もののがたり

登録日:2022/07/19 Tue 10:57:49
更新日:2024/12/23 Mon 21:56:02
所要時間:約 30 分で読めます




人と物。絆と恋の付喪ノ語り。



もののがたりとはウルトラジャンプにて連載中の日本の漫画作品。同誌の看板作品の一つでもある。
作者は『-ヒトガタナ-』『M3~ソノ黒キ鋼~*1』で知られるオニグンソウ。

常世より迷い現れた魂、マレビトが道具へと宿った存在付喪神(つくもがみ)と、これを取り締まる組織塞眼(さえのめ)が存在する現代日本を舞台とし、そこに生きる塞眼の一人にして付喪神を憎む青年岐兵馬(くなとひょうま)と、付喪神に育てられ愛された少女長月(ながつき)ぼたん、そしてぼたんを守る六人の付喪神婚礼調度(こんれいちょうど)の交流を中心に描いた和風ファンタジー作品。

陰影の濃さと細かい線を綿密に組み合わせた高い作画クオリティが定評の作者だけに絵だけでもかなりの満足感を生む作品でもある。

単行本は全16巻。
2021年11月にテレビアニメ化が発表され、2023年1月から放送。
2023年7月より第2章(分割2クール目)が放送された。




◆あらすじ◆

付喪神…それは、古びた器物に心が宿った存在。
付喪神に大切なモノを奪われ、憎む青年・岐兵馬。付喪神と共棲し“家族”として愛す少女・長月ぼたん。
千年の都・京都で、二人は出逢い、暮らすことになるのだが…。三者交わる共同生活、前途多難な屋根の下。
人と物。絆と恋の付喪ノ語り、此処に開幕。



◆専門用語◆

本作ではかなりたくさんの専門用語が登場し、またそれらについて詳細な説明が省かれたり、かなり後になってようやく説明される、といったことがある為、ここでいくつか主要な専門用語について説明する。
……もっとも、本作は基本的に勢いとキャラクター同士の掛け合いを楽しむ作品でもあり、そこまで深く理解しなくても楽しめるつくりとはなっているので詳細は作品で理解しながら本項はある程度流し読みしても特に問題はない。

◇常世・現世◇

文字通りあの世とこの世。
現世で命を終えた魂は常世で罪を洗い流し、再び現世に生れ落ちる、という輪廻観が本作においては実際に存在するものとして扱われており、またその輪から迷い出でる魂が本作の主幹を為す怪異、付喪神の元となっている。

◇マレビト◇

常世と現世を巡る魂の流れから外れてしまい、常世から現世へイレギュラーな形で迷い出てしまった魂の事。
稀人来訪神等と文字が振られることもある。
霊的な存在ではあるが、迷い込んだ魂は器として道具へ宿り受肉する特性があり、これを「付喪神」と呼ぶ。

◇付喪神◇

常世へ迷い出たマレビトが道具という器に宿り受肉した存在。
共通して変化能力を持っており、基本的には人型に変化している他、器由来の変化能力とそれに応じた特殊な能力を持つ付喪神も存在する。能力の高い付喪神の変化はもはや一般人にはと見分けがつかないほどのもの。
また、その人格に器となった道具が大きな影響を及ぼす事も多く、中には器の方の記憶を無意識に宿す者もおり、全体的に武器や凶器を器としている付喪神は人に対して悪意的な傾向を見せている。
付喪神の多くはいわゆる迷子である為、元の常世へ戻る事を望んでいるものの、中には現世に馴染んでそこでの生活を希望する者もおり、塞眼の審査に通って許可を得た付喪神は条件付きで特例として留まる場合もある。

◇塞眼◇

正式な名称は「稀人対策室(まれびとたいさくしつ)」。付喪神に対して境界の神である塞神(さえのかみ)の力を用いて対処する事を目的とした組織。
なお一応公務員という扱いである
さまよい現れた付喪神に対し、その付喪神本人の性質や希望に合わせて封印して常世へ送り返す、現世で生きていく為の支援をする、あるいは人に仇なす付喪神を破壊する等が主な業務となっている。
本作の主要舞台である京都をはじめとして奥羽、信州など日本各地に支部が存在しており、文字通り国家規模の組織である模様。
元々は塞神の信託を受け取った者たちによって設立された組織であり、彼らの直系子孫たる御三家が組織の最重要事項に対する決定権を握っている模様。
御三家はそれぞれ塞神から与えられた力の分け身である神具・引手を保持しており、最大限その力を引き出す(真髄に至る)事で各家に与えられた力を行使できる。



◆主な登場人物◆


◇主人公◇


  • 岐兵馬(くなとひょうま)

