ルナガロン

登録日:2022/08/26 Fri 23:00:00
更新日:2025/02/16 Sun 16:37:35
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漏れ出でる光はかすかに

闇の中 彷徨は続く

地を踏み締め 歩みは止むことなく

その身の全てを研ぎ澄まし

いよいよだ 雲を分け月は姿を表し

地を山を 銀光が降り注ぐ

躍り 駆け出し 湧き出でる力に震え

歓喜の咆哮に 真なる姿を曝け出す



月光賛歌________
 氷狼竜 ルナガロン 





ルナガロン(Lunagaron)とは、『モンスターハンター』シリーズのモンスターの一種。
初登場は『モンスターハンターライズ:サンブレイク』。

◆概要

種族 :牙竜種
別名 :氷狼竜(ひょうろうりゅう)
危険度:⭐︎7

名前の通り、氷属性を扱い狼のような姿をした牙竜種。同作のメインモンスター、メル・ゼナを筆頭とする強豪モンスター「王域三公」の一角であり、発売前からメディアの露出も多かった。

全身を覆う瑠璃色の甲殻の隙間から冷気を放出することで氷を纏い、氷衣状態という状態変化を行う。爪はまるで血のような朱色で、「その爪で切り裂けぬものはない」と恐れられるほど切れ味を持つ。
「城塞高地」のような寒冷な山岳地帯に生息するが、持ち前のスタミナと冷気による体温調節能力で長距離を駆け回り、密林などの温暖な地域に姿を現すこともある。このルナガロンが普段は生息していないはずの「大社跡」に姿を現すことが、サンブレイクのストーリーの始まりである。

何かと過去作のモンスターと共通点が多く、別名や月下で吠える生態はジンオウガ、名前や外見はオドガロン、種族は違うが氷属性を扱う点はMHFのオルガロンにも似ている。特にオドガロンは素早い動きや鋭い爪を活かした戦法もよく似ており、近縁種でないかとも言われる。
なんだ、みたいに既存のモンスターの亜種かコンパチじゃないか……などと思ったそこの貴方。甘い

◆戦闘能力

なんとこいつ、牙竜種にもかかわらず完全な二足歩行を行う。戦闘中、咆哮と共にいきなり立ち上がる姿は中々に威圧的。二足歩行時は前足を腕として扱った貫手、後足を脚として扱った回し蹴りなど、モンハンのモンスターではあまり見られない動きをしてくる。四足歩行と二足歩行、氷衣状態といった形態変化を目まぐるしく行うため、相手取るには今どの形態を取っているかに応じて対応する必要がある。
また、ルナガロンの攻撃はダメージの割に吹き飛ばされないものが多く、特にインファイト系の武器だと気づいたら体力がガリガリ削られていた、なんてことも珍しくない。特に攻撃力が跳ね上がる傀異化個体では注意が必要。
注意すべきは氷衣状態が最大時にのみ放つ大技、ビーストスライス(公式名称)。バック宙した後に爪でX字に切り裂いてくる技で、高威力に加えて氷属性やられを付与してくるが、最大の脅威性はハンターが注意を喚起するや否や放ってくるレベルで出が早いこと
ただし後隙がかなりあるため、回避に成功した場合のリターンは大きい。大技に限らず爪の攻撃は範囲が狭いので、間合いと予備動作を意識すると戦いやすくなる。

弱点属性は火>雷。極端に硬い部位もなく、狙いやすい部位は軒並み肉質35前後なので物理重視の武器で行ってもよい。氷衣状態では多少肉質が柔らかくなる。しかし、弱点特効は頭にしか有効でないのが嫌らしい。

◆武具

武器は「冷たき月の○○」の名で統一されている。近接武器は製作可能な時点で300程度の攻撃力に20程度の氷属性、短いながら紫ゲージを持つ。短い紫ゲージは剛刃研磨などでカバーするとよい。弓は近接武器に似て物理寄りの連射弓となっている。ちゃんと強撃ビンにも対応しているので安心。
ボウガンは貫通氷結弾の扱いに長け、相手こそ選ぶが刺さる相手にはとことん刺さるという評がなされている。特にディアブロス紅蓮滾るバゼルギウスにとっては天敵に等しい。○狼竜の先輩に続いてヘビィの見た目はバイクである。
この後にはライゼクスエスピナスを筆頭に肉質が柔らかめで氷弱点の強敵が犇めいているため、とりあえず作っておいて損はない。

最終強化では「氷輪○○△△△」に銘を変え、○○には武器種を意味する漢字、△△△には各国の言語で「月」や「満月」を意味するカタカナが入る*1某オサレ死神漫画読者のアニヲタには聞き覚えがあるだろう「氷輪」という単語は、「冷たく輝く月」というルナガロンにピッタリな意味を持つ。
攻撃力は330、氷属性値も30程度まで上昇し、紫ゲージもかなり長くなり、物理寄りの氷属性武器として使いやすい性能となる。強化はMR50までお預けなのでかなり遅いが、その直前の状態でも攻撃力が10低い程度なので使えないこともない性能をしている。

防具は「ルナガロシリーズ」。ルナガロンの瑠璃色の甲殻をふんだんに使ったスタイリッシュな外見が特徴。一式で力の解放Lv5、挑戦者Lv5、翔蟲使いLv3、見切りLv2、そして新スキルの合気Lv2が発動し、スロットは一式でLv4×2、Lv2×4、Lv1×3。
特定条件下で発動するスキルが2つ最大レベルで発動する、段階的な強化や変化を行うルナガロンらしい装備と言える。特にルナガロヘルムは見切りLv2、翔蟲使いLv1にLv2スロット2つを備えた優等生で、同じく会心装備でお呼びがかかりやすいカイザーXヘルムに並ぶ人気装備である。

◆余談

狼のような姿、月夜に二足歩行で直立し咆哮する姿から、言うまでもなくモチーフは「狼男」である。名前の由来はLuna(ラテン語で月)+餓狼だろうか。
ちなみに「ガロン」は先述したオルガロンオドガロン、あるいはヴァンパイアシリーズのガロンなど、カプコン作品の狼系キャラクターに見られるネーミングである。
月に例えられるモンスターはリオレイア希少種が既にいるので、MHW:Iではリオレイア希少種とオドガロン亜種にそれぞれ20頭の狩猟記録を付けると称号で「ルナガロン」が出せるのもそれ故か。

氷属性を操る狼をモチーフにしたキャラクターとして、同じくカプコンの作品ロックマンゼロ4に登場するフェンリー・ルナエッジがいる。
二足歩行をするシルエットや尻尾の形状も似ており、セルフオマージュである可能性もある。



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最終更新:2025年02月16日 16:37

*1 例えば大剣ならば「氷輪断バデル(بدر、アラビア語で満月の意味)」となる。