オドガロン

登録日:2021/12/20 Mon 21:18:15
更新日:2025/06/06 Fri 15:33:17
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無惨凶爪
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オドガロン(Odogaron)とは、『モンスターハンター』シリーズのモンスターの一種。
初登場は『モンスターハンター:ワールド』(MHWorld)。


種族:牙竜種
分類:竜盤目 四脚亜目 凄爪竜上科 オドガロン科
別名:惨爪竜【ザンソウリュウ】(通常種)
   兇爪竜【キョウソウリュウ】(亜種)

概要

四肢に鋭利な爪を持つ、狼のような見た目を持つモンスター。
別名に「狼」は付かないが、その見た目はジンオウガ以上に狼らしい。

新大陸では「瘴気の谷」を根城としており、ただでさえ不気味な瘴気の谷の雰囲気に溶け込むかのように、全身が血に塗れたかのような赤い皮膚で覆われている。
時には獲物を求めて「陸珊瑚の台地」まで登ってくることもある。
惨爪竜という名前の通り爪が発達しており、可動・折り畳み可能な上下2段の爪を持つ。
普段は上段の爪を使っているが、怒り時にはより鋭利な下段の爪が展開され攻撃性能を高めるようになっている。
爪による攻撃は単純な威力だけに留まらず、裂傷の状態異常を受けるのも厄介な点。

非常に好戦的なためかゲーム内では縄張り争い相手が非常に多いという特徴を持つ。
ラドバルキン相手に牙で骨を噛み砕いたり、空中のパオウルムーを引き摺り落としてぶん回したりするほか、超大型拡張コンテンツ『アイスボーン』(MHW:I)ではさらに追加され、リオレウスやナルガクルガなどとも拮抗する。
さらに危険度上位のバゼルギウスや古龍のヴァルハザクにすらケンカを売りに行く始末。
瘴気の谷の生態系の中では頂点にかなり近いポジションにいることは確かだが、あまりにも見境無く挑みかかる「戦闘狂」なところはまるでイャンガルルガである。
しかしバゼルギウス相手では爆撃に晒され、ヴァルハザクの瘴気には敵わず退却、イビルジョー相手では縄張り争いすら起きず逆にぶん回される。
……こいつらは単に普通のモンスターからすれば規格外なだけだが。

そしてオドガロンにはもう1つ特徴がある。
疲労時には他のモンスターと同じくスタミナ回復のために捕食行為をするのだが、捕食後に「強暴化状態」と呼ばれる形態変化が発生する。
「強暴化状態」になったオドガロンは通常以上に攻撃や動きが激しくなり、いわばパワーアップした状態で襲いかかってくる。
マスターランクでは、最初から「強暴化状態」で襲ってくることも多く、食料が得られない闘技場のクエストに至っては怒り状態がトリガーになってしまっている。捕食なんて無かった

亜種

MHWorldの超大型拡張コンテンツ『アイスボーン』では、マスターランクに亜種も登場した。
通常種は瘴気の谷か陸珊瑚の台地に留まっていた生息範囲だが、亜種はこれに加えて古代樹の森、大蟻塚の荒地、龍結晶の地、渡りの凍て地にも姿を見せ、アンジャナフ亜種と並んで広範囲での活動が見られる。
登場ムービーでは通常種とハンターを挟み撃ちにするような状態で登場……と見せかけてハンターそっちのけで通常種と戦闘を開始。通常種をあっさりと噛み殺してポイ捨てしたのちハンターと対峙するという変わらない戦闘狂っぷりを見せる。

通常種は裂傷状態にする攻撃は持ちうるものの属性攻撃を持たないのに対し、亜種は龍属性攻撃を持つ。
溢れ出す龍属性エネルギーを纏うといえばが思い当たるところだが、牙竜種という意味ではジンオウガ亜種にも重なってくる。
亜種も頭部の部位破壊は可能であるが、その方法は「強暴化状態」中に頭部に属性攻撃を続けてダウンさせること。どういう訳か普通に攻撃しただけでは破壊が起こせない


