ロッキー5/最後のドラマ(映画)

登録日:2021/04/11 (日曜日) 17:38:08
更新日:2021/04/12 Mon 14:42:37
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『ロッキー5/最後のドラマ(原:Rocky V)』は、1990年11月16日に公開された米国映画。
ロッキーシリーズ(映画)の第5作目で、長らくシリーズ完結編として扱われてきた。

日本での公開は1990年12月7日。

脚本と主演は従来同様にシルヴェスター・スタローンが務めているが、
監督として『ロッキー』以来となるジョン・G・アヴィルドセンが招聘されており、シリーズの有終の美を飾る目算であったものの、興業収入、評価共にシリーズ最低作と呼ばれる惨憺たる結果となってしまった。


【概要】

シリーズの誕生から14年目を経て製作された、ボクシング映画の金字塔ロッキーシリーズの完結編。

演じるスタローン自身の人生と重なるようなキャラクターであった、フィラデルフィア出身の“イタリアの種馬(Italian stallion)ロッキー・バルボアのボクサー生活の終焉を描く。



……しかし、シリーズがマンネリ化していたのに加えて(…更に言えば前作から続編の予告も無しに5年も間が空いていたのでシリーズ自体が“過去の作品”扱いされていてもおかしくない頃合いである。)、内容自体も暗すぎるのが受けなかったのか、
同じく内容では酷評されこそすれ、興業面では大成功を収めた前作『ロッキー4』とは打って変わって、商業作品としても失敗作となってしまった。
公開当時、説明不要の名作映画であるホーム・アローンとリリースが重なってしまったのも一因だろう。

ストーリーは基本的に暗く、ファンからも賛否両論があった設定とはいえ、経済的に恵まれていた筈のロッキーファミリーが落ちぶれるのに始まり、遂にパンチドランカーとなってしまったロッキー、愛弟子が出来て喜んでいたのも束の間、その愛弟子を誘惑から守りきれずに堕落させてしまい裏切られるロッキー、貧民街に移り住んだことで悪ガキ共に虐められるジュニア……と、殆どの問題はちゃんと映画内で解決しているにも関わらず、聞いてるだけでも鬱になりそうな要素ばかりである。

また、本作でもロッキーは戦うが目標に挑むというシチュエーションでは無いためにシリーズ恒例のトレーニングシーンは無し…と、単純に燃えられる要素も少ない(というか無い)のが残念な所。

当時、誰もが認めるスーパースターでありながら批評家や玄人からの評価が著しく低い俳優であったスタローンは、本作でもこの年に開催された第11回ゴールデンラズベリー賞の多くの部門でノミネートされている。
本作においては、遂にエイドリアン役のタリア・シャイアやポーリー役バート・ヤングまでもがノミネートされてしまっており、如何に本作が世間の槍玉に挙げられていたのかが窺えるが、結果的にノミネートのみに留まっており、今回は受賞は免れている。

一方、再びフィラデルフィアが舞台となったことや、前作までのエンタメ路線から打って変わった人間ドラマ主体の構成となったのは“原点回帰”を目指したからだと考えられる。
実際、いきなりの方向転換を図ったように見えつつも、元々は下町特有の汚さやエゲつなさも描かれていたシリーズの開始当初と比べれば、そこまで空気感が違う作品……という訳でもなかったりする。

その為、酷評されつつもシリーズを見守ってきたファンや過去作と合わせて見た観客からは、本作の濃密なドラマ性を評価する声は少ないながらも以前からあった。

そして、本作から16年後の2006年にシリーズ誕生から30年を経て製作された『ロッキー・ザ・ファイナル』が、シリーズ通しての完結編であった本作とは繋がらない“リブート”作品とする向きもありつつも、本作までで描かれた現役生活を終えてから艱難辛苦を乗り越えた末に細やかな平穏を手に入れていたロッキーが、再びファイターとして生涯で最後の戦いに赴く物語として喝采を浴びたのに伴い、シリーズの汚点、最悪のエンディングとまで言われていた本作の評価を(後の人生でこんなサプライズがあるのなら、と)逆説的にでも反転させることになった。
その為、寧ろ『ファイナル』以降の展開を知っている…
または『ファイナル』から遡ってシリーズを知った層からは意外にも受け入れられ易い作品だったりする。

