暴拳王国(デュエル・マスターズ)

登録日:2020/12/30 Wed 18:59:17
更新日:2024/04/29 Mon 21:45:22
所要時間:約 9 分で読めます






ゴリオ・ブゴリがキングの暴拳王国。

アバレチェーンは、最初の攻撃が仲間の力でパワーアップするそ!




暴拳王国とは、デュエル・マスターズの種族。

概要

DMRP-15「十王篇 第3弾 幻龍×凶襲 ゲンムエンペラー!!!」から登場。十王篇のメイン種族の一つとしてフィーチャーされる。
勘違いしやすいが「」ではなく「」なので、「ぼうきょおうこく」ではなく「ぼうけんおうこく」と読む。漢字が非常に似ているので注意が必要。
光文明と自然文明に属する多色種族。多色クリーチャーも単色クリーチャーも所属している。
十王篇の他チームと同様、暴拳王国をサブタイプとして所持する呪文も存在する。

命名ルールはアバレチェーンを持つクリーチャーは「○○の鎖」という名前が入り、持たないクリーチャーは「暴」の漢字が入る。
全体的に漢字の読み方は無理矢理感がある命名となっており、初見で正確に読むのは困難を極める(まあこの種族に限らずDMというTCG自体がそういう傾向だが)。
イラストは格闘技やプロレスに関係したデザインとなっている事が殆どで、専用能力や背景ストーリーでの設定を意識して鎖も描かれている。

所属クリーチャーの多くはビーストフォークとなっている。
十王篇では旧種族こそ復権の傾向が見られるが、それでも新章以降の種族かコマンド系がやはりメインを担当している事を考えるとビーストフォークが主役格扱いなことはかなり珍しい。
一応ドラゴン・サーガ時期にもビーストフォークはプッシュされているが、その時期はあくまで派生のビーストフォーク號のプッシュであったため、純粋なビーストフォークが推されるのは久々とも言える。
また、暴拳王国からは初の光単色ビーストフォークが登場するという快挙が果たされている…が、むしろここまで光単色ビーストフォークが登場していなかったことに驚く声も*1
少数ではあるが一応ビーストフォーク以外の新章以前の旧種族も所属しているが、あまり目立っていない。

鬼札覇王連合では他の王国と同時に登場した種族なのだが、結果としてはキングマスターカードの登場が一番遅れることになった。
十王篇におけるメイン種族の多さ故に割を食ってしまったと言えるだろう。まあすぐに壊滅した王国よりは恵まれているから…。
当Wikiでも十王篇における王国種族の中では最後の記事作成となった。

背景ストーリー

十王篇開始以前に鬼札王国に敗北し、配下として鬼札覇王連合に取り込まれた集団。
キングマスターである《剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ》は、王国にて5万年間無敗記録を誇るチャンピオンだった。
このことから、月光王国及び《月と破壊と魔王と天使》には及ばないが、暴拳王国も集団としてはかなり長い歴史を持つことが分かる。

ゴリオ・ブゴリの前に先代のキングマスターである《兵繰凄の鎖 サイノ・ブサイ》の存在が語られているが、彼はゴリオ・ブゴリに撃破された。
しかし、倒される際に「これからはお前が国を背負う柱になりなサイ」とゴリオ・ブゴリに諭し、以後のゴリオ・ブゴリが国民の模範として努力を怠らない王になることに繋がった。

だが、《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》によって暴拳王国からは「誇り」が奪われることになってしまった。
更にジャオウガは監視役として龍と化したバーサーカーの《聖板龍 ジークシュトルツ》を送り込んでおり、ジークシュトルツは敗北を嫌う性格から「戦いそのものを無かった事にする」力を持つ。
暴拳王国とゴリオ・ブゴリはジャオウガに奪われた誇りを取り戻すため、ジャオウガの配下として日々戦いを続けている。

