登録日:2011/12/29 (木) 10:16:03
更新日:2025/03/13 Thu 11:23:05
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貴様らの親玉の所に連れて行ってもらおうか
馬鹿な奴めっ!空中戦艦バルログがある限り世界は我々の物だ!
ストライダー飛竜(
Strider)とは、1989年に
カプコンから発表されたアーケード用のアクションゲームのタイトルである。
壁や天井に張り付いて自在に移動する、急斜面のガケを高速で駆け下りるといったダイナミックかつ多彩なアクションと、ケレン味溢れる飛竜の台詞回しの魅力によって80年代のカプコンのアーケードゲームの人気作の1つとなった。
後に
メガドライブ、マスターシステム(日本国外のみ)、X68000、
PCエンジンに移植。
PS1では続編とセットで発売され、
Wiiのバーチャルコンソールでも配信中である。
Amiga版やセガ・マスターシステム版はとんでもないクソ移植なのも有名。
「「「ハッ!ハッハッ!」」」
「「「ハッ!!ハッハッ!!」」」
「「「ハッハッハッ!!!」」」
8メガ
ストライダー飛竜
9/29発売
3人のマッチョマンが発声練習を繰り返すだけという、ゲームの宣伝とは全く関係ないシュールな光景。
そして最近海外との合同企画でマルチプラットフォーム、探索型ゲームにリメイクされたストライダー飛竜が開発されている、2014年に発売。
【あらすじ】
西暦2042年。世界は闇の支配者グランドマスターによって支配された。グランドマスターの目的、それは自身が創り出した生命で
地球を満たし、それまで存在してきた全ての生物を淘汰する事であった。
そして西暦2048年。1人の男に指令が下る。
男の名は飛竜。古来、歴史の裏で常に暗躍してきた戦闘、諜報のプロフェッショナル集団「ストライダーズ」に所属し、最年少でありながら特A級ストライダーの資格を持つ最強の暗殺者である。
その飛竜に課せられた任務、それは……
「冥王グランドマスター抹殺」
極限まで鍛えられた肉体とプラズマエネルギーによってあらゆるものを切断する光剣「サイファー」を武器に、文字通り世界の全てを敵に回した彼の戦いが今、始まる…。
【登場キャラクター】
◆ストライダー飛竜
「黄昏に消え去るがいい」
このゲームの主人公。
暗殺組織ストライダーズに所属しており、最年少で特A級ストライダーとなる程の腕前を持つ。
ちなみに、飛竜じゃなくてストライダー飛竜までがコードネーム、もっとも敵は飛竜までは呼ばず「ストライダー」呼ばわりだが。
プラズマを発生させる刃が付いた
トンファー状の武器「サイファー」をメイン武器として戦う。
他には『1』ではロボットオプション(足の生えたキノコみたいなのと鳥型と
猫系肉食獣型の三種)と『2』ではサイファーのブースト機能を用いる。
原作こと『1』での声はカプコンの社員だったが、『2』及び『
NAMCO×CAPCOM』、『
PXZ2』では
鳥海浩輔氏が担当した。
それ以外はPCエンジン版では
塩沢兼人氏、『
MARVELvs.CAPCOM』では
うえだゆうじ氏が担当している。
なお、『1』と『2』では作品間に2000年もの差があり、『2』の地球はグランドマスターによってすべてが作り替えられた世界となっているが、飛竜だけは『1』の飛竜と同一人物らしい。
……とされていたが、後にリメイク版の限定版に同梱された公式設定資料集では、初代の飛竜が任務達成した後、2000年後にグランドマスターが復活したという展開が正史だとされた。
初代ではサイファーが連打可能で攻撃範囲も広く攻撃力も高いと滅茶苦茶に強い。
敵をなぎ倒す爽快感のあるプレイを実現させているが、ほとんどのボスが相手にならずラスボスのグランドマスターでさえタイミングが合えばあっという間に倒してしまう。
ストライダー飛竜のいいところも悪いところも飛竜が強すぎることと言われるほど。
