魂斗羅スピリッツ

登録日:2022/01/06(日) 17:27:00
更新日:2025/03/18 Tue 11:32:47
所要時間:約 7 分で読めます









“魂斗羅”とは、熱き闘魂を生まれながらに持った、
ゲリラ戦術の達人に与えられた呼名である―――。



(こん)斗羅(とら)スピリッツとは、1992年に発売されたスーパーファミコン用横スクロールアクションゲーム。

●目次

◆概要

魂斗羅』『スーパー魂斗羅』の続編にしてシリーズ3作目。
高性能なハード特性を活かした多くの色数や拡大・縮小機能をふんだんに盛り込んだ派手な作風、前作と変わらぬ辛口の難易度が特徴。

今作から新たなシステムとして、異なる種類の武器を2種類まで同時に持つことが可能になっている。これにより状況に応じて武器を使い分けることができるようになった。
さらにベルトスクロール面、トップビュー面問わず回転しながらの同時撃ちが可能。周囲から迫る敵を纏めて殲滅できたときの爽快感も一入。
地上で同時撃ちコマンドを入力するとニュートラルポーズか格好いいものになる。これはキメポーズとして秘かに流行った。
ちなみにミスした場合所持していた武器が初期装備になるが、もう片方はそのまま。

◆ストーリー

西暦2636年。度重なる“魂斗羅”との戦いに敗れたエイリアンは、ついにその総力をかけた大規模な侵略攻撃を開始した。
その圧倒的な物量と科学力、そして驚異的な生命力を持って襲ってくるエイリアン達の前に、人類は余りにも無力だった。

それから半年後、エイリアンに占領され、荒廃した都市に二人の男が現れた。
ビル・ライザーとランス・ビーン。
地上最強の魂斗羅チームが再び立ち上がった。そして……




今、魂斗羅最大の戦いが始まる。




奴ら…ゆるさん。          派手に出迎えてやろうぜ!!


◆武器

※本作でも飛来するカプセルを破壊する事で入手するが、武器の強化はなくなっている。

  • ノーマルガン
マシンガンと呼ばれることもある。
初期及びミス時装備の豆鉄砲だが、本作では連射速度がなかなか+フルオート連射対応なのでそこそこ使いやすい。

  • スプレッドガン
続投武器。今作では最初から5WAYだが2連射しかできず、連射間隔の途切れ目が怖い。
過去のタイトルでは非常に強かったが本作では他に使いやすい武器があるためか、どうにも地味な印象を抱きがち。
なお、トップビューだと3WAYになった分連射力が増すためなかなか使い勝手が良い。

  • クラッシュガン
敵や障害物に当たると爆発する弾を発射する。
3連射しかできず射程も短いが威力はかなり高い。
一応、二つ所持して切り替えながら撃つことで連射ができるが、同じ武器を所持していることに変わりは無いのでちょっとした小ネタ。
ボス戦向け。

  • ホーミングガン
誘導ミサイルを連射する。
威力は低く誘導は甘めだが凄まじい連射性能を持ち、数が多いが耐久力は低いという雑魚戦ではかなり重宝する。

  • ファイヤーガン
火炎放射器。
高威力の火炎を途切れることなく振り回すことができる。貫通力もあり、斜め方向にも強い。
射程が短めなのが唯一の欠点。

  • レーザーガン
強力なレーザーを発射する。
威力は高いものの連射性能がない上に当たり判定も小さいので使いにくい、ボス戦向け武器。
しかしトップビューではレーザーを出しっぱなしにできるので一転して最強武器と化す。是非保持したい。

  • バリア
一定時間(8秒ほど無敵になる。

  • ボム
画面内の敵を一掃する。発動中は無敵ではないので注意。


◆ステージ

●STAGE 1-市街地

エイリアンに支配された市街地を突っ切る。スペクタクルな展開が多い。
道中で中間要塞と2回戦闘するが、後者は道中にある戦車*1を使えば瞬殺可能。

【中ボス】磁力重装甲車マグナスmk2
スーパー魂斗羅2面ボスの後継機で、シリーズで何度も戦うことになる装甲車。懐に潜り込めば勝てる。

【ボス】奴隷獣タカ
口から火を噴いたり背中のツボから雑魚敵を出して攻撃してくる巨大な亀のようなボス。
難易度HARDでは背中のツボが破壊不可能になる。弱点は胸にある赤いコア。
後に「真魂斗羅」でも再登場し後ろ側が明らかになった。が......

