物間寧人

登録日:2021/08/28 Sat 13:55:05
更新日:2024/12/01 Sun 11:56:05
所要時間:約 4 分で読めます




あれぇおかしいなァ!!優秀なハズのA組から赤点が5人も!?
B組は1人だけだったのに!?おっかしいなァ!!!


物間(ものま)寧人(ねいと)は漫画『僕のヒーローアカデミア』の登場人物。

CV:天﨑滉平


プロフィール

ヒーロー名:ファントムシーフ
個性:コピー
出身校:逢沿中学校
誕生日:5月13日
身長:170cm
血液型:A型
出身地:神奈川県
好きなもの:フランス料理、バンド・デシネ


人物

雄英高校1年B組の中心人物の一人。
黙っていればクールっぽいイケメンボーイだが、ひとたび口を開けばA組への罵詈雑言が怒涛のごとく放たれる。
豊富な語彙から繰り出される煽り文句の数々は圧巻の一言。
入学後に起きている事件のほとんどが主人公の所属する1年A組を中心としており、それによってA組のみが目立っている現況に不満があるらしく、A組に対して同じB組のメンバーですら引くほどの尋常でない対抗意識を燃やしている。
その拗らせっぷりは、もはや病名のある精神状態では?と周囲に心配される有様。
体育祭ではよりにもよってかっちゃんを執拗に挑発し、激しい怒りと爆発を向けられた。

A組が関わらない場面での立ち振る舞いは冷静沈着かつ常識的と評価出来る人材であり、頭脳戦を得意とし指揮能力も高い。
それ故か、作中で奇行が目立つ割にはB組内ではさほど嫌われている描写はなく、弁も立つことから一目置かれている様子。
体育祭後もA組を敵視し挑発的な言動をしては、拳藤に当身をぶちかまされて制止されるのが日常と化しており、泡瀬曰く「拳藤の様なストッパー役がいないとクラス全員、物間に取り込まれてしまう」とのこと。

騎馬戦では爆豪をその場でコピーした個性で圧倒するなど、かなりの実力者……なはずなのだが、初の期末試験ではB組唯一の赤点をとった。
それでも自分の事を棚に上げてまでA組を煽りに行くあたり筋金入りの拗らせっぷりである。

ここまで拗らせたのは、幼い頃からヒーローに憧れつつも、その個性から「一人で何でもこなすスーパーヒーロー」にはなれないと周囲から言われ続けたことと、さらに、ヒーローとして活躍するには、「誰かの個性をコピーする」というある意味ヒーローらしからぬ行動を取らなければならないことに因るもの。
他人を見返そうにも、他人が居なければ自主トレーニングすら不可能であり、努力を重ねることすら独りでは不可能なのだ。
普段の優秀さと学業に対する真面目さの割に、個性の練度を重視した期末試験や林間学校では結果が振るわず補習組になってしまったのも、こうしたコピーの性質が原因と推測される。

そのコンプレックスから性格が屈折してしまい、本来ヒーローに必要な「プライド」「他者への強いライバル意識」「根気強さ」という精神的な強さを持っていながら、それらに上述したようにA組のみが目立っている状況が悪い方に作用し、ひたすらA組をライバル視し、隙あらば自分を棚上げしてでも煽り倒すようになってしまったのである。

ちなみに4月に開催される体育祭時単行本に発目明の誕生日は4月18日で16歳と書かれていたが、物間は5月13日の15歳である、飛び級でもしたのだろうか?


