超銀河槍 THE END

登録日:2021/07/25 (日) 14:03:07
更新日:2021/09/23 Thu 20:52:12
所要時間:約 8 分で読めます





《超銀河槍 THE END》とは、デュエル・マスターズのクロスギア。
DMEX-16「20周年超感謝メモリアルパック 技の章 英雄戦略パーフェクト20」に収録。

解説

超銀河槍 THE END P 火文明 (8)
クロスギア:ナイト/サムライ
クロスギア:このカードをバトルゾーンに置く。クリーチャーにクロスするには、このカードのコストをもう一度支払う。そのクリーチャーが離れても、このカードは残る。
これをクロスしたクリーチャーのパワーを+9000し、「パワード・ブレイカー」を与える。(「パワード・ブレイカー」を持つクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
これをクロスしたクリーチャーが攻撃する時、それよりパワーが小さい相手のクリーチャーを1体破壊する。その後、相手のシールドを1つブレイクする。

種族所持型のクロスギア。戦国編で登場したサムライクロスギアだが、何とナイトを複合した初のクロスギアでもある。

クロス後の追加効果としては、クリーチャーに+9000にも及ぶパンプアップとパワード・ブレイカーを付与。
つまり、パンプアップの数値的にクロスすれば相手のパワー低下などの妨害がない限りは最低でもW・ブレイカーは保証される。
アタックトリガーによるパワー未満の相手クリーチャーの火力除去とその後にシールドを1枚だけブレイクする効果も与えられる。

久しぶりの新規クロスギアという事で古参プレイヤーは賑わったが先行公開されたこのカードの性能を見てプレイヤー間に激震が走った。
もちろん悪い意味で、である。

まずコスト設定が8と重すぎるためにサポート前提でのジェネレートが必須となり、フリークロスのような効果もないのでクロス時のコストも必要。
運用には侍流ジェネレートなどに頼ることになりやすいが、クロスギアサポートが既に過去の遺物となっているのが痛い。
少なくとも環境レベルの速度で使えることは困難。単純に使う場合は転生編や戦国編の環境基準で見ても遅いと思われる。

環境とか考えずに遊ぶなら問題ないんじゃない?」と思うだろうが、このクロスギアに関してはそういう話ではない。
何故ならば、このカードは「重くて環境では使えないがド派手で効果が強い」数多くのロマンカードたちとは大きく異なり、
「重くて環境では使えない上に能力がショボくて弱いカードだからである。

パンプアップの数値自体は大きく、火力除去も基本的に8500以上のレベルに達するという点は悪くない。
ところが、パワード・ブレイカーの性質と重コストクロスギアの性質が嚙み合っていないという点が痛い。
パワード・ブレイカーが活きる大型クリーチャーにクロスさせることは難しく、クロスが現実的な小型クリーチャーにクロスさせるとパワード・ブレイカーの威力が中途半端になるというジレンマを抱える。

しかも火力除去などはアタックトリガーとなっているため、ジェネレート→クロス→攻撃開始と本領を発揮するまでが非常に遅い。
スピードアタッカー付与などの効果のあるクロスギアではないため、タイムラグを無くしたいならばクリーチャー側や他のカードで何とかするしかない。

アタックトリガーの内容自体も欠点を持ち、強制ブレイク効果が逆に足を引っ張っている。
S・トリガーなどを踏めば除去などでパワード・ブレイカーを発動できなくなるという事態が発生するし、クリーチャーを攻撃したい際でも下手にブレイクしてしまうので安心して攻撃できない。
登場時期のカードパワー的には、焼却能力でも許容されたであろう。むしろ「超銀河」の名前を持つクロスギアならば、焼却を所持していた場合は歓迎すらされたはずである。
また、効果処理の順番も破壊→ブレイクであるためEXライフを貫通して破壊する事もできない(これはこのカードに限った話ではないが)。

要は能力面も細かい部分で噛み合っていない故に穴しかない状態であるため、ポジティブに解釈することは極めて難しい。
それ以前に、ジェネレートとクロスで16コストかかる割には単なるブレイク数増加と単体除去しかできず、そもそものスペック自体が(転生編のコスト論で計算してもなお)極めて低い。

パンプアップに関しても、転生編時期の《アクテリオン・フォース》や《パワード・スタリオン》の方がコストが軽くて使いやすいので大きく劣る。
重コスト故にDMEX-16で収録されたクロスギアのサポートカードとの連携を前提にしていると思われるが、それらのサポートカードをこのクロスギアと組み合わせる必要性は極めて薄い。
《超銀河剣 THE FINAL》などの重コストクロスギアの方がサポートの対象として優先されるし、何なら進化クロスギアでもサポートした方がロマンがあるだけまだ楽しいだろう。

