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魔導サイエンティスト

登録日:2012/06/09 Sat 18:48:54
更新日:2026/07/19 Sun 10:50:43
所要時間:約 4 分で読めます






力とは 正義である
力とは 魔導サイエンティストである

無限とは 神の幻想(まやかし)である
無限とは 魔導サイエンティストである

恐怖とは 神である
神とは 魔導サイエンティストである


「魔導サイエンティストで、プレイヤーにダイレクトアタック!
ミドルエイジスウェット!!



  • 《魔導サイエンティスト/Magical Scientist》
効果モンスター(禁止カード
☆1/闇属性/魔法使い族/攻300/守300
1000ライフポイントを払う事で、融合デッキからレベル6以下の融合モンスター1体を特殊召喚する。
この融合モンスターは相手プレイヤーに直接攻撃することはできず、ターン終了時に融合デッキに戻る。

【概要】

第3期「黒魔導の覇者」で登場した下級モンスター。
名前の由来はマッドサイエンティスト(Mad Scientist)の捩りだろう。
一見すると《デビル・フランケン》のサイズダウン版、ややもするとライフの払い損のように見えるが……


【当時の活躍】

直接攻撃不可、ターン終了時に融合デッキに戻るという制約こそあれど、肝心要のライフコストがたったの1000ぽっちしかない上に回数制限がないため、一度に攻撃力2000越えのモンスター4体を場に並べることができる。
《デビル・フランケン》(攻撃力700)+《青眼の究極竜》(攻撃力4500)に対して、こちらは直接攻撃こそできないが8000+αの総攻撃力を出せる。

さらに出せるモンスターの中に
  • 通常罠を無効化する《ドラゴン・ウォリアー》
  • 戦闘破壊したモンスターの効果を無効化する《魔人 ダーク・バルター》
  • リバースモンスターの効果を封じる《デス・デーモン・ドラゴン》
  • 相手モンスターを吸収して除去する《サウザンド・アイズ・サクリファイス
等の強力な効果モンスターがいたため、あらゆる盤面をこのカード1枚で返すことができ、大量展開及び総攻撃を防ぐ手段もほとんど存在しなかった。

直接攻撃不可という制約を掻い潜るためにも多数のコンボが考案され、《魂を削る死霊》のような戦闘破壊されないモンスターが攻撃表示のままターンが周ってくれば戦闘ダメージで即死、
攻撃表示の《魂を削る死霊》を《強制転移》で送りつけ総攻撃で即死、
守備表示の《魂を削る死霊》や《スケープ・ゴート》に対して《激昂のミノタウルス》と《紅陽鳥》による貫通ダメージで即死、
《紅陽鳥》を送りつけ、《黒炎の騎士-ブラック・フレア・ナイト-》の自爆特攻から《幻影の騎士-ミラージュ・ナイト-》を3体展開して即死等、あの手この手で悪用された。

ちなみに同パックで禁止化の経験がある同期はあの《魔導戦士 ブレイカー》。
除去や展開補助の能力を持たず、単純にビートダウンで優秀なだけの《ニュート》すら規制されていた時期であることを考えれば、どれだけオーパーツかはわかるはず。

このカード自身もレベル、種族、属性、ステータス全てにおいてサーチや展開手段に恵まれている。

かくしてことあるごとに呼び出されて盤面返し&大量ビートをぶちかます、
最強の全体除去兼ビートダウンというマッドな強さで暴れた結果、03/10/15で制限カードに指定されたのだが……




「別に攻撃しなくてよくね?」


【サイエンカタパ】

《魔導サイエンティスト》で呼び出したモンスターを《カタパルト・タートル》で射出するバーンデッキ。
遊戯王OCG史上最速のワンターンキルコンボで、その速さたるや先攻1ターン目勝利が日常茶飯事であったほど。

後年の【ドクマブレード】や【デミスボンバー】などと異なり相手のターンも戦闘ダメージも必要とせず、当時としては驚異的な速度のコンボデッキだった。

主要カードはなんとたったの2枚。
  • 魔導サイエンティスト
  • カタパルト・タートル
だけである。
攻撃力の高い融合モンスターを特殊召喚しては《カタパルト・タートル》で発射するだけ。
2体を並べるのに準備は必要だが、並んでしまえばもはや止めることは不可能。
世界大会選考会の上位入賞者全員が【サイエンカタパ】だったという逸話からもその強力さが分かるだろう。
また、今まで見向きもされなかった効果のない融合モンスターが高騰するなど、このカードが環境に与えた影響は計り知れない。