実際に『ファイナル』以降のシリーズが本作までも含めた過去のシリーズを下地に物語が描かれており、シリーズが現役生活を越えたロッキーの人生ドラマの一つであったとして見れば、
本作が存在しているからこそ、老境に入ったロッキーが今もフィラデルフィアに住んでいることを納得させられるし、アポロの息子とはいえ『クリード』でロッキーがアドニスを簡単に弟子にしなかった、そもそもアドニス以前には懇願されても後進を見守ることすらしてこなかったという理由に想いを馳せられるのである。(本作でもロッキーがジムを再開させた途端に多数の入門者が現れているのに、である。)

また、本作ではシリーズでも初めてロッキーのライバルポジションとなる対戦相手を本物のボクサーであるトミー・モリソンが演じており、これは上記の『ファイナル』や、そこから続く『クリード』に先駆けたものである。
そもそも、ロッキーの劇中初の対戦相手である“スパイダー”リコを演じたペドロ・ラヴェルが元ボクサーであったり、劇中に本物のボクサーがゲスト出演するということはあったものの、
現役選手で、しかも後に本当に世界チャンピオン(93年6月にジョージ・フォアマンを破りWBO世界ヘビー級王座を獲得。)になったような選手にガッチリと演技をやらせたのは『ロッキー』でも初であった。


【物語】

※ネタバレありなので未視聴の方は注意。
チャンプとしての栄光を捨ててまで挑んだドラゴとの激闘と、敵国までも熱狂させた戦いの記憶。

しかし、シャワールームで震えが止まらなくなったロッキーは大きな不安に駈られてエイドリアンを呼び寄せるとこれまでにない弱音を吐露し、家に帰りたいと繰り返して呟く。

……英雄の帰還に多数のマスコミが駆け付けるが、TVを通してすら伝わった余りの激闘と、漏れ聞こえた情報から囁かれる試合後の不調の噂を、常に夫の身を案じて危険な試合に臨むことを嫌がってきたエイドリアンすらが否定する。
しかし、そこに悪徳プロモーターとして名高いジョージ・ワシントン・デュークが売り出し中のユニオン・ケインと共に乱入。
剥奪により空位となっていた世界ヘビー級王座のタイトルマッチをケインと行うように挑発するも、エイドリアンは唐突にロッキーの引退を宣言、祝福される場となる筈の会見は大混乱の内に有耶無耶で終了するのだった。

漸く邸宅に戻ったロッキーだったが、ジュニアは不自然に明るい父の様子に違和感を覚える。
一方、叩き上げの自分とは違う恵まれた環境を与えて育ててやれたジュニアが絵の才能を発揮していることを認め、クズだった自分とは違う人生を歩んでいることを感慨深く思うロッキーだったが、そんな中で聞こえてきたのはエイドリアンとポーリーの口論。

何と、信頼を寄せていた筈の会計士が不正を行っていたのが明るみに出た上に、ポーリーを騙して白紙の委任状を送り付けてロッキーにサインさせ、ロッキー達が居ないのをいいことに、結果的に殆ど全ての財産を一家から奪い去ってしまっていたのだ。*1
ロッキーは金を稼ぐべくワシントン・デュークの申し出を受けようとするが、エイドリアンに言われて先ずは医者の診断を受けることに。
そこで、 余りの激闘のダメージから、遂にパンチドランカーの症状が現れていることを知らされたロッキーは、脳に回復不能の障害が出ていると言われても試合を強行しようとするが「愛する者のために試合はやめて」と言うエイドリアンの説得を受け入れ、正式に現役からの引退を発表する。
こうして、一家は豪邸を追い出され、私財も悉くが処分されて、再び貧しいフィラデルフィアのポーリーの家へと舞い戻ることに。

自分のルーツであり、唯一残された財産となったジュニア名義のミッキーのジムでコーチとして第二の人生を歩み始めようとしたロッキーの前に、ロッキーに憧れる血気盛んな若者トミー・ガンが現れるのだった。
当初はマネージャーについて欲しいというトミーの申し出を断っていたロッキーだったが、トミーの境遇への同情と、確かな才能に惚れ込み申し出を引き受けることにする。
彼の育成に夢中になっていくロッキーであったが、そのことで環境の変化から虐めを受けてしまい自分がプレゼントした革ジャンを奪われてしまったジュニアの話をロクに聞かない、ジュニアに与えた筈の地下室をトミーに与えてしまう、ジュニアがロッキーが見てくれなくてもジムでのトレーニングで父譲りの才能を発揮して自力で大切な革ジャンを取り戻した話も聞いてやらない……等、ロッキーが自覚しない内に父子は溝を深めていく。

