隼(ケンガンオメガ)

登録日:2021/01/05 (Tue) 12:11:00
更新日:2025/03/06 Thu 14:03:48
所要時間:約 6 分で読めます






ハットリ先生。

ジライヤ先生。

アカカゲ先生。

カカシ先生。

※全て創作物の登場人物


拙者は忍者マスターの系譜を継ぐ者 “羅亡(らぼう)(はやぶさ)


(はやぶさ)とは『ケンガンオメガ』の登場人物。


【プロフィール】

通称:「羅亡(らぼう)」「破壊王」
所属:英雄故事→煉獄
身長:183cm
体重:88kg
年齢:29歳
誕生日:5月18日
趣味:忍法ドライブ(ただのドライブ)
特技:忍法マジック(普通の手品)

概要

煉獄のA級闘士。隼の名は自称に過ぎず本名はアルバート・リー
シンガポール出身で、貿易業を営む資産家家庭5人兄姉の三男と中々のセレブ。
元マジシャン兼壊し屋*1という変わった経歴を持つ。
煉獄に移籍する前は中国の裏格闘技団体「英雄故事」のミドル級チャンピオンで、当時は相手を躊躇なく破壊する残虐さから「破壊王」の異名で呼ばれていた。

顔つきはクールなイケメンだが、仕合の服装はアホ丸出しのストライダー飛竜のコスプレイヤーにしか見えないイロモノだが本人は大真面目。
…しかし忍者マニアが嵩じて架空の忍者漫画のキャラクターを先生と呼んで本気で尊敬しているうえに黒木の存在を「忍者マスター」と呼んで敬意を払うなどやっぱり変な男。怪腕流のことは「怪腕流忍術」と評しており黒木からは内心で終始困惑されている。


一応試合以外ではスーツを着用しているが口癖や忍者のポーズは相変わらず。
総じて拳願会にはいないタイプの格闘家であり、煉獄のエンターテインメント路線を象徴する人物。
観客によれば毎回忍者っぽいパフォーマンスで登場するため登場が派手だとか。

人物

見た目通り熱狂的な忍者マニアであり、時代劇のような古めかしい口調で話す。
一人称は「拙者」で返事は「忍」、語尾は「~ござる」明らかに間違った日本観に裏打ちされた奇天烈な言動が目立つ。

ある時、小馬鹿にしていた上に暇つぶしで入った映画館で誤った日本観丸出しのB級忍者映画を見て天啓に撃たれ忍者に傾倒、現在の戦法を編み出すに至った極端な男だが、性格自体は冷徹で几帳面な合理主義者。
何事も合理性を尊び、マジシャンになったものロジカルなトリックで成り立つマジックが好きだったため。
壊し屋になったのも「マジシャンだけでは食ってはいけない」「殺し屋は殺人後のリスクが大きく割に合わないが、壊し屋なら殺しはしないので罪も軽くなる」という打算的な理由のリアリスト。
裏格闘界に入った理由は「ファイトマネーが高額で壊し屋の収入よりも大きいから」とこちらも打算的。

一方で合理主義者であることは無自覚ながらロマンチストの裏返しでもあったため、そこが忍者にドハマりする遠因となった。まあその合理主義が「好きなこと(マジシャン)」を続けるために「副業(壊し屋)」を始めてるのでむべなるかな。
ちなみにシンガポールチキンライスが好物。
また日本にはまだ忍者がいると信じており、目下の目標は口寄せの術を体得することらしい。


戦闘能力

壊し屋時代一緒に仕事をしたムテバから「自分の知ってる壊し屋の中じゃベスト3に入る」と称された実力者。
ミドル級の体格ながらパワーはすさまじく、蹴りの一撃は体重差20kg以上の理人ですら「ガードしなければ顎を叩き割られていた」と考えるほどで、さながら威力はヘビー級の打撃のそれ。
そして肘打ちは理人が全力で力んで脳震盪を最小限にしたにもかかわらず、しばらくダメージが抜けなかったほどの破壊力を持つ。

現在の流儀は、マジシャンの技術や創作作品の忍者を参考に独自に編み出した我流忍法「隼流忍法」
俊敏な動きとマジシャンの技術を利用した様々なフェイントで相手の先読みを無効化することで幻惑・翻弄しながら冷静さを奪い、素早い猛攻で畳み掛ける戦法を得意とする。
豊田曰く「悩めば悩むほどドツボに嵌り、一気に絡めとられる」
また独自の部位鍛錬により習得した、猛禽類を彷彿とさせる異様な四肢の爪と指が産む超人的な指の力も武器。
実況からは「怪指」と命名された。


