登録日:2023/01/05 Thu 23:35:37
更新日:2025/03/15 Sat 21:34:50
所要時間:約 8 分で読めます
スロッシャーとは、
Splatoonシリーズに登場するブキ種。
本項目ではSplatoonにおけるスロッシャーについてのみ解説する。
概要
初代Splatoonのアップデートで追加された、バケツなどの容器に近い形状をしているブキ種。「スロッシャー」の名はバシャバシャする・塗りたくるといった意味の英単語
『slosh』から取られている。
一度の攻撃で放物線状に大量のインクを撒き散らせるのが特徴で、文字通りバケツをひっくり返したようにバシャバシャとインクを放る。
広い攻撃範囲と放物線上の軌道をイカした高低差を利用する戦闘が得意であり、インク=液体の性質を上手くバトルに落とし込んだSplatoonならではのブキ群である。
しかし一回で大量のインクを放つ分インクタンクの枯渇も早め。ギアや立ち回りで補完していこう。
ブキごとの性能がかなり異なっているのも特徴で、それぞれが個性の塊のような集団。
バケツという通称で呼ばれることも多いが、実は明確にバケツがモチーフのブキは3つしかない。どれも使いやすいブキが多いので気軽に触っていこう。
性能
射程の長いブキが多く、ほとんどのスロッシャーは大抵の
シューターより攻撃範囲が広い。
また、上述通り放ったインクは重力に従って落ちる。この落下するインク弾で遮蔽物の裏に隠れた相手を叩く
「曲射」が非常に得意なのも共通点。
これにより、段差や障害物の多い地形での戦いを得意とする。
ただしわりと勘違いされやすいが、
高台への攻撃はあまり得意ではない。
山なりの軌道で狙えないこともないが、弾が落ちる都合上かなり近づかないと有効打を放ちづらく、これはどちらかと言えば同じく障害物越しの攻撃が得意でまっすぐ飛ぶ
ブラスターの領分。
地形と高低差をイカすべきスロッシャーではあるが上方への対処は実はそこまでもないのだ。
初代のブキチは「高台への攻撃が得意」とかのたまっておりそこまで間違ってもないのだが
メインが強みを発揮するのは自分より低い位置に対して。
シューターなどでも曲射は出来るがあちらがあくまで「点」なのに対し、こちらは発射点から到達点まですべてが弾。
広い飛沫の真下すべてが攻撃範囲という面制圧が可能であり、これはブラスターにも出来ない芸当。ジャンプするとブレてしまうあちらと違いスロッシャーは一切ブレなく狙った方向に飛ぶのも有利。
攻撃力も大概2~3確と高く、落下による威力減衰も(『3』では特に)基本甘め。これらの特性から真下へ向けてインクを絶え間なく浴びせる戦法が非常に強い。
この攻撃力の高さと攻撃範囲の広さもあってか、シリーズ通して少なくない数のスロッシャーが環境ブキ~準環境クラスに食い込んだりもしている。
総じて、自分が有利な状況ではとことん強さを押しつけられるブキ種。
一方で攻撃時の機動力に難を抱えており、振り動作中は移動速度が大きく落ちてしまう。さらに連射も不可能なため、キルタイム自体はシューター等に劣る。
このため平面上での戦闘は不得手。適当に正面から撃ち合っても振りの隙を突かれてあっさりやられてしまう。それに加えて全体的にインク効率も悪く、経戦能力にも乏しい。
実戦では可能な限り自分の土俵で戦いたいが、
チャージャーと違い長めと言っても前線寄りの射程である以上、状況によっては平面での戦いも覚悟する必要がある。
大事なのはそういった
不利な状況で戦う時間を減らす立ち回りをすること。接近拒否で重要なのがサブウェポン。大抵の前線スロッシャーは相手を追い払うのに向いているサブを持っているので、相手に近づかれそうだと思ったら即座に投げて追い払おう。
サブスペを駆使して相手有利の状況を避け、イカにこちらが有利な地形で戦うかがスロッシャーを使いこなす上での肝となる。
ちなみに、他のブキ種と違いスロッシャーでダメージ減衰が起こるのは自分が相手より高い位置から攻撃した場合のみ。相手と同じかそれより低い位置では、たとえどんなに上を向きながら攻撃したとしても減衰が発生しない。
もっとも有利を取れるのは自分が高台を取った時だが、高台に攻撃する側でも反撃しづらいブキ相手ならキルを取りやすいのは覚えておこう。
種類
バケットスロッシャー