●STAGE 2-高速道路

トップビューステージ。
5体のドームディフェンダーと呼ばれる標的を撃破するのが目的。敵の攻撃はしゃがみで回避しよう。
踏むと遅れて爆発する地雷や崩れ落ちる道路に注意。

【ボス】多砲台掃討機ボスコスパイダー
SFCの拡大・縮尺機能をふんだんに使って登場する多脚戦車のようなボス。
難易度HARDでは尻尾の砲台からレーザーが放たれる。間合いを見切らないと撃たれる。
脚をうまく破壊しておかないと相手の挙動に巻き込まれてしまう。

●STAGE 3-工場地帯

前半は落下死の危険がある不安定な地形で、狙撃兵や回転ダッカーを相手にすることになる。足場の無い地帯で棒に掴まりながらこちらを捕らえようとする無数のギガフライと戦うシーンは必見。
壁登りのエリアは強制スクロールでウォールウォーカーの足とミサイルに気をつけつつ、昇り切るあたりで戦闘開始。
後半の要塞内部では鳥人間ガースや砲台・回転するバーの罠が待ち受けている。

【中ボス】三段変形メカウォールウォーカー
名前そのままに三段変形するメカ。ウニのような本体部分にある赤いコアが弱点。
だが第一形態は下に向いているため狙いにくく、第二形態はそもそもコアを露出しない、第三形態は突進を空振りさせてからでないと狙えないと来てる。

【中ボス】浮遊鳥巣ガースベース
オーニソプターのような羽がついた輸送機?のような敵。爆弾を投下したり、中から鳥人間ガースを飛び出させたりする。
取り立てて強くもない道中ボス。骨塊無重力艦ギララルとフォルムが似てるような気もする。それかスーパービックリマンの甲機メカタートル。

【中ボス】兄弟ロボケニ1号&2号
ターミネーターみたいなフォルムの兄弟ロボ。大して強くもないが一回倒しただけでは終わらない……。

【ボス】大覚ロボビッグファズ
『ココカコ・・・ ココカコ・・・』
ケニ1号&2号を撃破した後に登場する巨大な骸骨型のロボ。
画面奥から炎を吐いたり目から追尾レーザーを発射したり時限爆弾を射出したりと多彩な攻撃をしてくる。HARDの場合は炎を追うようにしないと火炎放射から逃げられない。
登場&退場シーンは必見。

●STAGE 4-高速戦闘→空中戦

対魂斗羅戦艦ドドリゲスが登場。たった2人潰すためだけに戦艦を用意するあたりエイリアンも今まで散々やられてきた反省を活かそうとしているようだ。
前半はバイクに乗りながらのトンネル内でのヘルライダース戦とドドリゲス下部の多数の砲台がメイン。砲台パートを終えたら最後は脚部を複雑に動かすテトランダッカーと戦う。
後半は戦闘ヘリのミサイルに掴まりながらロケット忍者ササキと空中戦を行う。

【中ボス】高速戦車ブービー号
そのまんま高速で走る戦車。一定間隔でミサイルを撃ってくるが、それだけの敵。
取り立てて強くもない道中ボス②。

【中ボス】テトランダッカー
グラディウスシリーズに登場するテトランとダッカーを合☆体させたようなボス。
ダチョウみたいな動きでシャカシャカ走る姿はとてもユニーク。
後のトレジャーにて『ガンスターヒーローズ』等を世に産み出したスタッフ作だけあって、こいつのぬるぬる動く多関節は見事である。

【中ボス】ロケット忍者ササキ
戦闘ヘリのミサイルに掴まり、上空へ向かうと下方から飛んでやってくるロボットの忍者。名前の由来はササキ・イサオ=サンだろうか。
画面左下から飛んでくるとわかっているプレイヤーからすればそちら目がけて射撃していればいいだけで、簡単に瞬殺される。哀れ。

【ボス】対魂斗羅戦艦ドドリゲス(のコア)
ブービー号を倒すと徐々に姿を見せてくる巨大空中戦艦。
飛んでくるミサイルに掴まり次々に乗り移りながらバリア発生装置とコアを破壊する。アクションゲーム屈指の名場面のひとつ。

●STAGE 5-切り立った断崖

トップビューステージ。
5か所のオギージェネレーターを撃破するのが目的。
強制的に移動させるベルトコンベアや流砂、高速回転させるアリジゴクがあちこちにある。同じキー2連打で行える高速旋回のテクニックで切り抜けよう。

