ファミリー(バイオハザード6)

登録日:2021/07/23 Fri 10:55:12
更新日:2021/07/25 Sun 16:57:05
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今日までの世界を築いたのは、あなたとあなたのファミリーよ。



『ファミリー』とは、ゲーム『バイオハザード6』に登場する組織。
以下、『6』における重大なネタバレを含むため注意。



概要

本作の主要登場人物である、ディレック・C・シモンズの先祖が創設した組織。
莫大な財力と世界中に散らばる組織のネットワークを駆使し、古来から「世界の安定」を目的として世界の裏側で暗躍してきたとされ、本編ではエイダから「この国(アメリカ)を作った連中」と称された。

しかしてその実態は、「世界の安定=シモンズ家にとって最も有益な世界」という身勝手な考えに基づいて活動する極悪非道集団。
それを崩そうとするものは個人だろうが国だろうが全て罪人とみなし、断罪のためなら無関係な人間をどれだけ巻き込もうとも意に介さないという、テロリストと大差ない連中である。
ぶっちゃけると『6』における生物災害は、全てファミリーの暗躍と長であるシモンズの暴走によって起きたと言っていい。

本編ではラクーンシティ壊滅の真相を公表しようとしたアダム・ベンフォード大統領をC-ウィルスを使って暗殺。更にトールオークス市民を巻き添えにして証拠を隠滅し、挙げ句レオンヘレナに大統領殺害の容疑をなすりつけるという暴挙に出た。*1
実際バイオテロの引き金を引いたのはヘレナらしく*2ゾンビ化したアダムに止めを刺したのはレオンなのだが、そうなるよう仕向けたのはファミリーの長であるシモンズである。

終盤、シモンズが強化C-ウィルスを投与されクリーチャー化したことで彼に見切りをつけ、組織は物語から撤退。
本編で壊滅することは無かったが、エイダのリークによってシモンズのこれまでの悪行が全て合衆国政府に渡ったため、シモンズ家をトップとするファミリーは活動の縮小、もしくは停止を余儀無くされたものと思われる。


関連人物

CVは日本語版/英語版の順。

ディレック・C・シモンズ

CV:菅生隆之/デイヴィッド・ロッジ
ファミリーの現当主にして、合衆国安全保障担当大統領補佐官。46歳。
ハニガンの所属するFOSの指揮権を持ち、シェリーの直属の上司でもある。
アダムとは30年来の盟友と呼ばれるが、ラクーンシティの滅菌作戦に深く関わっており、そのためラクーンシティ壊滅の真相を公表しようとした彼を殺害するためにヘレナの妹デボラを人質に取って、彼女にトールオークスでバイオテロを起こさせた冷血漢。

「アメリカの権威が保たれることで世界は安定する」という歪んだ思想の持ち主であり、本編におけるファミリーの暗躍もそれに基づくものであった。
その一方でかつて交流したエイダに対して異常なまでの執着心を持ち、彼女のことを諦めきれずに下記の凶行に及ぶことになる。そして、それこそが『6』における全ての元凶となった。

強化C-ウィルスを投与されたことで「安定」とは程遠い「変異」を繰り返す存在となり、ファミリーに見捨てられ、再三レオンとヘレナに襲いかかりエイダを我が物にせんとしようとする*3も敗北。最後はタワーの屋上から転落してオベリスクに串刺しとなり、皮肉にも自身の血で世界に確変をもたらしたアンブレラのマークを描きながら死亡した。
ちなみに、変異する際に基本形態である人型の体が割けてクリーチャーとしての姿が出てくる様が「トランスフォーマーみたい」と言われていたのだが、後年、もっとトランスフォーマーみたいなやつが出てきた。


カーラ・ラダメス

CV:皆川純子/コートニー・テイラー(エイダと兼役)
ネオアンブレラ総帥として暗躍する、青い衣装と赤いマフラーを纏った『もう一人のエイダ』の正体。
もともとはシモンズの財団に所属する研究員で、15歳で大学の博士課程を修了するほど頭がよく、その才能を評価したシモンズに研究員としてスカウトされた。
C-ウィルスを発見した人物であり、彼の役に立ちたいという一心でC-ウィルスの発展に尽くし、ウィルスやB.O.W.の研究に打ち込んできた。