誓おう。自分は裏切らないし死なない。自分は…俺は君を守り通して見せる

CV.大塚剛央

本作の主人公。奥羽塞眼・御三家「岐家」の次期当主。
幼い頃に慕っていた兄姉を唐傘の付喪神に目の前で殺害され、以降筆舌しがたい付喪神への憎しみを抱いて現在まで生きてきた。
付喪神を見かければ基本的には攻撃・封印しては関係ない付喪神も巻き込んで事件を起こすトラブルメーカーとなっており、事態を見かねた祖父により強制的に付喪神と人間が共生する家「長月家」への居候を命じられるところから本作の物語が始まる事となる。

性格は頑固で実直そして脳筋で天然。よく言えば誠実、悪く言えば不器用(だが本人にその自覚はなく、指摘されたときは動揺していた)。
眼光鋭く周りからは初見ではまずカタギと思ってもらえず、とっつきにくい雰囲気を出すが割と天然で愛嬌自体はあり、(少なくとも人に対しては)攻撃的なところのない好青年でもある。
恋愛経験は少ない、というか皆無であり恋愛沙汰には初心な一面もあり、自身が長月家へ派遣された目的の一つに「ぼたんとのお見合い」があると知った際には一人赤面していた。だが、ぼたんをはじめ彼に好意を抱く女性は割と多い。
基本的に塞眼としての業務と修行ばかりして過ごしてきたので俗世にも疎く、今どきの若者の遊び方も知らない様子。その賽眼の業務も実技一辺倒でやっていた為、座学も苦手であり、御三家の次期当主でありながら賽眼内の組織構図すら把握していなかった。
想定外の事態にも弱く、動揺するとなぜか喋り方が時代劇風になる為、感情の推移は非常にわかりやすい。

付喪神への憎しみから長月家への敵意を隠そうともしておらず、あろうことかぼたんの眼前で彼女達の在り方を非難し顰蹙を買ってしまう事もあったが、彼らとの交流を経て徐々に付喪神全体への考え方も改め始めている。また、ぼたんの境遇を知った事で復讐以上に彼女を守る事を優先するようにもなった。
憎しみ自体は消えているわけではなく、人に仇なす付喪神を見つけた際はむしろこれ幸いと言わんばかりに顔芸歪んだ笑顔で襲い掛かるなど根深く残ってはいる。

ぼたんに対しては過酷な境遇にありながら表向き朗らかに振る舞う彼女を「強い人」と認識しており、深い尊敬を寄せている。


  • 長月(ながつき)ぼたん

信じたことを貫き通す!!私にだってそのくらいの覚悟はある!


本作のメインヒロインにしてもう一人の主人公。
長月家にて六人の付喪神、婚礼調度と共に暮らす少女。大学二年生。

おしとやかなようで豪胆な性格。
自分含めた七人の大家族の仕切り役なだけあり明るく快活なしっかりものの少女であり、兵馬の居候も快く受け入れている。もっとも兵馬側の態度が原因でいきなり三下り半を突き付けたが。
人付き合いの良い人物でもあり、学友も多い他彼女に好意を寄せる男子学生も多数いる模様。
…が、それは表向きの面であり、実際は後述する境遇が原因で他人を信用する事ができず、「友人」以上の踏み込んだ関係を婚礼調度以外の誰とも作ることができないでいる。

実は自身にマレビトが宿っており、「道具に宿るだけでも命をもたらすという常識外の力を持つマレビトが例えば人間に宿るのであればそれは現人神(あらびとがみ)とすら成るのではないか」という虚実定からぬ祝福を求める多くの勢力、付喪神に狙われる立場であり、故に京都に住まう怪異に携わる者たちの間では「長月ぼたんを用いるな」という不文律すら存在する。
結果、多くの付喪神の目線に常に晒されており、特に幼い頃は多感な他の友人達もその視線を感じてしまっていた為孤立していた。
また、過去に誘拐されその事件の結果として多くの人間が命を落としたトラウマも相まって、常に他者と一線を引き続けている。
そんなあり方と異性の友人ができたらとりあえず旦那候補として見定めようとする婚礼調度の問題行動のせいで恋愛経験は未だゼロ。

しかしながら、兵馬との出会いを通じて徐々にそのような他人に対する考え方や良くも悪くも控えめな在り方は徐々に変化していく事になり、同時に一本芯の通った兵馬のその在り方に影響を受けていくうちに惹かれていくようになる。

お酒の趣味はまだない新人党でそんなに強くない。



長月家(ながつきけ)京都三大付喪神(きょうとさんだいつくもがみ)婚礼調度(こんれいちょうど)』◇


京都に住む特例の付喪神のうち、特に強大な力を持つ三つの付喪神勢力の一角。強い力を持つ故に現地の京都塞眼ではなく御三家・岐家が直接的に管理している。
長月ぼたんを主とし、彼女と暮らしを共にする六人の付喪神。
それぞれが単独でも強大な力を誇るも、本質は六点一式の調度品を器に顕現している付喪神である為、抜群のコンビネーションを誇る。
付喪神でありながら特例として塞眼管轄外の付喪神を捕獲・討伐する務めを担っている為、他の付喪神からは同族狩りと忌み嫌われており、彼ら自身も自分たちの業務を汚れ仕事と呼び捨てているが、ぼたんの傍にいるというその目的一点の為にその汚れ役を受け入れている。