禁止カード制度が導入された後も、周囲の面々を尻目に何故か規制をすり抜け続けた
【カオス】の規制もありビートダウンは低速化、有用な手札誘発など存在しない時代においてじゃんけんに負ければ成す術無し。
環境は【サイエンカタパ】の完全なる1強となり、自身が制限指定された後も約1年半にわたり悪行の限りを尽くした結果、05/03/01を以て禁止カードに指定、ようやく御用となった。


【禁止後~現在】

  • かつては枚数制限無く用意できた融合デッキ→エクストラデッキへの名称変更と併せた15枚制限
  • 新マスタールールによるエクストラモンスターゾーンのルール変更
  • 手札誘発などの対策手段の増加
  • 相方であった《カタパルト・タートル》のエラッタによる弱体化(後に禁止)
  • S・XモンスターのインフレやL召喚の実装
など、諸々の時代の変化により規制緩和が一部でささやかれたこともあったがそんなことはなかったぜ!

禁止となって以来20余年、このカードの効果で特殊召喚可能な融合モンスターは100種類を超え、ほぼ全ての属性、種族、強力な効果はおろか、チューナーモンスターすら含まれるようになった。
旧神ノーデン》《ミレニアム・アイズ・サクリファイス》《ティアラメンツ・キトカロス》等の新しい相方まで獲得し、さらにはこのカードをデッキから直接特殊召喚できる《ワン・フォー・ワン》等も存在する始末。

環境のインフレに伴い単純に融合モンスター4枚を並べるだけでは高い制圧力を誇るとは言えなくなったものの、シンクロ召喚、エクシーズ召喚、リンク召喚の全ての召喚方法と抜群に相性が良く、カードプールに存在するありとあらゆるモンスターにこのカード1枚から自由自在にアクセス可能であり、申し訳程度の制約すら事実上消滅してしまっている。

そもそもこれ1枚だけで最低7枚分のモンスターの用意+墓地肥やしが可能な上に、優れたステータスによりサーチから再利用まで容易という時点で「壊れ」に相当する。
世紀末的評価を得て禁止になった《BF-朧影のゴウフウ》や《ダンディライオン》、《トーチ・ゴーレム》も真っ青のアドバンテージ生成能力を持つ時点で完全にオーバースペック。

専用のサーチが存在しないこと、エクストラデッキを圧迫すること、最大展開では莫大なライフコストを要求するといった欠点もあるが、このカード1枚始動で無限ドロー、無限ハンデス、無限バーン、無限回復とやりたい放題であり、如何せん強力すぎた
もはやこのカードにできないことは無い、このカードから出せないカードを探すほうが難しい、デッキ40枚よりサイエン1枚のほうが強い、他の禁止・制限カードが束になってかかってもサイエン1枚のほうが強い、等の表現すら生ぬるい程の破滅的なパワーカードである。
さらに恐ろしいことに、カードプールが増えていくに従ってこのカードから出せるカードも加速的に増えるため、宇宙が光速で無限に広がり続けるが如く、このカードの強さも際限なく上がっていくということになる。

このカードの調整版である《簡易融合》ですら制限カード(『マスターデュエル』では禁止カード)であり、そのさらに下位互換である《簡素融合》すら存在しているため、エラッタなしでの釈放は不可能。
仮に1ターンに1度のみとエラッタされたとしてもそれだけだと特殊召喚した融合モンスターの効果と併用して悪用されかねないため、最低限同名カードのターン1制限と融合モンスターの効果発動制限のエラッタは必須であろう。


こいつはくせえッー!
ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ!!
こんな(ワル)には出会ったことがねえほどなァーーーッ
環境で禁止カードになっただと?
ちがうねッ!!
こいつは生まれついての壊れだッ!
KONMAIさん
早えとこ冥界に渡しちまいな!