評価すべき点を考えるならば、珍しくナイト所持のクロスギアなのでナイトサポートとの組み合わせを考えられる点か。
比較的除去されにくいクロスギアであることを利用すれば、安定したナイト・マジックの発動には割と貢献しやすい。
しかし、クロスギアとナイトカテゴリは同じデッキで共存しにくいために同時運用は現実的には考えにくい。
というかナイト・マジックを使いたい場合でもより軽く死にやすいが生き返りやすいファンキー・ナイトメアを使った方が良い。

反響

このカードの存在が判明した瞬間、多くのユーザーはある意味衝撃を受けることになった。
インフレが進んだ令和の時代において、転生編のクロスギアにすら大きく劣る性能のクロスギアが新規で登場するとは誰も予想していなかったためである。

一部のユーザーはクロスギアの新規登場の情報に期待を抱いていたため、このカードが出てきたことに対する落胆の声は大きかった。
「かなり過去のテーマであるクロスギアは開発の本音としては強化したくないのでは?」と邪推するユーザーまで出た。
実際の所クロスギアは公式で失敗ギミック扱いされている節があり、公式でもどういう風にしたら強くなるのか把握できていないというのが実情かもしれない。*1*2
下手に弱い新規を用意されるくらいならば超銀河剣や《バジュラズ・ソウル》の再録の方が嬉しかったとする意見もある。

案の定DMEX-16におけるトップレベルのハズレ認定を受け、パックの目玉の1枚とは思えないあまりにも低い中古価格などのネタで弄られてネタカードと化しているのが現状の評価である。

相性の良いカード

ボルベルグ・勝利・ドラゴン P 火文明 (9)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 9000
スピードアタッカー
W・ブレイカー
侍流ジェネレート
自分のクロスギアを、コストを支払わずにこのクリーチャーにクロスしてもよい。

サムライにリメイクされた《ボルベルグ・クロス・ドラゴン》。
侍流ジェネレートと無料クロス効果によって、THE ENDの負担の大きいクロスまでの流れを無くすことが出来る。
しかもスピードアタッカーも所持しているため、THE ENDによるアタックトリガーもすぐに起動することが可能。

このクリーチャーがTHE ENDをクロスした場合は、パワー18000のQ・ブレイカーというスペックになる。
S・トリガーなどの妨害手段さえ無ければ、アタックトリガーのブレイク効果もあって5枚ブレイクも夢ではない。
しかも火力除去も18000未満を対象にすることが可能となるため、実質的に確定除去に近い威力を放てる。

このクリーチャーにはもっと強力なクロスギアをクロスするよねとか突っ込むのはNG。


ハートフルピア P 水/火文明 (5)
クリーチャー:サイバー・ウイルス/ファイアー・バード 5000
スピードアタッカー
このクリーチャーはブロックされない。
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を見る。その中からクロスギアを1つ出し、コストを支払わずにこのクリーチャーにクロスしてもよい。残りを好きな順番で山札の下に置く。

同パックに収録された新規カード。
同じセットに入っているので必ずTHE ENDと同時に手に入る。
デッキからクロスギアを踏み倒す能力を持っておりTHE ENDを出してくださいと言わんばかりのカード。

実際にこれにTHE ENDをクロスさせれば、
「スピードアタッカー、実質Q・ブレイカー、アンブロッカブル、相手クリーチャー1体破壊」
となかなか強そうに見えるが踏み倒し範囲がデッキトップ三枚からなのでなんらかの仕込みは必須だろう。

このクリーチャーにはもっと強力なクロスギアをクロスするよねとか突っ込むのはNG。


関連カード

超銀河剣 THE FINAL SR 闇文明 (10)
クロスギア:サムライ
これをクロスしたクリーチャーのパワーは+12000される。
これをクロスしたクリーチャーが攻撃する時、その攻撃の終わりまで、そのクリーチャーに「G・ブレイカー」を与えてもよい。(「G・ブレイカー」を得たクリーチャーは、相手のシールドをすべてブレイクし、その攻撃の後、自分のシールドをすべてブレイクする)

超銀河弾 HELL VR 火文明 (10)
呪文:ナイト
相手のクリーチャーをパワーの合計が9000以下になるように好きな数選び、破壊する。その後、こうして破壊したクリーチャー1体につき、相手のシールドをひとつ選び、持ち主の墓地に置く。

