ジャオウガ(デュエル・マスターズ)

登録日:2022/07/02 Sat 00:00:00
更新日:2024/04/15 Mon 16:14:22
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13番目の王 2色 CRYMAX ジャオウガ DM DM22-EX2 DM23-BD2 DM23-BD3 DM23-BD7 DM23-RP4 DMEX-13 DMEX-14 DMEX-16 DMEX-19 DMRP-13 DMRP-16 DMRP-22 DMSD-15 DMSD-21 G・ストライク T・ブレイカー W・ブレイカー お前も鬼にならないか? オーガ キングマスターカード クライマックス クラジャ コマンド シールド焼却 ジャイアニズム ジャオウガ ジャオウガ様 スタートデッキ スター進化 スピードアタッカー デモニオ デュエル・マスターズ デーモン・コマンド ハンデス ラスボス ラスボスの割には起死回生の一手となる主人公っぽい能力 ヴィラン 俺は最初から最後までクライマックスだぜ! 俺は最初から最後までクライマックスだぜ!←鬼タイム 切札!マスターCRYMAX!! 十王篇 増田幹生 多色 所要時間30分以上の項目 擬人化 敗北回避 時を超えて俺、参上! 時を超えて俺、参上!←追加ターン 最強 火文明 火文明のクリーチャー 王来MAX 終来王 終来王鬼 ジャオウガ 背景ストーリーのラスボス 虹の柱 進化クリーチャー 邪鬼王来烈伝 開発部セレクションデッキ 闇文明 闇文明のクリーチャー 鬼S-MAX進化 鬼になれ 鬼の歴史 鬼の王の歴史 鬼エンド 鬼タイム 鬼レクスターズ 鬼ヶ大王 ジャオウガ 鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ 鬼ヶ羅刹 ジャオウガ 鬼ヶ英悪 ジャオウガOG 鬼ヶ覇王 ジャオウガ 鬼ヶ邪王 ジャオウガ・ゼロ 鬼ヶ鬼 ジャオウガ 鬼札アバク 鬼札王国





モモキングとの最終決戦に向け、ジャオウガが今まさに立ち上がろうとしていた……。





ジャオウガとは、TCGデュエル・マスターズ」に登場するクリーチャー。
十王篇のスタートデッキより《鬼ヶ鬼 ジャオウガ》として収録されたレインボーのデモニオ/鬼札王国であり、王来MAXでは鬼レクスターズに覚醒した火文明または闇文明の単色として新たな姿で登場した。

十王篇の主役的なクリーチャーにして桃太郎がモチーフの《勝熱英雄 モモキング》と対になるのクリーチャーであり、両足に金棒を装着しているのが特徴的な筋骨隆々の姿をしている。
幾度かその姿を変えてカード化されているため、背景ストーリーのラスボスとしては珍しくエピソード3イズモ並みに自身を表すカードが多い。

名前の由来はおそらく「邪王」+「ogre(オーガ。鬼を意味する英語。)」。


ジャオウガの変遷


《鬼ヶ邪王 ジャオウガ・ゼロ》


*1

鬼ヶ邪王(おにがじゃおう) ジャオウガ・ゼロ SR 闇/火文明 (7)
クリーチャー:デモニオ 7000
コストを支払うかわりに、自分の墓地にある闇または火のカードを合計8枚、シャッフルしてから山札の下に置いて、このクリーチャーを召喚してもよい。
自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
W・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から3枚を墓地に置く。その中からデモニオを1体出してもよい。

DMEX-19「マスター・ファイナル・メモリアル・パック」に収録されたスーパーレアカード。
DM23-BD2「開発部セレクションデッキ 火闇邪王門」でも、後述する三種類のジャオウガと共に再録された。

ジョー編の最後に登場したジャオウガではあるが、天衣や腰の蛇腹など《鬼ヶ鬼 ジャオウガ》と格好が似通っている事に加えて「ゼロ」という始まりを表す名前、そして種族に鬼札王国を冠していない点などから、《鬼ヶ鬼》より更に遡り建国前の一デモニオとしてのジャオウガの姿と推測される。

ジャオウガとしては珍しく鬼タイム・鬼エンド関連の効果は持ち合わせておらず、良くも悪くも単体で暴れ回る独善的な効果が目立った歴代ジャオウガとは異なりサポート寄りの性能になっている。
墓地に火または闇のカードが8枚あれば、それらを山札の下に戻す事で踏み倒し召喚が可能。
必要枚数はかなり多めだが、墓地にカードが貯まりがちな中盤以降なら意外と達成しやすく、ライブラリアウトを回避できるというメリットもある。
味方全員へのSA付与もあるため、このカード含めた味方のクリーチャー達が即攻撃を仕掛けられる上に、アタックトリガーで山札の上から3枚を墓地に送った上でその中からデモニオ一体を踏み倒せる。「体」換算なのでタマシードには対応していないが、デモニオならばスター進化でも鬼S-MAX進化でも無条件で踏み倒せるのはかなり強力。
探索範囲は3枚からと狭く運が絡むものの、後の《鬼ヶ羅刹》と異なり同名縛りは無いので、上手くいけば《鬼ヶ邪王》自身も踏み倒して連鎖的に召喚できる可能性がある。

何よりこれから紹介するジャオウガ全員を踏み倒せる
《鬼ヶ鬼》なら肥やした墓地から蘇生させて更に手数を増やす、《鬼ヶ大王》ならシールド全回収で鬼エンド発動を誘発させる、《鬼ヶ王魔》なら最重量のコストを無視しつつ追加ターンを得る、《CRYMAX》なら圧倒的カードパワーでゲームエンドに持って行ける…と展開方法は選取り見取り。
ジャオウガは基本的に全員SA持ちなのでSA付与の効果が腐ってしまうものの、「ゼロ」を名乗るに相応しくジャオウガ達の起点としての活躍が期待できるカードである。


《鬼ヶ鬼 ジャオウガ》





*2

鬼ヶ鬼(おにがおに) ジャオウガ KGM 闇/火文明 (10)
クリーチャー:デモニオ/鬼札王国 11000
<鬼タイム>自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、このクリーチャーの召喚コストを5少なくする。
スピードアタッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、闇または火の、コスト7以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地から出してもよい。

DMSD-15「キングマスタースタートデッキ 鬼札の鬼タイム」に収録されたキングマスターカード。
DMEX-15「20周年超感謝メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」でも再録された。

恐らくは鬼ヶ覇王となる前のジャオウガの姿である。
《鬼ヶ邪王》もそうだが時系列的にはまだレインボーの力を手にしていないはずなのに何故か赤黒である

各プレイヤーのシールドが合計6つ以下になると効果が発生する能力「鬼タイム」が実装されており、これによりコストを軽減して召喚できる。
スピードアタッカーも内蔵しているが、パワーとブレイク枚数は下述の鬼ヶ覇王よりも下回る。
あちらにない利点として、アタックトリガーによりコスト7以下かつ闇か火の非進化クリーチャー1体を蘇生可能。


《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》


*3

鬼ヶ覇王(おにがはおう) ジャオウガ KGM 闇/火文明 (10)
クリーチャー:デモニオ/鬼札王国 17000
<鬼タイム>自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、このクリーチャーの召喚コストを5少なくする。
スピードアタッカー
T・ブレイカー
このクリーチャーは、召喚されたターン、バトルゾーンを離れない。
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、クリーチャーをすべて破壊する。

