侍流ジェネレート(デュエル・マスターズ)

登録日:2015/06/28 Sun 21:33:56
更新日:2024/04/20 Sat 21:09:38
所要時間:約 7 分で読めます







強力な武器でバタバタと相手をぶっ飛ばす、それがサムライのやり方なり!




侍流ジェネレートとは、デュエル・マスターズの能力である。


解説


DM-28「戦国編(バトル・ギャラクシー) 第1弾」にて初登場したキーワード能力。

戦国編から登場したサムライ種族のみが持つ能力となっている。
現在まで、サムライを伏せ持っていない種族がこの能力を手にしたことは無い。
もちろん、今後の動向次第でどうなるかは分からないのだが。

どういう能力かを簡潔に言うと『cipでクロスギアをコスト0で踏み倒す』という能力である。
つまり、クロスギアの踏み倒し能力と言うことになる。
ちなみに、踏み倒すかどうかは任意となっている。

対となる能力としては、サムライのライバル種族であるナイトのナイト・マジックが存在する。
こちらは、呪文を再利用できる能力となっている。


サムライを代表するこの能力ではあるが、踏み倒しであるだけあって強い。

転生編から登場したクロスギアだが、一部のカードを除いてあまり使われなかった。
理由としては、『クロスギアの召喚コスト+クロスのコスト』という負担の大きさがあったためである。

そんなクロスギアの難点を、踏み倒しによって軽減しているのである。
もちろんジェネレートだけであって、クロスまでのコストは軽減できないがそれでも十分にありがたい。

バジュラズ・ソウル》などの強力ながらも重いクロスギアの負担が減ったのは大きい。
実際、バジュラズ・ソウルに関しては戦国編時期に殿堂入りを果たした。
また、クロスせずとも効果を発揮するタイプのクロスギアである《ノーブル・エンフォーサー》などとの相性もかなりの良さを誇る。
そして、転生編終盤に登場した進化クロスギアも踏み倒そうと思えば出来る。

ただし、この能力は当然クロスギアの環境に振り回される。

戦国編終了以降はクロスギアの勢いも一気に弱まり、長い間冷遇期間に入っている。
再録や新規のクロスギアの登場などにもあまり恵まれていない。

一応、エピソード2環境で《至宝 オール・イエス》を主力にした【白黒オール・イエス】が台頭したことはある。
しかし、このオール・イエスもエピソード3以降は環境の第一線から脱落してしまっている。
それどころか、ドラゴン・サーガでは新たな装備カードのドラグハート・ウエポンが登場してしまった。
一応ドラグハート自体は背景ストーリー上ではドラゴン・サーガ終了と共に消滅したのだが……。

戦国編終了以降は侍流ジェネレート持ちの新規カードも登場していない。
ちなみに、ライバルであるナイト・マジックも特に新規カードは無い……
のだが、あちらはファンキー・ナイトメアがナイトの仲間入りを果たしたことからまさかの転機が。
ナイトメアというカテゴリの元、地味に強化される可能性があり、侍流ジェネレートをリードしている。

侍流ジェネレートがさらに強化されるのは、まだまだ先の話になりそうである。
しかし、DMX-21にて久々の侍流ジェネレート持ちと新規クロスギアが登場。

クロスギアや侍流ジェネレートが再び注目される機会は残っていると言えるのかもしれない。


侍流ジェネレートを持つ主なカード

グランドクロス・斬鉄・ドラゴン P(R) 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 6000
侍流ジェネレート
自分のクロスギアをバトルゾーンに出した時、「ブロッカー」を持つ相手のクリーチャーを1体破壊してもよい。
W・ブレイカー
侍流ジェネレートと、クロスギアを出した際にブロッカーを一体葬る能力を伏せ持つクリーチャー。

侍流ジェネレートとブロッカー破壊が噛み合い、最低でも一体はブロッカーを破壊できる計算になる。
ブロッカー破壊の効果自体も、複数回使える可能性がある点も見逃せない。

ただ、能力が非常に腐りやすいという点は苦しい。
しかも、ブロッカー破壊に長けたクロスギアの《熱刀 デュアル・スティンガー》の存在も辛い。

そして何より、同じサムライ持ちでありブロッカー破壊の天才児《爆竜 GENJI・XX》のせいで出番が少ない。

風来の雲ベンケイ UC 火文明 (5)
クリーチャー:ドリームメイト/サムライ 5000
侍流ジェネレート
侍流ジェネレート持ちの準バニラ。

5コストパワー5000と、基本スペックも悪くは無い。
背景ストーリーでは相棒である《牛若剣士トドロキ》と組み合わせて、綺麗に侍流ジェネレートを起動したい。
実際は《ボルット・紫郎・バルット》の方が繋がりやすかったりするんだけどさ。

