登録日:2022/05/22 Sun 00:13:24
更新日:2026/08/01 Sat 09:12:23
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《テセウスの魔棲物》とは、『
遊戯王OCG』に存在するカード。
《テセウスの魔棲物/Sea Monster of Theseus》
融合・チューナーモンスター
星5/
水属性/
アンデット族/攻2200/守1800
チューナー×2
関連カードとして、似た性質である《無の畢竟 オールヴェイン》についても併せて解説する。
概要
初出パックは「EXTRA PACK 2017」。
ギリシャ神話のエピソード、及びそれを基にした思考実験「テセウスの船」をモチーフにしたモンスター。
「チューナー2体」を融合素材に指定する融合モンスターであり、このカードもチューナーなのでS召喚の素材に使える。
ただし正規の方法で召喚するには、「《
融合》+チューナー2体」の計3枚を消費しないといけない。
《テセウスの魔棲物》は効果を持たないモンスターなので、融合召喚の消費を取り戻すことができない。
そもそもS召喚をしたいなら《テセウスの魔棲物》の素材にするモンスターをそのままS召喚の素材にすれば済む話。
「正規の方法による召喚」で使用するには、とても実用に耐えられたものではない。
このカードの一番の特徴は、「正規の方法」以外で特殊召喚する手はずが豊富に存在することにある。
何より大きい点は、
《簡易融合》・《簡素融合》1枚で登場してくれること。
ぼったくりの召喚条件を無視しカード1枚の消費で召喚できるため、前述の迂遠さが嘘のように手軽なモンスターとして運用できる。
また、相手の場にチューナーが偶々2枚揃ったタイミングで《
超融合》による除去へと繋ぐのにも使える。
更なる荒業として、
相手モンスターを《ダブル・リゾネーター》で強制的にチューナー化して超融合する方法も存在する。
以前は滅多に無い機会だったのだが、「チューナー同士でS召喚を行う」のが特徴のテーマ・
キラーチューンが登場した際は、その対策としても注目された。
「簡単に特殊召喚できる」という特徴は「EXデッキから」に限った話ではない。
素材として消費し墓地に行った後も《
馬頭鬼》を始めとするアンデット族十八番の蘇生ギミックを使用できる。
《テセウスの魔棲物》単体の価値以上に、《簡易融合》の用途・可能性を更に広げたという部分が一番大きい評価点になるかもしれない。
そして何かの拍子に《魔導サイエンティスト》が脱獄したら益々ハッスルしてしまうことも意味している
現在では、《簡易融合》・《簡素融合》で特殊召喚できる2枚目のバニラチューナー・《無の畢竟 オールヴェイン》がいる。
《無の畢竟 オールヴェイン/Allvain the Essence of Vanity》
融合・チューナーモンスター
星2/
闇属性/
天使族/攻 0/守2100
通常モンスター×2
こちらは
第11期第5弾パック「DAWN OF MAJESTY」で登場。
「レベル2・闇属性・天使族」とステータスが全く異なるので、使い分けはしやすい。
S召喚のためのチューナーとして見れば、《テセウスの魔棲物》はレベルが高いので高レベルのS召喚を狙いやすい代わりに小回りが利きにくく、こちらはレベルが低いものの様々なレベルのS召喚を狙いやすいと言える。
どちらを採用するかは、各々のデッキを考慮しながら決めると良いだろう。
余談
モチーフとなっているであろう「テセウスの船」とは、簡単に言えば「構成する部品が全て入れ替えられた物体は、果たして以前と同じ物体と言えるのか」という思考実験のこと。
似た思考実験に「スワンプマン」があり、こちらは《鏡像のスワンプマン》のモチーフになったと思われる。
少なくとも遊戯王OCGでは、「最終的に《テセウスの魔棲物》が召喚されている以上、コンボルートとして使用するカードをすべて入れ替えても同一性が保たれる」と言える。十中八九デッキの構築内容が変わっているので、TCG論としては明らかにおかしいが。
実際にパラドックス(そろい踏み映画のあの人ではない)としての「テセウスの船」への解案として、書類上同一性が保証されているのなら、同じ物体と扱わざるを得ないような物は実際に存在するというものがあり、最終的な処理結果である《テセウスの魔棲物》が書類上の籍に近い役目を担っていると言えるだろう。
…なんのことかわかんないって?
