簡易融合(遊戯王OCG)

登録日:2012/01/06(金) 17:31:46
更新日:2022/09/20 Tue 23:33:21
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簡易融合(インスタントフュージョン)》とは、遊戯王OCGに存在するカードの1つである。

簡易融合(インスタントフュージョン)
通常魔法
「簡易融合」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):1000LPを払って発動できる。
レベル5以下の融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される。

【概要】

微妙パックとして名高いCYBERDARK IMPACTで登場した通常魔法。

同名カードは1ターンに1回しか発動できないという、この時代には珍しい時代を先取りした制約がついている。
1000ライフを払えばレベル5以下の融合モンスターを融合召喚扱いで特殊召喚できる。

攻撃は封じられてしまうため戦闘要員には使えない。
しかし融合召喚扱いなので蘇生制限も満たすため、墓地に送られても蘇生が可能である。
また、効果も無効化されないので効果持ちなら効果を使える。

融合召喚扱いなので「融合召喚でしか特殊召喚できない」モンスターは特殊召喚できる。
ただし、「融合召喚は上記のカードでしか行えない」モンスターは特殊召喚不可能。

このカードと組み合わせて使うことを期待された《サウザンド・アイズ・サクリファイス》が登場直後に禁止されたこともあり、
」や《虚無魔人》のリリース要員くらいにしか使われなかった。
ただしその用途でも《デビルズ・サンクチュアリ》の方が有用という始末。出せるモンスターがしょうもないバニラモドキばっかりだったこともあり、ほとんど顧みられることのないカードだった。


しかしシンクロ召喚が登場すると、このカードは「手札1枚で自由にレベルが合わせられる」というジョーカーのような役割を持つようになる。

レベル1から5まで幅広く出し分けられるので、レベルの調整は容易。
レベル3なら《フュージョニスト》や《炎の騎士キラー》、レベル4なら《カルボナーラ戦士》や《暗黒火炎龍》、
レベル5なら《水陸両用バグロス》や《プラグティカル》などが利用可能。初期に量産された効果がなくて使い道のない弱小融合モンスター達に希望を与えた。
そのため、まったく惜しまれることなく絶版になっていった初期の融合モンスターが高騰することが度々起きる様になった。
城之内くんの主力だった《炎の剣士》や《魔導騎士ギルティア》が使いやすくなったのもファンには朗報だろう。

また、チューナー以外の素材に属性や種族の指定があるシンクロモンスターの召喚が容易になった。
《レア・フィッシュ》や《セイラーマン》を出して《グングニール
《カオスウィザード》や《音楽家の帝王》を出して《アーカナイト
……と言った具合に状況に合わせたモンスターを出せるようになり、戦略の幅を広げた。
ドラグニティ】なら《マブラス》を出して《ヴァジュランダ》や《ガジャルグ》をシンクロできる。

なお、イラストは何故かカップ麺である。インスタントラーメンと引っかけてるのかもしれないが、インスタント麺はいわゆる「袋麺」のことを指すので若干ズレている。
このカードでレベル5のバニラを出し、レベル3の《ダーク・リゾネーター》をチューニングすることで
ピリ辛レッドデーモンズヌードル》を召喚できることは何も関係ないと思われる。


【エクシーズ登場後】

第7期にエクシーズ召喚も登場。
シンクロ召喚と同じくレベルを参照する召喚法なので、やはり《簡易融合》は便利な存在となった。
特定レベルモンスター+こいつで好きなランクを出せるのである。

強力なモンスターが集うランク4はもちろん、
普段は出しづらい《ヴォルカザウルス》などのランク5が出しやすくなる点は要注目。

さらに環境デッキにもなった【カラクリ】や【ゼンマイ】では必須カードになっている。

第9期以降は《インフィニティ》を出すために《メカ・ザウルス》や《重装機甲 パンツァードラゴン》を《ノヴァ》の素材として出すために使用されている。
特に後者は光属性なので《セイクリッド・プレアデス》にも対応する点が優秀である。

地味に融合シャドールの《エルシャドール・ミドラーシュ》も出せる。
特殊召喚を制限する効果がそれほど活かせないものの、墓地に行くと「シャドール」魔法・罠を回収可能。
さらに、蘇生制限を満たすので《ファルコン》で蘇生可能。

《インデペンデント・ナイチンゲール》を素材に《ネプチューン》を出して効果を継がせるコンボが注目されたりもしたが、
2017年4月1日の改訂であっさりこの使い方はできなくなった。

餅カエル》が登場すると《バハムートシャーク》を出すために《レア・フィッシュ》の値段が上がったりした。
レベル5チューナーと組み合わせて赤タクシーを出すのも誰もが考えることだろう。
…これら2つは新マスタールールの導入で使いづらくなったが。

かの《サウサク》が2016年4月1日に制限復帰を果たし、
同年7月1日には準制限、10月1日にはなんと無制限になった。
現在では相手のモンスター1体を道連れにした上でランク1の《森羅の姫芽宮》の素材になる。

リンクリボー》の登場後は、EXモンスターゾーンの圧迫が気にならなくなったのでさらに使いやすくなった。
状況次第ではあるが《サクリファイス・アニマ》や《グラビティ・コントローラー》に変換すれば追加除去も狙える。


この他にも様々な使い方があり、汎用性は非常に高い。
登場当時は微妙パックの一員にふさわしい、しょうもないカードの1枚にすぎなかった。まさか出せるモンスターに幅があることが重要になる日が来るとは……。
登場時では考えられない、かなり出世したカードと言える。シンクロ召喚が登場するまではほとんどのプレイヤーは完全にノーマークだった、という意味では《大寒波》などに近いカードかもしれない。