DMRP-13「十王篇 第1弾 切札×鬼札 キングウォーズ!!!」に収録されたキングマスターカード。
その後も「目指せ! キングマスターパック」やDMEX-14「弩闘×超ファイナルウォーズ!!!」で再録され、DMEX-19でも《鬼ヶ邪王》《鬼ヶ大王》と共に登場した。

鬼ヶ覇王としての姿であり、以前は「ジャオウガ」と言えばこのカードを指す事も多かった。

効果に関しては、バトルゾーンに出された時に自分自身を含めた全てのクリーチャーを敵味方問わず破壊するという何とも豪快なもの。
本来であればこの効果によって自分自身も破壊されてしまうのだが、もう一つの効果により召喚されたターンは場を離れないため自分だけは場に踏みとどまることが可能。
副次的な効果としてT・ブレイカーでシールドを割る際にも除去系のS・トリガーに強く出れる。
しかし第一の効果で自分以外の味方も吹っ飛ばしてしまうために続けてダイレクトアタックへと持っていきづらく、召喚ターンを過ぎれば耐性も切れてしまうので、単体では些か決め手に欠ける。
その為、皮肉にも軽量コストで後続を供給できるキリフダッシュとの相性はすこぶる良好

破壊された時にトリガーを発動するクリーチャーや、《「修羅」の鬼 アシュラ天狗》のような破壊耐性持ちとコンボを決めていきたい。


《鬼ヶ大王 ジャオウガ》


*4

鬼ヶ大王(おにがだいおう) ジャオウガ KGM 闇/火文明 (5)
クリーチャー:デモニオ/鬼札王国 7000
スピードアタッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のシールドをすべて手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない。

DMEX-13「四強集結→最強直結パック」に収録されたキングマスターカード。
DMEX-19で再録され、DM23-BD2にもその他のジャオウガ三種と共に収録された。

冒頭のフレーバーテキストはまさにこのカードに記載されており、恐らくは玉座から今まさに立ち上がろうとしているジャオウガの姿を収めたものかと思われる。

ジャオウガとしては最軽量の5コスト。
召喚時に自身のシールドを全回収する任意効果を持ち、似た効果の《黒神龍ブライゼナーガ》と異なりS・トリガーは使えないものの、これによって鬼タイムと鬼エンド(後述)の両方の条件を満たす事が可能。
加えて5コストとしては比較的優秀なスピードアタッカー&W・ブレイカー持ちなので、シールド回収効果を使わずにそのまま攻撃要員としても運用できる。
特に、鬼エンド状態で自軍が攻撃する時に手札から踏み倒せる呪文《百鬼の邪王門》とシナジーがあり、恐らくデザイナーズコンボだと思われる。

見た目通りハイリスクな能力でもあるので、効果を使ったらさっさと邪王門で多数の打点を供給してそのままゲームエンドを目指したいところ。
逆に対邪王門デッキでこいつを出される事は事実上の死亡フラグである為、早めの対策を心がけたい。

競合相手はスピードアタッカーこそ持っていないものの、任意の枚数のシールドを回収できる上にスレイヤーと敗北回避効果を併せ持つ《覇王ノワールモナーク》か。
同じ火闇5マナの非進化でかつ優秀な大王の登場により、ただでさえ危うかった《鎧亜の紅滅グレン・ブラムスリー》の立場はほぼ無くなった


《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》


*5

鬼ヶ王魔(おにがおうま) エンド・ジャオウガ KGM 闇/火文明 (12)
クリーチャー:デモニオ/鬼札王国 17000
スピードアタッカー
T・ブレイカー
<鬼タイム>自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、このクリーチャーの召喚コストを6少なくする。
<鬼エンド>このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、シールドが1つもないプレイヤーがいて、追加ターン中でなければ、このターンの後にもう一度自分のターンを行ってもよい。そうしたら、そのターンの終わりに自分のクリーチャーをすべて破壊する。

DMRP-16「十王篇 第4弾 百王×邪王 鬼レヴォリューション!!!」に収録されたキングマスターカード。

一度は絶命したジャオウガが《一王二命三眼槍》の力で蘇った姿であり、燃え盛る身体が特徴的な十王篇におけるジャオウガの最強形態。

コストはこれまでで最重量の12を記録し、そのままではただ重いだけのファッティである。
しかし鬼タイムによってこれまでと同様に召喚コストを6まで半減でき、更には自分か相手のシールドが0枚になった時に発動する新たな能力「鬼エンド」により、条件を満たしていればエクストラターンが得られる

追加ターン中に倒しきれなければ味方クリーチャーが全滅してしまうデメリットはあるものの、そのまま相手を倒しきってしまえば無視できる。
また《鬼ヶ覇王》の耐性で強引に後続を残す手もある。


《鬼ヶ羅刹 ジャオウガ》


*6

鬼ヶ羅刹(おにがらせつ) ジャオウガ P 闇/火文明 (6)
クリーチャー:デモニオ/鬼札王国 7000
G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
<鬼タイム>自分と相手のシールドの数が合計6つ以下で、自分のマナゾーンに闇のカードと火のカードがそれぞれ1枚以上あり、バトルゾーンに自分の《鬼ヶ羅刹 ジャオウガ》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)

DMEX-16「20周年超感謝メモリアルパック 技の章 英雄戦略パーフェクト20」に収録されたカード。
DM23-BD2でもその他のジャオウガ三種と共に再録された。

モモキングに敗北した後の衰弱したジャオウガと推測されており、筋骨隆々だった肉体は弱々しく萎んでしまい、体表は灰のように白っぽくなり身体の各部がヒビ割れているなど、その姿は鬼ヶ王魔と対照的な燃え尽きた印象を受ける。
また、よく見ると《鬼ヶ邪王》や《鬼ヶ鬼》で見られた天衣が確認できる。未熟さの表れ、あるいは衰弱の兆候なのだろうか?

王来篇の時期に登場したカードのためG・ストライク持ち。
鬼タイムの効果は従来のシールドの枚数に加え、闇・火のカードがマナゾーンにある事と《鬼ヶ羅刹》自身は複数並べられないという制約こそあるものの、条件を満たせば実質0マナで召喚可能。
スピードアタッカー持ちのW・ブレイカーであるため2打点は確保でき、攻撃要員としては《百万超邪 クロスファイア》のような使い勝手で使用できる。


《終来王鬼 ジャオウガ》


*7

終来王鬼(しゅうらいおうき) ジャオウガ KGM 火文明 (5)
スター進化クリーチャー:デモニオ/鬼レクスターズ 8000
スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から5枚を見る。その中から進化クリーチャー1体またはタマシードを1枚相手に見せ、手札に加えてもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、相手に見せたカードのコスト以下の、相手のクリーチャー1体またはタマシードを1枚破壊する。

DMSD-21「キングマスタースタートデッキ アバクの鬼レクスターズ」に収録されたキングマスターカード。

鬼レクスターズとして覚醒したジャオウガであり、《鬼ヶ羅刹》の姿をベースに半透明な紫色の骨を身体に纏ってる。
また、名称が因縁のライバルである《未来王龍 モモキング》との対になっている(終来⇔未来/王鬼⇔王龍)。