器がぼたんの為に用意された婚礼調度品…要するに嫁入り道具である為、主の良縁を求めてやまず、彼女が真に想う相手と結ばれてほしいという本懐をそれぞれが抱いている。
兵馬の居候を受け入れるに辺り、彼らからも兵馬をぼたんの見合い相手として見定める事を条件とした。

兵馬とは初めて会った時こそ敵意を向けられ関係性もよくないものとなっていたが、兵馬の事情や考え方を知った事や兵馬自身も歩み寄りを見せ態度を軟化させた事もあって、現在は全員差はあるものの概ね同居人及びぼたんの旦那候補として好意的に接している。

全員酒好きだが好みはバラバラで派閥がある模様。


  • 羽織(はおり)

これは良縁というものよ


婚礼調度の一角であり代表。『羽織』の付喪神。
二、三十代の若い女性の姿をしている。
ミステリアスでいかにも企みを抱いているような雰囲気を見せる女性であり、身内からも「胡散臭い」と言われる事もあるが、実際のところはぼたんを守り育てる為に常に努力し続けている優しい女性であり、ぼたんにとっては母であり姉のような人物。
兵馬に対して最初から悪感情を抱いていなかった一人でもあり、その素直で斜め上方向に歪みながらもまっすぐな在り方を気に入り信用している。

兵馬とぼたんの恋を進める事にはかなり積極的でその進捗を度々図ろうとしている。
一方で気性の荒い薙や結に加えて暴走しがちな兵馬とアクの強い一家の面々には事実上の家長として頭を抱える一面も。

あまり前線に立って戦う事がなく、詳細な戦闘描写がほぼないものの、自身の体を伸縮自在の布に変化させ巻き上げて防御、鞭のようにはたいて攻撃をする等遠近共に攻守兼用な能力を見せている。

お酒はウイスキー派。


  • (くしげ)


白髪を携えた老人男性の姿をした『匣』(蓋付きの小箱)の付喪神。
羽織と共に婚礼調度の代表役を務めているが羽織以上に外に出歩く事はなく、基本的には屋敷の中で過ごしたり近所の人と将棋をたしなんだりている。

基本的に無口無表情。中盤までセリフが一切なく*2、むしろ口を開いたら驚かれる。京都塞眼では「匣の声を聞いたらその一年は良い年になる」という噂まである程度には喋らない。

高い結界術を持っておりぼたんの内外及び屋敷周辺に強い結界を張っており、ぼたんや長月家が周囲の付喪神に狙われない大きな理由となっている。

お酒は焼酎派。


  • (なぎ)

―――今の取り消せよ

CV.小林親弘

婚礼調度の一員。『薙刀』の付喪神。
二十代の若く目つきの鋭い男性の姿をしている。

気性荒く短気で喧嘩も口も手も早い人物ではあるものの、表向きの態度に反してかなり思慮深い性格。
一家の中ではどちらかと言えば常識人な部類であり、快活な性格も相まって馴染みやすい人物でぼたんにとっても年の近い父・年の離れた兄のような存在。
特に行動をよく共にし、自分以上に気性が荒く暴走しがちな結のストッパーを務めることも多々あり、兵馬への敵意を隠そうともしない彼女を諫める事もしばしば。

兵馬との初対面時にこそ自分達の誇りを踏み躙る様な彼の態度に怒り戦闘にまで発展するも、意外にも兵馬に対してそこまで悪感情を抱かず*3、婚礼調度の中では一番最初に兵馬とも打ち解けた。

戦闘時は自身の両手を長剣へ変化させる他、指を振ることで巨大な剣を敵の足元から生やす事も可能。

お酒は日本酒派。

なんの因果か中の人は翌年も剣役を演じた


  • (ゆう)

お前は私の主を傷つけた


婚礼調度の一員。『簪』の付喪神。
二十代の女性の姿をしている。

佇まいこそ冷静沈着、クールな雰囲気のある女性だが実際は薙と並んで気性が荒く喧嘩早い。加えて脳筋やや短慮で周りを見失って暴走する事もあり度々他のメンバーがストッパーとなる事もある。

ぼたんに対しては過保護と言える程溺愛しており、それ故に初対面でぼたんを傷付け泣かせた兵馬に対しては婚礼調度の中でも最も悪感情を抱いていた。
兵馬の長月家滞在を認めてからも*4兵馬には敵意を見せ攻撃する事もしばしばあるものの、その人となり自体は信用している。むしろ婚礼調度の中では一番性格的に兵馬に近い部分があり、薙からも性格の相性は悪くないはずと考察されている。ツンデレ。