暴拳王国のメンバーは鎖を通じて力を仲間から受け取れる性質を持つため、数が多ければ多いほど強くなる。
背景ストーリー的にはかつてのサバイバーに近い能力とも言える。

◇十王篇における動向

鬼札王国の配下と化している暴拳王国は、キングマスターが単体でチームボンバーに侵攻。
ゴリオ・ブゴリは、チームボンバーのキングの噂を聞き、正々堂々と倒すために単身で乗り込んできた。
彼は圧倒的な力を前に《“魔神轟怒”ブランド》を相手に圧勝し、チームボンバーのメンバーを次々と撃破した。

抵抗虚しく撃破されるメンバーの姿にチームボンバーのキングが怒りによる闘志に心を燃やしたことで、孵化していなかった《フライパン・マウンテン》のドラゴンの卵とレインボーの力が共鳴。
それを見たゴリオ・ブゴリは卵に向けて拳を浴びせるが、その卵から《爆龍皇 ダイナボルト》が爆誕。
ダイナボルトの一撃を浴びたゴリオ・ブゴリは意味深な言葉を残しながらも撤退を決める。

撤退からしばらくして、アバレチェーンの使用を解禁したゴリオ・ブゴリは再度チームボンバーに侵攻。
アバレチェーンを使った猛攻によってU・S・Aが100体も吹き飛ばされ、ダイナボルトも猛攻を交わしきれずに痛手を負う。
その後はダイナボルトもアバレチェーンのギミックを理解して攻撃を避け続けるが、ゴリオ・ブゴリもダイナボルトの攻撃にダメージを浴びることはなく、泥試合が続くかのように思われた。

しかし、最初に受けた傷によって動作が乱れたダイナボルトの隙を見出してゴリオ・ブゴリも攻撃を加えようとするが、《∞龍 ゲンムエンペラー》が介入。
ゲンムエンペラーの「夢幻の無」によって暴拳王国のクリーチャーの多くが飲み込まれ、ゴリオ・ブゴリはそれに耐えながらもダイナボルトに再戦を誓いながら撤退する。

しばらくして三度目の襲撃を行う暴拳王国だったが、正々堂々を掲げていたはずのゴリオ・ブゴリが「鎖の音でノイローゼを引き起こす」という卑怯な戦法を展開。
そのような手段に疑問を抱いたダイナボルトは、《暴立の小熊猫》が隠していた聖板の龍・ジークシュトルツの存在に気が付く。
ジークシュトルツは怒りで立ち向かってくるダイナボルトに対して特殊能力である「戦いをなかったことにする」能力を使おうとするが、ダイナボルトの速度に間に合わずに宣言前に下顎を砕かれて撃破された。

ジークシュトルツが撃破されたことでゴリオ・ブゴリは正気を取り戻してダイナボルトに感謝するが、それはそれとして暴拳王国の誇りとして決着を望んだ。
最後の激突の中、ゴリオ・ブゴリは「勝利のためでなくこれほど本気になれるとしたら、そのモチベーションはどこから来るのか」と疑問を抱き始める一方、ダイナボルトもまた別のとある疑問を考え始めていた。
ゴリオ・ブゴリは先読みによって勝利を確信したが、それを上回るダイナボルトの逆転の加速によって敗れた…かに見えたが、攻撃が届く寸前でジャオウガの起こした衝撃波に巻き込まれたのだった。

アバレチェーン

暴拳王国所持クリーチャーの一部クリーチャーが持つ専用能力。

自分のターンにおいて最初に攻撃するクリーチャーに対して何かしらの能力を付与する。
実質的にアタックトリガーと解釈しても良い効果であり、光/自然という暴挙王国の所属文明の割には攻撃的。まあメイン種族がビーストフォークなので自然の要素が偏って推されたとも言えるか。
DMR-19「革命編 第3章 禁断のドキンダムX」における「煽動」サイクルをキーワード能力化したとも言えるだろう。

クリーチャーが攻撃できる状況でないと意味がないためか、マッハファイターなどを所持することで即刻能力を起動できるように自身で補助しているカードも見当たる。
最初に攻撃できるクリーチャーだけが対象なので1ターンに1度きりの効果だが、2回までアバレチェーンを使えるように効果を変えるクリーチャーも存在する。

