登録日:2011/04/12 Tue 08:12:51
更新日:2025/03/12 Wed 18:43:07
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目次
◆【概要】
異次元からやって来た別世界の人類。
遥か昔に故郷のベーダー星が爆発したので異次元空間に浮かぶ要塞
「ベーダー魔城」を本拠地に、
侵略する美しい星を故郷に似たヘドロまみれの星に変える為にデンジ星を始め多くの星を滅ぼしてきた、
宇宙人とも異次元人ともとれる種族。
ヘドリアン女王に幹部格のみならずベーダー怪物も忠誠を誓っており、ベーダー一族の結束は
歴代シリーズでも指折りのものである。
- 昼食が「ヘドロと海蛇のスープ」「青酸ガスで炒めたエスカルゴ」などのゲテモノ
- デッドボールなどの暴力行為が推奨されるベーダー野球なるスポーツ
などと、やはり地球人とはかけ離れた文化を持つ。
そんな彼らが、
地球をヘドロにまみれた汚い星に変える為に侵略を開始したことからデンジマンの物語は動きだす。
最終的にデンジマンの活躍とバンリキ魔王の反乱によって組織が壊滅したが、
ヘドリアン女王を始めとする生き残りは人間への復讐と地球征服の為に機械帝国ブラックマグマと手を結んで
太陽戦隊サンバルカンと戦った。
なお、首領から幹部までの全員が顔出し出演という珍しい組織である。
またへドリアン女王以下の臣下は名前の最後にラーがつき、左右非対称のデザインになっているのが特徴。
◆【関連人物】
首領
幹部
演:藤堂新二
ベーダー一族の戦闘指揮官。組織内での信頼も厚い武人である。
剣の達人であり、負けはしたもののバンリキ魔王とほぼ互角に戦ってみせた。自ら
巨大化することも可能。
また、後述のアマゾンキラー同様に
変装の名人でもあり、自ら作戦の指揮を執った事も多数ある。
バンリキ魔王の台頭後は遠回しに戦死を命じられ、第50話「将軍は二度死す」で女王から授かった
「ベーダーの剣」を奮って
ダイデンジンと戦い、金縛りなどで苦しめるも電子満月斬りの前に散った。
その死にデンジマンは礼をもって弔い、ヘドリアン女王は心にバンリキ魔王への強い憎しみを芽生えさせた。
かつて鉄十字団を滅ぼした
蜘蛛のヒーローや
ネロス帝国の
支配者に似ているが、全くの無関係である。
演:美川利恵
女
スパイコンビの金色の方。
短剣が武器。
通常の任務の他、
鏡や水晶玉に変身してヘドリアン女王をサポートする。
ベーダー城がバンリキ魔王に乗っ取られた際には寝返った振りをしてバンリキモンスの弱点を女王に伝えた。
デンジマンにバンリキモンスの弱点を伝えた女王に襲いかかるバンリキ魔王に水晶玉の状態で光線を浴びせて失明させるが、もがき苦しむ魔王の
槍で致命傷を負い、女王の腕の中で息を引き取った。
演:湖条千秋
女スパイコンビの銀色の方。
同じく短剣が武器で、変装等のスパイの腕前はミラーよりも上。
最期は
盾に変身してヘドリアン女王を庇い、魔王の短剣で貫かれて死亡した。
なおエジプト語で盾の事をケラーと呼ぶが、スタッフがそれを意識したのかは不明である。
第34話「哀しい捨子の物語」で名前のみ登場。
17年前、誤ってビーダマラーの卵をベーダー魔城から落としてしまう。
演:賀川雪絵
「銀河無宿」を名乗るベーダー一族の女行動隊長。
女王達とは別行動を取って銀河を荒らしまわっていた為に『
電子戦隊デンジマン』には登場せず、『
太陽戦隊サンバルカン』の23話にてヘドリアン女王の招集に応え銀河星雲の彼方から襲来。
機械帝国ブラックマグマの行動隊長となってサンバルカンを多いに苦しめる。
黄金の
ナイフが武器で、閃光を発して爆発を起こすことも出来る。また目からの怪光でも爆発を起こせる。戦闘力、謀略、変装の腕前などの実力は極めて高く、初登場でオオダコモンガーを潜入させいきなりバルカンベースを壊滅させた。