直線上にインクを撒き散らすスロッシャー種の基本モデル。通称「バケスロ」。メーカーはガロン系やカーボンローラーでお馴染みの「ペトロ」。
威力は2確。カテゴリ内でも特に曲射が得意なブキであり、障害物越しでの戦闘で優位に立てる。射程が長い上に飛沫自体も大きいため、他のスロッシャーよりも高台に手出ししやすい。
そんな扱いやすそうな印象に反し、
攻撃中の移動速度が全スロッシャー中最低という弱みを抱える。その遅さは意外にも射撃硬直の長さで知られる
ロングブラスターと同等。
インク効率も悪く接近戦や塗りが苦手。
基本モデルながら射程・火力・連射力を持ち合わせる代わりに機動力を犠牲にした
わりと火力特化のスロッシャーである。
実戦では敵の位置をしっかり把握し、有利な位置から相手の頭上を被せるように攻撃すべし。どうしても対面を余儀なくされたら攻撃の間にイカ移動を挟むと良い。ロンブラと同じく攻撃性能だけを押し付けるイメージで立ち回るといいだろう。
また、コントローラーを振りながら攻撃することで飛沫が横に曲がる「薙ぎ払い」という小技も存在する。使いこなすと接近戦が多少楽になるが、やり過ぎてリアルの自分が怪我をしないよう程々に。
余談だが、『1』では無印のサブにクイックボムが付いており、メインとボムの直撃を当てることでシャープマーカーのようなコンボが可能だった。『
3』ではマイチェン版の「デコ」にラインマーカーが付き、難易度は上がったものの実質同じようなことができる。
ヒッセン
フデの先端を洗うためのバケツをブキに改造した軽量級スロッシャー。モチーフはズバリ「筆洗」。メーカーは
フデを開発した画材メーカー「キャンバス」。
前方と斜めの3方向へ扇状にインクを撒くことができ、バケットスロッシャーより射程が短い代わりに振りが速い。威力は2確で攻撃範囲が広く、よく狙わずに動きながらでもキルが取りやすい近接戦闘型モデル。
スロッシャーらしく高所戦闘が得意で、真下へはバケスロ以上に圧をかけられる一方、機動力の高さをイカして
ローラーのような奇襲・暗殺戦法も可能。
ただし振りが速くなったとはいえ、キルタイムはシューターより遅い。平面で戦う際は潜伏キルに徹し、対面はなるべく控えよう。メインが届かない崖上にはサブやスペシャルでカバーすべし。
『1』『
2』では丸いデザインだが、『3』では四角いデザインに一新された。
スクリュースロッシャー
どういうわけか洗濯機を軽量化し、ブキとして使えるようにしたもの。この時点でバケツでもなんでもない。「スクスロ」「洗濯機」の愛称で呼ばれる。メーカーはマーカー系やノヴァブラスターで知られる「ツカサ電気」。
バケスロやヒッセンのようにインクを撒き散らすのではなく、回転する渦を伴うスクリュー弾を発射する。
弾は中心部と外周部でダメージ量が異なり、中心直撃で2確、外周でも3確の威力をもつ。渦のおかげでダメージ判定が広いものの、それとは裏腹に地形への当たり判定は小さい。
さらに一定距離を飛ぶと落下する性質もあり、障害物に囲まれた場所でも曲射で攻撃が通りやすい。
鈍重そうな見た目に反して足も速い……と、スロッシャーが苦手とする正面戦闘もある程度こなせるのが最大の強み。
スロッシャーの中でもとりわけ攻撃的な立ち回りができる。
ただし、発射レートやインク効率といった継戦に関わる性能は低いため過信は禁物。
バケスロなどと同様サブや地形をイカした動きが基本となるが、発射レートと射程の都合上他スロッシャーほど曲射を活用できないのが弱点。
そのためスロッシャーでありながらある程度前線で撃ち勝てるウデマエがないと真価を発揮できないブキ。流れを掴めば正面戦闘でも曲射でもキルを取って大活躍できるので腕を磨くべし。
『3』ではサブにタンサンボム、スペシャルにナイスダマという攻撃と塗りに優れた構成になり、最初期の環境で大暴れしたものの、タンサンボムのナーフ後は全盛期ほどの勢いは無くなった。
他にもダメージ判定の広さが災いし、一部ステージの地形を貫通してダメージを与える現象が問題化するなどいろいろ世知辛いブキでもあった。
2025年3月現在はアプデによって地形貫通現象は(ほぼ)なくなっているので安心して使おう。
オーバーフロッシャー
今度は
高級バスタブをモチーフにしたブキ。略して「オバフロ」または
「オフロ」。メーカーはバケットスロッシャーと同じ「ペトロ」。