椿とは時折カフェに行く親しい友人ではあるものの、敵味方問わず強者を自分の戦闘欲を満たす玩具として扱う彼女の事は危険視している模様。

戦闘時は刺した対象を質量、規模を問わず結い上げる簪を用いて戦う。結い上げた物質の質量は減るようで、建築物であっても問題なく運べる模様。簪を直接刺して敵を封殺する他、建築物を結い上げて敵に向けて開放しながら射出する等応用も効く便利な能力でもある。買い物した荷物を結い上げて楽に運ぶという変化の能力を乱用した使い方やぼたんに接近する兵馬を折檻する為にも使う。

お酒は赤ワイン派。


  • (すずり)

僕らもね、思う心がある。そこを見ようとして欲しいな

CV.中島ヨシキ

二十前後の金髪の青年の姿をしている婚礼調度の一員。『硯』の付喪神。

見た目通り軽い態度をとるナンパ好きの男だが、その分物腰柔らかく、また口達者な為対外との交渉や特例候補の付喪神の審査を受け持つ事もある。
あまり気が強い性格でもなく争い事を得意ともしていない。
また、態度に反して本質は真摯であり、兵馬の憎しみとも時間をかけて向き合う事を決めている等、精神的にも頼れる存在。

どいういうわけか彼の着衣物は酷い目に遭うジンクスがある。

元々が墨を擦り貯める道具という性質故か自らの肉体を墨に変化させる事が可能であり、例え不意打ちであっても物理では彼を傷付ける事ができない。
また、大量の墨を発射し水圧自体で攻撃する、相手の視界を遮断する等攻撃もサポートもこなすことが可能。

好きなお酒はカクテル


  • (かがみ)

二人が結ばれればいいのになって今は私そう思ってる

CV.田中あいみ

幼い少女の姿をしている『鏡』の付喪神。

外見通り天真爛漫で素直な性格。硯同様気が強くなく争い事も苦手だが、それ故に彼と共に特例候補の付喪神の審査を務める事もある。
好奇心旺盛で少女漫画好きな影響かかなりのロマンチストであり、婚礼調度の中でも特に兵馬とぼたんの関係進展に積極的なほか、兵馬と椿の関係も訝しんでいる。
兵馬に対しては当初他とは違い嫌悪というより恐怖を抱いていたが、薬研の特例審査の任務を通して打ち解けている。しかし、ぼたんの夫候補としては非常に好意的にみている一方で兵馬自体はまだ怖い事は怖いらしく、時折見せる敵性付喪神に対する顔芸攻撃的な表情に怯える一幕もある。

真実を映し出す鏡を発生させ、映った相手の記憶を含めたすべてを読み取る"照妖鏡"という能力を所持している。また、町中にある鏡に映っている光景を読み取る事も可能である模様。
戦闘においては直接的な攻撃力を持った能力を見せる事こそないものの、出現させた鏡に虚像を映し、敵をかく乱させて味方をサポートすることが可能。

好きなお酒はカルアミルク。とは言え流石に幼女の姿のまま外でお酒を飲むのはまずいのか、外飲み時は大人の女性に変化している。



京都三大付喪神(きょうとさんだいつくもがみ)大具足(おおぐそく)』◇


  • (かい)

許せ。来客いじりは私の数少ない楽しみの一つでな

CV.楠大典

長身長髪の男性の姿をした『大具足』の付喪神。管理担当は御三家・辻家。

通常の付喪神とは違い戦へ向かうに辺り装備される複数点一式の大具足に一人のマレビトが宿っている付喪神であり、それ故に絶大な―――劇中最強の戦闘能力を誇る。
変化能力も大量の武器、鎧を一度に複数個操る事が可能というチート能力の持ち主。少なくとも単行本四巻時点の兵馬ではまるで歯が立たなかった。

文献によれば江戸時代にはすでに発生していたらしく、当初は戦闘能力を買われ特例となるもその高すぎる戦闘能力が恐れられ、現在は斎の結界に本人同意の元封印されている模様。
ただし封印を受け入れる条件として彼が指名した「退屈凌ぎの遊び相手」をいつでも自由に呼び付ける権限を持っている。そして客人を呼び付けてはとりあえず挨拶がてら攻撃するという悪趣味な遊びに興じる。この挨拶のせいで婚礼調度と初めて接触した際には薙と結の逆鱗に触れ総力戦に発展してしまった事も
彼の真に恐ろしいところはその退屈凌ぎの相手が挂の気が済むまで数日はおろか、数週間、最長では十数年拘束されるという一点。
それでいて彼自身は特に婚礼調度や雅楽寮と違い塞眼の業務に協力する義務はない、という(少なくとも塞眼側からすれば)理不尽な契約が為されているが、これが成立する程彼の力が抜きん出ている証拠であるともいえる。