【ボス】極秘実験生物アントヘル
ダメージを与えた後に激しくなる、巨大アリジゴクの回転に酔わないように。

●STAGE 6-エイリアン本拠地

ステージの道中は短めで、鬼頭獣オーリアン(走ってくるエイリアン)や超猛獣ワーダ(壁に張り付いた口のエイリアン)を切り抜けつつ、
  • 天王鬼龍神ジャバ
  • 天王創魔心ゴメラモスキング
  • 陰獣キムコウ
  • メタルエイリアン
  • 天王鬼ギャバ
と戦うボスラッシュ面。

【中ボス】天王鬼龍神ジャバ
初代の最終面の中ボス。鬼の顔をした芋虫のような敵。口から鬼頭獣バンドルを吐いてくる。
そのまま顔が弱点。

【中ボス】天王創魔心ゴメラモスキング
初代のラスボス。相変わらずすごいネーミング。見た目の方も脈動する巨大な心臓とすごい。
本体は何もしてこないが周りにある妖卵エグロンが把妖虫バッカーを産み出して襲ってくる。
まんまエッグチェンバーとフェイスハガーだが、おおらかな時代だったのである。

【中ボス】陰獣キムコウ
FC版スーパーのラスボス。昆虫のノミをずんぐりさせたような見た目のエイリアン。弱点は胸に隠されたもう一つの人面顔。

【中ボス】メタルエイリアン
アーケード版スーパーのマザーエイリアンに似たボス。弱点は顔。
攻撃は突進と鋭い尻尾の振り回しだけだが、ある程度ダメージを与えるとワープからの尻尾振り上げ攻撃と動きが変わり、顔を狙いにくくなる。

【中ボス】天王鬼ギャバ
アーケード版スーパーのラスボス。左右のアーム伸ばしは速度も追尾性能も高いため、真っ先にどちらか片方を潰しておくこと。弱点は額のコア。

【最終ボス】頭脳生命体サール
ギャバを倒すと現れるラスボス。ビジュアルは小さな一つ目がついたそのもの。
周囲に8種類のパーツを展開し、こちらが撃ったものに対応した攻撃を繰り出してくる。
楽勝な物もあれば恐ろしく難しい物も……

+ 難易度EASY以外ネタバレ注意
【最終ボス2】フェロメドス六人衆
難易度EASY以外で現れる真のラスボス。一度撃破したサールが外装を装着してフェロメドス六人衆となって復活する。
……外装部分に六つの顔があるが、こいつらが「フェロメドス」の「六人衆」ということなんだろうか。
攻撃は突進と腕伸ばしだけなので上手くかわしてトドメを刺せ!

説明書ではサールとフェロメドス六人衆以外の敵キャラは全て説明書に載っている。が、実はフェロメドス六人衆もCMで一瞬登場しておりネタバレ防止になっていなかったりする。


◆裏技

家庭用シリーズ恒例のスタート時の残機増加とステージセレクト、サウンドセレクトなどの裏技がある。

●残機増加
スタート画面で波動拳コマンド+スタートを押し、成功するとミス時の音声が響く。
ただしスタートボタンを押した際のカーソルがOPTIONに合っていると無効。
残機が30機に増加する上にコンティニューをしても30機のままなので難易度を一気に下げることができる。
この裏技のみリセットしても有効なので下記のステージセレクトとの併用が可能。

●ステージセレクト
スタート画面で竜巻旋風脚コマンド+スタートを押し、成功すると敵のボイスが響く。

●サウンドテスト
スタート画面で昇竜拳コマンド+スタートでサウンドチェックモードになり、ゲーム中の音楽と効果音を聞くことができる。


◆移植

◇GB版

1994年に発売。しかしハード性能であまりにも差がありすぎる本作を無理矢理移植した結果、
  • 銃の左右撃ち分け、乱れ撃ち、固定撃ちがカット
  • グラフィックも大幅劣化し、見栄えの悪すぎるボスキャラ
  • 最大の魅力の一つである4面が丸ごと無くなっている
など、どうしようもないレベルの劣化移植作品と化してしまっている。

◇GBA版

2002年に発売。名称は『魂斗羅ハードスピリッツ』。こちらもこちらで
  • 一部武器の極端な性能変化
  • OPデモ丸々削除
  • 音質の劣化
など、上記のGB版ほどではないものの劣化作品として扱われている。
ただし当時はプレイが困難だった『魂斗羅 ザ・ハードコア』の面が遊べるなど、見るべき点がないわけでもない。



追記・修正はヘリのミサイルに掴まりながらお願いします。




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最終更新:2025年03月18日 11:32

*1 一説には装甲車とも