CGが本格的に定着し、2000年代の映像技術を存分に使用した迫力ある巨大化シーンが増えてきた。
バリエーションの豊かさも更に広がっている。
「バカバカバカ!どうしてくれんのよ、こんな身体になっちゃって!もう泥棒もできない~!」
ギエン「フフフ。さあ、行って来いノヴァ。愉しませてくれよ……」
ロンダー囚人の身体に貼られた特殊なシール状の巨大化アイテム。圧縮冷凍前に予め囚人の身体に貼られている。
圧縮冷凍刑を受けた者は、圧縮冷凍から解凍されると、反動で体組織が20倍に膨れ上がり巨大化してしまう「リバウンド」という現象が起きてしまう。
このリバウンド現象を抑えるために取り付けられるアイテムが「抑制シール」であり、厳密には巨大化アイテムというよりは体質による巨大化に近い。
大抵の囚人は、再逮捕から逃れるための最後の悪足掻きとして自分で剥がしているが、大ダメージを受けた衝撃で剥がれてしまう事も。
リバウンドすることを嫌う囚人、果ては犯意が最初からない・巨大戦パートまでに既に投降したと言えるような囚人もおり、そういった囚人はリバウンドしてしまった場合、特に暴れる事無く圧縮冷凍を受けている。
ギエンはこの性質を悪用。自身が開発した兵器を敢えて圧縮冷凍し、意図的に兵器を巨大化させる行為を実行していた。
巨大化の際、シールを剥がした跡から細胞組織が膨れ上がっていき巨大化するシークエンスが挿入される。
オルグシードよ!消えゆかんとする邪悪に、再び巨大なる力を……!ハァッ!!
鬼はー内!福はー外ーっ!!
倒され緑の泡状の残骸と化した
オルグ魔人の肉体に、ツエツエが自身の杖の先からオルグシードを放出。
放たれたオルグシードは残骸に付着することで蔦となって急成長、その蔦が絡まり合い新たな肉体を構築することでオルグ魔人を巨大化・復活する。
鬼が豆まきで巨大化という皮肉の効いた設定が秀逸。
なお、Quest.18ではデュークオルグ・
狼鬼も右掌からオルグシード(彼はウルフシードと呼称)を放出することができる事が確認されている。
ちなみにこのオルグシードは食べても巨大化でき、作中でヤバイバが自分で食べたり、猛獣使いオルグやオルゲット兵に無理矢理食べさせたりして巨大化している。
この場合は時間経過で元のサイズに戻る模様。
詳しくは
該当項目にて。
コピージャイアント/再生巨大化の術の巻物/デッ仮面/宇宙忍法・巨大身の術(忍風戦隊ハリケンジャー)
私の可愛いコピージャイアントは破壊されたクグツ忍者の能力を全て写し取り、更にパワーアップして再生する事ができるのよ
五の槍サーガイン配下用の巨大化アイテムであり、ウェンディーヌが所有する巨大ロボット。
コンパクト型携帯端末によって寄生要塞センティピードからロケット形態で射出され、現地に到着すると同時にロボット形態に変形。
破壊されたサーガイン配下のクグツ忍者の残骸からデータをスキャンした後、自身に反映する事で再生巨大化させる。
21世紀版ゴルリンのような巨大化アイテムである。
私、ウェンディーヌのバズーカで呪文を込めて打ち出せば、一度倒れた者の全てを形作り巨大化。最大のパワーを発揮することができるのよ
二の槍チュウズーボ配下用の巨大化アイテム。
サーガイン配下に使用されたコピージャイアントの存在に危機感を覚えたチュウズーボが必死に対抗策を模索する中、
石版に書かれた古代ジャカンジャ呪文を発見。宇宙忍法・呪文写しで巻物に書き写して完成させたもの。
ウェンディーヌが巻物をバズーカに入れて発射し、瀕死の中忍に到達すると、巻物に書かれた呪文が発動して中忍を取り込み再生及び巨大化させる。
私が投げたデッ仮面は、やられた中忍の細胞を集めて、仮面に合った大きさに巨大化させちゃうらしいのよ。あ~~、肩凝った……
六の槍サタラクラ配下用の巨大化アイテム。
その名の通り巨大な仮面で、ウェンディーヌがハンマー投げの要領で投げつける。
投擲されて飛来したデッ仮面は中忍の細胞を吸収し、巨大化再生を行う。
なお宇宙一小さい種族出身の中忍
バンパ・イヤーンが敗れた際は、
その身体のサイズ故に、ウェンディ―ヌはバンパ・イヤーンが完全に巨大化するまで2回もデッ仮面を投擲する羽目となった。
心なしか、説明もやや不機嫌そうである。
虫ケラ共がいつまでもチョロチョロと…邪魔はさせん!
宇宙忍法・巨大身の術!