積極的に塞眼に協力する姿勢自体は見せていないが、特に人間に対して悪意がある存在でもない為求められれば助言程度は行う。
一方、塞眼に敵対的な姿勢を見せる付喪神の敵でもまた無く、仮にそういった存在の望む世界となってしまったとしてもそれはそれとして退屈しないという考え方をしており、油断できない付喪神でもある。


  • (いつき)

私がお相手致します


幼い少女の姿をした『玉垣』の付喪神。
挂の従者にして彼を封印している張本人。

挂に心から忠誠を誓っており、彼の楽しみを邪魔するものはたとえ塞眼であっても敵対的な姿勢を見せる。
一方、主の行き過ぎた言動を咎める権限も持っているようで、彼が兵馬のトラウマを突いて煽った際にはきつく封印して以降しばらくの間謹慎させていた。

神域』と呼ばれる強力な結界術を持っており挂を封じ込められる数少ない存在であるが戦闘能力は皆無。そんな彼女がもし万が一倒れれば挂を自由の身に解き放ってしまう為、彼女と接する者達も加減が必要*5となる。

中の人はアニメ2期のエンディングも担当した。



京都三大付喪神(きょうとさんだいつくもがみ)雅楽寮(ががくりょう)』◇


雅楽寮(ががくりょう)』或いは『雅楽寮(うたつかさ)』と呼ばれる三人の付喪神。御三家・八街家管轄の特例付喪神。
京都傘下の特例ではあるものの業務内容が敵性付喪神の調査である都合、劇中で帰郷するまで10年ほど京都を離れていた模様。そして彼女達の追跡対象ーーー唐傘の付喪神が京都に出現した情報を受けて京都へ戻ってきたところから彼女達を中心としたエピソードは幕を開ける。
ロックである事を心がけており、その生き様は常にロック
全員が楽器の付喪神である影響かとにもかくにもやかましく、そしてロックである。
人間に聴かせたい、という衝動を常に抱えており故に人間に対してはかなり好意的な付喪神で、特例の激務も人間を守る為と積極的にロックに取り組んでいる。

本作屈指のシリアスブレイカーにしてコミックリリーフ。半ば空気が読めない、というか読む気がなく落ち込んだ空気にもやかましく入り込んでは嵐のごとく去っていく様はまさにロック。兵馬曰く「挂とはまた異なる厄介さ」だが、薙曰く彼とはウマが合うはずとの事。
実際、兵馬のロックな生き方は雅楽寮達も好ましく思っており、兵馬も出会い頭に助けられた事もあって初対面時から好意的に接している。

なお散々項目もやかましくしているロックとは鼓曰く「自分の置かれている状況に対して抗い壊しつき進み、己を高らかに叫ばんとする流儀」との事。確かにまんま兵馬の生き方である。ただし、人それぞれ意味があるらしくこれはあくまでも彼らにとってのロックに過ぎない。語り出すと一日では足りないとの事。


  • 爪弾(つまびき)

"雅楽寮"(うたつかさ)を響かせてやろうかい


老婆の姿をした『弦楽器(おそらく琵琶)』の付喪神。
一人称は「婆」。

指先を弦に変化させ、弦自身で斬撃を放つあるいは弦を突き刺す、弦で敵を絡めて拘束する、弦を鳴らして音圧で攻撃する、等自身が弦楽器であることを存分に活かした戦闘スタイルを持つ。

雅楽寮のまとめ役的な存在ではあるものの、元々の人数が少なくまた彼ら自身横のつながりが強いためか、彼女自身が代表として行動する描写は意外となかったり。

外見通りに古風なしゃべり方をするも音楽の奏者故か感性はむしろ若々しく、動きも非常に俊敏な老婆。

婚礼調度の真意と目的を見抜くなど洞察力も優れているが、彼女らのロックな在り方はむしろ肯定している模様。


  • (つづみ)

これが雅楽寮のモットーであり、ザ・ロック!!