一方、諦めきれないワシントン・デュークはロッキーの周辺に現れ続けていたのだが、エイドリアンは勿論、自分の不甲斐なさに苛立っているロッキーにすら相手にされない中で、ならばとロッキーがミッキーにされたように大事に育てようとしていた愛弟子であり、ロッキーの指導の下で快進撃を続けるトミーに目を付けると、トミーがロッキーの慎重すぎる方針とネームバリューの差に不満を覚えていたこともあり、言葉巧みに誘惑して金と女を餌にロッキーから引き剥がしてしまうのだった。

よりにもよってクリスマスの夜に自分の跡を継がせようとまで考えていた程の愛弟子を奪われたことにショックを受けるロッキーだったが、自らを叱責するエイドリアンの言葉に目を覚ますと自分の足下を見直し、ジュニアとの絆を取り戻す。

一方、年明けにロッキーと別れてケインとのタイトル戦に挑んだトミーだったが、詰め掛けた観客は“恩人”であるロッキーを捨てたトミーに対して、容赦の無いブーイングを浴びせる。
ロッキーもTVを通して見守る中、ロッキーが教え込んだ技術で勝利して新チャンピオンの名乗りを受けるが、感謝を捧げるべき恩人としてワシントン・デュークの名を挙げるトミーに対して、更なるブーイングが飛ばされる。
トミーの発言を聞いて落胆するもジュニアに励まされ、ポーリーに誘われて酒場へと出掛けていくロッキー。

一方、記者会見では世間の声と同じくトミーとワシントン・デュークに不満を持つ記者達が、その不満を実力への疑問とロッキーとの差という形でぶつけ、まるでトミーの存在を否定するかのような構図となっていた。

会見後、風向きが悪いことを察知したワシントン・デュークは怒り狂うトミーにロッキーとの対戦を焚き付け、トミーも今や邪魔者でしかなくなったロッキーを形振り構わずに倒そうと考える。

そして、酒場に居るロッキーの前にTVカメラを引き連れて現れたワシントン・デュークとトミーはロッキーを挑発して試合に引っ張り出そうとするものの、あくまでも乗ろうとしないロッキーに対して、エキサイトしたポーリーが舌戦で応酬。
そして、不義理を指摘されたトミーがポーリーを殴り倒してしまう。
怒りを爆発させたロッキーは、この場での殴り合いを提案、ワシントン・デュークの思惑に反してプライドだけを賭けたトミーとのストリートファイトが開始されるのだった。

ボクシングの範疇を越えた戦いが繰り広げられる中、トミーに殴り倒されて激しい発作に見舞われたロッキーだったが、幻覚の中で見た恩師ミッキーや、中継を見て駆け付けたエイドリアンとジュニアの姿に励まされて立ち上がるとトミーを倒し、全てを奪われた筈の男が今も英雄であることを証明するのだった。

エピローグ──
ジュニアに手を引かれつつ、あのフィラデルフィア美術館の階段をゆっくりと昇るロッキー。
「ここに絵を見に来るのは初めてだ」息も絶え絶えだが、全てをやり遂げた男の顔には満足な笑みが浮かんでいた。


【主な登場人物】


  • ロッキー・バルボア
演:シルヴェスター・スタローン
前作ラストの絶頂から一転、シャワールームで苦悶している衝撃的な場面を見せる。
前作までと同様、世間からは英雄として見られているものの、会計士絡みの裁判によりガッツォさん*2の下で借金の取り立て屋をやっていた過去が明るみに出てCMや広告塔で稼げなくなると言われてしまう等、不幸ながらもツボを押さえた展開も。
また、同じく原点回帰によりミッキーとの絆が協調されており、トミーとも自分がミッキーにされたような絆を築こうと躍起になっていたものの裏切られ、一生懸命に引退後の人生設計を焦っていたが故に蔑ろにしかけていた家族に救われ、その誇りを守る為に最後の戦いに挑むことになる。
ミッキーから伝説のボクサー“ロッキー・マルシアーノ”から受け取っていたカフスボタンで作ったペンダントを継承の証として受け取っており、それをトミーにも引き継がせようとしていたが……。
相手の耳の辺りから何かを出すというマジックを何度も披露する。
ラストのストリートファイトではバックドロップめいた投げやカニ挟み(足払い)を見せる等、いい意味で育ちの悪さや修羅場の経験を感じさせる場面も。

