馬頭鬼(遊戯王OCG)

登録日:2022/04/09 (土曜日) 00:14:10
更新日:2024/01/28 Sun 19:54:53
所要時間:約 3 分で読めます





効果モンスター
星4/地属性/アンデット族/攻1700/守 800
(1):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。
そのアンデット族モンスターを特殊召喚する。


《馬頭鬼》(めずき)とは遊戯王OCGに登場するカードの一枚。
墓地にいる《馬頭鬼》自身を除外することで、墓地にいるアンデット族を特殊召喚する効果を持つ。

  • 目次

概要

初めに言ってしまうと、《馬頭鬼》は【アンデット族】全般を支える屋台骨である。

この蘇生効果は攻守値やレベルの制限が無く、アンデット族であれば何でも蘇生できる。*1
効果無効や用途の制限も無いので、蘇生効果を持つ《ゾンビ・マスター》を蘇生させての大量展開も夢ではない。
墓地コストなので手札やフィールドのカードを失うこともなく、使用の負担も軽い。

「墓地からの蘇生は鬼一口」と評判のアンデット族だが、その特性を一番表しているモンスターといえる。

《馬頭鬼》の登場に前後して、アニメ5D'sが放送し、OCGにも新たな風としてシンクロ召喚が登場している。
《馬頭鬼》によって展開力が向上したアンデット族にとって、展開力を要求するシンクロ召喚の導入は重畳であった。
瞬く間にアンデット族は環境トップクラスの力を得る。

シンクロアンデット】などのアンデット族デッキの中核として大活躍し、2009年3月に制限指定を受ける。
一度は準制限に緩和されるも、2010年3月には再び制限指定を受けており、カードパワーの強さが窺える。

その後は2014年7月に準制限へ、2017年1月に無制限に緩和された。
ターン1回制限がないカードなので複数枚採用の恩恵は大きく、往年のパワーを取り戻したといえる。

相性の良いカード

墓地肥やしカード

《馬頭鬼》も特殊召喚対象も墓地にいなければ何も始まらない。
「蘇生」という個性を最大限発揮するためにも、充分な 墓地肥やし 手段は用意しておきたい。

確実性を重視するなら、デッキ内のアンデット族をピンポイントで墓地に落とす効果を優先したい。
その場合、条件のない下級の《牛頭鬼》や《ユニゾンビ》が堅実な手立てになる。
更に多く使用するなら、若干の手間はあるものの《イモータル・ドラゴン》や《霊道士チャンシー》も追加で採用しておきたい。

爆発力がウリの【絶望タワー】も勿論候補になる。
上手いことデッキが回れば、墓地肥やしと蘇生を延々と続けることすら可能。

除外再利用カード

一度除外した《馬頭鬼》を墓地に戻すことで、再び蘇生効果を使うことができる。
代表的なカードは《異次元からの埋葬》で、最大で3枚墓地に戻すことが可能。
《馬頭鬼》を3枚戻せるなら死者蘇生サンレンダァができる。
そうでなくても他に除外されたアンデット族と一緒に墓地に戻して蘇生させることも視野に入る。

虚空海竜リヴァイエール》であれば除外した《馬頭鬼》を特殊召喚できるので
素材として消費した後の蘇生効果使用でアドを稼ぐことが可能。

他の回収手段としては《PSYフレームロード・Ω》が候補に挙がる。

原作での出番

漫画版遊戯王GXにて、三沢大地が使用した妖怪族モンスターの1体。

聞きなれない単語だが、漫画版の三沢は妖怪族というOCGにはないオリジナルの種族を使用する決闘者だった。
《馬頭鬼》を含む彼が使用した妖怪族モンスターは、全てアンデット族としてOCG化されている。

それまでの「アンデット族」の定義がドクロやゾンビ、ヴァンパイアだったため、妖怪のアンデット化は定義を拡張したことになる。
妖怪をモチーフにしたカード群を迎え入れることができたのは、アンデット派閥にとって望外となった。

なお三沢はこの時《牛頭鬼》というモンスターも使用しているのだが、こちらが登場したのは2017年。コンビが揃うまで9年近く掛かった計算となる。

余談

「馬頭」とは、仏教にその存在を記された

相方の牛頭(ごず)と共に、地獄にて獄卒(刑務所でいう看守)の旗頭として亡者を責めさいなむ。
「牛頭馬頭」と一括りに扱われることが多く、そこから転じて「情け容赦のない人」という意味の四字熟語としても使用されている。

ちなみに、「馬頭」だけで鬼の名前として成立しているが、文献によっては「馬頭鬼」と鬼の字がつけられている事もある。

単なる偶然だと思われるが、《剣闘獣ダリウス》との共通点が多い。
具体的には属性・レベル・攻撃力・蘇生効果・人型の馬・登場時期(00年代後半)が一致している。

なお、初出は『PREMIUM PACK 11』
ジャンプフェスタおよびジャンプショップでしか販売していなかった限定パックのため、シンクロアンデットのパーツとして有用性を見出されたときは一時期価値がすごいことになったとか。
現在は何度か再録されているため、そこそこの値段に落ち着いている。



追記修正は墓地からアンデットを弾き出しながらお願いします。

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最終更新:2024年01月28日 19:54

*1 『デスカイザー・ドラゴン/バスター』のような特殊召喚モンスターは流石に無理だが。