これまでは一貫して闇・火レインボーのデモニオ/鬼札王国だったが、王国が崩壊した事に伴い種族はデモニオ/鬼レクスターズへと移行し、文明も赤単に。
ジャオウガのカードとしては初めて鬼タイム関連の効果を内蔵しておらず、スター進化クリーチャーになっている。
効果は場に出た際に山札の上から五枚をめくり、タマシードか進化クリーチャーを1枚サーチしつつそのコスト以下の相手クリーチャーを破壊するというもの。
山札の下をある程度操作できるため、後述の《邪王来混沌三眼鬼》と相性が良く、設定上の繋がりや収録時期が近い事からデザイナーズコンボと考えられる。


《鬼ヶ英悪 ジャオウガOG》


*8

鬼ヶ英悪(おにがヴィラン) ジャオウガOG(オーガ) VR 闇/火文明 (5)
クリーチャー:デモニオ/デーモン・コマンド/鬼レクスターズ 5000
<鬼エンド> クリーチャーが攻撃する時、シールドが1つもないプレイヤーがいて、自分のマナゾーンに闇のカードと火のカードがそれぞれ1枚以上あれば、このクリーチャーを自分の手札からコストを支払わずに召喚してもよい。
スピードアタッカー
このクリーチャーが出た時、相手の、「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体破壊する。

DM22-EX2「ヒーローズ・ダークサイド・パック 闇のキリフダたち」に収録されたベリーレアカード。
DM23-BD2でもその他のジャオウガ三種と共に再録された。

ジャオウガとしては《終来王鬼》《CRYMAX》に続いて登場した3枚目の鬼レクスターズで、覇王時代の肉体まで回復した上で両腕にも脚と同じ金棒を装着している。
終来王鬼と同じくモモキングとの対照性が意識された形態であり、こちらは《王来英雄 モモキングRX》との対。「英悪」と書いて「ヴィラン」と読ませるのは流石のセンスである。

コスト5の《鬼ヶ大王》以来となる中量級ジャオウガとなっていて、更に鬼エンドが発動すればノーコストで召喚できる。
鬼タイムで踏み倒せる《鬼ヶ羅刹》を彷彿とさせる効果だが、あちらとの相違点として同名カードの制限がないため、手札にあれば同時に複数枚踏み倒せるのが特長。
cipでブロッカー1体を吹っ飛ばせるので出しただけでも仕事してくれる上に、種族にデーモン・コマンドを持つスピードアタッカーでもあるため様々な活用が期待できる。
鬼エンドで飛び出して即座に攻撃する事で侵略元としたり、火・闇のコマンド持ちとして禁断封印を解放しに行けたりもする。
何かとド派手な効果が多いジャオウガの中では一見するとパッとしない印象を受けるが、その実かなり汎用性の高い性能に仕上がっている。

またジャオウガOGを語る上で欠かせないのが、使い手となるデュエリストも共に描かれたヒーローレア版のイラスト。
ジャオウガの場合はアバクが描写されているのだが、こちらのイラストでは王来学園で級友たちと楽しそうにデュエマをする姿が映されてる。
後に『デュエル・マスターズGoAフルコンプリートBOOK』の解説にて、王来学園の復興に成功した後のアバクの日常であることが語られた。

…え?肝心のジャオウガの姿が見えない?
いるじゃないか…アバクの背後にある石像として。


《CRYMAX ジャオウガ》


*9

CRYMAX(クライマックス) ジャオウガ KGM 闇文明 (7)
S-MAX進化クリーチャー:デモニオ/鬼レクスターズ 13000
鬼S-MAX進化:自分がゲームに負ける時、またはこのクリーチャーが離れる時、かわりに自分の表向きのカードを3枚破壊してもよい。(このクリーチャーは進化元を必要としない。自分のS-MAX進化クリーチャーが2体以上あれば、そのうちの1体を残し、残りをすべて手札に戻す)
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、各プレイヤーは自身のシールドを3枚ずつ選び、残りを墓地に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、その後、相手の手札を2枚見ないで選び、捨てさせる。

DMRP-22「王来MAX最終弾 切札!マスターCRYMAX!!」に収録されたキングマスターカード。
DM23-BD3「開発部セレクションデッキ 水闇自然ハンデス」、DM23-BD7「エキサイティング・デュエパ・デッキ ネゴシエートの偽衒学者」でも再録された。
DM23-RP4ではなんと褐色・青髪のイケメンに擬人化した姿の新規イラストが金トレジャー枠として収録された。

ジャオウガの究極形態にして王来MAXでの最終形態で、一王二命三眼槍と思わしきパーツが各部に妖しい艶めきを放つ紫色の鎧として装着され、金棒だった両足は鋭い槍(というかランス)の形状へと変化し、全身に蒼炎を灯している。
名前の「CRYMAX」はS-MAX進化クリーチャー特有の冠詞である「MAX」を発展させたもので、最高潮を意味する「CLIMAX」と泣く・叫ぶ等の意味を持つ「CRY」を掛け合わせた造語と思われる。
プレイヤーからの愛称兼略称は「クラジャ」または「ジャオウガ様」。


種族は終来王鬼から変わらずデモニオ/鬼レクスターズだが、文明が再び変色して今度は黒単になった。
レインボーの力を手に入れる前のデモニオは元々闇文明だったという設定が公式で語られており、この姿はデモニオとしてのジャオウガの原点回帰とも言える。

プレイヤーを素材とした新たな進化「鬼S-MAX進化」によって召喚され、自身が除去される時またはプレイヤーが敗北する時、自分の表向きのカードを3枚破壊する事でそれらを回避出来る。
この場合における「表向きのカード」とは、進化クリーチャーの下に敷かれている進化素材のカード達も指定する事も可能で、デュエチューブの先行試遊動画では《禁断英雄 モモキングダムX》とのコンボによって、ダイレクトアタックを三回も回避するという背景ストーリーさながらの壮絶なしぶとさを発揮していた。
そこまでのコンボを狙わずともクラジャと他に2体いれば敗北回避が可能なため、あって損はしない能力である。

地味にカード指定除去の性質も備えているので退化として利用でき、敢えてクラジャを2体場に出して退化を誘発させる事が可能である。
他にも《覇王ブラックモナーク》とのコンボを利用した退化から退化へのルートも研究されている。

ただし注意点として、「置換先の行動を取れない場合は、その置換効果を適用させる事はできない」という裁定のため、破壊耐性持ちのクリーチャーやカードを敗北回避のコストにすることができない事には気を付けたい。
例えば、《滅亡の起源 零無/零龍》や鬼タイム下の《「修羅」の鬼 アシュラ天狗》を敗北回避の破壊コストとして利用することはできない。


自身は終来王鬼から引き続き鬼タイムを有していないものの、場に出た際の効果で自分と相手のシールドをそれぞれ総数が3枚になるように残りを墓地に置く…すなわち鬼タイムの確実な発動が実現できるのである。
鬼タイムとのコンボによって、《ウツセミ童子》の効果でコスト7以下のクリーチャーとして蘇生したり出来る他、ジャオウガ同士なら非進化限定とは言え味方の展開も出来る鬼ヶ鬼や、実質0コストで召喚できる鬼ヶ羅刹と特に相性が良い。
加えて自身もT・ブレイカー持ちの進化クリーチャーなので、相手の残りシールド3枚を割れば一気に鬼エンドの発動まで迫れる。