CV.福原耕平

体格の良い男性の姿をした『打楽器(おそらく鼓)』の付喪神。

戦闘描写こそ多くないものの、手から音撃を放ち、その振動で敵を攻撃している模様。

雅楽寮の中でも特に言動がやかましく、よく唾を飛ばす。

兵馬の事は以前からうわさを聞いており興味を抱いていた。


  • 吹枝(ふきえ)

いやわかるよ…目つき悪いと変に絡まれたりさ

CV.白井悠介

黒髪の目つきが悪い若い男性の姿をした『管楽器(おそらく神楽笛)』の付喪神。

笛の音で他者を操り傀儡にする能力を持つ。

目つきが非常に悪いため絡まれやすいらしく、職質されてしまう事もしばしばであり、自分同様に目つきの悪い兵馬に対しては初対面時からシンパシーを感じて好感を抱いてた。


◇その他の特例付喪神◇


  • (あおぎ)

今のはイラッとしたぜ

CV.沖野晃司

金髪のおかっぱ髪が特徴的な軽薄な印象を与える青年の付喪神。器は『鉄扇』。
特例の一体であり、主な仕事は内部調査や諜報。塞眼のみならず付喪神、それも場合によっては人に対して害をなす危険性のある付喪神相手にも顔が効く。
仕事の性質上完全な人間の味方というわけではないものの、本質的には人間寄りであり、立場以上に人間に肩入れしている事を自覚している。

本人曰く体育会系ではないとのことで戦闘は苦手としているが、自身の体を折りたたんで攻撃を回避したり、切れ味鋭い鉄扇で斬撃を放つなど最低限以上の戦闘能力も保有している。


  • (うちき)

無口で武骨な男性の姿をした『十二単』の付喪神。
煽とコンビを組んで諜報活動を行っている。
一応はセリフのある匣と違い、正真正銘全くしゃべらず、基本的に煽ともハンドサインやジェスチャーで意思疎通を取っている。多弁な煽とはよき凸凹コンビ。

十二単であるが故に皮を複数枚重ねており、彼を封印したところで薄皮一枚剥ける程度で致命傷を与えることは不可能。
一応枚数制限自体はあるようで、皮の残数が減るとグラマラスな女性型になる


塞眼 京都守護(さえのめ きょうとしゅご)


通称「京都塞眼」。その名の通り京都に本拠地を構える塞眼の支部。代表は門守大樹。
御三家に平定されていない事や、長月ぼたんの存在もあって付喪神の出現率、出現レベルは全国でもトップクラスの危険区域である京都を守護する者達なだけあって所属している塞眼はいずれも手練れ。そして妙に気性が荒い人間が多い。というかぶっちゃけヤクザ
兵馬が京都で活動する上で身を置く支部であるが、代表者である大樹他所属している者達はぼたんを危険視しており、その封印もしくは排除を目論んでいる。故に兵馬や婚礼調度とは表向き協力関係にある一方で、水面下では非常に緊張感のある空気が流れている。


  • 門守大樹(かどもりたいじゅ)

それに君には期待しとるんよ

CV.金光宣明

塞眼 京都守護代表。
符術百段」と評されるほどの符術*6のスペシャリスト。

「使えるものはなんでも使う」をモットーとしており、長月家の攻略の為に兵馬を利用しようと目論む謀略家。必要ならポケットマネーだって使う。加えて自分の言に従わない相手には実力行使も辞さない危険人物。造兵曰く「狸親父の皮を被った猛禽」。

ただし、彼の遠謀知略の数々はあくまでも京都を守護する者としての責任感故のものであり、ぼたんを危険視するのも彼女の特異性を客観的に評価するなら当然と言えば当然のもの。
敵対者には容赦ないのも事実だが、その一方で身内にはかなり甘い面もある。やっぱりヤクザ
京都が危険区域でありながらそこに住む者達が平穏に暮らせているのも、彼の実力と管理体制による部分が大きい。

京都において絶大な力を持つ一方で、賽眼全体で言えばトップに御三家がいる都合上中間管理職でしかなく、長月家はじめ問題が山積みな京都という土地や癖の強い自身の長女、強い権限を持つ御三家(特に八衢家)に振り回される苦労人でもある。

本質的には善人であり、長月家ともぼたんの所在については争っている一方で京都の守護者としては互いに信頼しあっている関係でもあり、少なくとも表向きの関係性はそこまで悪くない。


  • 門守椿(かどもりつばき)

それまぜてよ


門守家長女。
札を武器状に変化させて操る形成符の達人であり、「門守の麒麟児」と評される天才。
薄い朱色の髪に濃い赤のメッシュが特徴的な女性。

強者を玩具と見なす戦闘狂でその実力も危険性も大樹以上。塞眼の使命も建前に過ぎず、常に強者との戦いを求めている。
一方で兵馬の事は玩具としても異性としても気に入っており、度々彼にアプローチをかけている。

兵馬のみならずぼたんの事も友人として気に入っており、京都塞眼の中では最初からぼたんへの偏見を抱いていない唯一の人物。

兵馬の兄姉とも幼い頃に親交があり、彼らの事も面白い玩具として眼を付けていたが、唐傘に殺害されてしまった為に現在は独自で二人を殺すほどの強者である唐傘を独自に追っている。

戦闘では基本的に鎌の形をとる形成符を使うものの、あくまでも札で形成している武器な為状況に応じて様々な形状に戦いながら変化させて敵を翻弄する。


  • 門守松太(かどもりしょうた)門守梅吉(かどもりうめきち)