七の槍サンダールが披露した、自身の肉体を巨大化させる宇宙忍法。
他者を信用していないサンダールを反映するかの如く、唯一ウェンディ―ヌはこの術に関わってはいない。
あ、死んだ……あ、生き返った!あの雨の中にジャメーバ菌が入ってて、その力で巨大化するんだよね!
驚いてるだろうねぇ、アナザーアース人……
倒され無数の破片となった
トリノイドの残骸の中から「生命の実」が現れ昇天し、空中で黒雲と化して、周囲にジャメーバ菌を含んだ雨を降らせる。
雨を浴びたトリノイドの残骸は溶けて混じり合うようにモザイク状に融合・再構成され、トリノイドを再生巨大化させる。
なお再生は自動で行われており、いわばトリノイドの特異体質とも言うべき巨大化方法だが、アバレンオーとアバレキラーが疲弊した隙をつくのを狙って巨大化を遅らせたムカデンパンジーの例もあるため、ある程度はコントロール出来る模様。
ちなみに劇場版『
アバレサマーはキンキン中!』に登場したヘキサノイドのハナビキニキビーナスは、3種ではなく6種合成した影響なのか、巨大化できなかった。
邪命体エヴォリアンにはトリノイドの他に「ギガノイド」という怪人もいるが、こちらは最初から巨大サイズで生まれる。
トリノイドに比べ登場頻度は少ないが、これはそれぞれの創造者の気質の違いによるところが大きい模様。
(トリノイド担当の
ミケラが創作意欲旺盛で仕事も速いのに対し、ギガノイド担当のヴォッファは凝り性で遅筆。)
レイン星人
エージェント・アブレラが製造・販売・レンタルしている巨大戦闘用ロボットの総称。
商品であるために同型のシリーズ機が複数登場している。
派生機は色違いだったり武装が一部変更されたマイナーチェンジ版だったりと様々。
アリエナイザーが操縦している場合、怪重機ごとデリートの許可が下りる。
『デカレンジャー』本編では様々な惑星の宇宙人が登場する上、アリエナイザーは個別で犯罪を侵す場合も多く、共通した巨大化の方法がない。
自力で巨大化できるアリエナイザーも何人かいたが、巨大戦はほとんど怪重機で行なわれる。
ちなみに初期の頃は「巨大化保険」なるものをアブレラが扱っている説明があり、本編でもジューザ星人ブライディが実験台にされていたが人気がなかったのか、本編では
最後までこれに加入したアリエナイザーは登場しなかった。
なお、Vシネマ『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』では、本編で終始等身大サイズだったアブレラを巨大生体兵器として
再生させた「クローンアブレラ」が登場する。ある意味これも巨大化と言えるか。
ウルザード「ドーザ・ウザーラ」「ドーザ・ウル・ウガロ!」
メーミィ「ドーザ・メザーラ」「ドーザ・メル・メガロ!」
対象となる
地底冥府インフェルシアの冥獣や冥獣人の真下に魔導陣を展開し、上記の呪文を唱える事で巨大化。
ウルザードは冥獣、
メーミィは冥獣人の巨大化を担当している。
なお、一時期、ウルザードの魔法力で練成したウーザフォンを与えられていたバンキュリアが、ウルザードの
魔法で冥獣人を巨大化させていたが、元々どちらも巨大化できたのか、メーミィの練成により可能になったのかは不明。
呪文の効果は以下の通り。
「ドーザ・ウザーラ(メザーラ)」:対象の再生。「他者・変化」
「ドーザ・ウル(メル)・ウガロ(メガロ)」:対象の巨大化。「他者・魔法力増強・強化」
このようにマジレンジャーの
隠し設定、「呪文は簡単なプログラム言語でもある」にも沿ったものになっている。ウルザードの正体を考えるとこれも正体判明回のための伏線であったのだろう。
ちなみに冥府神10柱はむしろ「小津兄弟よりはるかにデカく、マジキングやマジレジェンドと同体格」の状態がヒーロー側で言う基本フォームに相当し、マジレンジャーと一戦交える際にはわざわざ縮んでくれる。そのため厳密な意味での自力で巨大化とは言いづらい。経緯上ほとんどのシーンで等身大サイズだったティターンや、最初の邪悪なひな壇の時くらいしか巨大状態で登場しなかったスフィンクスもあくまで「わざわざ小さくなったら、劇中では事実上そちらの方が基本の姿になっちゃった」という方が正確である。
また陣営を問わないならマジレンジャーメンバー側のマジマジンも姿が大きく変わるため「巨大化変身」ではある。そのため設定上の話だけであれば実はマジマジンやマジキング・マジレジェンドは「ロボ」「巨大メカ」ではなく「強化フォーム」に相当することになる。トラベリオンは普通にロボ。あの人ブームよりはるかに昔生まれのはずなのにSLマニアのフシあるし…
こちらは以下の呪文・魔法を使用する。
マージ・マジ・マジカ:各個人のマジマジンに二段変身。「自分・魔法力増強・強化」
マージ・ジルマ・ジンガ:魁ちゃん(マジフェニックス)以外の4人がマジドラゴンに合体。「自分・他者・合成」
マージ・ジルマ・マジ・ジンガ:5人全員でマジキングに合体。「自分・他者・魔法力増強・合成」
マージ・ゴル・マジュール:レジェンドマジレッドがマジファイアーバードに巨大化変身。
マージ・ジルマ・ゴル・ゴゴール:マジドラゴンと同じメンバーがマジライオンに巨大化合体。
マージ・ジルマ・ゴル・ジンガジン:マジファイアーバードとマジライオンがマジレジェンドに合体。
『
非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』ではプリズムAに対抗すべく八手三郎から託されたウーザフォンにより、マルシーナが魔導陣を使用。
超アキバレッドを巨大化させた。
本作では複数の敵組織が各自勝手に行動しており、共同戦線を張る事も対立する事もある。
巨大枠の投入方法も各自違い、等身大から巨大化するものと最初から巨大なものが混在している。
古き魂達よ、ツクモガミに宿らん……。影忍法・オオガミの術!カァーッ!!