しかし、このクリーチャーの下位種であるアクア・ツバメガエシの登場は痛い。
そう考えると、水文明の入らないサムライデッキで差別化を図りたい。

天狗の化身 UC 自然文明 (6)
クリーチャー:ミステリー・トーテム/サムライ 5000+
侍流ジェネレート
アクセル
AC-このクリーチャーのパワーは+4000され、「W・ブレイカー」を得る。
侍流ジェネレートと、転生編時期のクロスギアサポート能力のアクセルを伏せ持った面白いカード。

侍流ジェネレートを持っていて、アクセルを発動させやすい点は評価できる。
しかし、アクセルを起動しても準バニラという部分が苦しいところ。

つまり、クロスギアで準バニラ化を避けろということになる。

歌舞機ロイド・ゴエモン R 水文明 (6)
クリーチャー:グレートメカオー/サムライ 2000
ブロッカー
このクリーチャーは攻撃することができない。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分の他のサムライ1体につき1枚、カードを引いてもよい。
侍流ジェネレート
他のクリーチャーのサムライの数だけドローする効果と侍流ジェネレートを伏せ持ったクリーチャー。

ドロー効果と侍流ジェネレートが噛み合っている。
何故なら侍流ジェネレートが出来ない手札の状態でも、ドローによって出来る可能性を生み出す点にある。
ブロッカー持ちであり、クロスギアを踏み倒した後も働ける。

しかし攻撃できないという問題があり、ビートダウン系のサムライデッキには入りづらい。

竜将ボルベルグ信玄 R 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ヒューマノイド/サムライ 6000
侍流ジェネレート
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のサムライ・クロスギアを1枚、コストを支払わずにこのクリーチャーにクロスしてもよい。
W・ブレイカー
侍流ジェネレートを持ったクリーチャー……

というだけでは無く、何とサムライ・クロスギアを無料でクロスできるcipを持つ。
つまり、上手くいけば侍流ジェネレートからクロスまでも無料で行える可能性があり、コストの負担を無くせる。

モデルになった戦国武将武田信玄の名前を持つだけのことはある。

緑神龍ガムス・謙信 VR 自然文明 (7)
クリーチャー:アース・ドラゴン/サムライ 6000
侍流ジェネレート
このクリーチャーが破壊された時、クロスギアを1枚、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー
上杉謙信の名前を持つサムライ。

侍流ジェネレートでクロスギアを踏み倒す。
それだけでは収まらず、pigでクロスギアを墓地から踏み倒すことも可能。

弱くは無いのだが、同コスト域に紫電や信玄という強力すぎるライバルがいることが不幸。

ボルバルザーク・紫電・ドラゴン SR 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 7000
侍流ジェネレート
各ターン、このクリーチャーがはじめてタップした時、アンタップする。
W・ブレイカー
DM-28の代表的カード。あの悪名高きボルバルザークの名を受け継ぎしサムライ。

アンタップ効果と侍流ジェネレートを伏せ持つ。
アタックトリガー系クロスギアとの相性が良く、二回連続でアタックトリガーを発動できるようになっている。

スピードアタッカー付与や、クロスギアをクロスする際のコストをどうするかを考えたい。

大神秘ハルサ SR 自然文明 (5)
進化クリーチャー:ジャイアント/サムライ 9000
進化-自分のサムライ・クリーチャー1体の上に置く。
侍流ジェネレート
アクセル
AC-このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。
W・ブレイカー
進化クリーチャーであり、アクセル時のアタックトリガーでマナ送りを持つ。

アタックトリガーが強力なので、侍流ジェネレートからクロスギアをクロスさせる補助をしたい。
コストパフォーマンスも高く、攻撃力・パワー共に十分。

実現はなかなかしにくいが、バジュラズ・ソウルと組むと鬼畜なコンボを見せられる。

邪戦将ヒゲマロ UC 闇文明 (5)
クリーチャー:サムライ/ダークロード 3000
侍流ジェネレート
クロスギアをクロスしている自分のクリーチャーはすべて「スレイヤー」を得る。
闇文明唯一の侍流ジェネレート持ちという称号があるクリーチャー。

