う者もいる。ただしオークの結婚式はかなり血なまぐさいとのこと。一体何をするというのか……。

一方で魔導書や料理といった文化的な才能に秀でたオークも存在するため、全員が全員脳筋というわけではない。

実はプレイアブル種族として選べるようになったのは意外にもTES3から。
それ以前まではクリーチャーの一種としての扱いだったが、TES2で彼らに手を貸してオルシニウムを再建するクエストが多くのプレイヤーから好評を受け、それが切っ掛けでTES3から選べるようになった。

プレイヤーキャラとしてはエルフ版ノルドと言ったところ。
違いはこっちは重装備の適性の方が高く、鍛冶に加えてエルフらしく付呪にも適性があると結構クラフター気質。
この為自前でもそこそこ良い装備を揃えやすい。
戦闘に関しても重装備に身を包んで剣だろうが矢だろうが魔法だろうがものともせず突き進み相手をねじ伏せるも良し、盾を構えて仲間の為のタンク役としてじっくり攻めてやるも良しである。

種族スキルとしては「狂戦士の怒り」が強力な事でも名高い。
何せ発動中はあらゆる被ダメージを半減し近接武器のダメージを倍にするという効果で上述の通りの重装備適性と相性が非常に良く、しこたま暴れ回る事が出来るだろう。

亜人


【アルゴニアン / Argonian】

トカゲの獣人のような姿をした種族。故郷は大陸南部にある毒と病原菌が蔓延る沼地、ブラックマーシュ。そのため、先天的に毒や疾病に耐性を持つ。
また、エラがあるため水中で呼吸が出来る。

上述のように水中で呼吸することが可能である為漁師や船乗り等水産業を生業としている者が多く、種族としても水辺近くに住む事を好む傾向にある。
一方で開錠の技術や隠密行動に長けている者も多い為、盗賊や暗殺者のような裏稼業に身を投じていることもある。
特に「影座」の星の下に生まれたアルゴニアンはシャドウスケイルと呼ばれる暗殺者として育てられ、そこからタムリエル最大の暗殺者組織である闇の一党と手を組んだりする事もまた多いとか。

種族として特定の神を信仰するということはしないが、ブラックマーシュに存在する「ヒスト」という種の樹木を神聖視している。
ヒストは太古の昔より存在する神秘の存在とされ、彼等の生や死、輪廻の多くの段階で密接な繋がりを持つと信じられている。
彼等が自らの種族を指して使う「サクスリール」という言葉には、そのヒストの「根の民」という意味が込められており、故に産まれたばかりのアルゴニアンに名付けがされる事は無く、数年間の観察の後にその人物を最も適切に表現する言葉が名前として与えられる。
多くはヒスト名と呼ばれるアルゴニア語の名前を名乗るが、公用語に翻訳した訳名を名乗る人物も存在する。

思慮深く遠慮がちで信頼を得ることは難しいが、一度信用されれば命をかけることもいとわない忠義深さも併せ持つ。

過去には後述のカジートと共にモロウウインドでダンマーの奴隷として利用されていたのだが、現在はレッドマウンテンの噴火に乗じて逆にモロウウインドを征服している。インガオホー

ちなみに当のカジートとの仲はあまりよろしくない。

プレイヤーキャラとしてはガチガチの隠密特化。
隠密への適正の高さは随一であり、他にもピッキングやスリ、音を立てづらい軽装備への適性も高めとまるでどこぞの蛇の如く忍び込んで来いと言わんばかりの適性。あっちは隠喩だけどこっちは本物の爬虫類だが
加えて回復魔法と変性魔法にもそこそこ適性があるので、特に仕事中の殺しは避けねばならない盗賊稼業との相性は抜群。
その反面、正面切っての戦闘はハイエルフ並に苦手。
種族スキルとしても「ヒストスキン」の力により特に疾病に対して高い抵抗力を持つ他、その力を引き出すと効果中はHPの自然回復力が大幅に上がるので万が一深手を追うような羽目になっても物陰に隠れて息を潜めながら、スキルの力で手早く治療しやすい。
更に先述のように特別な装備や魔法が無くとも水中で息が出来るので、沈没船等の探索にも便利。

こらそこ、槍を磨かせようとするんじゃない! パン生地を炉に入れさせるのもやめろ!