だが、その優秀さが仇となり、ブラックマグマの真の支配者「全能の神」によって
最終回では孤立無援の決戦を強いられることとなる。
剣と盾を持って戦い、飛び蹴りや目からの怪光、額の飾りからの光線で攻撃するもニューバルカンボールの前に敗れ去り、切腹して果てる。
その最後にはサンバルカンも敬礼で答えた。
鉄十字団の女幹部は無関係。
ベーダー怪物
ベーダー一族の尖兵たる怪物。名前は「〇〇ラー」。
共通して左右非対称のアシンメトリーなビジュアルが最大の特徴。
作戦の内容によってヘドラー将軍が卵を選び、孵卵機で育てられて怪物製造レンジで誕生。ベルトのバックルには製造番号が印されている。
ルパンカメラーなど人間への変身能力を持つ者が多数存在し、
また、自分の意思で細胞分裂を起こし自由に
巨大化や
縮小化が出来る。そのため、
デンジブーメランで大ダメージ→巨大戦→電子満月斬りでトドメ
という通常のパターンの他に、
必殺技が来る前に巨大化→巨大戦で不利になって等身大に戻って逃走→デンジマンに追いつかれてデンジ
ブーメランでトドメ
という変則的なパターンも多く見られた。
他のシリーズの怪人と違って幹部達からは大切に扱われ、時に実の子どものように接してくれるヘドリアン女王には絶対の忠誠を誓っている者も多い。第39話「女王怒りの妖魔術」ではヘドリアン女王の力で妖魔術を使うアクマラーが登場した。
モチーフは動植物、日用品、スポーツ、玩具、架空生物と様々だが、デンワラー、レコーラーなど主に日用品が多い。宇宙生物なのにどうして地球の日用品モチーフの怪人が多いのかは不明。
デザイナーの野口竜によれば、体の片側が「生」、反対側が「
死」をイメージしたと語っている。
その他戦力
一つの卵から複数生まれる、ベーダー怪物よりも単純な構造を持つ
下級兵士。主に鎌や銃で武装している他、第13話「割れた虹色の風船」ではピコピコハンマーで
デンジブルーを攻撃した事もあり、第15話「悪の園への招待状」ではローラースケートを履いて攻撃し、第17話「泣くな!野球小僧」では黒バットや野球ボール爆弾で攻撃した事も。
また人間への変身能力を持つ。白衣を着用した科学者グループも存在。
ベーダー怪物と違ってぞんざいに扱われるためか、バンリキ魔王の反乱に加わった者も多かった。
この他、第22話「超時間ふしぎ体験」ではタイムラーの能力で、
刺又・袖溺・突棒で武装した
原始人部隊を作り出そうとした。
外部要員
演:大前均
第37話「蛮力バンリキ魔王」から現れた、
へび座がシンボルで
「地獄の使者」「悪魔の使い」「宇宙の用心棒」とも呼ばれる銀河の荒くれ者。
スキンヘッドの大男で宇宙に住む者全てを呪い、平和な星を次々と襲って滅ぼしてしまう好戦的な性格。
特にデンジ星人とその子孫達への憎悪は深い。
大酒飲みでベーダー怪物の卵が好物。
狡猾で知恵も働き、デンジマンのメンバーが一人の時を襲って
赤城一平(デンジレッド)以外のメンバーに重傷を負わせた程。
血の匂いに惹かれて地球にやって来ると、最初に地球に来てデンジマンを圧倒しベーダー一族の客将となった。
だがベーダー一族を乗っ取る野心を抱いており以後は作戦に参加する訳でもなく食っては寝るだけのだらしのない風を装っていた。
しかしヘドラー将軍だけは眠っていても彼が隙をみせないことから、強く警戒していた。
武器は両腕のガントレットに仕込まれた
ミサイルのように発射出来る短剣と大きな
槍。左手から火炎も放ち、更に手を振るって爆発を起こす。
またベーダー怪物のように自在に巨大化も可能で、デンジレッドのデンジパンチを顔面に受けてもケロッとしていたり
ダイデンジンの電子満月斬りを白刃取りで受け止めたりと、その実力は恐ろしく高い。
