スパッタリー(Splatoon)

登録日:2023/01/11 Wed 00:34:40
更新日:2025/02/25 Tue 00:32:05
所要時間:約 10 分で読めます






軽快なフットワークで仲間をサポートし、スキをついて相手を撃つ、ヒット・アンド・アウェイが得意な使い手にかわいがって欲しいでし!*1



スパッタリーとは、『Splatoon2』より登場したマニューバーの一種である。


概要

軽量級のマニューバーで、
  • 他マニュ系統より隙が少なく素早いスライドが行える
  • 射程はお察しレベルで短い
  • 連射・攻撃力共に優秀で、特にスライド後一点集中のキルタイムは全ブキトップクラス
という特徴がある。
要するにマニューバー界隈のボールドマーカー(Splatoon)である。


運用

このブキを使うにはボールド同様、近づく技術とエイムの腕が必要。簡単なようで扱いは繊細。
幸い連射は効くためスペシャルウェポンが溜まりやすく、スプラ2でもスプラ3でも強力なスペシャルを持つのがスパッタリー恒例。ここぞというタイミングで使おう。

立ち撃ち

威力は弾3発で相手を倒せる、いわゆる3確。マニューバー特有の照準で当てにくく見えるが、同じくらいの射程を持つブキとのタイマンならこれだけでも有利。また、連射性能が高く歩く速度も速いため、塗り進みも簡単。
短~中射程が相手の時など、緊迫した撃ち合いでも立ち撃ちで何とか凌げそうならこれから入ろう。
スライドした方がキルタイム速いじゃん」という意見も一理あるが、下手にスライドしてしくじったら相手の目前で棒立ち状態に陥る。近距離ならともかく中距離だとまず逃げられるし、レベルが上がるにつれてその一瞬は自分がやられるに十分な時間である。

ちょっとしたテクニックが必要だがシューターのようにジャンプ撃ちも可能なので、スライドと混ぜて立ち撃ちも使おう。

スライド

スパッタリーの十八番にして、マニューバー共通の必殺技
  • 一度に大きく移動できるスプラマニューバー種
  • スライド後も歩いて移動可能なデュアルスイーパー種
  • スライド後にパワーと射程が上がり、2確になるケルビン525種
  • 瞬間移動ばりの超スピードで動くスパッタリー種
  • 4連続スライド+スライド中射撃で敵を追い込むクアッドホッパー種
見ての通りスパッタリーは近距離特化。決まりさえすれば怒涛の連射で相手を葬り去ることができるため、確実にエイムを合わせよう。

また、攻撃に使うスライドを1回分残しても戦いの幅が広がる。

  • 1回スライドで相手を倒したあと、後ろに下がって相打ちの弾から逃げる
  • 2回スライドより1回スライドの方がキルタイムは速い
  • チャージャーの援護も、スライドを警戒するため当てにくくなる。

当然連続スライドも有効。スパッタリーはスライドが高性能な分ここら辺の読み合いが重要なので腕を磨こう。


弱点

弱点は当然ながら短い射程。少しでも長い射程持ちに狙われたら逃げしかできないのでまず下がることになる。

割と厳しい対処法は進んできた道をそのまま逃げられる事。
使い手もたまに落胆するレベルでスパッタリーは射程が短い上、サブもイマイチパッとしないのが多く一度逃げられると追撃しにくい。*2ちょっと離れるだけで倒せなくなる。

また、敵側にチャージャーorスピナーがいた場合は、その射程を存分に押しつけられて何もできない。
遠目から見ればスライドもあまり有効ではなく、特に十分に距離を取ったバレルスピナーやハイドラントに出くわせば、スパッタリーにまず勝ち目は無い

そしてどんなに鬼DPS弾だろうが弾を当てられなければ何の意味も無い。シューティングである以上はAIMからは逃れられない。スライドで射軸がズレても一瞬でAIMを戻して合わせるスキルは他のマニューバー以上に必須。
敵が動いてても当てられるぐらいのエイム力は欲しいので練習必須。


相性の良いギアパワー

ここではスプラ3を中心に記載する。

  • 復活時間短縮・カムバック・リベンジ
どうしても調子が悪くて突っ込んではやられるの繰り返しになるのもよくあること。そんな時にこのギアが助けになってくれるはずだ。諦めない不屈の心で活路を切り開こう。ただしヤケクソになって何も考えられない地雷ムーブはNG。
リベンジも採用して良いかも知れないが、他2つに比べて効果が実感しづらいかもしれない。欲しいサブギアがアタマ・クツで全て揃っているなど、ギアに余裕がある時に採用しよう。

  • ヒト移動速度アップ・イカダッシュ速度アップ
軽量級ブキ定番ギア。どちらも速いスパッタリーの機動力をさらに底上げ出来るため、お守りギアなどが付いているメインがあればそれを流用してOK。