【アニメでの活躍】

アニメではGXに登場。
なんとあのヘルカイザー誕生回であり、カイザーがヘルカイザーになる前に戦った最後の相手である。
ダイレクトアタックでカイザーに勝利したが、対戦相手のプロデュエリストがこのモンスターそっくりの外見だったり、攻撃シーンが露出狂だったり、技名がミドルエイジスウェット(直訳して:中年の汗)だったりネタまみれだった。
つまるところは、カイザーの没落ぶりを強調するためのチョイスになる。


【関連カード】

  • 簡易融合(インスタントフュージョン)/Instant Fusion》
通常魔法(制限カード)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):1000LPを払って発動できる。
レベル5以下の融合モンスター1体を融合召喚扱いでEXデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される。
イラストはインスタント食品の代表格であるカップラーメン。
《魔導サイエンティスト》禁止後に登場した調整版であり、《魔導サイエンティスト》を意識した効果と思われる。
レベル6は特殊召喚不可、直接攻撃だけでなくモンスターへの攻撃も不可、1ターンに1枚のみとさらに厳しい制約が追加されている。
とはいえ、各種リリースや素材に使用することへの制限は無く、効果も無効にならないので、こちらも未だに多くのデッキで愛用されている。
一方で魔法カード故に召喚権を消費しない点や融合召喚扱いであるため蘇生制限を満たすなど、《魔導サイエンティスト》とは違うコンボが可能となるメリットもある。

  • 簡素融合(レトルトフュージョン)/Ready Fusion》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):1000LPを払って発動できる。
効果モンスターを除く、レベル6以下の融合モンスター1体を融合召喚扱いでEXデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される。
《簡易融合》のさらなる調整版。
レベル6のモンスターを特殊召喚できるが、効果モンスターをだせなくなったため、各種リリースや素材することが基本的な運用方法となる。
特にランク6のエクシーズモンスターを扱うデッキでは、こちらを優先して採用することもできるだろう。
カップ麺の次はレトルトカレー。堂々彼のサムズアップ付きの笑顔が載せられている。

  • 融合複製(フュージョン・デュプリケーション)/Fusion Duplication》
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分か相手の墓地の、「融合」通常・速攻魔法カードか
「フュージョン」通常・速攻魔法カード1枚を対象として発動できる。
その魔法カードを除外し、その魔法カードの発動時の効果を適用する。
上記のカップ麺やレトルトカレーの生産装置のスイッチを満面の笑みで押している。やはり開発者は彼だったようだ。

  • 《成功確率0%/Success Probability 0%》
通常罠
相手の融合デッキから融合モンスター2体をランダムに墓地へ送る。
《魔導サイエンティスト》の前にある複数のモニター全てに「0%」と表示されており、《ガガギゴ》の強化手術の成功確率らしい。
この状況にも関わらず《コザッキー》が実験を強行した結果、《ガガギゴ》は正義の心を失い変わり果てた姿になってしまう。

  • 《鋼核合成獣研究所/Iron Core Specimen Lab》
フィールド魔法
このカードのコントローラーは自分のエンドフェイズ毎に、
手札から「コアキメイルの鋼核」1枚を相手に見せる。
または、見せずにこのカードを破壊する。
このカードがフィールド上に存在する限り、
フィールド上の「コアキメイル」と名のついたモンスターがエンドフェイズ時に破壊される度に、
そのモンスターの元々の持ち主はデッキから
「コアキメイル」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
《魔導サイエンティスト》、《コザッキー》、OCG未登場の科学者の3人が確認できる。
彼らはコアキメイルの共同開発者(研究者?)のようである。
《成功確率0%》とは別の場面であり、《コザッキー》以外の二人のモニターには、またしても「0%」と表示されているが…

  • 《強制退出装置/Compulsory Escape Device》
通常罠
お互いはそれぞれ自分フィールド上のモンスター1体を選び、
そのモンスターを持ち主のデッキに戻す。
上記の実験は案の定失敗。爆発する研究所から《コザッキー》以外の二人が全力疾走で逃げ出している。

  • 《DNA定期健診/DNA Checkup》
通常罠
自分フィールド上に裏側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
相手はモンスターの属性を2つ宣言する。
選択したモンスターをめくって確認し宣言された属性だった場合、
相手はデッキからカードを2枚ドローする。
違った場合、自分はデッキからカードを2枚ドローする。
自分が定期検診を受ける側になっている。
OCG界屈指の極悪囚人だが、一方で妙にコミカルな扱いをされることが多いようだ。

追記修正は1ターンに1度のみ、先攻1ターンでお願いします。

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最終更新:2026年07月19日 10:50