個性:『コピー』

触れた相手の個性をそのまま使えるという個性。
個性持ちが8割という作中世界においてある意味最強の能力である一方、やはりお約束と言うべきか、非常に複雑な制約を課せられている。

  • 時間制限
コピーした個性を維持できるのは、対象に触れ、手を離してから5分間のみ。
逆に言えば、その間はコピーした個性を自由に出し入れでき、5分のうちに複数の"個性"保持者にタッチすれば擬似的に個性を複数持つことができる。
多くの人間は自身の個性を安定的に運用するため、幼少期から大なり小なりの訓練をしており、コピーした個性を使える5分間という厳しい制限時間内ではその練習すらおぼつかないはずなのだが、物間は初見やそれに近いような個性でもコピーしたそばからノータイムで活用しており、個性にある程度以上順応出来る体質もコピー出来ている模様。
また、手を繋ぐ、肩を触ってもらうなど、個性保持者と触れっぱなしの状態でいれば時間無制限で個性を使用できる。
作中では「生け捕りにしたヴィランに何度も触りながら個性を使うことで感覚を掴み、本番では側に置いたそのヴィランからコピーした個性を使う」という斜め上の用途を披露して大手柄を挙げたこともある。

  • 獲得制限
コピーするのは個性の「性質」のみであり、その性質によって蓄えられたエネルギーや副次効果まで得ることはできない。
たとえばファットガムの『脂肪吸着』をコピーしても、物間本人はファットガムのように脂肪を蓄えていないので効果は薄いし、デクの『ワン・フォー・オール』をコピーしても、世代を経て蓄えられた超パワーは得られず、原初の「力を蓄えられ、他者に譲渡できる」個性しか発揮できない。
5分間という時間制限がある以上、獲得後即フルパワーを出せない個性は使いこなすことがほぼ不可能であり、物間はこの手の個性のことを「スカ」と呼んでいる。

なお、練度や経験値等の個性自体の成長に影響する部分がどこまでコピーされるかは不明。
相手の個性の個性因子に宿る残留思念まで根こそぎ奪い取る個性でさえ元々の持ち主の練度や経験値までは奪えないことを考慮すると、各人が工夫した特殊な出力調整法等の技能までモノにするのは困難と推測される。


  • 使用制限
コピーした個性は時間内なら複数(AB組対抗戦現在では4つ)保持できるものの、個性は一度に一つずつしか発現できない。
……と思われていたが、実はある特性を利用することでいくつかの個性を並行して使うことが可能。
この項目が能力把握の上で一番ややこしく、故に扱い次第では敵に対して有利に立てる部分でもある。

平たく言えば、同時発動は出来ないが、なにかを設置する能力であれば時間差で扱うことは出来る。
解説にあたり、個性の発動の仕方をスイッチで表現してみる。
例えばの『半熱半冷』や芦戸の『酸』は「スイッチを押しっぱなしにして使う」個性であり、『コピー』は「複数のスイッチを同時に押しっぱなしにする」使い方ができない。
なので、炎と酸を組み合わせて一度に放出することは不可能である(体育祭でやったように、防御の際にだけ『硬化』をオン、攻撃の時にだけ『爆破』をオン、というように、切り替える形でなら使用可能である)。

一方で、小大の『サイズ』や庄田の『ツインインパクト』は「スイッチをオンにすると影響が発現し、オフにするとなくなる」個性であり、『コピー』がこれらを併用した場合、「個性Aをオンにした状態で他の個性Bを使うと、Aはオンになったまま保持される」という特殊な状態が発生する。
なので例えば『サイズ』で小さくしたものを『ツインインパクト』付のパンチで殴り飛ばし、インパクト解除で軌道変更してからサイズ解除で巨大化、といった組み合わせ方が可能になる。

……という特性から、コピー能力者によくある「敵の能力をコピーしてアドバンテージを潰す」使い方には向かないが、「個性を持つ仲間とチームを組み、連携戦術で敵を追い詰める」「鹵獲したヴィランからコピーした個性を使って後方支援に徹する」という形であれば八面六臂の活躍をする個性。
実際、終盤ではこの用途を活かした後方支援要員に徹することで「敵連合の元にヒーロー軍団を一瞬で送り届ける」「ヒーローが戦う後ろで死柄木弔の『崩壊』を無効化し続け被害を最小限にする」という形でデク達A組の戦いに大きく貢献している。

「借り物」「万能」「ベースは無個性相当」など、複数のワードで主人公デクの『ワン・フォー・オール』と対比できる部分があり、物間のB組主人公としての立ち位置を象徴する個性、とも言えるだろう。



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最終更新:2024年12月01日 11:56