第48話「バンリキ魔王反乱」でベーダー怪物のサッカラーやダストラー達を勲章で懐柔して遂に反乱を起こすが失敗、蝋燭の燭台にされてしまう。
しかしあらかじめ忍ばせていた子分のバンリキモンスによって救出され、遂にベーダー城の実権を握る。
ヘドラー将軍を死に追いやるなど横暴に振る舞った為に女王達に逆襲され、女王の密告でバンリキモンスが倒されたことに逆上して殺しにかかった瞬間にミラーの光線で失明し、錯乱してベーダー城から飛び出したところをデンジマンに見つかり、デンジブーメランであっさりと爆死した。
第49話「ベーダー城大異変」で登場。
奇妙な卵から生まれたバンリキ魔王の手下で、魔王同様に自在に巨大化も可能。
尻尾から強力な念力を放つが、同時にここが
弱点となっている。その他に両手からダストラーを小さくするガスやミサイルを発射可能。
念力の威力は尋常なものではなく、あろうことか等身大時に攻撃してきたデンジタイガーをあっさり返り討ちにして無力化してしまった程だが、念力のエネルギーは無限ではなくバンリキ魔王に補充してもらう必要がある。
その力で一度はダイデンジンを行動不能に陥れたが、バンリキ魔王を恨むヘドリアン女王の密告でデンジマンに弱点が露見。
アイシーが代替回路となったことで復活したダイデンジンに尻尾を攻撃され、弱ったところをデンジ剣・電子満月斬りで倒された。
【メカニック】
故郷を失ったベーダー一族の本拠地。
空間移動能力があり、普段は異次元空間に浮かんでいる。
最終回でヘドリアン女王が何処かに去ると同時に自爆した。
ベーダー城から発進する戦闘機。武器は機首に搭載された6門のバルカン砲。
大抵はデンジタイガーに撃墜される。
ダストラーの他、50話ではヘドラー将軍が操縦したこともある。
4話などで登場した六門の砲台。デンジタイガーを砲撃した。
追記・修正は汚い物好きの方にお願いします。
- 怪人にも憎めないのがいて「バルーンラー」や「ビーダマラー」の話ではリアルタイムで号泣して親を驚かせてしまった。 -- 名無しさん (2013-10-13 22:29:01)
- アドバルラーな。 -- 名無しさん (2013-10-13 22:48:25)
- ↑そうでしたorz -- 名無しさん (2013-10-14 10:58:11)
- ヘドラー将軍が戦いに赴くときには女王も真剣な顔つきだったし、倒れたときもデンジマンが敬礼したんだよね、武人だったんだな。それに比べてバンリキ魔王は・・・・。 -- 名無しさん (2013-10-28 11:09:26)
- デスマスクラーという女の怪人に「気に入ったから酌してくれ」という魔王の美的感覚がわからん、その後「好みじゃない!」とこっぴどく振られていたし。 -- 名無しさん (2014-08-24 20:57:31)
- デンジマン決行なハンデあったけど勝てたよね -- 名無しさん (2014-10-21 14:22:43)
- アマゾンキラーも可哀想な奴だったよね。折角設計したサムソンモンガーは失敗作のミイラモンガーになってそれっきりで、忠誠を誓ったヘドリアン女王には疑われたまま死なれて、ブラックマグマの女王になっても全能の神のせいで誰も言う事を聞いてくれなくて -- 名無しさん (2016-11-13 20:40:47)
- 女性が壁に飲み込まれて殺されるシーン怖いんですけどwww -- 名無しさん (2016-12-20 22:35:49)
- 場所を転々としながら戦ってたへドラー将軍とバンリキ魔王が印象に残ってる -- 名無しさん (2017-01-04 15:21:28)
- ハンバーガーの怪人その名も「ハンバラー」が妙に印象に残っている。 -- 名無しさん (2017-01-04 20:46:33)
最終更新:2025年03月12日 18:43