コナミもこのカードをを意識してか、レベル5以下の融合モンスターには「普通に融合する程の強さじゃないけど《簡易融合》から出てくれば強い」様なモンスターを出すようになった。
また《魔導サイエンティスト》や《突然変異》が禁止になって行き場をなくした
バニラ融合モンスターの存在意義を見いだし、救済したカードとも言える。
(まあ《突然変異》は基本《サウサク》や《サイバーエンド》などの高レベル強効果持ちモンスターメインだったが)


【そして…】


旧神ノーデン》「初めまして^ ^」


…第9期の問題児の1人(爺さんだけど)と言えるこいつが登場し、注目を集めた時期があった。


《ノーデン》は特殊召喚時にレベル4以下のモンスターを蘇生する効果を持つ。
単純に《簡易融合》1枚がランク4かレベル5~8のシンクロに化けると考えれば、その強さがわかるだろう。
だが、あろうことかこの効果にはターン1の制限が無かったため、《ノーデン》を利用した先攻ワンキルが開発された。

その結果、《ノーデン》が先行登場した韓国にて大暴れし、
大会では「如何に早く《簡易融合》で《ノーデン》を呼び出すか」を競い合う結果となった。
その様はカップ麺早食い大会と揶揄されるほど。

また、シンクロかエクシーズ2体という素材の指定も特徴的であり、
通常の融合がしづらい代わりに《超融合》で相手のシンクロ・エクシーズをチェーンを許さずに除去できるという強みもあった。

その使用率や韓国での暴れっぷりを見る限り、
《ノーデン》が来日する際には「簡易融合に規制がかかるのではないか?」と噂されるまでになっている。
(実際、【ノーデンワンキル】の起点は《簡易融合》から始まるものが多い。まあ無くても出来るのだが)

…そのためにワンキルデッキでの悪用や、汎用展開カードとして多くのデッキが採用した結果、2015年1月から制限カードとなった。

その後、2015年10月1日からのリミットレギュレーションであえなく《ノーデン》は禁止カードとなり、
引き換えに《簡易融合》は制限解除となった。
…が、EXからの召喚制限がついた新マスタールール下でチューナーでもある融合モンスターの《テセウスの魔棲物》を初めとした強力な相方が増えており、マスタールール(2020年4月1日改訂版)にて融合・シンクロ・エクシーズの召喚制限が撤廃された際に危険視されたためか2020年4月1日には制限カードに逆戻りした。


そして2021年にはこんなのが登場。

簡素融合(レトルトフュージョン)
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):1000LPを払って発動できる。
効果モンスターを除くレベル6以下の融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される。

カップ麺の次はレトルトカレー。サムズアップしている《魔導サイエンティスト》の笑顔が眩しい。

平たく言えば、効果モンスターを出せなくなった代わりにレベル上限が6になった調整版。
「融合モンスターの効果だけは使える」であった《簡易融合》に対して、こちらはリクルート先が効果無しに限定されるため、出した融合モンスター自体は本当に何もできない。
このカードの登場により、《簡易融合》非対応で冷や飯を食い続けていた《アクア・ドラゴン》や《砂の魔女》《スチームジャイロイド》と言ったレベル6・効果なしの初期融合モンスターたちがリクルート対象となり、種族・属性・レベルを活かして各種素材に使いやすくなった。
一方こっちはレベル1に対応モンスターがいないことに注意。
しかし相変わらず、チューナー融合モンスターの《テセウスの魔棲物》か《無の畢竟オールヴェイン》を呼べば、適当なモンスター1体と併せて《ハリファイバー》をリンク召喚することも可能。



【余談】

一時期は入手が面倒な時期が続いていたカードでもあった。
登場から長らく再録されず、再録は期間限定のDUEL TERMINAL8や、トーナメントパックのみ。
しかも現在ではいずれも絶版であり、意外と入手困難。ノーマルの割には値段が高かった。
評価が上がってきた頃には、ある意味伝説のパック「CYBERDARK IMPACT」が売られていたら、このカード目当てで買い漁られる光景も。

米版のMEGA PACKにも再録されたが、なんとウルトラレア。
一応DE1に再度収録されたが、そっちでもレアリティはスーパーレアであり少し入手しにくい。

そして2014年12月20日発売の「THE RARITY COLLECTION」にて再録され大量にばら撒かれた。
その後、2016年のSPFEではノーマルで再録され、さらに入手は容易となった。
それでも上記の「THE RARITY COLLECTION」で収録されたシークレットレア仕様が高騰していたが、「20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION」にてまさかの再録を遂げこちらも値段が落ち着いた。

なお、名称指定のターン1制限の付いた効果は第8期以降珍しくなくなったが、
その元祖はこのカードと《限定解除》である。
魔導サイエンティスト》の事実上の調整版として登場したため、公式も気を遣っていたのだろう。

また、このカードの登場前にアニメGXで瞬間融合(インスタント・フュージョン)と言うほぼ同じ読みのカードが登場すると言う事態が発生した。
中黒(・)の有無と言う差異こそあれど発音的には全く同じになり、カード名の宣言時に区別が出来なくなってしまうためか、まだOCG化していない《瞬間融合(インスタント・フュージョン)》の方を《瞬間融合(しゅんかんゆうごう)》と読みを変える事で解決した。

ちなみにイラストのカップ麺の値札らしき物にはライフコストと同じ「1000」が書かれている。相当な高級品なのだろうか。*1



追記・修正はカップ麺で融合モンスターを特殊召喚してからお願いします。

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最終更新:2022年09月20日 23:33

*1 現実世界でも明星70周年記念商品として限定発売された「中華三昧 贅の極み」と言う1食当たり2500円のインスタント麺が存在している。