また戦闘以外でも諜報能力にも優れており、短時間でにより暗殺され証拠隠滅された本物の幽崎無門の情報を調べ上げる能力を持つ。
それ故かプライベートでも豊田の側近のように付き従う場面も見られる。

技術

  • 忍法ミスディレクション
マジシャンのテクニックである観客の注意を別の場所に逸らす技術を格闘に転用したもの。
具体的には、
スクラッチ・オブ・デスを始めとした手指のアピール、執拗な忍者の印のパフォーマンス、手の怪指を重視したラッシュで攻撃。

自身の「手の指」と「印」を強く相手の印象に残させる。

手をフェイントに「足技」で奇襲攻撃を仕掛ける。
という流れで相手に警戒心を刷り込み、「手」と「足」のどちらがくるか疑心暗鬼に陥らせ幻惑する技。
うっかり引っかかるとノーガードのところに痛烈な蹴りの一撃が叩き込まれる。
加えて手足の攻撃だけでなく肘や膝の攻撃にも同様の技術を施している。
理人にとっての黒木のように隼以上の手を用いた技を持つ者の攻撃を熟知している場合はフェイント効果は薄いといった欠点はあるが、例え見破ったとしても仕合では下記の『忍法肩透かし』と併用して使うため、例えタネがバレても簡単には防げないのがミソ。

  • 忍法肩透かし
攻撃のタイミングを僅かにずらして相手の「虚」を突くフェイント技。幽崎無門(偽)が使った「偽身(ウェイシェン)」の簡易版。
速くするも遅くするも隼の匙加減一つなため、偽身同様初見の相手ならまず見切る事は困難。受けた相手は「完璧なタイミングで防いだ筈の攻撃がガードをすり抜けた」ように錯覚してしまう。
闘技者などの洞察力に優れた実力者ほどひっかかりやすく、『忍法ミスディレクション』と複合して使えば尚効果が増す。

  • 忍法毒持ツ復讐者(トキシックアベンジャー)
隼曰く「忍法ミスディレクション、忍法肩透かしが破られた場合の最終手段」
毒物を満たした壺に足の親指を漬け込んで完成させた毒を帯びた足の親指を用いた蹴りの総称*2
毒で侵した者に「急に体が重くなる」「力が抜けていく」などの体調不良を発生させ、最終的には短期的な記憶の混濁すら引き起こす。

ただし皮膚接触では無毒と毒性は極めて弱く、何度も親指を肉体に突き刺すことで血中に打ち込まれて初めて僅かに効果を発揮する程度に過ぎない。
そのため毒が効き始めるのは自然と仕合終盤からになる。
体重100kgを超える理人に対しては、序盤から何度も蹴りを当て続けた上で梟爪脚の連打を加えてようやく効いたほどでしかない。
だが、足の親指のみを毒化したことと合わせてこれが逆に毒の症状を分かりにくくしており、結果的に試合が終わるまで毒に侵されていることを理人に悟らせなかった。
打撃のみならず絞め技と合わせて相手の身体に親指を突き刺せば毒を注入し続ければ、毒の巡りを加速させることが可能。

毒使いという分野では同類として『呪術師(メディスンマン)』蕪木浩二が存在するが、蕪木と比べると即効性に欠ける分巧妙さでは隼の方が上手であり、試合前の身体検査程度では発見不可能と称された。
また煉獄ルール環境ではあくまでも鍛錬の賜物という扱いらしく、(毒性の低さも加味してであろうが)扱いは合法らしい。
対抗戦終了に伴う合併後でのこの技の扱いが気になるところ。

名前の元ネタは映画『悪魔の毒々モンスター』の英語版。


  • 怪指
独自の部位鍛錬により習得した猛禽類を彷彿とさせる異形の四肢の爪と指。
命名は実況メンバーから。
掠めれば肌が裂ける威力を持つが威力は黒木の魔槍ほどではなく皮膚表面に刺さる程度。魔槍が文字通りの槍ならばこちらはナイフといったところ。