  • ロバート・バルボア・ジュニア
演:セイジ・スタローン
ロッキーの愛息。
前作まではマスコット的な存在であったが、思春期を迎え環境が大きく変化する本作ではロッキーと並ぶ、もう一人の主人公となっている。
元々、社会の下層から地位を築いたロッキー達とは違い物心ついた時からお坊ちゃん暮らしをしており、エイドリアンの願いもあってボクシングの指導もされていなかった。
そのため、ロッキーから「Having you is like being born all over again.(お前がいるから俺は二度目の人生を生きてる気がする)」とまで言われて大事にされている。
絵を描く才能があるが、実はポーリーおじさん譲りかもしれない。
財産が奪われた時はショックを受けていたものの、父の「自分達はチームだ」という言葉に励まされてフィラデルフィアの学校に移るも、早速いじめの対象になってしまい革ジャンを奪われる。(一方で下町に居ないタイプだったからなのか、可愛いガールフレンドが直ぐに出来る。)
ロッキーがトミーに夢中になり悩みを聞いてくれない、貧しくなった暮らしの中でも絵を描けるようにと与えられた地下室を取り上げられる…という境遇の中でも父の影を追いボクシングの技術を習得していじめっこに逆襲するまでになるが、それすらも見てくれなかったことで、クリスマスにもトミーのことばかりの父への反発を示すが……。

本作でジュニアを演じているのはスタローンの実息で俳優、映画監督だったセイジ・スタローン。
俳優としては、本作の他には同じく父との共演作ということでトピックスとして扱われた96年の『ディライト』が取り上げられた位であった。
セイジは『ファイナル』でもジュニア(ロバート)を演じるプランがあったが実現せず、2012年に36歳の若さで早逝している。
因みに、後に『クリード』でチラリと登場するボクサー姿のロバートの写真がセイジの物である。

  • エイドリアン・バルボア
演:タリア・シャイア
ロッキーの妻でシリーズ通してのヒロイン。
本作では、環境の急激な変化の中でバラバラになりそうになるファミリーを繋ぎ止める役割を果たす。
いきなり以前に働いていたペット屋で復職する等、不器用なロッキーとは違ってよく出来た奥さん。
初登場時の弱々しさがみたいである。
トマトとマカロニの使い方は素晴らしいがニンニクの使い方は暴力的とはロッキーの弁。

  • ポーリー・ペニーノ
演:バート・ヤング
ロッキーの義兄にして悪友。
大物振りたい性格を利用されたのか会計士に騙されて白紙の委任状をロッキーにサインさせてしまい財産を奪わせるというミスを犯してしまうが、何だかんだでポーリーが居たので助けられた面も大きい。
競売にも掛けられないような小物をロッキーのネームバリューで盛況を迎えた、再開したジムの片隅で売るというセコい真似も。
ワシントン・デュークにより誘惑されて堕落したトミーを信じようとするロッキーに対して「おまえの船は沈んだ」と言い放ち、先んじて目を覚まさせようとしていた。

  • トミー・“マシーン”・ガン
演:トミー・モリソン
オクラホマからやって来た野心に燃える若者。
良く言えば純朴ながら、それ故に目標の為には見境がなくなる危うい面がある。基本的にアホで自己中で超KY。
アマチュアで40戦以上をこなして無敗、プロになってからも既に8戦無敗と素晴らしい実績を残しており、ロッキーに自分のマネージャーになってくれるように頼んでくる。
当初はロッキーもマネージャーは未経験なことやトミーの異様さから距離を置こうとしていたが、トミーの境遇を聞いて同情した後は、その才能と自分が落ちぶれたタイミングであることもあってか、反対にロッキーの方がトミーに依存していくようになり、アポロから貰った星条旗柄のトランクスを渡したのに留まらず、ミッキーから貰ったペンダントまで贈ろうとした程。今ならアドニスファンも激怒必至。
ロッキーのコーチを受けてからは更に目覚ましい活躍をするようになりロッキーのスタイルまで継承する(マスコミ曰く“ロッキーのロボット”)が、そうなるとどうしても付きまとうロッキーの人気との格差、逸る自分に対して慎重に育てようとするロッキーの方針に不満を覚えるようになり、遂にはワシントン・デュークの誘いを受けて契約してしまいロッキーを裏切ることになる。
不幸な生い立ちからか、当初は自分でも多少の自覚があったがサイコパス的な一面があり、それを見抜いていたエイドリアンからは「トミーにはハートが無い」とまで言われている。
ワシントン・デュークの下でチャンピオンになっても自分を認めてくれない世間にぶちギレ、ワシントン・デュークの思惑すら越えて暴走することになる。
終盤ではポーリーのみならず、向かってきた一般客を殴るのにも躊躇しない等、モラルや堪え性の無さも伺える。

