ワンダフォース(デュエル・マスターズ)

登録日:2021/05/04 Tue 01:12:41
更新日:2024/12/11 Wed 08:36:44
所要時間:約 7 分で読めます






闇文明と水文明が手を組み、オレガ・オーラを悪用するデリートロン。

それに対抗する、ジョーカーズ・火文明・光文明を超獣世界の住人達は「驚異的な力」という意味を込めてワンダフォースと呼んだ。




ワンダフォースとは、デュエル・マスターズの種族。

概要

DMSD-08「超GRスタートデッキ ジョーのガチャメカ・ワンダフォー」から登場した種族。超天篇のメイン種族でもある。
所属文明は現時点で火・光・水・自然の4つの文明であり、無色であるジョーカーズも多く存在している。
火はビートジョッキー、光はメタリカ、水はトリックス、自然はジョーカーズが主力。
呪文のサブタイプとしてのワンダフォースも存在しているが、基本的にジョーカーズとの複合になっている。

イラストは光文明は音楽・美術・動物を意識、火文明はカートゥーン風、水文明は潜水艦風や海洋生物の機会化、ジョーカーズは入れ物や機械化となっている

種族としては超GRに関係する能力を使う種族となっており、クリーチャーや呪文でGRクリーチャーを展開していく。
GRに関する能力を持たない所属クリーチャーも登場しているが、全体で見ると少ない存在である。
背景ストーリー上のライバル種族であるデリートロンはオレガ・オーラからGRを展開するため、既存のカードタイプでGRを展開するワンダフォースとは対照的となっている。

GRクリーチャーの所属種族の殆どはワンダフォースかデリートロンであるため(一部例外もいなくはないが)、超天篇時期のユーザーやGRを使うユーザーにとっては定番の種族である。
そしてGRクリーチャーはインフレの象徴と言われた程に大暴れしたため、ワンダフォースも多くのクリーチャーが環境の歴史に名前を残した。
一方、GR関係が超天篇終了後に実質的な失敗作の認定を公式からされてしまったことから、将来的な新規増加の見通しは怪しい。一応は主役種族なので全く出番がないという事はないだろうが…。
裏を返せばとんでもなく強力なカードの主要種族が増えないということであるため、恐らく今後も新規によるインフレの波に飲まれることもなくGR系のデッキの主力を勤め続けることになると見られる。

背景ストーリー

超天篇背景ストーリーにて登場。《パラダイム・パラダイスLab.》で生まれたデリートロンに対抗する集団として結成された。
水文明と闇文明が裏にいるデリートロンにはジョーカーズ・火文明・光文明の勢力が対抗することになったが、この3つの文明の勢力は「驚異的な力」という意味を込めてワンダフォースと呼ばれることになった。
また、デリートロン側の種族であるトリックスにも一部の少数の者が何故かワンダフォースに加勢した。

水文明によって生み出された超GRゾーンだが、ワンダフォースはそこから仲間を呼び出す力を持っていた。
ジョーカーズは武器庫、火文明は爆発、光文明は音楽をコンセプトとして超GRゾーンを利用した。

最終的にジョーカーズのワンダフォースである《The ジョギラゴン・アバレガン》と《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》が、闇文明の《零龍》を撃破。
結果としてワンダフォースとデリートロンの勢力争いはワンダフォースの勝利に終わったと言える。
しかし、戦いが集結した直後の十王篇背景ストーリーにおいてDS世界へと侵略に現れた鬼札王国にはチーム勢力*1が対抗することになり、ワンダフォースはフェードアウトしていくことになった。

主なカード

クリーチャー

ポクタマたま P 無色[ジョーカーズ] (3)
GRクリーチャー:ジョーカーズ/ワンダフォース 2000
このクリーチャーが出た時、相手の墓地にあるカードをすべてシャッフルさせ、持ち主の山札の一番下に置いてもよい。

踏み倒しや墓地肥やしへのメタカードとして一世を風靡した《ポクチンちん》がGRクリーチャーと化した姿。
《ポクチンちん》時代と比べると墓地リセット能力は相手にしか適応できないが、強制ではなく任意効果へと変更。
回収させるカードは墓地でシャッフルして山札の一番下に置くことになったので、運悪く相手に即座に再利用される可能性は減った。
しかし、《ポクチンちん》の象徴でもあった踏み倒しメタ能力は消えてしまっている。

GRの特性故に狙ったタイミングで墓地肥やし対策が出来ないのは辛いが、それでも墓地肥やしメタとしての能力はかなり優秀な部類。
環境で墓地肥やし系のデッキは流行りやすいので、とりあえずGRを使うデッキならば採用しておきたいか。

