パトベセル(警艦)

登録日:2021/01/11 Mon 00:41:58
更新日:2024/04/05 Fri 19:53:44
所要時間:約 7 分で読めます




「主砲、発砲準備!!」

「ネオ・ナンブカノン発砲準備!! 380スペシャルをシリンダーに詰めろ、ぐずぐずするなーーっ!!」
「弾丸、装填完了。トリガーシャーシ、出します」
「ハンマーコック!!」

「撃鉄、固定完了。撃ち方、用意。」
「署員の皆さーーーん! リコイルに備えて何かに捕まって下さーーーーーいっ!」

「死ねーーーーーーーーっ!!」



パトベセルとは、アダルトADVゲーム『遊撃警艦パトベセル〜こちら首都圏上空青空署〜』に登場する警艦である。


概要

正式名称:パトベセル級壱号艦
船籍番号:BPS-PV001HN
所属:警偉庁青空警際署
全長:312m
全高:117m
全幅:153m


庁102番目の警「青空署」。その庁舎そのものでもある巨大な空中警艦こそが、我等のパトベセルである。
2つの船首を有するUの字のような形状をしており、その船底には後述する6連回転弾奏式巨大砲「ネオ・ナンブカノン」を搭載している。
カラーリングはパトクル(警際車両)*1同様に白黒のモノトーン。

元々パトベセルは、年々高機動化し警際署の管轄をすり抜けていくジェクト*2犯罪に対応できる、「空飛ぶ警際署」であった。
しかし、警総監・七瀬光一郎の親馬鹿パワーにより、愛娘である七瀬ヒカリ(現青空署所長・警正)に譲渡され、以降はヒカリの私物にまで成り下がってしまった。
加えてそのヒカリが私用でパトベセルを濫用しまくり、犯罪者を逮捕しようとして犯罪者よりでかい被害齎すわ、でかすぎて日照権を阻害するわと、
都民にとっては邪魔者・国家権力腐敗の象徴以外の何物でもなく、パトベセルを見ただけで石やらゴミやら道路標識やらが投げ付けられる始末である。
…東諒都には平和島静雄でも住んでいるのだろうか?
勿論、シリアスな個別√時にはちゃんと活躍いたしますので、ご心配なさらず。(活躍しすぎて後述の通り悲劇的な結末を迎えるケースもあるのだが)

基本的には空からの警邏を行うのが主な役目で、犯罪が発生した場合には他の部署から通知が入り、そこに急行する仕組み。
そもそもこんな巨体(に加え、目の繋がったおまわりさんばりに主砲を撃ちまくる署長の存在)故、ただ飛んでるだけで犯罪抑止になる利点もある。
巡航速度は不明であるが、都内から千葉神奈川と思われる砂浜まで短時間で移動していた。
まあ、署長のことだから「都内から出なければいいんでしょ?」とか言って伊豆諸島や小笠原諸島あたりまで行ってもおかしくないが
内部は徹底したオートメーション化が行われ、事実上の副艦長である端深空だけで巡行させているに等しい。
夜間などはオートパイロットで飛行・浮遊しているそうだ。
但しあまりにオートメーション化しすぎているせいで、コンピューターウイルスが入り込んだ時には冷房が全て停止し、
内部も非常灯以外全て停電するなど、ご自慢の居住性がガタ落ちする羽目になった。
プレイヤーからすれば女の子たちのあられもない姿が見られるし、玲於奈に至ってはオッパイまで丸出しになるので役得だが

装甲は極めて頑健であり、ビルと衝突してもびくともせず、大型連絡橋「レイルボウブリッジ」に直撃しても傷一つ付かなかった。
え? レイルボウブリッジはどーなったかって? ロンドン橋の歌の通りになりましたよ…。



なお、その建造の真の目的が明かされるのは空√のみとなっている。
(以下、空√並びに本作自体の最重要ネタバレにつき折り畳み)


武装

主な武装は前掲のネオ・ナンブカノン。…というか、それしかない。
まあ、ハリネズミみたいに大砲を纏わせたら警際ではなく軍*4の管轄になっちゃうしね。
発射権限を有するのは署長のみであるが、有事においては代行として空も発砲可能。
冒頭の様な一連の流れの中で船尾のハンマーが上がり、ブリッジコンソール内からせり上がってくるトリガーを引くことで発射される。
発射の際には完全に空中に浮いている都合上、艦内は著しい反動に見舞われる。署員は必ず何か近くの物に捕まっていないと転がってしまう。
最大6連射が可能であるが、弾丸の装填は整備班が総出で行う代物であり、即座にリロードとはいかない。
また排莢の際にはバラバラと薬莢を真下に落とす為、下の住民に著しい被害が出ている。

威力は絶大で、ギュウギュウに鮨詰め状態であれば、ギュエスの一個小隊(ヘタすれば中隊規模)も一撃粉砕可能なほど。
ただ、うまく受け身が取れればピースキーパーであってもぶっ飛ばされるだけで済む。(「フィクションです」by空)
作中では主に本庁が犠牲になり、玲於奈√に至っては玲於奈までもが本庁(本来の勤務場所)にぶち込んでいる。
「テッテレテテーテレレテンテレン♪」の軽快なBGM(正式名称:ジェットコースターLOVE)と共に本庁に風穴が開くシーンは、
ヘタすれば「本来の用途」のシーンより多いかもしれない。