  • イカニンジャ
高速キルタイムのスパッタリーなら、奇襲すればどんなブキが相手でも反撃のスキを与えることなく撃破できるだろう。そんな隠密を助けるギアパワー。
だが完全に気配を消す事はできないあとなぜか長距離チャージャーにはすぐバレて撃ち抜かれるという弱点はあるものの、どうしても視野が短くなりがちなローラーや中距離シューターが遠目で見てもほぼ見つけられないため、相手を倒して積もりがちなヘイトを下げることができる。
スパッタリー原種を使うとエナジースタンドの効果でイカニンジャが無効化されるので、その場合は別のギアを採用しよう。

セット一覧


スパッタリー(2)

サブ:ジャンプビーコン
スペシャル:キューバンボムピッチャー

スパッタリーの基本種。とにかく前線を押し上げることに特化している。
サブのジャンプビーコンはフィールド内を自由自在に飛び回って戦えるという個性的なサブウェポンで、使う人が使えばあたかも消えたように姿を現すことなく相手を屠ることも可能。
ビーコンは相手がピンチの時に中央エリアに置いておけば、味方が安全に加勢できる。
それ以外でも開幕で目立ちにくいところに置いておけば、ピンチになっても思わぬチャンスが生まれるかもしれない。
非ビーコン持ちブキはビーコンの使用回数が×2なので使い回しが利く。

スペシャルが溜まったら、キューバンを混戦状態のフィールドに盛りだくさん投げ込んでやろう。

スパッタリー・ヒュー(2)

サブ:ポイズンミスト
スペシャル:アメフラシ

相手への嫌がらせに特化したイヤ~なスタイル。
ポイズンミストは攻撃性能こそ無いが、高台に投げ込んだり味方をアシストしたり、逃走経路に置いて壁として使ったり…と汎用性に優れる。
アメフラシも敵陣に投げ込んで、打開の芽を摘んでやろう。
反面攻撃性は貧弱なので、申し訳程度のポイズンミストで鈍らせてメインの火力で戦うしか無い。
前線をサポートしつつジワジワと攻める戦法に向いている。

スパッタリークリア

サブ:トーピード
スペシャル:スーパーチャクチ

四の五の言わずに暴れるぜ!なスタイル。
トーピードで隠れたローラーなどを炙り出し、チャージャーに嫌がらせなど使い勝手が良い。切り込んだ味方にはスーパーチャクチでダイナミック・エントリー。
…だが、これまで以上に追い込まれた際には弱くなった。敵にやられる恐怖の中、どれだけ前線で踏ん張れるかが勝敗を分ける。

スパッタリー(3)

サブ:ジャンプビーコン
スペシャル:エナジースタンド

スプラ3にも続投されたスパッタリー原種。
サブのジャンプビーコンは相変わらずなので、自分と味方のためにバンバン置いてあげよう。もちろん、壊したくなる位置に囮として設置しておくのも有用。
スペシャルのエナジースタンドは自らを大きく強化するほか、やられてもすぐに復帰できることで自らに課すプレッシャーを軽減できる。
ナワバリバトルやプライベートマッチなら適当に突っ込んで大暴れするのもアリ。

ただサブスペ共に攻撃性能は0。
加えてエナジースタンドは敵にもエフェクトが見えるという奇襲ブキには迷惑な仕様により、接近戦を主とするブキ全般に対して相性が悪いのがネック。
但しスパッタリーにはスライドがあるので、寧ろそのエフェクトで敢えて位置バレさせて誘い出し、悠長に射程圏内に入ってきたのを利用して仕留めるプレーも技量次第で出来なくは無い。
囮のビーコンも同様な狡猾プレーができるため、腕を磨いて挑戦しよう。

ポテンシャルは高いので、ヒューと好みで使い分けよう。

スパッタリー・ヒュー(3)

サブ:トーピード
スペシャル:サメライド

前作のヤラシイ構成とは一転、前線をワッショイする攻撃的な……というより前作クリアのリメイクと言っていい構成になった。
サブのトーピードは隠れたイカの発見や長射程への嫌がらせに適している。
この攻撃的な構成でキルを量産する姿にあこがれるプレイヤーは多いが所詮短射程なので相応の技量はいる。修行して使い込もう。

サメライドはなまじ進行速度があるので、マヒマヒリゾート等のステージでは水に自分から入っていくような真似をしないように制御しよう。


サーモンランでは

サーモンラン最強ブキ候補の1つ。通称「正社員」と言われる廃人ガチ勢アルバイターからも人気が高いブキ。
弾の精度が高いうえに立ち撃ちでも十分強く、スライド後の構え撃ちによる破格の火力はサーモンランでも健在。
火力・機動力のバランスが非常に良いうえに、初心者にも比較的扱いやすく、射程以外の全てを持っておりスライドによる回避力がある点が非常に評価されている。
  • 軽量級のブキであるのでイカダッシュが速い
  • スライド速度が速い
  • スライド後の硬直が短い
などといった利点もあり、とっさの回避どころか多少の無茶も可能。ザコシャケをかいくぐりながら海岸先のタワーを倒して即座に戻る運用もこなせる。