【カジート / Khajiit】

猫の獣人のような姿をした種族。故郷は砂漠の国エルスウェーア。

産まれた時の月の満ち欠けの状況によって、姿が大きく変貌するという、他の種族にはない特徴を持つ。ゲーム本編で会うのは基本的に「シュセイ・ラート」という種族なので、ぶっちゃけ後付設定でもある。

特に「アルフィク・ラート」と呼ばれる種類は見た目が普通の猫そのものであり、ただの野良猫かと思っていたら魔法で攻撃してきたという信じがたい証言が残っている。

基本的にはマイペースで温厚な種族。しかし格闘と暗視能力に優れることから盗賊としての適性が高い上に、エルスウェーアのサトウキビから作られる好物のムーンシュガー、そしてそれを精製した薬物スクゥーマがカジート以外には強力な麻薬効果を示す為(しかもそれをカジートはおやつ感覚で食ったり平然と売りさばく)、種族全体の評判はすこぶる悪い。
勿論カジートだって過剰摂取してしまうと依存性になってしまう上、そんな食習慣なので種族全体としてもかなりの甘党。
但しこのムーンシュガーは調味料や嗜好品以外に、摂取することで肉体から解放され神と一体化するという彼らの宗教にとって重要な役割を持つ。ラリってるだけじゃねーのかと言うのは禁句

その起源については、タムリエルの原住生物から進化した説とエルフがエルスウェーアの環境に適応して進化して生まれたという二つの説がある。
カジートの一種「オームス・ラート」はエルフそっくりであったり、彼らの創世神話でも元々ボズマーとは同じ種族であったと語られている。

その温厚さとマイペースぶりから行商人として生計を立てるカジートも多く、特にタムリエル各地でキャラバンを組んで主要都市を練り歩くカジートキャラバンは有名だが、大抵のカジートの行商人は何らかの形で裏社会との繋がりを持っており、時には盗品商や密輸業も行っている為やっぱり胡散臭られがち。
特にスカイリム地方ではキャラバンが要塞に入ることすら禁じられているという有様であるが、入手先は兎も角品揃え自体は良質で希少な物が多い為、わざわざ外に出て売り買いに来る人も多いとか。

中にはアルゴニアンやカジートの毛皮を剥いで売りさばく(残酷表現に付き反転)という想像しただけでも吐き気がするような悪事を働く者もいる。

その一方で隙あらば大成しようとしてくる魔術師がいたり、開発側の事情をメタ的な視点で喋りまくるせいでホラ吹き扱いされてる奴がいたりと、こちらもこちらでネタキャラが多い。

プレイヤーキャラとしてはアルゴニアンとやや似通っており、隠密・スリ・ピッキング・軽装備への適性は負けず劣らず。
但しカジートの方は若干戦闘寄りになっており、弓術と片手武器、更には錬金術による薬や毒物の作成にも適性がある。
この為自作した毒を塗り付けた武器や弓矢を使い、じわじわとだが狙った相手を確実に仕留めに掛かる…というような、盗賊より暗殺者として向いている。

種族スキルとしては「カジートの爪」による素手格闘の強さ。
特に戦士の国スカイリムでは相手との交渉に肉体言語の巧みさが求められる場面が多くあるので、その場合はちょっと有利に交渉(物理)を進める事が出来るだろう。
また生来より夜目がとても効く故に「暗視」もでき、光源の殆ど無い地下深くを探索したり夜間に移動しなけれはならない時には頼りになる。

その他の種族

【ファルメル / Falmer】


主にドワーフの遺跡に巣食う、盲目で残忍な怪物。「シャウラス」と呼ばれる怪虫の甲殻を加工した武器で襲いかかってくる。

本来の姿は雪のように白い肌が特徴的なエルフの一種であるスノーエルフ。

かつてタムリエルに入植してきた人間たちとの戦争で敗北し、逃げ込んだ先の地下で今度は後述のドワーフに騙されて迫害・拷問されることとなり、やがて種族全体が怪物と化した。

尤も戦争の発端は繁殖力の強い人間を「タムリエルを脅かす害虫」
として皆殺しにしたことなので、悲劇の種族とも言い難い。

現在はかつての知性あるスノーエルフは絶滅しているものと考えられる(DLC「Dawnguard」ではスノーエルフの生き残りが登場する)。

ちなみに正確な発音は「ファルメル」ではなく「ファルマー」。

【ドワーフ / Dwarf】


地下や山岳地域に都市を建設して、魔法ではなく機械による科学文明を築いたエルフの一種。作中ではドゥーマーと呼ばれることが多い。

1000年ほど前に種族全員が謎の失踪を遂げたことで有名。

その技術力は多種族のそれを遥かに凌駕しており、自立して動く戦闘ロボットや、星霜の書を安全に閲覧することのできる装置などを開発している。

特に前者は滅亡してから1000年以上経った遺跡の中でも問題なく稼働しており、前述のファルメルの脅威も合わさって、ドゥーマーの遺跡を考えなしに探索することは非常に危険である。

前述のスノーエルフに対する仕打ちや、その技術力をえげつない罠や拷問具にも惜しみなく活用していたことから、残忍な性格であったことが窺える。


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最終更新:2020年09月14日 21:57