というような鬼タイム・鬼エンドと絡めたコンボも十分強力なのだが、真の強みは単純明快にシールド焼却と自身の打点で相手の全シールドを叩き割れる事にある。
実質ワールド・ブレイカーと同義…どころか相手は3枚しか手札に加える事もS・トリガーで反撃する事も許されず、その上位能力と言える。
そして、ウィニーでも何でも召喚酔いしてないクリーチャーがクラジャの横にもう1体用意しておくと、そのままガラ空きの相手にダイレクトアタックして勝利できる
このようにクラジャ+1打点がいれば、たとえ相手が優勢な状況でも引っくり返して即ゲームエンドという理不尽な展開を実現でき、クラジャの強さの根幹を担う凶悪極まりない能力である。

更に更に焼却効果は場に残すシールドを「3枚ずつ」で換算するため、裁きの紋章といった複数のカードを1束のシールドとして扱う能力に対しても束の中のカードまで含めて捨てさせる意外な利点があったりする。
自軍の盾を増やしたり表向きにして重ねる事が主戦術の《煌龍 サッヴァーク》や《「正義帝」》達にとっては天敵中の天敵であり、このカードの登場によってギャラクシールド系のデッキは姿を消したと言えばどれだけ強力な効果かお分かりいただけるだろう。


そしてダメ押しとばかりに、攻撃時には相手のクリーチャーを1体破壊した上で手札二枚をハンデスするというアタックトリガー版《ガンヴィート・ブラスター》が発動される。
破壊効果によってブロッカーも1体だけでは意味を成さず、クラジャと他のクリーチャーによる突破を許してしまう。
相手の手札にあるかもしれないニンジャ・ストライクや革命0トリガー、《百鬼の邪王門》に《一王二命三眼槍》を初めとした様々な防御札もハンデスで墓地に落としながら攻撃でき、ダイレクトアタックの安定性が格段に増す。

シールド焼却だけでも盤石だったクラジャの決定力を極限まで高める能力であり、相手はハンデスによって減らされた手札と残されたシールド3枚に一縷の望みを懸けて戦わなければならなくなる。
たった1体のクリーチャーがシールドもバトルゾーンも手札もズタボロにするのだから恐ろしい。

一応これらの効果は任意ではなく強制なので、相手の場に《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》といった選ばれると厄介な効果を発揮するクリーチャーしかいない場合には破壊するしかなく、やや融通が利かないのが欠点だろうか。
ハンデスについてもマッドネス系のカードである程度対処でき、シンプルに強力な能力だからこそ対抗手段も溢れている。


しかし如何に強力なクリーチャーでも、場に出す前に勝負が決しては元も子もない。
クラジャの場合はやや重めくらいのコスト7で収まっているが、マナ加速や踏み倒しを駆使して出来るだけ早く場に出したいところである。
進化クリーチャーなので一部の踏み倒しに引っ掛かるものの、コストやパワー等が幸いな事にその手の踏み倒しカードの効果範囲にギリギリ収まっており、
  • 鬼寄せの術》などのコスト軽減カード
  • 灰燼と天門の儀式》といった進化クリーチャー対応のリアニメイト呪文
  • グレート・グラスパー》のアタックトリガーでパワー14000以下のクリーチャーとしてマナゾーンから踏み倒し
  • 母なる星域》で非進化クリーチャーと入れ替えてマナゾーンから出す
  • SSS天災 デッドダム》で侵略しつつ《深淵の食卓》で8よりコストが1低いクリーチャーとして踏み倒し
等々、早期召喚の手段には恵まれている。
中でも星域がツインパクトになった《幻緑の双月/母なる星域》とは異常なまでの相性の良さを誇る。
詳細な解説は向こうの記事に譲るが、クリーチャー側で初動のマナ加速を行いつつ呪文側ではたった3マナでマナゾーンから踏み倒せる動きを兼ねており、ただでさえ凶悪なクラジャを手が付けられない強さに跳ね上げている。

欠点は…強いて挙げるならcipのシールド焼却で自分も残りシールドが3枚になってしまう事くらいであり、メリットの方が強すぎて実質デメリットはないものとして扱っていい。
これほどのアドバンテージの塊がわずか7マナで召喚できてしまうのは異常と言う他なく、そんな申し訳程度の重さすら上述のように他のカードで十二分にカバー可能できたりとあまりにも隙が無い。

場に攻撃可能なクリーチャーがもう1体いれば実質ゲームエンドという性質や、母なる系呪文とのコンビで猛威を振るっている点などからプレミアム殿堂筆頭の《無双竜機ボルバルザーク》が比較対象に挙がる程であり、まさにインフレの極限を体現する1枚。
「CRYMAX」の名前通り相手が泣き叫ぶような、決定力の塊と評すべきその規格外な性能と各種数字の絶妙な塩梅から、メイン・サブ問わず闇文明フィニッシャーの決定版として扱われている。


環境では登場当初から【青黒緑デッドダムド】や【青黒緑ハンデス】に入れられて活躍しており、しばらくして《SSS級天災 デッドダムド》からフィニッシャーの枠を乗っ取る形でクラジャの速攻召喚に寄せた構築【青黒緑CRYMAXジャオウガ】が誕生。侵略者がデッキを侵略されてる…
それ以外にも【4cガイアッシュ覇道】【4c邪王門】【神羅ケンジ・キングダム】【5cザーディクリカ】等々、闇文明が入るデッキならとにかく何処でも活躍しており、マナが伸びるわけではないのでそこまで相性が良くない【青黒魔導具】でさえも《卍新世壊卍》を除去され続けたり引けなかった場合のサブプランとして投入が検討される程。
余りにも猛威を振るうので、ハンデス対策として一時期《斬隠蒼頭龍バイケン》等のマッドネスの投入が基本になっていた。*10

特に【青黒緑CRYMAXジャオウガ】こと【アナカラージャオウガ】は、フィニッシャーにクラジャを据えつつ多種多様なメタクリーチャーを大量に採用して柔軟に戦えるデッキとして進化を遂げ、様々な大会で幾つもの成績を残している。
あの《絶望神サガ》がまだ野放しだった【サガループ】の全盛期でさえ、基本はサガに押されながらも大会の入賞デッキで抜きつ抜かれつの接戦を繰り広げていたほど。
そして、サガ亡き後では【青赤マジック】や【アビス】といった名立たる強デッキを抑え、二種類の【魔道具】デッキと共に環境を席巻。
オリジナル環境では首位をキープし続け、挙句の果てに超次元超GRも使用可能なアドバンス環境でさえも首位争いを繰り広げており、まさに環境を鬼の歴史で染め上げた。
同弾収録の、他のカードとの連携をデザインして作られたはずの《MAX-G ジョラゴン》があまり環境で活躍しない中、単体だけでも十分強いこのクリーチャーが他のカードと連携して環境の頂点の座を欲しいがままにするのは皮肉としか言いようがない。

しかしアビス・レボリューションの第4四半期になると、新カードによって構築が増強されたマジックやアビスに押され始め、中堅くらいの位置へと戻る事に。
2024年3月の規制ではとうとう主要パーツである《幻緑の双月/母なる星域》が殿堂入りされ、全盛期は終わりを迎えつつあるものの、それでも環境の上位を未だに抑えている。

「デュエマ20周年の集大成を飾る大ボスにしては能力が地味」といった声も挙がっていたが、実際の活躍で実力を示せたクリーチャーと言える。


関連カード


鬼札アバクジャオウガ P 闇/火文明 (6)
クリーチャー:デモニオ/鬼札王国 6000
スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
<鬼タイム>このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーのパワーを-7000する。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)

