メットール(ロックマンエグゼ)

登録日:2020/10/02 (金曜日) 23:48:00
更新日:2023/04/29 Sat 09:44:13
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メットールとはロックマンエグゼシリーズに登場するウイルス。

●目次

【概要】

シリーズを通して皆勤賞を達成し、ロックマンエグゼを代表するウイルス。
元ネタとしては本家ロックマン他様々なシリーズにも登場しており、体がそのまますっぽりと入るような巨大な黄色のヘルメットに黒いボディは他のシリーズと共通。ヘルメットのラインに反った垂れ目のような大きな目にハイライトの一切ない黒い目にツルハシが特徴的。口や鼻はない。
ちなみに、本家ではツルハシを使わないが人型のメットールこと「ピッケルマン」はツルハシを使える。といっても衝撃波ではなく直接投げてくるが。

シナリオ序盤から終盤まで様々なエリアに登場する他、劇中で「ウイルスが道を塞いでいる」「ウイルスが悪さをしている」「カレーの具に紛れ込んだウイルス」*1などと表現される場合、このメットールが固定シンボルとして配置されていることが殆ど。
また、シリーズ恒例のチュートリアルでも登場する等エグゼシリーズとは切っても切れない間柄なのが、このメットールなのである。


【各作品での扱い】

基本的にはシリーズを通して最弱のウイルスと言って差し支えない。
ドラクエでいうところのスライムと思えば大体あってる。

このゲームの主人公であるロックマンは攻撃手段として一発1ダメージのバスター、10ダメージのチャージショット(いずれも強化可能)他、バトルチップを使うことで闘っていくのだが、そのバトルチップも序盤はやはり必要最低限のものばかり。各シリーズ毎に威力20のエアシュート、威力30の◯◯ガン、威力40のキャノン等が揃っているのだが…それに対し、このメットールの体力は40。
そう、最低限の火力しかないキャノン一発で倒せる他、なんなら時間は多少かかるもののチャージショットのみでも倒せるようになっている。

また、このゲームのバトルシステムとして、バトル時には味方と相手に陣地が9マスずつ設置されている。
その陣地の中で縦横無尽に自由に動き回り敵を倒していき、また敵も同じように自分のエリアを動き回り、攻撃を仕掛けてくるのだが…このメットールは自分の立っているマスの上か下にしか移動しない
攻撃方法はそのツルハシで地面を叩き、横一列をまっすぐに這っていく衝撃波を起こすというものだが、これもまた動きが鈍重で非常に躱しやすい。
しかも、その攻撃もロックマンとピタリとラインが合った時のみ。例え当たったとしてもその攻撃力はこれも敵としては最低値の10。(ロックマンの初期HPは100)
このように、メットールはプレイヤーにゲームに慣れてもらうために調整されているウイルスと言っても過言ではないだろう。


が、そんな彼らもシナリオを進め、より高難易度のエリアに足を踏み入れる度に強化されていく
強化形態は共通して自分の攻撃時以外にはヘルメットにすっぽりと身を隠し、ガード状態になる他、エグゼ5、エグゼ6では最上位とも言える形態ともなれば衝撃波が通ったマスをひび割れや毒沼にしてくるようになる。
また、エグゼ4では自分のエリアを全てダメージを半減させるホーリーパネルに変えるサンクチュアリを筆頭に様々な強力なチップを使いこなすようにもなる。
攻撃力も順を追う毎に強化されていき、特にエグゼ3のメットールSP、エグゼ4及びエグゼ5のメットール3、メットール3EXに至っては、非常に攻撃力の高い油断できない強敵と化す。この強化形態もシリーズ毎に難易度に合わせ何度も調整されており、エグゼの歴史はメットールの歴史とも言えるだろう。



【バトルチップ】

ロックマンエグゼでは、敵ウイルスを倒した際にバトルチップが確率でドロップする。
メットールもその例に漏れずバトルチップを落とすのだが、これが序盤のお供といえる程に中々に優秀なものが揃っている。
以下はその一覧である。


ショックウェーブ(エグゼ3までの全シリーズ)
メットールの攻撃と同じように前方に真っ直ぐ進む衝撃波を放つ。
貫通性能を持っている為、ウイルスのHPも低い序盤なら、同じラインのウイルスを一掃できる。威力はシリーズによってまちまちだが、基本的には序盤のウイルスならば一撃で仕留められる。
ただし、穴が空いたマスは越えられず、そこで消えてしまうので注意。
派生としてメットール2が落とすソニックウェーブ、メットール3が落とすダイナウェーブが存在する。
ランクが上がると威力はもちろんのこと、衝撃波自体の速度も上がるため避けられにくくなる。
また、エグゼ3では特殊な条件を満たしてメットール3を倒すことで、メットールSPに該当するグレートウェーブがドロップする。
こちらは衝撃波の通ったパネルがヒビパネルになる上、威力も190とダイナウェーブの倍近くにもなる。