  • ジョージ・ワシントン・デューク
演:リチャード・ガント
ボクシング興行を食い物にして私腹を肥やす悪辣な黒人プロモーター。
モデルは明らかに当時のボクシング界でマイク・タイソン等を食い物にしたとして批判されていたドン・キング。
ロッキーが剥奪された世界王座を餌にロッキーの試合を組んで大金を稼ごうとするが、それに失敗したことからトミーに食指を伸ばし、金と女をチラつかせてロッキーから引き剥がしてしまう。
トミー以前にはユニオン・ケインという黒人ボクサーをロッキーとのタイトル戦に挑ませようとする等、売り出しをしているように見えて、チャンピオンにした後は呆気なくトミーの噛ませにする等、お抱えの選手を道具としか見ていないのが解る。最後はザマァ。

  • トニー・デューク・エヴァーズ
演:トニー・バートン
アポロの専属トレーナーで、アポロ亡き後はロッキーの指導をした名トレーナー。
ソ連でのドラゴとの史上最大の試合後、クールな彼としては珍しく興奮した様子を見せていたが、ロッキーから異常を訴えられて慌ててエイドリアンを呼びに行く。
シリーズでは基本的に“デューク”と呼ばれているが、名前が本決まりでは無かった『2』と本作では上記のワシントン・デュークと名前が被っているからか“トニー”と呼ばれているのがちょっと不自然。

  • ミッキー・ゴールドミル
演:バージェス・メレディス
死した後もロッキーに影響を残し続ける名伯楽。
本作では完結編ということもあってか、ロッキーとミッキーの絆が強調されており、ジュニア名義で自分のジムをロッキー一家に遺していたことも明らかに。
僅かなシーンながら新しいシーンも撮影されている。(バージェス・メレディスは97年逝去。)
ワシントン・デュークがドン・キングを意識していることからも、本作ではタイソンの師匠であるカス・ダマトがモデルとなっている模様。


【余談】


02年頃に監督のジョン・G・アヴィルドセンによる“アナザーバージョン”がWebで公開されていた。
アヴィルドセンによれば、此方が元々公開される予定だったバージョンとのことで、公開版より10分程長く、ビル・コンティによる音楽も多く使われており、クライマックスのストリートファイトの構成も違ったものになっている。

前述のように『5』までと『ファイナル』以降は“リブート”であり、同一の時間軸では無いとする考察があるのだが、
実際、老齢となったロッキーが『5』では「回復不能」と言われているパンチドランカーになっていない(回復してしまっている?)ことや、このアナザーバージョンでは『ファイナル』で再会する以前なのに、本当に“ビッチ”となったリトル・マリーとロッキーが再会する場面が描かれていたりと、公開版よりも更に繋がりを感じられない印象となっている。
……とはいえ、これも前述のように『ファイナル』以降の脚本に『5』までの情報が普通に盛り込まれているので、細かいことを気にしないで見ればいいだけのことなのかもしれないが。

現在は公開がされておらず、正式なメディア(ソフト)化はされていないものの、映像自体はファンがアップしたりしている。






追記修正は美術館の中に入ってからお願いします。

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最終更新:2021年04月12日 14:42

*1 不動産ビジネスの補填に充てて直ぐに返すつもりだったらしいが、市場の落ち込みにより失敗。また、前作4の開始時点でロッキー達の豪邸のローンまでも未払いのまま横領していた

*2 ちなみにガッツォさんは前作4の時点で亡くなっていることがノベライズで明かされている。初期の脚本では取り立て屋に戻ろうかと考えていたロッキーがガッツォは亡くなっているのを知る場面がある。