弾速は発射音の後に着弾する描写がある(ギャグかもしれないが)ので亜音速と推定される。
有効射程距離はレイルボウブリッジから本庁をぶち抜いた描写から推察するに、4.5㎞は確実にある。

弾丸は通常弾の他にも、照明弾や羅網弾(ネット)がある。空砲を使った事も。
ちなみに、精度だけであれば署長より空が撃った方が何倍も上である。


内部構造

その特性上、通勤が不可能なため、青空署は全寮制である。資材も外部から搬入する必要があるので、仕入れの直後には大乱闘が巻き起こる。
上記の通りよほどのことが無い限り仕事をしないのが仕事と言う有様なので、ぶっちゃけた話めちゃくちゃ窓際ホワイトな職場である。
「署長がバカ」「市民からのパブリックエネミー扱い」という最大の問題点があるものの、それを補って足るほど居住性・職場快適性は高い。

・ブリッジ
署長並びにオペレーター2名のメインオフィス。艦の頭脳とも呼べる最重要スペース。
有事の際にはここに署員たちが集まって会議を開いたりしている。
赤島のバカが署長の机の下に潜んで痴漢行為を働いたり、S●X中の音声が誤って艦内に筒抜けになったりした
また、艦内の隠しカメラは全てブリッジから見ることが可能。これにより一部√では手痛いしっぺ返しを食らっている(笑)。

・署員居住区
主人公・赤島殉作巡を始めとする署員の寝室。内部はある程度の自主性が許されており、各人の好みが反映されている。
全署員階級に関わらず同じくらいの広さの部屋である。これも青空署の風通しの良さを表していると言ってよい。んなわけあるか。その方が描きやすいんだよ
いうまでもなく、個別√ではヤリ部屋と化す。

・食堂
社食。公務員だから署食か? まあいいや。
料理長である野々宮柚子部長の料理は絶品であり、警偉庁でも五指に入るほどでリピーターが止まない。
売店も兼ねているので、必需品や嗜好品の類はここで売買されている。避妊具は売ってないようだ
もちろんここでもS●Xは行われる。

・大浴場
男女別であるが、ここにも署長が監視カメラを仕掛けている。
当然ながらここでもS●Xは(ry

・医務室
船医・駿河葉澄長のオフィスであるが、本人はしょっちゅう出歩いているので留守にしていることもしばしば。
本作で初めてS●Xを行える場所である。

・ハンガー
赤島も登場するパトロールジェクト「ピースキーパー」の格納庫。ネオ・ナンブカノンの弾丸装填もここで行われる。
整備長である東十四郎警武と、整備主任の篠原伊月巡士部長の庭とも呼べる場所。
ピースキーパーはここからカタパルトで外部に出撃する。この際のアニメーションはかなりカッコいい。
ここでもS●Xが(ry

・屋上
甲板デッキは解放されており、晴れの日には都内を一望できる展望台にもなる。フェンスが敷いてあるだけだけど。
喫煙所も兼ねているためよく葉澄がサボりタバコをふかしている(もっともこの人は常日頃から喫煙しているのだが)。
かなりの面積があるため、ここでジェクトの操作訓練なども行える。
署長もお気に入りのようで、本庁からのFAXを使ってイモを焼いたり、夜に宴会を開催したりしている。
ここでもS●X(ry

余談

外見の元ネタはまんま『機動戦艦ナデシコ』のナデシコ
ヒカリ√で登場するヘカトンケイルのモチーフは、「白い自軍艦と全く同じ外見の黒船」ということで『機動戦士ガンダムSEED』のドミニオンがモデルと思われ___



「死ねーーーーーーーーっ!!」


ボッゴーーーーーーーーーン!!!!


「あ~! 何やってんですか署長~! 民家を直接砲撃するなんて~!」
「るっさいわねももちー! あの初版執筆者がノロマなせいで、結局1月10日に立たなかったのよこの記事!! この日を逃したらいつ立てるってのよ!!!」
「署長~! そんな内輪ネタでキレて主砲撃たないで下さいよ~! それに、別に私たちの誰かの誕生日に立てればよかったじゃないですか~!」
「ちなみに空の誕生日はちょうど1か月後です」
「え~い! やかましいっっ! メイン√も無いくせによくそんなエラソーなことが言えたわね、くのっくのっ!」
「ひぃ~! そんなの私じゃなくてメイビーに言って~! た~す~け~てぇ~~~赤島さぁぁ~ん!!」
「ヤレヤレ、とんだ茶番ですね。それでは画面の前の皆さん、追記・修正をお願いします」
「署長命令よ!」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2024年04月05日 19:53

*1 大人の事情で本作では「パトカー」の名称は使用されない

*2 特殊車両。要は巨大ロボット

*3 前日によりにもよってヒカリと赤島のS●Xを電話越しに聞いてしまい、当日午後まで気絶してしまっていた。

*4 パトベセル世界においては、自衛隊はとっくに軍になっている