メットガード(エグゼ5までの全シリーズ)
メットールのヘルメットのようなシールドで相手の攻撃をガードする。エグゼ2以降はガード後ショックウェーブと同じく前方に真っ直ぐ進む衝撃波を放つ。ショックウェーブと比べるとガード→攻撃というタイムラグが存在するものの、ブレイク性能を持つ攻撃以外のほとんどを無力化してくれる。
元々はメットールを低いバスティングレベルで倒した際にドロップする副産物的な扱いであったが、エグゼ4以降は廃止となったショックウェーブの代わりに威力を増した強化版がドロップするようになる。


リフレクメット(エグゼ6)
メットガードの強化版。攻略本や漫画雑誌などの媒体では『進化したメットガード』と呼ばれることも。相手の攻撃をガードした後、エリア端まで届く貫通性能のある衝撃波を放つ。この衝撃波、メットガードと何が違うかと言うとまず地面を這うものではなく、空中を進む為に穴パネルで無効化されない上、スピードが比べ物にならない程に上昇している為、非常にカウンターを取りやすい。
このカウンターというシステム、高いバスティングレベルで相手を撃破するのには必要不可欠な技術であり、相手は麻痺状態となり動きが停止する他、フルシンクロと呼ばれる次に使うチップの威力が倍になるという状態にも移行する。威力や貫通性能もさることながらそんなカウンターがお手軽に発動できる為、序盤から終盤にかけて大いに活躍してくれる非常に強力なチップ。正にシリーズラストに相応しい大出世と言ったところだろう。
ちなみに、エグゼ6のラスボスの一角であるグレイガに対し、このチップがメタと言っていいほど有効。詳しくは当該項目を参照。


メットール(エグゼ3)
エグゼ3のみのシステムであるウイルスチップと呼ばれるチップの一種として登場。
ナビチップのように使用後は暗転し、目の前1マスに現れる高速で切り替わるメットールを目押しで押すことでメットール1~3からSPまでのいずれかが出現し、目の前に衝撃波を放つ。威力は餌として与えたバグのかけらにより変動する。暗転するため、通常のショックウェーブ系チップと比べ安定して攻撃を当てることが出来る。
威力は個体ごとの基礎威力に与えたバグのかけらの個数を足したものとなる。
満遍なく与えてリスクを減らすか、SPに与えまくって目押しするか、プレイヤーのセンスが問われると言える。
チップデザインはメットール1~3がぴょんぴょんと跳ねているようなデザインであり、中々に可愛い。


他にもエグゼを代表するウイルスだけあって様々なチップにメットールが描かれている。(そのほとんどが被害者としてだが)
有名所としてはエグゼ3まで登場した◯◯ガン系チップ、エグゼ5のリベレートミッションには欠かせないコピーダメージライフシンクロ、シリーズ皆勤賞のデスマッチ系チップ(エグゼ6ではデザイン変更)辺りだろうか。


【他媒体での扱い】

アニメや漫画でも共通して『一般的な雑魚ウイルス』としての出番が多い。
アニメでは「メット~!」漫画では「ピギッ!」という鳴き声を出す。もっぱらやられ役ではあるものの、アニメではアイキャッチで出番が貰えたりするなどやはりその扱いは他のウイルスと比べ破格。

また、「強い」メットール、特徴的なメットール が登場する話も多く、アニメ『BEAST+』では実質的なメインゲストとして巨大化し人間とも仲がいい「マッハツルハシ」という名のメットールが登場。
他にも、話のテーマに合わせて改造されたようなメットールが登場する事も多く、猫耳やウサ耳を生やした非常に可愛らしい姿を見ることも出来る。

漫画でも強い個体はおり、ガッツマンをツルハシ一発で叩きのめし、ロックマンですらその睨みの迫力で怖気づかせるメットールが登場した。

ロックマンエグゼを元にしたギャグ漫画「激闘エグゼ兄弟 ロックメ~ン!」では、主人公の一人・六田熱太が、まさかのメットールとのソウルユニゾンを披露した*2
見た目はヘルメットを被り、ツナギを着てツルハシを担いだ工事現場の作業員。



追記・修正はロックマンエグゼシリーズのマスコットとなってからお願いします


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最終更新:2023年04月29日 09:44

*1 エグゼ4のカレー作りイベントより。混ざると味が落ちるらしい。

*2 サーチマン、ロールにソウルユニゾンを断られ(後者は男風呂で呼び出したため、『レディーを何てトコに呼び出すのよ!!』とタコ殴りにされた)、ヤケになった熱太が『誰でもいいからソウルユニゾンしてくれ!』とチップをばら撒いた結果、メットールのチップが光り、ソウルユニゾン