  • スクラッチ・オブ・デス
怪指を使い繰り出す斬撃。端的に言えば隼版レイザーズ・エッジ。
その切れ味はテニスボールをミカンのように抉る。
一見凶悪だが実際はパフォーマンスの域を出ず、ミスディレクションに繋げるための布石に過ぎない。

  • 猛襲態(モウシュウタイ)
空手の熊手のように第一関節を曲げ腕を掲げた独特の構え。
両手を大きく振り下ろして鋭い爪で相手を切り裂き、途中で動きを切り替えて高速の掌底打ちや裏拳、蹴りに移行することも可能。

  • 忍法蓮華王
忍法ミスディレクションと忍法肩透かしの併せ技から繰り出す残像が見える程の猛ラッシュ。
一撃ごとに拳の握りを変えるのが特徴。
ミスディレクションと肩透かしの波状攻撃が相手の見切りを封じ、防御を無力化する。

  • 象眼(ゾウガン)突き
合掌状態で放つ諸手突き。相手の正中を狙い怪指と爪で突き刺す。

  • 忍法梟爪脚(キョウソウキャク)
敵を踏み台にして蹴りを繰り出し跳躍、連続で蹴りを放ち対空し続ける技。
若槻によれば人間は上からの攻撃に無防備なので対処が難しいという。更に跳躍の時親指を深く突き刺しながら跳躍を行うため、受ければ受ける程少しずつ毒が巡っていく。
前々作『求道の拳』にて六真会館の青館長が編み出した「四聖獣・朱雀ノ型」によく似ている。

  • 忍法雀刺(スズメザ)
跳躍により相手の背後を取って首筋にオーバーヘッドキックを放つ技。
前方から道着を掴まれても瞬時に脱ぎ捨てることで容易く炸裂させられる。
完璧に決まれば並の相手なら動けないほどのダメージを受け、仮に倒せずとも突き刺さった爪からさらに毒が回る。

  • 忍法パンチ
戦鬼杯で会得した技。
ただのストレートパンチにしか見えないが隼によれば忍法なので何かしらギミックを組み込んでいるのかもしれない。


劇中での活躍

対抗戦では第2回戦に出場し、『超人』理人と対決。
黒木玄斎との2年間の修行で培った洞察力で理人に忍法ミスディレクションを見破られるが、忍法肩透かしとも組み合わされたことで動きが読めなくなり翻弄する。
そんな中で自力で活路を見出し、敢えて肘打ちを誘導することでレイザーズ・エッジをカウンターでクリーンヒットさせられたことで形勢が逆転し始める。
しかし隼が施していた薬効によって序盤から蓄積していた毒で身体の自由が利かなくなりながらも猛攻を繰り出すが、遂に毒が全身に回り、毒持ツ復讐者を併用した裸締めで意識を落とし辛勝を収めた。

そうして仕合後当初は格下と断じていた理人の非合理な底力を「忍者に次ぐ第二の衝撃」と最大限に評価。
次戦えば自分に勝ち目はないと客観的に自己判断し、そして「合理の外に踏み出し、落命しようとも『殻』を破る」という意気から黒木に立ち合いを申し込む。
決意の覇気と意気に応じた黒木と対峙するが、あっさりと忍法を見切られ首への一撃であっさり意識を奪われ敗北した。

その後は医務室で対戦相手だった中田と同室になり、隼が一方的に師匠呼びしていることに自分が押しかけ弟子になったことを棚に上げてツッコんでいた。

対抗戦から2年後、拳願会と煉獄が共同で企画したトーナメント「戦鬼杯」に参加を表明している。
戦鬼杯予選リーグではGグループで沢田と対戦し、初めて味わう「バレエの蹴り」に苦戦を強いられるも、徐々にリードを広げて最後はKO勝利した。
なおこの時点で理人を完全に兄弟子扱いしており好感度は高め。黒木の弟子を自称しているが当の黒木本人は弟子扱いしていない。


余談

なおあくまで彼の技は全て我流、即ち独学で会得した技に過ぎない。
豊田によれば我流で忍者になる為試行錯誤や苦労したとか。


追記修正よろしくお願いします。


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最終更新:2025年03月06日 14:03

*1 諸々の事情で殺すことが出来ないターゲットに死以上の苦痛を与える裏職種

*2 中国拳法に伝わる鍛錬「薬効」。日本でいう奇拳「毒手」。