そして、クロスギアを付けたクリーチャーをスレイヤーにさせる。
同じ種族を持つ《暗黒皇女メガリア》を思い出す能力である。

同じようなスレイヤー付与には《イモータル・ブレード》がいる。
当然ではあるが、あちらの方が使用率は高いし、このクリーチャーの存在もそれで軽視されがち。

しかし、出してみると意外と嫌がらせには向いている性能となっている。

アクア・ツバメガエシ UC 水文明 (4)
クリーチャー:リキッド・ピープル/サムライ 4000
侍流ジェネレート
現在のところ、最軽量の侍流ジェネレート所持クリーチャー。

準バニラに近くも見えるが、パワーも標準でコストも軽いとかなりポテンシャルが高い。
クロスギアデッキでは、間違いなく主力に成り得る実力を持つ。

バジュラズ・ソウルとの相性の良さはもちろん、《超銀河剣 THE FINAL》を早く展開できることも良い。

バイオレンス・迅雷・ドラゴン UC 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 6000
侍流ジェネレート
W・ブレイカー
自分のクロスギアをバトルゾーンに出した時、相手のパワー4000以下のクリーチャーを1体破壊する。
クロスギアを出した際に、火力で相手のクリーチャーを焼き払える。

侍流ジェネレートを使えるなら、最低でも一回は火力除去を使える。
クロスギアがあれば、何度でも火力が放てる点が魅力的だろう。

ちなみにどうでもよいが、背景ストーリーでは戦国武闘会のベスト8に入っている。

武装竜鬼ジオゴクトラ P 火/自然文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン/サムライ 6000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
侍流ジェネレート(このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札にあるクロスギアを1枚、コストを支払わずにジェネレートしてもよい)
バトルゾーンにある自分の他の、コスト4以上のクリーチャーすべてのパワーは+2000され、種族に「サムライ」「アーマード・ドラゴン」「アース・ドラゴン」を追加する。
W・ブレイカー
《無双龍聖ジオ・マスターチャ》のサムライ版。

本家よりもコストが下がっていて、クロスギアを踏み倒せるという点は強い。
だが、自分へ効果を適用できなくなっている面やパンプアップの上昇値は減少した。

スーパーデッキで初登場したカードだが、DM-32の+1DREAMパックでも何気に再録された。

ボルベルグ・勝利・ドラゴン P 火文明 (9)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 9000
スピードアタッカー
W・ブレイカー
侍流ジェネレート
自分のクロスギアを、コストを支払わずにこのクリーチャーにクロスしてもよい。
DMX-21で久々に登場した、侍流ジェネレートを持つ新規カード。

名前から分かるように、《ボルベルグ・クロス・ドラゴン》がサムライになった姿でもある。
本家よりコストが上昇した分、パワー増加+種族追加、そして従来の無料クロスに加えて侍流ジェネレートを手にした。
本家だけではなく、派生カードのボルベルグ信玄を思い出すような性能となっているのが分かる。

召喚からクロスギアの踏み倒し→クロスギア無料クロス→即座にスピードアタッカーで攻撃 という綺麗な流れを簡単に作れる有能カード。
アタックトリッガー追加やブレイク数追加を持つクロスギアと組み合わせて使いたいところ。

クロスギアの弱点の多くを潰しているため、クロスギアにとっては希望のような存在となるかもしれない。

その他

  • ナイト版
DM-31では、侍流ジェネレートではない『ナイト流ジェネレート』なるキーワード能力が登場している。

現在は《天牙海聖キング・サプライズ》のみが持つ能力になっている。
この能力はクロスギアを踏み倒すのではなく、ナイトマジック持ち呪文を踏み倒す。
踏み倒すという要素だけは同じだが、実際の使い勝手は全く異なる。

そもそもジェネレートと言う単語はクロスギアのための用語なのに、何故『ジェネレート』なのか……。

デュエプレでも登場し、その効果は変わっていない。
しかしあちらはクロスギアを使いやすくするためにジェネレートするコストはそのままにクロスするコストを一律で『1』まで下げている。(多色とTHE FINALは除く。)
なので唯一のハードルであるジェネレートするコストを踏み倒せる侍流ジェネレートの価値はかなり上がっている。
ただし良いことばかりというわけではなく、デュエプレに実装されているクロスギアの種類が紙と異なる事と、デュエプレのバトルゾーンはクリーチャーとクロスギア合わせて7枚までという仕様なのでバトルゾーンの圧迫には注意。



追記・修正は、侍流ジェネレートを発動してからお願いします。

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最終更新:2024年04月20日 21:09