ハンバラー

登録日:2020/09/24 Thu 20:12:31
更新日:2025/03/21 Fri 08:32:36
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ベーダー09、焼きたてのハンバラーめにございます!

出典:電子戦隊デンジマン/東映/第10話「魔法料理大好き!?」/1980年4月5日放送

電子戦隊デンジマン』の第10話「魔法料理大好き!?」に登場したベーダー怪物。



【概要】

ハンバーガー型の卵から誕生したベーダー怪物。
極めて原始性が強いため、一度油で揚げて孵化しやすくしてから怪物製造レンジに入れるという工程が必要。

竪琴を弾いてその音色と匂いで人間を催眠状態にし、「ヘドロハンバーカー」を街にばらまいていく。
このハンバーカーを食べると、まず視覚や味覚に異常が起こってハンバーカー以外のものが不味く感じるようになる。
さらに症状が進むと、美的感覚までおかしくなり、美しいものが嫌いになる、美味しそうな食事が真っ赤な異物のように見えるといった幻覚が現れ、最終的には原始生物同然になってベーダー一族の家畜同然になってしまう。

武器はハンバーガー爆弾と、巨大な先割れスプーン
イロモノキャラのような姿にもかかわらず、意外にも戦闘力は高くデンジマンをまとめて相手にしても引けは取らない。

頭がパンのためか、叩くといい音が出る。


【活躍】

一度油で揚げたハンバーガー型の卵から誕生したハンバラーは、ヘドラー将軍やケラー、ミラーと共に「ヘドロハンバーカー」を一個10円で販売。
赤城の道場に通う子どもたちも安さにつられて食べてしまう。

すると、子どもたちは黄山の作った料理を何故か食べようとしない上、ゆみ子は桃井が見せた花を拒絶する。
カレーライスや牛乳を少し口にしただけで不味いと言い、挙句源一は黄山が出したハンバーガーを一口齧っただけで床に叩きつけてしまう。
青梅「ああっ、勿体無い!」
赤城「こら、源一!食べ物を粗末に扱っちゃいかんな!」
黄山「俺の作った料理が食べられないっていうのか⁉︎」
源一「ハンバーカーが食いたいんだよ!」
黄山「だからハンバーガー!」
源一「ハンバーカーだよ!」
青梅「そんな食い物があるかよ」
三太「ある!(一個)10円だよ」
青梅「(一個)10円⁉︎」
緑川「今時(一個)10円の食べ物なんかあるもんか」
浩「だって食べたんだもん!」
ゆみ子「美味しかったわ」

実は、あのヘドロハンバーカーには味覚や視覚など人間の感覚を狂わせる恐ろしい効果があったのだ。
ハンバーカーを買いに出ていった子どもたちを追って青梅が調査に向かい、ハンバーカーを売る移動販売車を発見するが、

10円ハンバーカー、本当だ。なるほど…物価高に挑戦か……!

三太「美味いだろ」
青梅「うーん、なんとも言えない味がするな」

あろうことかこの食いしん坊男、ハンバラーの催眠にかかってハンバーカーを食べてしまう。
四人が連絡もよこさない青梅を探して発見するが、すでにハンバーカーの中毒になっており、あきらのつけていたオーデコロンの匂いを「嫌な臭い」と言って拒絶。(これにより嗅覚まで狂わせることが判明)
青梅「嫌な匂いだ!あっち行き!」
桃井「まあ失礼ね!」
黄山「オーデコロンの匂いだよ。いい匂いじゃないか」
青梅「嫌な匂いだ!嫌だ!」
緑川「様子が変だ。目が据わっちまってるよ…」
赤城「コイツ(ハンバーカー)のせいだ」

四人が移動販売車を追跡するが、ハンバラーの攻撃で逃げられてしまう。

そうこうしているうちに青梅や子どもたちの症状はさらに悪化していく。

出典:同上

青梅の目にはスパゲティが赤い針金のように見え、青梅は普通の食べ物を受け付けなくなってしまった。
さらに子どもたちも、

出典:同上

青梅と同じく普通の食べ物を受け付けなくなったり、
源一の母「何でもお食べ」

(ノ`□´)ノ⌒┻━┻
源一「僕10円ハンバーカーが欲しいんだ!」

出典:同上

綺麗な花を嫌悪して毟ってしまったり、
ゆみ子「花なんて嫌いよ!」
三太「そう!抹殺すべきだ!」

出典:同上

挙げ句の果てにはどこから調達したのかヘドロ風呂に入る者まで現れる有り様。
浩「ヘドロのお湯って気分いいなぁ…」

そして…

出典:同上

ハンバーカーよこせ……!
ここにそんなものは無いよ
ハンバーカーよこせぇぇぇぇぇぇ!

出典:同上

赤城「ここから連れ出すんだ!」

青梅も禁断症状が現れてハンバーカーを求めて暴れだしたため、仕方なくデンジランドで眠らせることに。

一方、ヘドリアン女王はさらにスケールを上げて学校の子どもたち全てにハンバーカーを食べさせる給食作戦を行うように指示を出す。
調査をしていた緑川からの連絡を受けた赤城たちは、アイシーの助言で「デンジシャワー」を使い、青梅を正気に戻すと学校に乗り込んで給食作戦を阻止。

赤城「子供たちにヘドロ料理を食べさせるとは許さん!」
青梅「よくも食わせやがって!」

ハンバラーとの対決に突入するが、意外にもハンバラーは手強くハンバーガー爆弾や巨大スプーンによる猛攻でデンジマンを圧倒。
しかし、デンジマンを蹴散らして勝ち誇った隙を突かれてデンジスティックでダメージを受け、続けて放たれた「デンジブーメラン」を受けて巨大化する。

ダイデンジンに対して、巨大スプーンで砂煙を起こして撹乱しようとするが、デンジボールでダメージを受ける。
接近して頭突きを食らわせるが、頭が柔らかいパンのせいか効果がなく、逆に捕まって殴られ「デンジ剣・電子満月斬り」で倒された。

なお物語の終盤に黄山は青梅とハンバーカー絡みの冗談を交えた会話をしていた。


【その他】

小学校の先生を演じているのは、『科学戦隊ダイナマン』で王女キメラを演じる香野麻里氏。*1

デザインの野口竜氏によると、子どもたちが「喜んでくれるだろう」と考えて描いたそうである。

また浩役の後藤忠勝氏は極度の水嫌いだったらしく、ヘドロ風呂入浴シーンの撮影の際は覚悟を決めて演技していたらしい。


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最終更新:2025年03月21日 08:32

*1 平野真理名義