サーモンランではほぼ全てのブキの火力・性質がクマサンによって対シャケ用に調整されているため、「Splatoon2」では立ち撃ちの時点でDPSが540もあり、スライド後の構え撃ちがDPSが675、とあのボールドマーカーを超える圧倒的な火力を叩き出す。ザコシャケ相手にも立ち撃ちで十分なうえに、体力が多いドスコイやコウモリなどもあっという間に処理が可能。状況確認は必要ではあるがスライド後の構え撃ちで向かってくるシャケ達を次々に処理する固定砲台役をこなすこともできる。

流石に強すぎると判断されたのか「Splatoon3」では立ち撃ちのDPSが480、スライド後の構え撃ちのDPSが600、と余計な弱体化を食らってしまったが、それでも十分強い。体力の高いテッキュウの群れという厄介極まりない陣形や飛び込んでくるダイバーの塗りにも対応でき、更にはオカシラシャケ戦でもダメージソースとターゲット役の双方をこなすことができる。

非常に優秀なブキであるのだが、弱点となる点はやはりバトルと同じく短射程であること
ボールドマーカーやパブロほどではないがバクダンの弱点を攻撃するのは難しく、コウモリのアメフラシ弾を撃ち返すことができない場面が存在する。
また、素の射程やスライド後の構え撃ちなどで下からハシラを処理できるデュアルスイーパーやケルビン525など、他のマニューバーとは違ってどうしてもハシラ退治には上に登らないと倒しにくいというデメリットもある。
とはいえ弾の精度と素の立ち撃ちが優秀なので、棒を登ってしまえばさっさとハシラを処理できるし、段差や高台を使えばバクダンやアメフラシ弾にも対応できる。慣れてくればバクダンにはジャンプ撃ちでも対処できるので、とにかくバイトの場数をこなすのが大事かもしれない。
スパッタリーより火力とスライド後の隙などは劣るものの、射程と瞬間火力のバランスが良くどのオオモノシャケもそつなくこなせるスプラマニューバーというライバルもいるので、スパッタリーを持たされた場合は火力の高さをイカしてバイト現場を上手く走り回れるようにしたい。

マニューバー系共通の弱点ではあるが、うっかりスライドが暴発してシャケの群れの中に飛び込んでしまってリンチされたり、海に滑落死しないようにも注意したい。
同じようにサーモンランの最強ブキ候補の1つにあげられやすい初心者には到底扱えないが、短射程モードと長射程モードの切り替えによりあらゆる場面に対応できる「クーゲルシュライバーとはある意味対極の存在とも言えるかもしれない…?

総じて、射程の短さという弱点を鑑みてもサーモンランではザコシャケ・オオモノシャケ・オカシラシャケ全てに対処できる超優秀なブキの1つであるといえる。
ただし、あくまで重要となるのはやはりプレイヤー自身のプレイスキル。うまく使いこなしてバイトを成功に導きたいところ。



余談

  • このブキはパブロ、ホクサイ、ヒッセンなど、軽量級ブキのメーカーでおなじみのキャンバス社があらたに開発したもの。のちにあのクーゲルシュライバーやジムワイパーも製作する。

  • 糸ようじに歯ブラシがくっ付いた見た目が特徴だが、これは「スパッタリング」というブラシをこすった時の飛沫で絵を描く手法がモチーフのため。ブキ名も「スパッタリング」からとられている。

  • 現在では修正されているが、3ではエナジースタンドを壁の角に設置し、スタンドと壁に挟まれながらメインで射撃すると地形をすり抜けられるバグが存在した。残念な事にこれをオンライン対戦で悪用する不届きなイカもおり、しかもこのバグを利用して壁の中に破壊不可能なビーコンを設置するためにこのスパッタリーを持ち込む者が多かったため真面目なスパッタリー使いが風評被害を被ることになってしまった。*3



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最終更新:2025年02月25日 00:32

*1 スプラ3におけるブキチの解説より

*2 トーピードは強力だが一度で一気に仕留めるタイプのスパッタリーに削りダメージを受ける事は少なく、「1発くらってなんとか逃げおおせたが、トーピードで力尽きた」という事例は起こりにくい

*3 オンラインプレイにおいてバグを意図的に利用する行為は「グリッチ」と呼ばれ、立派な規約違反行為で最悪アカウント停止の対象になる