テセウスの魔棲物(遊戯王OCG)

登録日:2022/05/22 Sun 00:13:24
更新日:2022/05/23 Mon 00:33:22
所要時間:約 3 分で読めます




テセウスの魔棲物

融合・チューナーモンスター
星5/水属性/アンデット族/攻2200/守1800
チューナー×2

《テセウスの魔棲物(ませいぶつ)》とは「EXTRA PACK 2017」で登場した遊戯王のカードである。

概要

ギリシャ神話のエピソード、及びそれを基にした思考実験「テセウスの船」をモチーフにしたモンスター。

チューナー2体を素材にした融合モンスターであり、このカードもチューナーなのでシンクロ召喚の素材に使える。
ただし正規の方法で召喚するには「《融合》+チューナー2体」の計3枚を消費しないといけない。
《テセウス》は効果を持たないモンスターなので、融合召喚の消費を取り戻すことができない。
そもそもシンクロ召喚をしたいなら《テセウス》の素材にするモンスターをそのままシンクロ召喚の素材にすれば済む話。
「正規の方法による召喚」で使用するには、とても実用に耐えられたものではない。


このカードの一番の特徴は「正規の方法」以外で特殊召喚する手はずが豊富に存在することにある。

何より大きい点は《簡易融合》《簡素融合》1枚で登場してくれること。
ぼったくりの召喚条件を無視しカード1枚の消費で召喚できるため、前述の迂遠さが嘘のように手軽なモンスターとして運用できる。

滅多にない機会ではあるが、相手の場にチューナーが偶々2枚揃ったタイミングで《超融合》除去の用途にも使える。
更なる荒業として、相手モンスターを《ダブル・リゾネーター》で強制的にチューナー化して超融合する方法も存在する。

「簡単に特殊召喚できる」という特徴は「EXデッキから」に限った話ではない。
素材として消費し墓地に行った後も《馬頭鬼》を始めとするアンデット族十八番の蘇生ギミックを使用できる。


素材としての価値も当然高い。
通常のシンクロ召喚のほか、リンク召喚やランク5のエクシーズ召喚にも使用できる。
特に素材縛りを持つ《No.94 極氷姫クリスタル・ゼロ《紅貴士-ヴァンパイア・ブラム》の素材になれる点はうれしい。

《テセウス》単体の価値以上に、《簡易融合》の用途/可能性を更に広げたという部分が一番大きい評価点になるかもしれない。
そして何かの拍子に《魔導サイエンティスト》が脱獄したら益々ハッスルしてしまうことも意味している

現在では《簡易融合》と《簡素融合》で特殊召喚できる2枚目のチューナー《無の畢竟 オールヴェイン》がいる。
あちらはレベル2で闇属性天使族とステータスが全く異なるので、使い分けはしやすい。


余談

モチーフとなっているであろう「テセウスの船」とは、簡単に言えば「構成する部品が全て入れ替えられた物体は、果たして以前と同じ物体と言えるのか」という思考実験のこと。
似た思考実験に「スワンプマン」があり、こちらは《鏡像のスワンプマン》のモチーフになったと思われる。

様々な珍しい要素を持つカードで、
「融合兼チューナーモンスター」「チューナーを素材指定する融合モンスター」「EXデッキに入る効果モンスター以外のモンスターのチューナー」としては初な上、
アンデット族融合モンスターとしては《ナイトメアを駆る死霊》以来15年ぶり、水属性・アンデット族モンスターとしては《氷結界の神精霊》以来8年ぶりの新規となる。

また、このカードはカードテキストが「チューナー×2」とわずか7文字しかない。
これは《LANフォリンクス》《トラフィックゴースト》と同じ文字数で、《深海に潜むサメ》に次いで2位の短さである。
その淡白なテキストに多くの決闘者が困惑したとかしてないとか。


追記・修正は「これは原形をとどめてないけど元の○○という記事になるのだろうか」と思い悩んだ経験がある方がお願いします。

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最終更新:2022年05月23日 00:33