主なカード

剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ KGM 光/自然文明 (4)
クリーチャー:ビーストフォーク/暴拳王国 5000+
マッハファイター
<アバレチェーン>自分のクリーチャーが攻撃する時、それがこのターン最初の攻撃なら、このターン、そのクリーチャーのパワーを2倍にし、「パワード・ブレイカー」を与える。(「パワード・ブレイカー」を持つクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
自分のクリーチャーの「アバレチェーン」のテキストにある「それがこのターン最初の攻撃なら」を、「それがこのターン最初または2度目の攻撃なら」に変える。

暴拳王国のキングマスターに君臨するビーストフォーク。そして最後に登場したキングマスター。

素のパワーは4コストらしく控えめだが、アバレチェーンによってパワー2倍とパワード・ブレイカーによって強烈な脳筋へと変貌する。
更にマッハファイターを所持しているのでアバレチェーンを即時に起動可能であり、序盤から広い範囲のクリーチャーを叩き潰せる。
そして、最大の能力として場にいる味方のアバレチェーンの効果を2回起動可能に。サポートも可能なその姿は正に王国の国民の模範と言える。

相性の良かった《ヘブンズ・フォース》こそプレミアム殿堂へと追放されたが、《霞み妖精ジャスミン》や《フェアリー・ライフ》を使えば3ターン目には出せる。
アバレチェーンを使うデッキではさっさと場に出して一気にゲームエンドに持ち込みたい。

明日の鎖 ハヤブサツイン SR 自然文明 (7)
クリーチャー:ビーストフォーク/暴拳王国 8000
マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
W・ブレイカー
<アバレチェーン>自分のクリーチャーが攻撃する時、それがこのターン最初の攻撃なら、コストの合計がそのクリーチャーのコストより少なくなるようクリーチャーを2体まで自分のマナゾーンから選び、バトルゾーンに出してもよい。

アバレチェーンによって、マナゾーンからクリーチャーを攻撃しているクリーチャーのコストの合計以下になるように2体まで場に出せる。
マッハファイターを常備している事によって出したターンに踏み倒しやすいように設計されているが、このクリーチャーをアバレチェーンの対象にした場合でも6コストとそこそこな範囲で踏み倒せる。

当然重量級クリーチャーであるほど踏み倒しの効果はデカくなるので、なるべく場に大きいクリーチャーを用意しておきたいところ。
難易度は高いが、《禁断~封印されしX~/伝説の禁断 ドキンダムX》のような禁断や覚醒したサイキック・クリーチャーなどを使えば殆どのクリーチャーが踏み倒せる。

魔軸の鎖 カメカメン VR 光文明 (3)
クリーチャー:ビーストフォーク/暴拳王国 3000
<アバレチェーン>自分のクリーチャーが攻撃する時、それがこのターン最初の攻撃なら、コスト4以下の呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。そうしなければ、カードを1枚引く。

ついに登場した光単色ビーストフォークは低コストクリーチャーでありながらも高レア。
アバレチェーンによって低コスト呪文の任意による踏み倒しが可能であり、それをしない場合は単純な1ドローとなる。

低コストクリーチャーでありながらも踏み倒せる呪文はコスト以外の制限がないため、様々なコンビネーションが可能となっている。
一方で呪文を利用する性質からクリーチャー偏重のデッキ構築になりやすいアバレチェーン系統のデッキとは意外と相性が悪いという一面もあったりもする。





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最終更新:2024年04月29日 21:45

*1 初期の背景ストーリーでは自然文明が光文明と協力関係にあった事から、初期の自然のメイン種族であるビーストフォークは光文明と近い関係にあった事は想像しやすい。旧種族の文明シャッフルが行われた不死鳥編では一部クリーチャーが光文明と縁があったリキッド・ピープルに光単色のクリーチャーが登場するなどの現象が発生しており、この時期に登場していてもおかしくはなかった。