だが、シモンズはエイダを諦めきれないあまり、C-ウィルスを使ってカーラをエイダの外見に変異。更に性格、口調、仕草に至る全てをエイダそのものとなるよう調教してしまう*4その完成度の高さは作中の誰もエイダとカーラの見分けがついていなかったほどである。
しかしそれでもシモンズはエイダへの欲求を満たせなかったため、カーラは自分をエイダとして愛さないシモンズへの復讐を決意。それは「シモンズとファミリーが築き上げた世界の破滅」という最悪のかたちで行われようとしていた。

最後はファミリーに狙撃されるも、自らに強化C-ウィルスを投与して液状のクリーチャー「カーラスポア」に変異。エイダを亡きものにしようと襲いかかるが、突破されて砕け散った。ゲーム的にもボスというより障害物扱いである。
カーラが死に、ウスタナクやハオスといったクリーチャーも全滅。ジェイクがもたらした抗体によってC-ウィルスによる世界滅亡という脅威も去ったため、ネオアンブレラは事実上壊滅となった。

エイダ編のラストにて、エイダがカーラの忘れ形見『最高傑作』を処分するべく彼女の研究室へと向かうのだが、そこにシモンズと一緒に一人の美女が写っている写真があり、「これがカーラ本来の姿ではないか」と推測されている。
また、そこで行われていた実験の成果を目の当たりにしたエイダが「同情の余地は無いわね」と漏らしているが、カーラがシモンズへの復讐以外に何を目的としていたかは不明。


B.O.W.


ウスタナク
本作の追跡者枠であり、ジェイク編のラスボス。詳しくは項目参照。
ベースになったのはカーラに心酔していたひ弱な研究者だったらしい。

変異デボラ
ヘレナの妹デボラの成れの果て。教会の地下に捕らわれていたが、既にC-ウィルスを投与されておりレオンたちの目の前でサナギと化してクリーチャーになってしまう。
外見は土気色の肌をした全裸の女性。姉同様スタイル抜群だが背中から鋭い爪を持つ虫の脚のようなものを生やして攻撃してくる。
デボラとしての意思は完全に失われており、最期はヘレナに「ごめんなさい」と謝罪され奈落の底に落ちていった。

ブルザク
C-ウイルスの実験段階で生み出されたB.O.W.の一つ。爪と水かきを備えた巨大な手をヒレとする異形の鮫型クリーチャーだが、ベースは人間。
同じC-ウイルスによって生み出された生物さえ捕食する凶暴かつ貪欲な性格から、トールオークスの地下研究所から出た廃棄物等を処理するための「掃除係」として、地下水路で放し飼いにされていた。
教会からの脱出をはかったレオンたちに襲いかかるも返り討ちにされた。

オグロマン
ネオアンブレラがイドニア共和国の反政府ゲリラと協力して開発した巨人型B.O.W.。
一応ある程度の知性、自律性は持ち合わせるが、はっきり言って脳筋の怪物であり、現地に放り込んで暴れさせるぐらいしか使い道がなく、弱点も丸出しなどネオアンブレラ製のB.O.W.としてはかなり完成度が低い。
本編ではもっぱら空爆で倒されているが、中にはクリスたちの活躍によって弱点部位を素手で引っ張り出された個体もいる。

イルジヤ
C-ウイルスの実験段階で生み出されたB.O.W.の一つ。人間を容易く丸呑みに出来るほどの巨大な蛇型クリーチャーだが、ブルザク同様ベースは人間。
高精度光学迷彩機能を備えた皮膚を持ち、狭いビル内を縦横無尽に素早く這い回ってクリスの部下を次々と食い殺していくが、全滅には至らず撃破された。



追記・修正は世界の安定を望む方にお願いします。

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最終更新:2021年07月25日 16:57

*1 シモンズによれば、仮にラクーンシティ壊滅の真相を公表すればアメリカの権威が地に堕ちるとの事であるが、災いを隠蔽するために新たな災いを起こす時点で説得力が無いと言える。

*2 具体的な描写が無いため、何をどうやったのかは不明。

*3 ウィルスの影響もあるのだろうが、ボコボコにされながら「お前の目に俺が写っている」と喜ぶなど、言動が完全に悪質なストーカーのそれ。

*4 カーラは最期まで「自身が本物のエイダ」という認識を改めなかったので、最早洗脳の粋。