エスピナス

登録日:2009/10/25(日) 12:07:08
更新日:2025/10/06 Mon 14:55:01
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もしかして→エピオス


覚醒、エスピナス




モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。


種族
飛竜種
別名
通常種:棘竜
亜種:棘茶竜
希少種:棘白竜
戦闘曲
凄腕クエスト(MHF)/MHR:S(決戦場フィールド以外):終わりなき迷路


概要

全身や鼻先に鋭いトゲがあり、興奮すると毒が滲み出す仕組みを持つ飛竜種のモンスター。主に樹海に生息し、「樹海の主」とまで呼ばれている。
MHF初期の大型アップデート「シーズン2.0」で、MHF初の「オリジナルモンスター*1として登場した種。
MHFでは「シーズン2.5」で亜種、「シーズン5.5」で希少種もそれぞれ登場している。
通常種はという毒々しい色合いで、亜種や希少種はその体色から茶ナス白ナスと呼ばれる。

かつては樹海にも強力な古龍が存在したらしいが、エスピナスが生存競争に勝ったため樹海の頂点に立つ。
樹海にはかつてクシャルダオラが生息していた可能性があるが、彼のことだろうか。

通常種は樹海、亜種は塔と峡谷、希少種は樹海頂部で戦うが、樹海では体色を利用して景色に擬態して待ち伏せし、気づかすに近寄ってきた草食種を捕食する。

非常に凶暴そうな外見だが、クエスト開始時は必ず寝ている。

ちょっと攻撃したぐらいでは起きず、なおかつ起こしてもしばらくボーッとしたり、攻撃も時々噛みついたり尻尾を振ったりする程度でハンターなどまるで眼中にない。
しかも堅いため、怒らせるのに一苦労。(希少種はかなり怒りやすくなっている。)
だが一度怒らせると一変、今までの図太さは消え、非常に凶暴になる。
この気質からよく「低血圧」「寝起きが悪い」などと言われているが、本当に寝起きなのか体力を温存したいのか、はたまた単に面倒臭がりなだけかは不明。

怒り時はブレスは勿論、突進や尻尾に当たるだけで毒になるため、必ず解毒薬を持っていこう。

MHR:S


かの地は そのものが密やかに

同化し 深く漂う場所

気付くことなく 安住に障りしものあれば

やがて知ることになろう

それが命で贖わねばならぬ過ちということを


___________
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禁忌の邪毒
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元々はMHF独自のモンスターであり、MHFのサービス終了後は表舞台に出ることが無くなってしまっていた。
しかしながらMHRiseの超大型拡張コンテンツ『サンブレイク』(MHR:S)で通常種がまさかのメインシリーズデビューを果たす。
メインシリーズ初登場ではあるが作中では新発見とかそういう話は無く、既に人々に知られているモンスターとして扱われている。
しかし外伝作品のMHFはメインシリーズとは別物で扱っており、設定資料集では新種モンスター扱いのため、出てきたワード(メゼポルタなど)や設定は使用していない。
MHFで登場していたフィールドだがMHF当時は姿を見せることが無かった「密林」の方に移住し、クシャルダオラと縄張り争いをするようになっている。

登場ムービーではかつての樹海出身仲間であるナルガクルガと共演。
やはり寝起きの悪さは健在で、グースカ寝ていたところにランポスとナルガクルガの争いが勃発。ぶつかったランポス達を「やかましいわ!」とふっ飛ばした後、ナルガクルガのバインドボイスで完全にブチ切れて吠え返している。
語りの内容がどう見てもナルガクルガの死亡フラグだが、実際の勝敗は不明。

更にタイトルアップデート第2弾(Ver12.0)では亜種もMHR:Sにデビュー。
後述のチャージブレスはMHR:Sでも健在で、テオ・テスカトルのスーパーノヴァとも引けを取らない。それでいて「操竜大技」でこれを繰り出せる。
亜種の出現フィールドは「塔の秘境」と「城塞高地」。塔の秘境はMHRiseの決戦場フィールドのBGMが専用BGMよりも優先される仕様に則りBGMは「秘境の伝説」だが、城塞高地では通常種同様「終わりなき迷路」になっている。
元を辿ればどちらもMHFの曲であるのだが、「秘境の伝説」はMHF当時も塔に出現していたのでともかく、樹海に登場する事がなかった亜種に「終わりなき迷路」は意外な選出である。