行けオラ
…うるさいな

CV.田渕将平、高橋伸也

門守家の長男と次男で椿の兄。
オールバックの髪を留めているのが兄の松太、金髪の青年が弟の梅吉。パッと見はどう見てもチンピラ
荒々しい言動をとり何故か必要以上にオラついた態度を好んでとるも、その実常識人で、実力も行動も何かと常識外な兵馬や椿に手を焼かされる苦労人たち。

松太は札を使ったサポート、梅吉は衣服*7の使い方と体術が得意。
実力は大樹曰く京都塞眼の平均とのこと。


御三家 岐家(ごさんけ くなとけ)


兵馬も所属する塞眼直系御三家の一角。
「調停」を何よりも重視しており、対話を用いて双方合意の上での付喪神封印を基本としている。

京都三大付喪神の婚礼調度を直接管理している一族でもある。

引手の真髄は岐式開門術(くなとしきかいもんじゅつ)生太刀(いくたち)。異界への扉を開き、その開かれた異界自体を刀剣のような形状で保持し敵を滅する能力。
また、門を開くという引手の性質上、結界術を強制的に"開く"事ができる為、排除・幽閉のどちらの目的であっても基本的に結界術は彼らには効果がない。


  • 岐造兵(くなとぞうへい)

その魂、しばしこちら預かりその後元の世へ送り届けよう

CV.家中宏

岐家当主。兵馬の祖父。
兵馬とは対照的に社交的で温厚な好々爺であり、ノリも軽くなじみやすい人物。
情を持って仕事にあたる為、周囲から優しすぎると苦言を呈される事もある程に普段は甘い人物ではある一方で、過度の理想主義者というわけでもなく御三家当主として割り切るべきところは割り切る一面もある。

兵馬を長月家へ視察の名目で送り込んだ張本人でもあり、ある意味では本物語の発端ともいえる人物。


  • 岐隼人(くなとはやと)

CV.高橋英則

既に顔まで知れ渡っているとは。流石俺様

兵馬の兄。金髪とぎらついた目つきが特徴的な少年。故人。
岐家の麒麟児、()他共に認める戦闘術の天才、と評価されるほどの実力者でその能力は既に造兵すらも上回っていた。
一人称が「俺様」もしくは「俺」、自身の天才ぶりを自覚してはばかりもしない等、かなりの自信家でもあり、若い身ながら造兵の当主の座も狙っており、そのために要請されていない付喪神の無力化を先んじて実行する等やや問題児でもあった模様。
大樹曰く「アホやった」「若い頃の造兵そっくり」。

造兵や兵馬の事は心から大切にしており、当主の座を狙っていたのも早く造兵を休ませてやりたいとの一心であった。
当主となるべく、また兵馬にとって良い手本となるべく付喪神の保護活動など実力に見合わない地道な仕事も精力的に取り組んでいたが、その保護活動中に遭遇した唐傘の付喪神によって鼓吹共々殺害されてしまう。


  • 岐鼓吹(くなとくすい)

決定!ひー君の教育になるような活動をしよう


兵馬の姉。肩まで伸ばした黒い髪が特徴的な少女。故人。
戦闘術に長けた隼人とは異なるタイプの天才であり、他家の誰の引手であってもその神髄にまで至ることができるとされていた。

隼人に比べると常識人であり彼のストッパーを務めるも、早く代替わりをして造兵を休ませたいという想いは同じであった為か結局隼人と共に必要以上の先行をする事もあった。

兵馬を「ひー君」と呼び弟として大いに可愛がり、また兄に追いつかんと焦る彼を窘める等優しき姉であったが、一方気になる女子はいないかといった話題で彼を弄ることも多々あった模様。

隼人と共に付喪神の保護活動中に唐傘の付喪神に遭遇し、その命を散らすこととなる。


  • 岐主鷹(くなとしゅよう)

今のひー坊が何かすべきことを見出したってんなら、俺はそんなに心配してないスけどね

兵馬のはとこ。筋骨隆々でガタイの良い男性。
兵馬とは彼が幼い頃の顔なじみでもあり、「スーさん」と呼び慕われており、彼もまた兵馬を「ひー坊」と呼んで可愛がっている。

岐の鬼札(ジョーカー)と評されるほどの実力者であり、その戦闘力は挂すらも高く評価する程。


御三家 八衢家(ごさんけ やちまたけ)


御三家の一角。
「支配」を重んじており、付喪神は実力を以て徹底的に管理すべきであるという主義を抱いている。

京都三大付喪神の雅楽寮を直接管理している一族でもある。

引手の真髄は八衢式開門術(やちまたかいもんじゅつ)生弓矢(いくゆみや)。開放した異界を光速で射出する防御不可の攻撃。
その描写はもはや矢というよりはビーム。


  • 八衢黒檀(やちまたこくたん)