ダークシャドウの長「幻のゲッコウ」が、敗れたツクモガミに向けて無数の札を飛ばして貼りつけ、ツクモガミを巨大化させる術。
ネガティブシンジゲートの面々では珍しい、お決まりの巨大化パターンである。
ジャリュウ一族の長「
創造王リュウオーン」が、蟲毒の様に殺し合わせたジャリュウの生き残りに自身の力を注入し進化させた個体。
更にリュウオーンが銃で放ったエネルギーを注入されることで巨大化するパターンが多い。
「首領に当たる人物が、そのまま巨大化を担当する幹部を兼任する」も過去29戦隊でちょいちょいあったパターンである。
アシュが行う巨大化方法。
一度巨大化すると、二度と元の大きさに戻れなくなる。
- その他――最初から巨大なもの
- 巨神:ゴードム文明が用いる古代兵器。
- クエスターロボ:クエスターが用いる巨大ロボ。
- 大邪竜:ジャリュウ一族が用いる巨大なサイボーグ恐竜。ジャリュウやリュウオーンが乗り込み操縦する。
「リンギ!邪身豪天変!」
「ゲンギ!幻身豪天変!」
臨獣殿および
幻獣拳の拳士が使用する、「気」によって自身の身体を巨大化させる技。
名称は違うが、基本的な性質は二つとも全く同じ。
違いは、巨大化に用いる力が「臨気」か「幻気」かの違いと思われる。
本来は激獣拳にもこれに相当する激技「倍倍分身拳」が存在するが、ゲキレンジャーは初出動の時点でまだこれを習得しておらず、
代わりに3人で1人の巨大拳士に融合変身する
獣拳合体を編み出し、これらの獣拳巨人が十分な戦果を挙げたため、劇中ではマスター・シャーフーが一度使ったのみ。
ビックリウムエナジー/ドッキリウムエナジー(炎神戦隊ゴーオンジャー)
ケガレシア「ビックリウムが満ちるでおじゃる!」
「サンギョーカクメーイ!!」
蛮機族ガイアーク製の緑色の液体状エネルギー物質。
蛮機獣の体内に搭載され、活性化させて体内に循環させることで、上記の掛け声と共に蛮機獣を巨大化させる効果がある。
蛮機獣にとっても人間にとっても大量に摂取すると命の危険を伴う非常に危険な劇薬でもある。
また、中には改造を受けて
「第2次産業革命」を起こしたオイルバンキ、ビックリウムエナジーを抜かれて巨大化できなかったハッパバンキ、産業革命の始まりは紡績機の発達からであることに起因して
「元祖産業革命」を起こしたボーセキバンキなどもいる。
最後は正直どう違うのかわかりにくく、「かしこまりー!」同様のボーセキバンキなりの軽いジョークだったようにも見える。
「ビックリウムエナジーの発展版」と称される、総裏大臣ヨゴシマクリタイン一派が開発した赤色の液体状エネルギー。
終盤に登場し、直接経口接種する事で身体を活性化させ、上記の掛け声と共に肉体を巨大化させる。
外道衆のアヤカシ達が持つ第2の命。
自身が死ぬと自動的に発動し、その肉体を巨大な姿に変えて復活させる。発動の際には爆発の炎や煙が巻き戻るように怪人へと収束する。
基本的には等身大と同じ姿で復活するが、フタガワラのように姿が大きく変化する場合がある。
他のアヤカシから命を分け与えられる事で、二の目の状態で敗れても更なる異形となって復活する「三の目」という裏技もある。
(当然命を分け与えた側は以後巨大化することはできない)
チノマナコは偶然手にした
仮面ライダーディエンドのディエンドライバーを手にしたことで「シンケンジャーの世界最初の仮面ライダー」となったため、アヤカシの能力を失い巨大化されなかった。