SpDeck8「ウェルカム! 鬼札王国おデッキ40枚!!」に付属された本デッキの限定カード。
使い手である鬼札アバクとの共演カードであり、鬼タイムが発動すれば対になっているパワー7000の《切札ジョーモモキング》を切りよく破壊できる。

一王二命三眼(バラド・ヴィ・ナ・シューラ) SR 闇/火文明 (5)
クリーチャー:デモニオ/鬼札王国 6000
自分がゲームに負ける時、これが相手のターンで、自分のマナゾーンに闇のカードと火のカードがそれぞれ1枚以上あれば、かわりに自分の手札にあるこのカードを相手に見せ、山札の下に置いてもよい。
スピードアタッカー
W・ブレイカー
<鬼エンド>このクリーチャーが出た時、シールドが1つもないプレイヤーがいれば、自分の山札の一番下のカードを墓地に置く。それがコスト5以下のクリーチャーなら、出してもよい。

背景ストーリーでジャオウガが振るった槍。
一人の王にのみ仕え、破壊する王に二たび命を授け、三つの眼で世界の過去、現在、そして滅亡する未来を見届ける槍」とされており、実際にジャオウガは絶命した所を一王二命三眼槍に突き刺された事でエンド・ジャオウガとして強化蘇生した。
他にも次元を裂く力を有していたり何かと万能な武具である。
十王篇の終盤にジャオウガの武器として登場してそれっきりだったが、王来MAXでは意外な形で再登場し…。

実際のカードスペックも極めて優秀であり、5コストにしてSA&Wブレイカー持ちと純粋にアタッカーとして優れている事に加え、自分のマナゾーンに火と闇のカードが1枚ずつ置かれていれば手札のこのカードを山札の下に送る事で敗北を回避できる。
この効果で山札の下に置かれてしまった他の一王二命三眼槍も鬼エンドが上手くいけば複数に並べる事が可能など、とにかく強力な1枚。

詳しくは個別項目を参照。

邪王来混沌三眼鬼(カオス・ヴィ・ナ・シューラ) KGM 火文明 (5)
スター進化クリーチャー:デモニオ/鬼レクスターズ 7000+
スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。
W・ブレイカー
バトル中、このクリーチャーのパワーを+4000する。
クリーチャーは、可能なら攻撃する。
クリーチャーが攻撃する時、それがこのターン最初の攻撃なら、自分の山札の下から2枚を表向きにする。その中から、コスト5以下の進化クリーチャーを最大1体とコスト5以下のタマシードを最大1枚出す。その後、残りを墓地に置く。

実は鬼の世界での「超獣王来烈伝」に相当する「邪鬼王来烈伝」だった一王二命三眼槍が独立して動き出し、「邪鬼王来烈伝」として覚醒した姿。
一見すると突拍子も無い後付けのように感じるが、実は十王篇の時点で既に「一人の王に仕える」「過去・現在・未来を見届ける」等の『超獣王来烈伝』に似た性質が提示されていた。
その名の通り「混沌」を身体に纏っており、並みの攻撃は「混沌」に触れるとやがて形を失い粉々に粉砕されてしまう。

カード方面では一王二命三眼槍から一転してスター進化クリーチャーに。
パワーが1000上がった上でバトル中は更に4000上がり、11000とそこそこのパワーで迎え撃てる上に攻撃を強制する効果も持つため、持ち前のパワーを活かせる機会は多いだろう。
そして自分・相手問わず、アタックトリガーによって山札の下から二枚を確認し、その中からコスト5以下の進化クリーチャーとタマシードを最大1枚ずつ出す事ができる。
該当カードが無かった場合は墓地行きだが、同時に墓地肥やしもこなせるためやはり優秀である。
ただし効果が任意ではなく強制である関係上、山札がゴリゴリと削れていくためライブラリアウトには注意したい。

邪王極限怒号掌 R 闇文明 (5)
呪文
相手は、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶相手は自身のマナゾーンにあるカードをすべてタップする。次の相手のターンのはじめに、それらはアンタップしない。
▶相手は自身のクリーチャーをすべて破壊する。

《CRYMAX ジャオウガ》の必殺技カード。
「極限怒号」とはそのまま「CRYMAX」を表していて、背景ストーリーでは鬼S-MAXの力を咆哮とともに拳に乗せて一気に解き放つ技として描かれている。
CRYが「泣く」意味の方を表していてジャオウガは「泣いた赤鬼」じゃないかと考察されてた時期もあったが、このカードの登場により否定された

カードの効果は相手クリーチャーの全体除去か次ターンにおけるマナゾーンの機能停止のいずれかを相手に選ばせる、という残虐にして陰湿なもの。
しかし効果を選ぶのはあくまで相手であるため、バトルゾーンにクリーチャーがあまり充実していなければ第一の効果を、逆にバトルゾーンの戦力が十分ならマナを犠牲に第二の効果が使われるため、どちらの効果でも手痛いダメージが与えられるように発動するタイミングを見極めたい。


背景ストーリーでの扱い


強い。
とにかく圧倒的にただひたすらに最大最強クラスに強い。

その強さは背景ストーリーにおいて遺憾なく発揮されており、
  • 立ち上がるだけで世界を激変させる
  • それまで無双状態だったパワー∞の怪物を逆に圧倒する*11
  • 敵味方が手を組んだ全勢力により放たれた九大必殺技を耐え抜いて生存
  • 主人公が大苦戦した前章ラスボスと同等の存在を大した消耗もなく撃破する
  • 雄叫びだけでそれまで世界を支えていた巨大な柱を倒壊させる
等々の凄まじい活躍を見せている。

背景ストーリーを手掛けているスタッフからもその強さはお墨付きで、十王篇までの章毎のラスボス達を設定上のヤバさ順にランキング化した「歴代ラスボスランキング」という企画では、あの超神星ブラックホール・サナトス「無情」の極 シャングリラドルマゲドンX零龍といった名だたるラスボス達を抑えて歴代で最もヤバいラスボスとして取り上げられた。

また先述の通り、《暗黒凰ゼロ・フェニックス》以来14年ぶりとなる背景ストーリーのラスボスを二度務めたクリーチャーでもある。あちらはその後更にシーザーさんとプレイス版のヘヴィデスメタルで実質四回もラスボスを張ってるが
その内二回目はデュエマ20周年にしてジョー編完結作である王来MAXのラスボスも担当するなど、シリーズの中でも色々と規格外な存在になっている。

超天篇以前

ジョニーやモモキングらが生きる超獣世界こと『龍の王の歴史』とは別の世界、龍頭星雲から幾億光年の彼方にある『鬼の王の歴史』と呼ばれる異世界において、デモニオ達を束ね鬼札王国を率いる覇王として君臨している。
ミスティ・レポートの記録によると、鬼の歴史はジャオウガがデモニオを支配しようと決める以前までは住民なりに楽しく暮らしていたらしいが、ジャオウガが君臨して以降はその性質が変わったようだ。

未来予知の能力を有するジャオウガは『龍の王の歴史』と『鬼の王の歴史』がいずれ激突する事を予見しており、対抗戦力を削ぐために新章の物語が始まるより前から予め超獣世界のドラゴン達を絶滅に追いやっていた
つまりはジャオウガこそが新章世界において最初にドラゴンが存在しなかった元凶であり、革命ファイナルでのドギラゴールデンとドルマゲドンXの激突がドラゴン滅亡の引き金になっているDS世界との明確なパラレル要素となっている。