地形に当たると跳ね返り、3回当たると消滅する泡のような弾を直線上に4発放つ。
この独特の性質は敵の行動を制限することに長け、非常に避けづらい攻撃を広範囲へ流すことが可能。地面塗りが得意な一方、壁塗りはかなり弱い。
威力は1発30ダメージで、上手く当てれば一振りでキルが取れる。反射を利用した攻撃もできるため、広い場所だけでなく狭い通路でも強さを発揮する。
「バウンドする泡を放り投げる」という一際変わった性能・操作感を使いこなすには結構な慣れが必要であり、適当に攻撃を流してもキルを取るのは難しい。
反射のラッキーショットもあるがあまりアテにせず、基本敵の移動先を読んで放つ「置き弾」が基本。慣れたオバフロ使いが使えば未来予知の如きキルも可能。チャージャーと違いノータイムで撃てるので上級者は勿論初心者でも意識すればわりと置き撃ちを当てやすかったり。
弾速は遅く、振りも大きいため奇襲には輪を掛けて弱い。突っ込んできたイカが至近距離で全弾喰らう光景もちょいちょいあるが
前線で暴れるより後ろから味方を援護する運用が向いている。
スロッシャーというかもはやこれ独自のカテゴリのブキと言ってよく、ハマるプレイヤーはとことんハマる。
ちなみに、変則的で回避しにくい攻撃に辛酸を舐めさせられたプレイヤーも多く、おまけに初登場の『2』では対面拒否に優れるスプラッシュシールドが付いていたこともあってか、リッターほどでないにしろ嫌われがちという可哀想な一面も。
公式大会にて試合後のインタビューの最中、オーバーフロッシャー使いに向かって中指を立てて悪態をついたプレイヤーは(悪い意味で)有名。ネタにするのも憚られるレベルの呪物案件なのでオバフロが絡む話題で触れるのは程々にした方が無難である
エクスプロッシャー
『2』から登場。何をトチ狂ったのか
業務用ヒーターを元に開発された重量級スロッシャー。通称「エクス」「エクスロ」「エクプロ」と呼び名は様々。メーカーは
リッター系やハイドラントを作った「ハイドロ」。
地形に当たると爆発する弾をキツい角度で発射する、さながら
迫撃砲のようなブキ。
ダメージは弾が55/爆風が35で、両方当てれば90と高火力。単体キルは大変なブキだが、スロッシャー最長の射程と曲射により、チャージャーとはまた別の遠距離戦を展開できる。
射角と射程も相まって曲射が決まりやすく、隠れた敵の炙り出しはお手のもの。チャージャーと違い射程範囲内なら遮蔽物に隠れても何の意味も無いので一地点に留まることを許さず、相手からすれば非常に厄介。
実戦ではスロッシャーらしく高台や遮蔽物の後ろに陣取り、敵の炙り出しや援護射撃をしよう。爆発範囲がキューバンボムと同等とめちゃくちゃ広く、味方と交戦中の敵に放てば確定数を下げるのはもちろん、クリーンヒットせずとも大きく足場を奪える。
遠距離からの曲射と援護射撃に特化した爆撃スロッシャー。
一点特化型ゆえに当然ながら弱点も多い。
重量級故に足が遅く、連射性能もスロッシャー最低。攻撃している最中にボムに気づいても逃げ切れないなんてこともあるある。
先述のようにキルタイムもぶっちぎりで遅いため、リッターと同じかそれ以上に近づかれると成す術がない。ダメージを負っている相手なら地面に叩きつけるように撃つことで返り討ちにすることも出来なくはないが、基本アテにしない方がいいだろう。
爆風範囲はキューバンボムと同等で壁塗りがしやすく、
瞬間的な塗り性能はトップクラスなのも長所。
ただしインク効率は劣悪であり、ギア等の補助が無ければ最大8発でガス欠してしまうので長期的な塗り勝負には弱い。インクの形的に細かい塗りも得意ではなく、自陣を丁寧に
埋めるのには適していない。
むしろある程度離れた位置から相手の陣地を塗って荒らす方が得意。ナワバリバトルでは驚くほどの塗りポイントを稼げることもしばしば。
『2』ではサブがスプリンクラー/スペシャルがバブルランチャー。メインの性能が上述の通りなので近場の敵を倒すのにメインよりスプリンクラーのほうがマシという不思議なシナジーを生み出していた。
後続のマイナー版「エクスプロッシャーカスタム」ではサブがポイントセンサー/スペシャルにイカスフィアを搭載。遠距離爆撃の強力な足掛かり・サポート性能の上乗せと、近距離への対応力を得ることで、オリジナル版よりも使い勝手が良くなったと評判。
『3』ではサブにポイントセンサー/スペシャルにアメフラシを搭載。