ライディングデュエルの必需品であるD・ホイール…もとい、バイクで説明しよう。
バイクはどんなに改造しても「バイクとしての車検でおりたナンバープレートや、それに紐づけられている車検局で管理する上の籍」は変わらない。
つまり、仮にほとんどすべてのパーツを取り換えたとしても、車検上「ナンバープレートの流用を認める」という許可さえ出れば
それは同じバイクなのだ。
極論を言えばD・ホイールの主とはある意味無関係に警察組織の人たる牛尾さんが保証している
乗り物ではこの「書類上の籍が同一性を保証する」ことは珍しくもなんともなく、鉄道車両では実際に新造時のパーツが(修理を繰り返したのが原因で)ほとんど残っていない機関車がごく少数ながら日本にも存在するが「機械としての機関車そのもの」ではなく「鉄道車両としての籍や関係省庁への届出」のほうに同一性の根拠があるとするのが普通だし、商品展開上の話だけなら、
トヨタの一部古い車種はエンジンやモノコックを丸ごと新品に交換することだって可能であるが、これも車検局上の届け出が「同一個体の改造」であれば当然同じ機械と扱われることになるだろう。
あまりにも何でも揃うため、「むしろパーツを全て買えば理論上新車のAE86が組みあがってしまうのではないか?それは新車販売とどこが違うのか?」という別のパラドックスが指摘されている。
もっと身近なものを挙げると、この項目そのものもある意味「書類上の籍が同一性を保証する」面がある。
荒らし行為ではなく、客観的にも不測の事故により、この「テセウスの魔棲物(遊戯王OCG)」のページの本文部分が全消しされてしまったとしよう。当然、ネットスラングで言うところの遊戯王チョットワカル皆さんはカードの特徴や実戦における使い方の解説を再度書き直すだろうし、テセウスの船のパラドックスについての解説も遅かれ早かれ追記されるだろう。
そうなるとおそらく本文の記載内容に差異が出るだろうし、ひょっとしたら「趣旨は同じだが文章としてはまったく別」になるかもしれない。
それでも、最初のページ情報に記載されている「この項目は2022/05/22 Sun 00:13:24に新規に立ち上げられました」という情報や、urlにあるページの通しナンバーなどが「テセウスの魔棲物(遊戯王OCG)」のページとしての同一性を担保していることになるのだ。
様々な珍しい要素を持つカードで、
- 融合兼チューナーモンスター
- チューナーを素材指定する融合モンスター
- EXデッキに入る効果モンスター以外のモンスターのチューナー
としては初な上、アンデット族融合モンスターとしては《ナイトメアを駆る死霊》以来15年ぶり、水属性・アンデット族モンスターとしては《
氷結界の神精霊》以来8年ぶりの新規となる。
また、このカードはカードテキストが「チューナー×2」とわずか7文字しかない。
これは《LANフォリンクス》・《トラフィックゴースト》と同じ文字数で、《深海に潜むサメ》に次いで2位の短さである。
その淡白なテキストに多くの決闘者が困惑したとかしてないとか。
追記・修正は、「これは原形を留めてないけど、元の○○という記事になるのだろうか?」と思い悩んだ経験のある方がお願いします。
- キーカードが抜けたらデッキの完成です -- 名無しさん (2022-05-22 13:09:07)
- アンデッドなので蘇生も豊富なもんでシンクロアンデに入れるのもありかもしれない -- 名無しさん (2022-05-22 14:17:27)
- 「テセウスの船」的なモンスター、名称コピーしたファンカス×3で融合したアーミタイルとか -- 名無しさん (2022-05-22 21:44:13)
- エルドリッチ採用型のアンデットデッキでも割と出せそうだ。 -- 名無しさん (2022-05-23 00:33:22)
- キラーチューン対策で高騰中 -- 名無しさん (2026-04-05 22:18:15)
- なんか突然正規召喚する場面が増えたな… -- 名無しさん (2026-04-06 05:58:18)
- そりゃ環境デッキがチューナーしか出さないからな。魔棲物君のオヤツまみれよ -- 名無しさん (2026-04-06 06:36:31)
- 今でも片手で数えられるほどしかいない融合チューナー、白き森とセット運用されるアザミナに登場しなかったのは意外だったな -- 名無しさん (2026-04-06 06:44:00)
最終更新:2026年08月01日 09:12