またジャオウガは鬼札王国のみならず、かつて戦いを挑み打ち破った美孔麗王国暴拳王国月光王国の三つの勢力を取り込み、鬼札覇王連合を結成している。
これら三つの国からは勝利の証として統治者の一番大切なものを奪った上で、それぞれの王国に《結晶龍 プロタゴニスト》《聖板龍 ジークシュトルツ》《断影龍 ユスティーツァ》を監視者として送り込み隷属させていた。

十王篇

ジョリー・ザ・ジョニーとジョラゴンが零龍を倒す際、禁忌の力であるレインボーに目覚めた事を龍頭星雲の彼方より察知し、その力を手に入れるために王国を率いて超獣世界へと侵攻した。

手始めに自然文明を強襲し、ガイアハザードを倒して姫を人質に取ると、大長老の手で鬼札覇王連合の四大王国にレインボーの力を与えさせた。
更には大長老を鬼札覇王連合に連なる五番目の王国・不死樹王国の王として据えさせ、裏切りがないよう《大樹王 ギガンディダノス》を監視者として配置して去っていった。

その後は玉座に腰を下ろして侵略状況を静観。
ディダノス敗北の一報を聞いた際は自ら出陣しようとしたが、参謀であるヨミノ晴明の制止を受けて思いとどまる事に。

しかし三王国の襲撃に対して各地で抗戦するの奮闘、そして彼らの戦いに割って入っては戦況を掻き乱していく0番目の王・ゲンムエンペラーの出現を受けて超獣世界の侵略に陰りが見え始める。
ついには腹心であるフウジン天とライジン天が敗れたとの報告を聞き、本気になったジャオウガはいよいよ立ち上がろうとしていた…!

鬼札王国に単身乗り込んで姿を現したゲンムエンペラーに対し、何とジャオウガは座ったままで互角の戦いを展開し始める
これまで敵味方を圧倒してきたゲンムエンペラーが放つ翼の一撃を足の金棒で難なく受け止め、必殺技の「虚数転生」さえも受けきってみせると、その気になったジャオウガはついに立ち上がった。
その瞬間、凄まじい衝撃波が発生し


ゲンムエンペラーの翼を裂き

最高の公演を演じきったチームウェイブ&美孔麗王国を衝撃波が襲い

十二神騎は最年少の「新時代の福音」を死守して全滅し

大地を寸断させゴリオ・ブゴリを奈落の底に落とす


…という壊滅的な被害を各文明のチームと王国にもたらした。

傷付いた身体でも戦闘を続行し、夢幻の無により死角からの攻撃を放つゲンムエンペラーだったが、未来視を可能とするジャオウガはそれらを全てを読み切り回避していく。
そのままトドメを刺そうとするが、そこに修行を終えた《勝熱百覇 モモキングReVo》が割って入った。
モモキングが修行の末に編み出した必殺技・キリフダReVoは「時間」という概念を打ち破り、未来視を超越した不可避の一撃によってついにジャオウガは倒れた…

そこへ三つの眼を宿した赤い槍が突如としてジャオウガに突き刺さったかと思うと、徐々にその姿を変えていき、鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガとして強化復活してしまう。
赤き槍…《一王二命三眼槍(バラド・ヴィ・ナ・シューラ)》の効果で蘇ったエンド・ジャオウガは、自身の未来予知能力と槍の命を増やし続ける能力を組み合わせてゲンムエンペラーとモモキングReVoのタッグを圧倒という壮絶な戦闘力を発揮する。
ゲンムエンペラーがついに倒れると、モモキングの一番大切なもの…この世界そのものを奪い取る事を高らかに宣言してそのままトドメを刺そうとするが、そこへモモキングのお供であるモモダチ、もとい修行でパワーアップしたスパダチ三人が立ち塞がり、コンビネーションによる威力100倍のキリフダReVoを放つ。
これにはさしものエンド・ジャオウガも一時撤退を余儀なくされ、居城である獄鬼夜城にて決着を付ける事を伝えると去って行った。

先の戦いで三つの王国を監視していた三体のドラゴンが倒された事で《地封龍 ギャイア》より解放された最凶最悪のドラゴン《世界獣龍 テライグニス・アクアエル》を引き連れ、モモキングを待ち構えるエンド・ジャオウガ。
最終決戦に向け、チームの垣根を越えて《爆龍皇 ダイナボルト》《キングマニフェスト》《「正義帝」》らとの共闘を掲げたモモキングは、世界獣龍の相手をゲンムエンペラーに任せてジャオウガに立ち向かっていく。
だが…獄鬼夜城により鬼タイムに突入しエンド・ジャオウガはキングマスター四人とスパダチ三人が束になってもなお敵わず、攻撃からモモキングを庇おうとしたスパダチ達は致命傷を負ってしまう。
スパダチを倒された怒りに打ち震え、ジャオウガに特攻を仕掛けようとするモモキングだったが、そこへ鬼札覇王連合からの離反を決めた三王国のキングマスター《メテヲシャワァヲヲロラシアタァ》《月と破壊と魔王と天使》《大樹王 ギガンディダノス》に加え、世界獣龍を倒したゲンムエンペラーとそこから解放されたゴリオ・ブゴリらが駆け付ける。

十人のキングマスターが集った事で奇跡が起き、チーム切札の移動要塞である桃天守閣が顕現するというジャオウガにも予想外の事態が発生。
モモキングに味方する八王の力「他者を信じる力」「マジでボンバーな力」「美しさを追求する力」「究極の自己表現の力」「生命の輝きの力」「無の力」「正義の力」「自身の実力を信じぬく力」が桃天守閣に集い、九王の力を込めた九撃がモモキングReVoにより放たれた!
この攻撃により全身に9か所の深手を負ったジャオウガはたまらず後退するが、それでもなお倒れる事はなく、一王二命三眼槍で空間を切り裂いてそこに身体を沈めながら最後の捨て台詞を吐いた。


「モモキング、そしてキングマスターたちよ……今宵はここまでだ! 
だが忘れるな!
 このジャオウガ、いつの日かまた貴様らの大切な物を必ず奪いに来てやるぞ!!」


「……貴様らがこの場を生き残れればの話だがな!」


置き土産として世界その物を消滅させる威力がある獄鬼夜城のコアを起動し、10分後の爆発を予告すると空間の裂け目に消えていった…。

鬼の王来篇

王来MAX第1弾で明かされた、十王篇後にモモキング達の王来篇と並行して繰り広げられていたジャオウガ視点での王来篇。
謂わば「鬼の王来篇」とでも呼ぶべきエピソードである。

九王の連撃から生き延びたとはいえそのダメージは甚大だったようで、燃え盛る身体の鬼ヶ王魔から一転、まるで燃え尽きた灰のような鬼ヶ羅刹の姿へと弱体化してしまう。
やむなく元の世界へと敗走して力を蓄えていたジャオウガだったが、『龍の王の歴史』と並行世界のような関係性であるこの世界にも時を同じくしてディスペクターが出現し、デモニオ達に襲い掛かってくる。
この際、ジャオウガが武器として携えていた一王二命三眼槍が実は「超獣王来烈伝」に相当する邪鬼王来烈伝であった事を知り、ジャオウガ自身も英雄の力を取り込んでパワーアップする鬼レクスターズの力に目覚めた。