本作では既存、新規問わずモンスターに西洋の怪物やおとぎ話が仮託されていることが多いが、エスピナスの場合は「眠れる森の美女(いばら姫)」と思われる。

MHNow

位置情報ゲームである本作では、サービス開始2周年記念となるシーズン7にて参戦。
本シーズンにおけるメインモンスターとなっており、主人公一行が試行錯誤しながら狩りやモンスターに関する動画を作成、投稿、配信するストーリーが展開される中で本種と遭遇。一番最後に緊急クエストが出てきて戦う相手でもある。
無事狩猟し、普段は大人しくても怒り出すと非常に危険なモンスターだっていることを配信で多くの人に周知させた結果、チャンネルや動画は大バズリし(それまでの積み重ねもあったと思われるが)、ハンター(主人公)に非常に感銘を受けた多くの人が自分もハンターになりたいと主人公一行の下に詰め寄せるのだった。

本種は森林エリアのみ出現し、フィールド上でエスピナスに近づいた際や緊急クエスト等のムービーでは最初寝ている姿を確認できる。また、大連続狩猟の5体目になっている場合は、戦闘BGMが『終わりなき迷路/MHR:S ver.』となっている。
レア6素材は固有で「棘竜の逆鱗」だが、地味にこの逆鱗はMHFから続くこれまでのシリーズで存在しなかった素材である。*2
さらにNowにおけるモンスターアイコンはMHFシリーズ時代のものがそのまま使用されている。当時からエスピナスを知っているハンターからすれば嬉しい要素でもあるだろう。

クエスト開始時点では、寝起きの状態を反映したのか全体的な肉質が固くなっており、頭や尻尾を狙っても弾かれてしまう(ガンナーの攻撃もほとんど効かない)。脚の部分は柔らかいのでまずはこちらを狙ってダメージを稼ごう。
ダメージを与えると咆哮し攻撃も苛烈になるが、同時に頭や尻尾の肉質が柔らかくなる。部位破壊も怒り状態に移行しないと出来ないので注意。MHR:Sで見せた、当たれば即死クラスの攻撃や毒麻痺ブレスは脅威だが、最初の肉質が固く設定されている都合からか、体力は低く設定されている。
その為、咆哮に合わせて頭や尻尾にSPスキルを撃ってダメージを大きく稼げば素早い討伐も難しくはない。実質咆哮してからが勝負の始まりになるので勇猛のスキルも効果的。


主な攻撃

  • バインドボイス【大】
ティガレックスのバインドボイスのエフェクトのように周囲に風圧【大】が発生(ダメージはなし)。
リオレウスのような形ではなく、上半身を起こしながら吼える。

  • 噛みつき
イャンクックと一緒。

  • 尻尾振り
左右に振ってくるが、範囲は狭い。

  • 回転尻尾
クックと一緒。

  • アッパー
ディアブロスのように体を左右に振り、3連続で使うことも。というかこっちが本家本元。
3連アッパーの後、必ず威嚇をする。

  • 突進
非常に速い突進からの突き上げ+ホーミングがあり、くらうと毒になる。
頭、体、足、尻尾に当たり判定があり、ガードするとスタミナが一気に削られる。
頭に当たった場合はかち上げられる。
ドリフトで方向転換し、連続で使用することも。

  • ブレス
通常種と希少種は毒+麻痺、亜種は毒+防御力低下の効果のブレスを3連続で放ち、着弾地点には風圧【大】発生。
  • 単発ブレス
  • 上半身を起こし3方向に放つ
  • 左右2方向に放ったあと、最後にバックジャンプブレス
と、パターンが3つある。

  • チャージブレス
亜種のみ使用。トラウマメガフレア。
翼を広げて力を溜めたあと、飛び上がりながら範囲極大のブレスを放ち、範囲外にも風圧【大】発生。
それはもう恐ろしい程の極大範囲でガード等役立たず、当たればほぼ死ぬ。しかもチャージ中に罠を仕掛けるとキャンセル即ぶっぱという鬼畜仕様。
対処法・予備動作を見たらとにかく全力でエスピナス亜種から離れる事。
追撃しようとしても酷い目に遭うのでとにかく近付かない様に。
特異個体、及びG級ではバリエーションが大幅に増え、チャージ時間を短縮したり歩きながら溜めたりもする。

MHR:Sではさすがに当時より範囲がやや狭まったものの、強烈な威力は健在。
MHFのG級で披露していた歩きチャージブレスも行う上、たまに空中でそのまま2回目を行うというまさかの初見殺しも搭載している。
発射後もまだ滞空していたら2回目のサインなので立ち止まってはいけない。
罠に反応してカウンターしてくることはなくなったが、超強力なハイパーアーマーを纏っているため、終了まで罠は無効。どうしたって阻止は不可能なので、とにかく距離を取ること以外に対処方法はない。

  • チャージアタック
こちらも亜種用。気合いパンチ。力を溜めるような動作の後、翼や尾をぶん回すような、やや広範囲の攻撃を行う。ガード不可でダメージは極大(というかほぼ即死)。万が一生き残ってもかち上げ+毒。
溜め動作中の尾にもダメージ小の転倒(尻餅)判定があり、この起き上がりにタメ攻撃をしっかりもらうことも。攻撃判定は割と長く持続しており、後のヒラリと動いた尾もダメージがヤバい。