イベントクエスト

上位 ★★★★★★★
狩猟クエスト
ラッシュ大騒動!!?
目的地 メインターゲット 報酬金 21600z
闘技場 オドガロン2頭の狩猟
制限時間 受注・参加条件
50分 HR13以上
依頼主 緑のリボンの女の子
大変!ラッシュによく似たモンスターが暴れているって
みんなが困ってるの!お願いハンターさん、みんなを助けて!
お礼にオトモの特別な装備をプレゼントするわ!
MHWorldのロックマンシリーズコラボクエストで2頭のオドガロンが起用されており、そのうち1頭は極小個体
ロックマンシリーズで緑のリボンといえばどう考えてもロールちゃんと思われるが、なんとこのクエストのターゲットになっている極小オドガロンをラッシュに似ていると言うのだ。
ロールちゃん、いくらなんでもそれは無理があるでしょ…

コラボクエストということもありBGM仕様も特殊で、ロックマンシリーズでお馴染みのジングルで始まり、武器種毎に異なるステージBGMが設定されている。
ちなみにいくつかピックアップすると、片手剣ならビームシャッターのステージ、太刀なら蛇男、狩猟笛なら“倒せないヤツ”のステージ、大剣なら“おっくせんまん”…といったところ。

MHNow

MHRiseでは残念ながら通常種も亜種も参戦は叶わなかったが、スマホアプリゲームのMHNowでは、通常種が2024年春のアップデートで同期のツィツィヤックらと共に追加参戦を果たした。
MHNowでは砂漠と沼地に姿を見せる。

素早い動きと裂傷の状態異常にさせる攻撃が厄介。攻撃力も非常に高いので一発一発を確実に回避したい。
弱点こそ頭だが、部位破壊すると一瞬ダウンしたと思いきやすぐ起き上がって飛び掛かってくる。さらにその後は強暴化状態に移行し大暴れする動きを頻発する為、頭は極力部位破壊しないほうが無難。このことからマルチでは実質頭を狙う行為はタブー、利敵、地雷的な行為と取られる可能性もあるので注意。ハンマーを使ってスタンを取りたいならば、ダウンさせたらそのまま一気に倒し切る腹積もりで行こう。
前脚の爪を破壊するとダウンを取れ、☆8以降ならレア6素材の出る可能性があるのでロックオンは出来るだけ前脚へ行い狩猟したい。
また本編と同様麻痺にも弱く、何度も麻痺にさせることも出来るので素早い動きを止めたい時は採用するのも一考。マルチで一人以上麻痺武器がいればその場から一歩も動かさずに狩ることも不可能ではないくらい弱い。現実世界にやってきてもギルオスの麻痺は天敵だった。

後のシーズン5途中の2025年4月には亜種も参戦。(こちらはWildsと違ってちゃんとした亜種)イースターエッグイベントに合わせての追加実装だが、ファンシーな雰囲気なイベント(貰える重ね着や作れる武器含め)に対してもの凄い場違い感がある…。
生態を反映し全てのフィールドで出現していたが期間限定で、イベント終了後はフィールドには出現していない。一応現在はモンスタートラッカーのトラッカースコープというアイテムを使用すれば狩ることは可能だが、がっつり素材集めをしたいならイベントや正式に追加されるのを待とう。

狩猟する際は、龍属性のブレスを使い、さらに通常種よりも激しく動き回るので弱点部位に攻撃を当てるのも苦労する。頭を攻撃し続けると原種と同様にダウンと見せかけて飛び掛かってきて強暴化状態に移行するが、さらに攻撃して部位破壊する大ダウンとなり強暴化状態も解除されるので頭を攻撃するのも有効になっている。動き自体も通常種とそこまで大きく変わらないので、落ち着いて対処することが大事。通常種と同様、前脚を攻撃してダウンさせたり麻痺で拘束するのもあり。


武具

オドガロンの素材から作られる武器は、双剣、ランス、チャージアックス、操虫棍、ライトボウガンの5種類。(亜種や護竜亜種も同様)

通常種は無属性で斬れ味や会心率に優れる代わりに低威力というナルガ武器に近い性能を持つ。
特にライトボウガンはMHWorldのライトボウガン使いに非常に人気が高い。
ブレやリロード速度など性能に癖がなく、低めの攻撃力は会心率で補って標準レベルの期待値をクリアしている。そのうえ、毒弾、麻痺弾、睡眠弾が全て装備できるため、何を相手にするにも不足がないのが評判の理由。ついでに減気弾が速射できる珍しいボウガンである。
さらにMHNowのライトボウガンには表記こそされていないものの、素で装填速度2のスキルが付いている。