終来王鬼となったジャオウガはモモキングが超獣世界でそうしてきたように、《原闘混成 ボルシャックADEVE》の撃破を皮切りとしてドルファディロムドキンダンテといったディスペクター達を次々と倒していく。
超獣世界とは逆側のバロムミラダンテらの魂が12の王として解放される中、本来「邪鬼王来烈伝」に収めるべきそれらの魂をジャオウガはなんと己の身体に取り込んでいった
更には英雄だったクリーチャーを鬼の歴史に取り込んで自身の配下とする事で、王国崩壊により衰えていた戦力を増強していく。

「邪鬼王来烈伝」に刻まれし12の王悪魔王」「魔刻王」「聖龍王」「奇跡王」「起源王」「天災王」「禁断王」「邪悪王」「暗黒王」「陽炎王」「零源王」「創世王の全てを取り込んだジャオウガは、『鬼の王の歴史』におけるディスペクターの黒幕《鬼魂珠》が五大鬼王を魔合成して造り上げた鬼の歴史版ヴォルゼオス・バラモルドに挑み、これを撃破した。
その際に《鬼魂珠》へと突き立てられた一王二命三眼槍は、ジャオウガが放つあまりのパワーによって龍頭星雲を越え《鬼魂珠》と同一存在である《龍魂珠》に接続してしまい、『龍の王の歴史』にてちょうど同じタイミングでモモキングに討たれた《Volzeos-Balamord》の胸から飛び出してきたのだった。


「モモキングよ、貴様もちょうど『龍の王の歴史』を経てきたようだな。 
 『鬼の王の歴史』とどちらが真の王の歴史か、決着をつけようぞ。」

王来MAX

ディスペクターとの決戦を終えたばかりの超獣世界に降り立ったジャオウガは、登場するや否やジョー星に一王二命三眼槍を撃ち込んで跡形もなく破壊してしまう。
続けて鬼レクスターズの大軍勢を超獣世界の各文明に侵攻させると、ジャオウガ自身は十王大戦の時と同様、上空の玉座へと余裕たっぷりに腰を下ろすのだった。

しかし新たな力・S-MAX進化へと目覚めた超獣世界の猛者達の活躍で、一王二命三眼槍の変化態である邪王来混沌三眼鬼が《MAX・ザ・ジョニー》と《モモキング-MAX》に、最強の鬼レクスターズである「亜堕無」とEVENOMIKOTOが《ブランド-MAX》《バラギアラ-MAX》《Code:-MAX》《ゲンム-MAX》らに相次いで討たれた事を知ると、いよいよジャオウガも玉座から立ち上がろうとしていた…!!

密かに復活していたヨミノ晴明改め《ヨミノ晴明R(リターンズ)》の必死の説得も虚しく、自身の元へ駆け付けた《神聖十二神騎𝄇》の啖呵を聞いたジャオウガはついにその重い腰を上げた。
その衝撃により神聖十二神騎𝄇は一人残らず消し飛び、側にいたヨミノ晴明Rまでもがかき消されてしまったのだった…。

立ち上がったジャオウガは「亜堕無」とEVENOMIKOTOの亡骸に向けて邪王来混沌三眼鬼を突き刺すと、ディスペクター時の情報を元に二体を復元させて再びレクスターズにけしかけ、自身もモモキングとジョニーに襲い掛かった。
S-MAX進化を発動した二人が放つ神速の刀と弾丸がその身体を貫き倒されたかに思われたが、何処からか現われた無数の鬼の巻物がジャオウガを包み込んだかと思うと、鬼の歴史におけるS-MAX進化「鬼S-MAX進化」を果たしたCRYMAX ジャオウガが内部より姿を現した!

CRYMAX ジャオウガが放つ大咆哮によって大地は激震し、あまりの揺れの大きさに「世界をつなぐ柱」が倒壊してしまう
これにより時空が歪み世界はひび割れ始め、更には柱が失われた事で龍頭星雲の向こう側にある『鬼の歴史』の世界が超獣世界へ落ちてくるという事態が発生。
鬼の世界に押し潰されようとする中で、龍の世界の草木が、海が、大気が、そして超獣達までもが徐々に「鬼」と化しつつあり、モモキングとジョニーもまた凶悪な爪や禍々しい角が生え始めていた。


「ジャハハハハ! 
 モモキングよ!予告したとおり、貴様の大事なこの世界を奪わせてもらう!!」

「鬼になれ、モモキング!貴様らも、鬼の歴史の一部になるといい!!」


鬼化の影響で二人が思うように動けない中、ジャオウガを強者と見定めたゲンムエンペラーは鬼化を振り切って一人突撃する。
S-MAX進化を発動した上で無限の質量の夢幻の無をぶつけるという特大の必殺技をジャオウガに放つが、鬼の巻物によって無限の概念その物をタマシードに変換させられた上に、技の反動で身動きが取れない所をジャオウガに蹴り飛ばされ一撃で気絶し、龍頭星雲の彼方へと吹っ飛ばされてしまった。
続け様に放たれたCRYMAX ジャオウガの必殺技「邪王極限怒号掌」によってモモキングとジョニーも彼方の岩盤に叩きつけられ、圧倒的な実力差に絶望感が二人を包むが…

そこへ突如として巨大な龍の咆哮が辺りに響き渡り、気が付けば旅から帰ってきたジョラゴンが二人を守るようにしてジャオウガの前に立ちはだかっていた。
ジョーカーズ達から絆の力を受け取ったジョラゴンはS-MAX進化を遂げ、《MAX-Gジョラゴン》となってジャオウガと組み合った。
その力は完全に互角だったが、鬼化の影響で徐々にジョラゴンが押され始め、ジャオウガは勝利を確信する。
モモキングとジョニーがジョラゴンにS-MAX進化の力を貸し、超獣達が紡いできた思いの歴史と共に一時はジャオウガを圧倒するが、それでも三人の身体は鬼化寸前で、今まさに鬼の世界が超獣世界を押し潰しかける…

だが、その時不思議なことが起こった!!
MAX・ザ・ジョニーMAX-Gジョラゴンモモキング-MAXの力が合わさった事で龍の歴史が具現化し、虹の柱が顕現したのだ!

再度の「世界をつなぐ柱」出現に驚きながらも今一度破壊しようとするジャオウガに対し、その隙を見逃さなかったモモキングはなんと自分の身体ごとジャオウガを虹の柱に押し込もうとする。


「グオオオ!モモキングよ、何をする気だ!!」


「柱が崩れて世界が崩壊するというのなら! 
 お前には、オレとともにこの世界の新たな柱になってもらう!」

「喜べジャオウガ! お前の望みどおりこの世界はお前のものだ! 
 ただしこの世界は……絶対に、絶対に壊させない!!」


「なんだと……そんな、馬鹿なことが!グアアアアアア!!」


モモキングと共に柱と融合していくジャオウガ。
しかし柱に引きずり込まれまいとする最後の抵抗からなかなか融合が進まず、柱の完成を待たずして先に世界が鬼化しようとしていた。

そんなピンチに立ち上がったのは五文明のクリーチャー達。
光文明の女王の号令の元、自然文明の繭を水文明が開発したロケットに搭載し、闇文明の魔術を施してロケット自体の鬼化を防いだ上で、火文明がかき集めた爆薬によりロケットは発射された。
五文明の連携により空高く舞い上がった繭はどんどん巨大化しながらやがて大気と合一していき、龍の世界その物を包んで一つのタマシードと化し、その魂を鬼化ごと癒やしていった。
鬼化が解除された事で柱との融合も進み、ジャオウガはモモキングと共に柱の中へ沈んでいき……