  • 拡散ブレス
トラウマその2で、希少種のみ使用。
垂直に飛び上がった後、辺りを焼き尽くすガード不可能のブレスを放つ。
ブレスはしばらく残り、触ると毒+火傷状態になり、触り続けているとさらに火炎のダメージが入り、火山の岩の倍以上の速さで体力が減っていく。
地面が燃え盛っている時に特殊な転ばせ方をすると「棘白竜の火石」が報酬に出ることがある。
麻痺か睡眠にするか、閃光玉を当てれば残り火を消せる。


弱点は通常種は氷・龍、亜種は水・雷、希少種は水・龍の順に効くが、部位によっての効果が極端。

部位破壊は角、腹、背中、翼爪、尻尾。
全て怒り時しか破壊できず、角は体力40%以下、尻尾は体力30%以下で破壊可能。
翼爪は片方で報酬。



閃光玉が通常種20秒→亜種12秒→希少種5秒+滞空中は無効と、強くなればなるほど効果が薄れるモンスターでもある。

武器

武器の見た目はエスピナスを模した、赤と緑を基調とした刺々しいもの。
MHFでは火属性+毒の双属性武器であり優秀。
通常種、亜種、希少種でそれぞれコンセプトが異なり、通常種は毒属性値、亜種は会心率、希少種は攻撃力と火属性値が高まで斬れ味が若干良い、という違いがある。

MHR:Sでは通常種の武器にMHFには無かった操虫棍とチャージアックスが追加されているが、流石に双属性は双剣でしか再現されず、それ以外は武器種によって火属性もしくは毒のいずれかに振り分けられていた。
しかし亜種の武器には、表示上は火属性だが、一定確率で毒を蓄積するという特殊ギミックが設定されている。
特殊ギミックを没収された飛竜の武器群が怨めしい顔つきでこちらを見ている…

Nowでも武器種によって火属性か毒属性かに分かれている。双剣は本作でも流石に火と毒の双属性とはいかなかったようで火属性である。
武器スキルは、SPスキル使用時に部位破壊可能な場所を攻撃すればダメージが伸びる「破壊王【SPスキル】」。強力だが、同時にそれぞれの属性にも強力なライバル武器がいるので素材の収集具合や作りたい装備構成と相談してみよう。


防具

MHFでは緑と黒を基調とした動きやすそうなスーツっぽい見た目。G級移行は棘棘したゴツいデザインになっている。
MHR:Sでは武器と同様に、緑を基調に本種を模した赤い棘が付いているロングコート風な見た目。頭防具は銀髪のウイッグのようなデザインで男性装備は片目が隠れる。

スキルはMHFでは一式で剣士は毒半減、火事場力+2、睡眠倍化が発動し、ガンナーは火事場が見切りに変わっている。ぶっちゃけガンナーの一部装備以外はしょぼかった。一応MHFのメインモンスなのに…。
MHR:Sでは状態異常時に攻撃力の上がる攻勢を持つ。部位によっては毒や麻痺属性攻撃強化といったスキルも付くので状態異常武器のお供に最適。ガンナーじゃないならパーツ運用が望ましいが。
亜種装備では新スキルの「剛心」が付く。これは攻撃を続けるとゲージが溜まっていき、満タンになると一度きりの攻撃に対してハイパーアーマーを付与するというもの。多少のダメージ軽減もあるので、保険として入れておくと安心なスキルでもあった。他にも連撃や弾丸節約等有用で腐りにくい部位の防具が多く、作りたい装備の編成でもちょくちょくお呼びがかかる。
Nowでの防具スキルは新スキルとして「追撃」や「ハイチャージ火」を持つ。
追撃は初めて部位破壊した後、与ダメージが上がるというもの。すぐに部位破壊しやすい相手程、以降の火力が伸びるので非常に強力。破壊王との相性も抜群。初めて、ということなので2回目以降もドンドン与ダメージが伸びるわけではないので注意。そんなんだったらとんでもないチートスキルだ。
ハイチャージ火は、残り体力が多い程火属性値が上がるというメインシリーズでもあるフルチャージの火属性版。とはいえ満タンの体力の維持のしにくさや回復アイテムの貴重さから、状況を選べば強力…といったところか。


「旧型の追記修正でエスピナスは止められぬ!」

つ閃光玉

「あぁ~目が!目があぁ~!」

「ボヨヨーン」

「oh!イッツファンタスティック!」

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最終更新:2025年10月06日 14:55

*1 「シーズン1.0」で登場したヒプノックやヴォルガノスの通常種はまだメインシリーズから開発体制が完全に分岐していなかったため。

*2 上位から出現していたのでレア素材は紅玉、天鱗だった。…まあそれを言うと鱗や甲殻といった素材も今回が初めてではあるのだが。