…どうした?下がれ、と言っただろう

八衢家当主。閉じているかのような細い目とオールバックの髪を持った男性。
御三家当主の中では最も若いがこれは過去に付喪神に乗ったられた実父を自らの手で討った為。

性格は至って冷酷であり、ぼたんの人間性を無視して彼女を徹底的に幽閉、管理すべきと主張している。


  • 八衢紅緋(やちまたべにひ)

この先は問答無用。―――いざ

黒檀の妻。非常に大柄な女性。
無口かつ無表情。黒檀に全幅の信頼を置いており、彼に付き従う。

八衢の鬼子とも呼ばれる実力者で、その実力は間違いなく現役の塞眼最強。かつては雅楽寮相手に一人で立ち回っており、彼女たちに八衢管轄の特例となったのは紅緋の強さに興味を抱いたのも理由の一つと言わせるほどの戦闘力を持つ。
鎧の付喪神を直接身にまとい、付喪神の眼で全方位への視覚を確保しながら、刀剣状に固めた布で敵を叩き折るという戦闘スタイルをとる。


  • 八衢菫(やちまたすみれ)

鼠が入り込んだかと思えばお前か、兵馬

八衢家次期当主であり、黒檀と紅緋の娘。
右目に切り傷を負った端正な顔立ちの少女。何がと言わないがとてつもなくデカい

間違ったことを許せない強い正義感の持ち主だが融通が利かず、正論だと思っていたところに待ったが入ると混乱してフリーズしてしまう悪癖の持ち主。兵馬曰く「根はまっすぐなのだが難儀な性格」とのこと。お前が言うな
周囲からも兵馬と菫が似ていることを内心指摘されている。


御三家 辻家(ごさんけ つじけ)


御三家の一角。
岐の掲げる「調停」、八衢の掲げる「支配」のバランスが大切であると考えている。

塞眼の中でも「裁定者」「観測者」としての役割を持つ一族であり、"物見る人形"として起きた事象を客観的に記録し、塞眼内での沙汰を取り決める権限を持っている。

引手の真髄は辻式閉門術(つじしきへいもんじゅつ)天詔琴(あめののりごと)。"閉じる"事により現世の不可思議をかき消し全てをありのままに分け隔てる機能を持っている。

京都三大付喪神の大具足・挂を直接管轄している一族でもある。


  • 辻豊穣(つじほうじょう)

何やらお前の好きな厄介事の匂いがしますよ

辻家当主。髪を丸髷に結っている老婆。
常に穏やかな表情と態度を崩さないが、一方で計算高く造兵からも「くえねぇ婆さん」と評されている。


  • 辻白百合(つじしらゆり)

私は塞眼直系辻家の次期当主。辻白百合といいます

辻家次期当主で豊穣の曾孫。常に笑顔で穏やかな雰囲気を崩さない少女。
次期当主たちの中では最も年下であり、現在高校生。
茶道、書道、華道、香道を習っている等その第一印象は普通のお嬢様。

マイペースな性格で周囲への順応も早い。また、観測者としての辻家の性質上感情をあまり表に出さないものの、本質的にはからかい好きで人懐っこい少女。

読書家で特に恋愛ものが好きであり、現実でも人の恋愛模様を見ることを好むが本人の恋愛経験は皆無。


  • 辻塵外(つじじんがい)

塞眼の戦闘術師範。痩身の老人。
無口な人物で劇中でもセリフが一切ない。
紅緋と並んで現役の塞眼の中でも最強格の扱いを受けている人物。


唐傘(からかさ)付喪神(つくもがみ)


隼人と鼓吹を殺害した兵馬の仇敵。
現世の奥羽に迷い込んでいたところ、保護しに現れた隼人と鼓吹に刃を向けて殺害、そのまま現在は行方を眩ませている。

敵性付喪神の中でもその存在は塞眼にも広く知られており、雅楽寮が現在追跡している相手でもある。





難ありな項目だ

一度そちらで追記、修正してもらうのがよいかと思ってな

検討してみてくれんか

項目の名はもののがたりという―――


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最終更新:2024年12月23日 21:56

*1 キャラクター原案として参加

*2 一応ぼそぼそと何かしゃべっている様子はあるのだが、声が小さすぎて何と言っているのか不明

*3 その言動が本気でぼたんの身を案じたものであった事が辛うじて伝わった為

*4 どちらかと言えばぼたんに恋愛はまだ早いからという理由主体で

*5 もっとも薙のデコピン一発でKOされる等、加減して戦っても全く問題にならない程度に弱いのだが

*6 様々な効果を持った札を用いる戦闘術

*7 付喪神の力で織られた特殊な衣服。一定の意思を持ち、衣服自体を用いた攻防が可能