『2』ではゲームバランスもあり攻撃力が低くやや不評であったが、PS版移植の際に敵の耐久が下げられ初代ほどじゃないがかなりの強さに。
◆ストロバヤ
1面に登場する
マッチョ。
改造されているとはいえ、生身の人間でありながらサイファーに耐える化け物にプレイヤーは戦慄した。
イメージイラストにも描かれている。
◆東風
ただの回し蹴りでサイファーのような刃(プラズマエネルギーの蹴りなんだとか)を発生させる中華娘。
◆ソロ
自在に飛行できるパワードスーツを身につけた
賞金稼ぎ。ただし大抵飛竜に瞬殺されるが。
だが、後に簡易量産型も大量に現れる。
◆
ストライダー飛燕
「お前は夢を見ているんだ。それも悪い夢を…」
『2』で出現する元ストライダー。小型二刀流の”ジオメトリカル・サイファー”を操る。要は裏切り者。
事有る毎に飛竜をグランドマスター陣営に誘おうとする台詞と容姿が若干女性っぽいのでよくホモ扱いされる。
ちなみに、『2』及び『NAMCO×CAPCOM』での声優は飛竜と同じ鳥海氏。
知らない人は演じ分けの巧妙さにビックリする。
◆グランドマスター
「死ね、古き神の子ども!」
あのお方。
世界を創造する力を持っており、何もない空間から生き物を自在に生み出すことができる。
シリーズを通して、ひどい目に遭う方。
【他作品での活躍】
無印から参戦。必殺技では『1』で使用していたロボットオプションを呼び出す。
「機動力はあるが攻撃力と防御力(体力)が低い」というか、「低い攻撃力と防御力(体力)を余りある機動力と手数とリーチで補う」というある意味忍者らしい性能。しかしそれでも強キャラ扱いされている。
ストーリー中盤から参戦。
名前付きのキャラはほとんど参戦しており、ストーリー面でもそこそこ優遇されている。
グランドマスターとの決戦ステージのサブタイは必見。
なお、SVCカオスへの参戦予定もあったが、途中で流れた。
本作において人間カタパルトを考案。
『shinobi』の秀真とペアで参戦。公然と
NINJA扱いされている。
ナムカプ以来となる例の人間カタパルトも再使用した。
【余談】
本来はストライダーズを脱退したあとの戦いを描いた
ファミリーコンピュータ用ソフトとしての企画がメインであり、エピソードがモト企画によりコミカライズ化もされたり、主題歌まで作られた事がある。
アーケード版はその過去を描いた外伝的エピソードにあたる作品となるはずだったが、ファミコン版はNESでのみのリリースとなり、アーケード版が伝説級のヒットとなったのと相まってファミコン版&漫画版の存在は実質無かった事になってしまっている。
もっとも契約自体は健在で『2』でもクレジットにモト企画の名が連ねられている。
漫画版では殺人マシーンとしての印象の強いアーケード版と異なり、友の死に涙したり、敵に怒りを露わにするといった人間的感情を取り戻した姿が描かれており、もしもファミコン版が発売されていれば現在の飛竜とはまったく違ったイメージとなっていたと思われる。
ちなみに後にストライダー飛竜の制作スタッフは『1』の開発後にミッチェルに移籍、ストライダー飛竜に似た作品『キャノンダンサー』を制作し、さらに2011年にスクエニから発売された『ムーンダイバー』も開発した。どちらもストライダー飛竜の流れを汲んだ部分が散見されるゲームである。
この『キャノンダンサー』は長らく移植されずにいたが、2023年に複数の家庭用ゲーム機で『キャノンダンサー -OSMAN-』のタイトルで発売された。
海外では『StriderⅡ』、『Strider Returns』という独自の続編が出ているが、ぶっちゃけゲーム性もシナリオもお粗末で評判は悪い。
しかも海賊版というわけではなく、ちゃんとカプコンのライセンス品というのが始末が悪い。
『
ロックマン7 宿命の対決!』では、スラッシュクロー入手時の特殊武器解説役がライトットだった場合、スラッシュクローがどんな物でも切れると聞いたライトットが「すごいダスー、ス×ラ×ダーひ×ゅうみたいダスー!」と評し、ロックマンに「それは言わない約束だろ」と突っ込まれる。