……戦いは終わった。
十王大戦、王来大戦から続く「王」を巡る物語は「世界を守り抜く」未来王「世界を我が物とする」終来王、双方の目論見が叶う壮絶な相打ちにより幕を閉じた。
ジョニーとジョラゴンはタマシードとなったジョーカーズ達や柱に封じられたモモキングを救う手立てを探すため、再び旅に出る事にした。
新たに立てられた柱は五つの文明がそれぞれ自由に行き来できるようになり、先の大戦で勝ち取った平和は末永く維持されていくのだろう。

こうして長きに渡り続いた戦いの歴史と共に、王の歴史は終わりを告げるのであった。





そして刻を同じくして顕現の兆候を見せる、超獣世界の奥深くに封じられし龍でも鬼でもない未知の存在
禍々しき邪神の歴史が新たに始まろうとしていた…


漫画での扱い


漫画『デュエル・マスターズ キング』におけるメインヴィランの一人・鬼札アバクのフェイバリットカードとして使用されている。

デュエマアプリでのジョーとの対戦にて《鬼ヶ鬼 ジャオウガ》として初登場し、鬼タイムで墓地のデモニオを蘇生して勝利の決め手となった。
キャップ戦では《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》が召喚され、残りシールドを叩き割った上で次ターンにてダイレクトアタックを決めている。
ゼーロjr.との対戦ではいつの間にか破壊されていたが、鬼の魂がジャオウガの死体に集う事で《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》へと覚醒し、jr.の半身を吹っ飛ばして消滅させた*12
そのまま実体化した状態で部下とキラ・ボルツ・キャップらを吸収し、彼らのカードで構成された怨念のデッキをアバクに与え、自身もデュエルの中でも召喚され鬼エンドでエクストラターンを得た。
しかし怨念デッキに入っていたとあるカードが仇となって《勝熱百覇 モモキングReVo》に破壊され、デュエルにも敗北した。

ジェンドルとのデュエルでは鬼タイムにより《鬼ヶ羅刹 ジャオウガ》の姿で0コスト召喚され、場のデモニオ達と共にシールドを全破壊する活躍を見せるも、返しのターンには《聖魔連結王 ドルファディロム》の攻撃で八つ裂きにされてしまった。
そのデュエルでアバクが絶命した際には「死んでもらっては困る」として命を繋ぎ止めた上で、アバクに共感できる自身の過去を語った。

クリーチャーワールドの向こう側にある暗黒ガスの塊・龍頭星雲にて、12人兄弟の長男としてジャオウガは生まれた。
宇宙中のゴミが集うその地で塵あくたを喰らって何とか生きており、兄弟には飯の内容で文句を言われながらも仲睦まじく暮らしていた。
だが、巨大になりすぎた龍頭星雲を危険と判断したクリーチャーワールドより56万匹のドラゴン軍団が押し寄せ、ジャオウガ兄弟を駆逐していった。
十二男から九男までの四人が殺され、一人格が上がる毎に10倍強くなる鬼の兄弟はそれでも大軍勢を相手に抗っていたが、クリーチャーワールドの守護者・五大龍の介入によって一気に四男以下の兄弟が消し飛び、更には三男と次男までもが殺されてしまった。
この時ジャオウガが流した怒りの血の涙と兄弟達が流した血が集まった事で一本のヤリ《一王二命三眼槍》が誕生。
ジャオウガにより渾身の力で振られたヤリは空間に巨大な裂け目を造り上げ、五大龍含むドラゴン達を残らず吸い上げて絶滅させてしまうのだった。
その後はどういう経緯か、カードとなって鬼札家に代々仕える鬼として倉庫で眠りに付いていた。

一通り過去を語った後はアバクに改めてヤリを託し、今一度仕える事に。
最終章では《CRYMAX ジャオウガ》として猛威を振るっている。

並ぶ者なきワンマン体制だった背景ストーリーと比べると、漫画のジャオウガは似た境遇のアバクに対して何処か共依存のような関係を築いている。


余談



  • 王来MAX最終弾では、ジョーとアバクの切札としてそれぞれ《MAX-Gジョラゴン》と《CRYMAX(クライマックス) ジャオウガ》で対になっているのだが、これは奇しくもエピソードシリーズにおける最終盤での局面《絶頂神話(クライマックス) カツムゲン》と《無法神類 G・イズモ》から「クライマックス」と「G」の名が敵味方で逆になっている。
    王来MAX自体がエピソード3と同じく一つのシリーズの終幕だったため、同じラスボスと主役級クリーチャーの名前を肖ったのでは?とファンから推測されている。

  • デュエマでは、シリーズの節目に登場するクリーチャーの名前に「終わり」「最後」を意味する冠詞が付けられる事がある種の慣例となっている。
    勝舞編シリーズ最後の覚醒編第4弾なら《超覚醒ラスト・ストームXX》、エピソードシリーズのラストなら上述の《絶頂神話(クライマックス) カツムゲン》、勝太編シリーズ最後の革命ファイナル最終章なら《龍の極限(ファイナル) ドギラゴールデン》と来ていたのだが、ジョー編最後となる王来MAX最終弾では珍しく、主人公の相棒となるクリーチャーではない敵方のクリーチャーとしてジャオウガが《CRYMAX(クライマックス) ジャオウガ》を名乗っている。
    一応ジャオウガが初めてというわけではなく、革命ファイナルの時点でもドギラゴールデンと同時に宿敵の《ドルマゲドンX》が「終焉の禁断」の肩書きを冠していた。


  • カードイラストはいずれも増田幹生(Mikio Masuda)氏が手掛けている。
    轟く侵略 レッドゾーン》系列と並んで、氏のデュエルマスターズにおける代表作と言える。



追記・修正は鬼の歴史を一人で受け継いでからお願いします。

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最終更新:2024年04月15日 16:14

*1 画像出典:Twitter イラストレーター増田幹生氏 @_masudamikio 2022年7月23日掲載より https://twitter.com/_masudamikio/status/1550728244164407296 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*2 画像出典:Twitter イラストレーター増田幹生氏 @_masudamikio 2021年5月2日掲載より https://twitter.com/_masudamikio/status/1388838539509465090 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*3 画像出典:《鬼ヶ鬼 ジャオウガ》に同じ

*4 画像出典:《鬼ヶ鬼 ジャオウガ》に同じ

*5 画像出典:《鬼ヶ鬼 ジャオウガ》に同じ

*6 画像出典:Twitter イラストレーター増田幹生氏 @_masudamikio 2021年7月20日掲載より https://twitter.com/_masudamikio/status/1417475388066787334 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*7 画像出典:Twitter イラストレーター増田幹生氏 @_masudamikio 2022年4月9日掲載より https://twitter.com/_masudamikio/status/1512685970017062913 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*8 画像出典:Twitter イラストレーター増田幹生氏 @_masudamikio 2023年2月19日掲載より https://twitter.com/_masudamikio/status/1627290218402549762 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*9 画像出典:Twitter イラストレーター増田幹生氏 @_masudamikio 2022年6月25日掲載より https://twitter.com/_masudamikio/status/1540689914521473025 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*10 これはどちらかと言うと【青黒緑ハンデス】が最大母数になっていたからだが

*11 バジュラ(パワー13000)がスターマン(パワー9000)に敗北したり、背景ストーリーでは元々パワーの上下関係がそこまで宛てにならない部分もあるが

*12 生きてたけど