上述通りメインとポイントセンサーの相性が抜群で、マーキングした相手を反撃を受けない地形から一方的に爆撃する立ち回りが非常に強力。アメフラシとの相性も良く、雨の中に踏み込んだ相手を安全圏からメインで仕留めるのは勿論、そうなることが嫌でもわかる前線組の足止め能力も高い。総じて完成度の高い構成と評価する声が多く、近距離への対応力以外は盤石。長短がはっきりしているので短所は立ち回りでカバーすべし。
後続の「エクスプロッシャーカスタム」は本作でも続投。こちらはサブにスプラッシュシールド/スペシャルにウルトラチャクチを装着し、一転して射撃戦と近距離迎撃に重きを置いた構成となった。
ちなみに、
サーモンランでは
カタパッドのコンテナ内部(3ではフタの内側にも)に当てることでコンテナを破壊できるという唯一無二の特性を有している。つまりカタパに対しては実質2確。
支給されたら率先してカタパ処理を行いたい……が、エクスプロッシャー自身は自衛能力が非常に低いのが難点。「カモン!」を活用し味方と連携を取ってカタパを叩き墜とすのだ。
モップリン
『3』のDrizzle Seasonで追加された新スロッシャー。モチーフはモップ絞り器。ヒッセン以来8年越しのバケツモチーフである。メーカーはリールガン系やスクイックリンを開発した「オルカ」。
2つの発射口を備えており、1度の攻撃でダメージの異なる2つの弾を時間差で発射する。軌道はバケットスロッシャーとほぼ同じで、薙ぎ払いをすれば違う方向に弾を放つこともできる。
1トリガーのダメージは42+48、合計90ダメージで、敵が少しでもダメージを受けていれば1トリガーで仕留められる。
塗りもなかなか強く、中距離から敵の足元を奪う・味方を援護するといったサポート気質のスロッシャー。
しかし燃費はかなり悪く、射撃硬直の大きさ、弾の遅さといった弱点も多い。
遠距離で戦えない程度の射程とキルタイムの遅さからスロッシャーの中でも正面戦闘は苦手な方であり、対面するブキと相手のダメージ具合を常に把握する視野が求められる。特に「敵が少しでもダメージを受けていれば1トリガーで仕留められる」という強みを活かせるかどうかがモップリンを使いこなす鍵。この点は連携は勿論自身のサブスペも活用したい。
エクスプロッシャーと同じく味方のサポートに長けているが、こちらはそれを遠距離ではなく中距離から行う必要があるのが難しいところ。
ようやく出てきた三番目のバケツモチーフながら上級者向け。
+
|
関係者以外アクセス不可 |
クマサン印のスロッシャー
クマサンがスクリュースロッシャーを魔改造した サーモンラン専用ブキ。
元のスクスロより渦が大きくなり、当たり判定・火力・射程が増大。
何より あらゆる物体を貫通する性質をもち、ヘビもカタパッドもグリルも装甲を無視して本体直撃で倒せる。
弾速は大きく低下しているものの、それにより盾としての運用も可能であり、一振りで前方のザコシャケを一掃できる 戦車級の破壊力を有する。
しかし、振りが遅く機動力が極めて低い、壁塗りが苦手、 インク満タンでも4発しか撃てないといった大きな弱みも抱えており、インク管理に苦労させられるクマブキ屈指の上級者向けブキ。 4人全員がこれを当てて地獄と化すこともわりとよくある
詳細は サーモンランの項目を参照のこと。
|
追記・修正は高所からの曲射で時間差キルを稼ぎつつお願いします。
- ハイカラウォーカーでバトル後はこれで足湯するって言ってたオバフロ使いがいた -- 名無しさん (2023-01-05 23:59:56)
- 次来るとしたら洗面器か? -- 名無しさん (2023-01-06 08:19:21)
- 洗面器モチーフのスラッシャーはタコホッパーが使ってるんだよね、モデルが完全にケロリンのやつ -- 名無しさん (2023-01-06 12:53:14)
- サモランでエクプロ握れた時の楽しさは異常。普段さんざ煮え湯を飲まされてるカタパッドに全力で仕返し出来るしドロシャケなら金イクラ乱獲マシンになれる。 -- 名無しさん (2023-01-07 08:39:39)
- オバフロ使ってて楽しいし、わりと適当に振っててもキルとれるから好き -- 名無しさん (2023-01-07 11:28:20)
最終更新:2025年03月15日 21:34