かつての超銀河の名前を持つ最終兵器のカード。
超銀河槍はカードタイプやブレイク数は超銀河剣を参考にし、カードイラストや所持文明や火力除去などの要素は超銀河弾を参考にしたと考えられる。

今ではかなり昔のカードではあるが、現在の基準で見てもロマンのある優秀な性能を持つ。
ぶっちゃけ超銀河槍よりもずっと優秀…というか、あちらが弱すぎるのだが。

背景ストーリー

超銀河剣・超銀河弾に続く第3の超銀河兵器と重要そうな存在なのだが、背景ストーリーでの扱いは一切不明である。
他の超銀河の兵器とは異なり、サムライもナイトも両立しているという点も謎と言える。
収録されたパック的に見ると、背景ストーリーとは一切関係のない存在という可能性も低くはないのだが…。

ただし、槍の見た目が超銀河弾を放っている武具と酷使しているという点が考察の対象として挙げられる。
これはもしかしたら超銀河弾は槍としての機能も所持しているマルチウェポンだった可能性も浮かび上がる。
デュエチューブでは、イラストで超銀河槍を使っているクリーチャーは見た目こそ違うが《暗黒皇グレイテスト・シーザー》の可能性が示唆されており、種族設定もその影響ではないかという推測が語られている。
つまり、実はシーザーはナイトなのに何故かクロスギアをクロスしていた…?

ちなみにシーザーが超銀河槍を使った場合、パンプアップと火力除去でライバルの《超聖竜シデン・ギャラクシー》を仕留めることが出来たりする。
実際のゲームの性能では使えないどころか使ってもシデンを除去できない超銀河弾よりは現実的だったりする。
しかし、戦国武闘会決勝のシデンが超銀河剣をクロスしている状態であることを考えた場合、超銀河剣のパンプアップでパワー27000の状態なので超銀河槍を使おうが結局意味はない。何を使おうがシーザーに勝ち目はなかった。
シーザーさんはドキンダンテにすがるしかない

余談

  • 超銀河剣は《THE FINAL カイザー》、超銀河弾は《超銀河竜 GILL》としてそれぞれクリーチャーにリメイクされている。
    この流れから見るに、超銀河槍もクリーチャー版が今後登場する可能性がある。

  • ハズレア・カスレアとして扱われることが多いこのカードだが、レアリティ設定が存在していないので正確に言えば違う。ホイルカードではあるが。

  • 封入されたセットは20種類の中身が固定されたパックから1種類が出てくる仕様になっている。
    20種類中13種類は一箱16パックに1パック確実に入っており、このカードが封入された『ミミのキュート・ジ・エンドなクロスギア戦略パック! 』は確定枠の一つである。
    確定枠の1つにはかの高額カード天災 デドダムが封入されたものも含まれており、このカードがデドダムのおまけと酷いあだ名をつけられたり、デドダムとジャオウガとガル・ラガンザークを買ったらついてきたのであって実質0円などとあまりに無茶苦茶な擁護をする声もある。
    更にパックの担当は黄昏ミミという事になっているが彼女は別にクロスギアを多用はしていないというオチまでつく*3




追記・修正は、超銀河槍 THE ENDを暗黒皇グレイテスト・シーザーにクロスしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2021年09月23日 20:52

*1 大体言われるクロスギアの弱点はメインデッキを圧迫する、ジェネレートとクロスでそれぞれコストがかかり重い、クロスさせるクリーチャーを別途用意せねばならないため手間がかかる、その割には大した効果を持たない、そもそも全クリーチャーを強化できる性質上調整にかかるコストが尋常じゃなく高いといった点。後にクロスギアのリベンジとして登場したと考えられるドラグハート・ウェポンやオレガ・オーラはそれぞれクリーチャーの効果によってデッキ外から呼び出され直接装備、発動時にデッキ外からクリーチャーを呼び出して装備といった形でクロスギアの弱点をカバーしている。

*2 なら大人しく新規ドラグハートかオレガ・オーラ出しとけよと思われるかもしれないがどちらも環境を荒らし回った事がある強力過ぎるギミックだったので2021年に入ってからのデュエマはメインデッキのカードのみを使用するオリジナル環境をプッシュしているためメインデッキに入るクロスギアに白羽の矢が立ったのだと思われる。

*3 原作で《超銀河剣 THE FINAL》を使ってはいるのでその縁だろう。過去のパックでも何故かクロスギア担当になっているし。