「馬鹿な…!この項目を編集しようというのか!お前は全消しが怖くないのか!」
画像出典:ストライダー飛竜
© モト企画/CAPCOM
- 任務に感傷を差し挟まないプロフェッショナルのかっこよさを俺に教えてくれた作品。 -- 名無しさん (2013-09-16 16:19:21)
- グランドマスター殺すべし。慈悲は無い。 -- 名無しさん (2013-09-16 17:41:06)
- 善悪ではない、これは技術だ! -- 名無しさん (2014-04-21 17:11:25)
- ただただカッコイイ。 -- 名無しさん (2014-08-02 16:36:21)
- 塩沢兼人、うえだゆうじ、鳥海浩輔...飛竜を演じた声優もいいな -- 名無しさん (2014-08-03 17:11:41)
- MVC3でリストラされてもUMVC3で復活したり、新作ゲームが今年出たりするのが飛竜の世界中での人気を物語っている -- 名無しさん (2014-11-07 22:39:44)
- カプコンの中で一番好きなキャラ。セリフが若干中二っぽいが時たま無性に言いたくなる。 -- デッドプール (2015-11-22 19:59:20)
- そして飛竜は人間カタパルトの発案者であることを忘れてはならない -- 名無しさん (2015-12-11 11:19:06)
- ↑アレはカタパルト乗ってたらそのまま死んじまうじゃん… -- 名無しさん (2015-12-11 11:34:27)
- ↑ナムカプで炎上する空中戦艦バルログから脱出するのにあのカタパルトを使っている。原作でのデストラップをスピンオフで逆に活路を開くために利用するという、なかなか秀逸なシナリオだった。 -- 名無しさん (2016-01-13 20:03:33)
- MMOでストライダー職のこと飛竜って呼ぶの、これが由来だったのね -- 名無しさん (2016-11-07 20:42:05)
- MVCIではガモーラに自分(飛竜)とグランドマスターは2000年以上戦い続けているとも語っていた。 -- 名無しさん (2021-05-20 01:16:24)
- 1のころはアメリカのB級映画的なカッコよさだったのが、2だと日本アニメのダークヒーロー的カッコよさになってしまったためファンの間では物議をかもしたとか -- 名無しさん (2021-07-05 16:04:27)
- スト5の是空の設定からすると、ストライダーズの始祖となった是空と同じ若返りの技を使って数千年グランドマスターと戦い続けてる可能性がある 妙なところで繋がるなぁ -- 名無しさん (2021-07-06 19:09:52)
- 公式設定では1時点でもグラマスがやられてたけど、1で失敗したのを2000年後(2)に達成したという前までの考察が個人的に胸熱。怪物を超える怪物に成り果てた感じで -- 名無しさん (2021-11-24 18:23:36)
- 「世界征服」の記事によると、グランドマスターの最終目的は「地球上の生命を全て焼き払い、その後自分が創造した生命で地球を満たし完全なる地球の支配者となること」らしいんだが、彼の部下達は自分も焼き払われる覚悟はできてるんだろうか? -- 名無しさん (2023-03-25 23:24:15)
- キャラデザが、なんとなく石森っぽく感じる -- 名無しさん (2023-03-27 01:31:22)
- ↑3たとえグランドマスターがその場は勝ったとしても最終的には飛龍からは逃れられないってことだね。かっこいい。 -- 名無しさん (2023-11-16 14:37:24)
- 漫画版はゲームを別とすればこれはこれで王道で短編でまとまってて読みやすい。ナムカプの「ならば貴様が最初に死ねばいい」を独裁者には言い放つ熱血漢の飛竜は独特。黒歴史扱いではあるようだが、個人的には割と好きな漫画。 -- 名無しさん (2024-11-26 18:00:19)
最終更新:2025年03月13日 11:23