イッコダス・ケイジ R 自然文明 (4)
クリーチャー:ジョーカーズ/ワンダフォース 4000
マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
このクリーチャーがバトルに勝った時、GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)
種デスティニー R 火文明 (1)
呪文
バトルゾーンにある相手の、コスト2以下のカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。

ツインパクトのワンダフォース。クリーチャー面はマッハファイターを持ち、バトル勝利時にGR召喚を可能とする。
呪文面はバトルゾーンにある低コストカードの軽量除去呪文。

クリーチャー面はマッハファイターによって除去を行うと同時のGR召喚を行いやすく、バトルゾーンに置けるクリーチャー数のアドバンテージを広げやすい。
呪文面は1コスト呪文故に除去呪文としての威力は大きくないが、カード指定除去なのでフィールドやクロスギアを退けられる点は大きい。
特に呪文面は、情報公開時点から【青魔導具】で使われるカードの《卍 新世壊 卍》の対抗手段として注目を浴びたことがある。

BAKUOOON・ミッツァイル SR 火文明 (9)
クリーチャー:ビートジョッキー/ワンダフォース 9000
このクリーチャーを召喚する時、自分のクリーチャーを好きな数破壊してもよい。こうして破壊したクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にならない。
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、このクリーチャーを召喚する時に破壊されたクリーチャー1体につき、GR召喚する。
自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。

「ボルバル・マスターズ」に続く「ミッツァイル・マスターズ」を作り出したインフレの象徴
召喚時に自軍の自壊したクリーチャーの数だけのコスト軽減とGR召喚を行い、自分を含めた味方全体にスピードアタッカーを付与する。

小型を並べていけばすぐに召喚が可能であり、しかもGR召喚による場の展開で自壊行為における数のマイナスと言うデメリットが存在しない。
しかもスピードアタッカーになるため、新たに場に展開したクリーチャーが召喚酔いによって動きが制限される事態も起こらないので動きのデメリットもないどころかむしろ状況次第ではゲームエンドに持ち込める。

環境では即座にトップとして顔を出したという訳ではないのだが、GR関係がインフレをする(特にマナドライブ持ちの登場)に応じて相対的に効果が凶悪化していき環境を破壊した。
多種多少なデッキに入れられる性能のせいで「ミッツァイルにはミッツァイルで対抗する」というメチャクチャな環境と化した影響を受け、1年未満で殿堂入りした。
現在では「ミッツァイルの性能よりもGRというシステムの仕組みやインフレがおかしかった」というフォロー(?)もあるが、どちらにせよ環境を荒野にしたカードとして語り継がれていくと思われる。

呪文

超GR・チャージャー C 自然文明[ジョーカーズ] (3)
呪文:ジョーカーズ/ワンダフォース
GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目をコストを支払ったものとして召喚する。)
チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く。)

サブタイプとしてジョーカーズとワンダフォースを兼ね備えた呪文。シンプルにGR召喚をしながら唱えた後はチャージャー効果でマナに行く。
3コストでクリーチャーを展開しながらマナブーストをするのでシンプルに強力。ある意味《青銅の鎧》的とも言える。
超天篇の環境を破壊したとの評判のマナドライブが登場すると、マナドライブ発動に繋がるマナブーストが出来るこの呪文は非常に重視された。

行燈どろん R 火文明[ジョーカーズ] (7)
呪文:ジョーカーズ/ワンダフォース
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
相手のクリーチャーを、パワーの合計が6000以下になるよう好きな数選び、破壊する。
GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)

S・トリガーを持つワンダフォース呪文。GR召喚とスクラッパー系のカードを連想させる火力除去を行う。
シールドをブレイクされた際に、この呪文で相手に火力除去を仕掛けながらクリーチャーを展開することで反撃の場を作れる。
GR召喚でブロッカーなどを召喚することに成功すれば、火文明としては珍しい性質の防御性能を発揮できるだろう。

難点としてはGR召喚は運が絡むことやGRクリーチャーはパワーが低めであるため、似たような火力除去のS・トリガークリーチャーの方が計算しやすいという部分はあるか。





追記・修正はワンダフォースの呪文を使ってワンダフォースのGRクリーチャーをGR召喚を行ってからお願いします。

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最終更新:2024年12月11日 08:36

*1 チーム切札、チーム銀河、チームボンバー、チームウェイブ、チーム零の5つの種族を指す。