亜種の武器は通常種から派生する龍属性武器。高めの会心率を備えた龍属性武器ではあるが、悉くを殲ぼすネルギガンテの武器が非常に強大な壁と化す。作れる時期はこちらのほうが早いとはいえ素の攻撃力が低めな為、最終的にはあちらにお株を奪われがちになるのはちょっと不憫。(そもそも武器の種類も違うのでそれも痛い)
Nowでも武器の立ち位置は変わっていないが、スキルに超会心が付いており、切れ味や龍封力といった要素が無いので差別化はあちらよりはされていると思われる。

護竜亜種でも龍属性と会心率を備えた武器で、攻撃力も底上げされておりWildsの終盤でも戦っていけるポテンシャルは備わっている。スキルをしっかり組めばメインモンスターであるアルシュベルドにも引けは取らない。ただし剣士武器は切れ味ゲージがほぼ上限に達してしまっているので匠で底上げも出来ないので、そこは他のライバル武器に水をあけられるのが痛いところ。

性能的には上記の通りなのだが、このオドガロン武器、銘の方がちょっと変わっている
生産段階では「ガロン~」で至って普通なものの、強化していくにつれ、「憎しみの炎」(チャージアックス)だったり、「業【カルマ】」(ライトボウガン)だったり、「罪悪【クライム】」(双剣)だったり、「死線【デッドライン】」(操虫棍亜種派生)だったりと銘が厨二臭くなっていくのである。
しかも英名が「Karma」や「Deadline」なので日本語名も「(カルマ)」、「罪悪(クライム)」といった感じに読むと思われる。
ただしランスだけは固有デザインを貰えなかった「皮ペタ」武器なためか、マスターランクで最終強化に到達しても通常種派生が「惨槍オドガロン」、亜種派生が「兇槍デスガロン」と最後まで普通。
むしろオドガロンの別名に付く「(ソウ)」と音読みが同じ「(ソウ)」がランスを意味する語であることを掛けていて、なおかつモンスター名を冠するランスという初期からの伝統を守っているので、なかなかセンスがある。逆にランス以外がおかしいとも
護竜亜種においてもそのネーミングは健在だが、それぞれの武器は異界の〇〇という名前から始まり、強化すると遺却【オブリビオン】(双剣)、遺戒【テスタメント】(操虫棍)…等のように造竜種であることと、今は滅びた古代文明の人々の造ったことを指しているような「遺」の文字が使われている。


防具の方は砥石使用高速化、見切り、体術、納刀術など、亜種は龍属性強化、強化持続、力の解放などがつく。
4部位セットのシリーズスキルで剛刃研磨がつくのだが、当の剛刃研磨が2スロの剛刃珠1つで発動可能なのでセット効果目当ての採用はほぼないか。
上位までは和風な武士の出で立ち、マスターランクの通常種装備では忍者の出で立ちになる装備なのだが、女性用装備のデザインがここでは書き表せないが秀逸であり、アッチ方面で人気がある。

護竜亜種では連撃に特化しており、さらにシリーズスキルとして「連撃強化」が発動し火力を底上げ出来る装備になっている。Wildsでは現状火力を従来のように上げる方法が少ない為、終盤でもこの防具を使っている人は多い。ただし、龍属性以外の耐性が全てマイナスになっているので装飾品や食事によるカバーはほぼ必須となっている。

Nowでは通常種は太刀の納刀やスラアク等の変形攻撃の速度が上がる早業や見切りが付き、亜種では新スキルの「堅忍不抜」等が付く。堅忍不抜は、裂傷状態になるがその間は会心率が上がるというもの。最大レベルまで積むと会心は50%も上がるので、裂傷状態で戦い続けると掠り傷でも貰ったら死が確定するリスクはあるものの、それに見合うレベルの火力を得られると言ってもいい。

余談

MHFに「オルガロン」や「ミドガロン」というよく似た名前の四足歩行のモンスターが存在し、別名がそれぞれ「響」と「爆」だが、あちらは牙獣種である。
また、カプコン作品で「ガロン」といえば、他にもMHRiseの超大型拡張コンテンツ『サンブレイク』の“”や、『ヴァンパイア』シリーズの“疾風の人”も思い当たるが、『ヴァンパイア』シリーズの方は英語圏で付けられた全く違う名称をローカライズしたものに対し、オドガロンの英語ロケールでの表記は冒頭の通りほぼそのままなので関連性は薄いか。


【気球開発員】
追記と修正の合間に、息抜きは必要だ。
その息抜き調達のため、オドガロンの狩猟を頼む。

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最終更新:2025年06月06日 15:33