登録日:2022/12/08 Thu 14:46:57
更新日:2025/02/20 Thu 14:45:12
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概要
壁等に転がしてペンキを塗りたくる道具の「ローラー」を
そのままサイズアップさせたブキカテゴリ。
見た目からして銃器要素を完全に捨て去っており、シューティングゲームの武器として一見性能の予測がまるでつかないが、その実態は
Splatoon屈指の近接戦闘特化ブキ。
こんな見た目で
FPSにおける
ショットガンの立ち位置であり、ここにSplatoon独自の仕様が加わることで尋常じゃない爆発力を発揮する。
操作
ZRボタンを押すとローラーを振り下ろし、インクの飛沫を前方に飛ばす。
通常は横に広い横振り、ジャンプ中は縦に長い縦振りを使い分けられる。
一回で割と広い範囲を塗れるが、近距離なら相手を一撃で倒せるキル性能が何よりの強み。全体的にゲームスピードが速いSplatoonでもワンボタンでキルできるのはかなりの脅威であり、嵌ると手がつけられない存在と化す。
とはいえ、縦振りでもチャージャーやスピナーほどの射程は無く、遠距離への対応力は一部の例外を除いてほぼ皆無。
また、自分の目の前にブキを振り下ろす仕様上、自分の足元が塗りにくいという地味な欠点もある。
インク消費も結構大きめと小回りが効かない一面もあり、ここら辺もショットガンを彷彿とさせる。
ZRボタンを押しっ放しにするとローラーを構え、地面を塗るコロコロモード(仮称)に移行。その見た目通り移動しながら地面を素早く塗り進める。
転がして相手に当てれば一部のローラーを除き一撃でキルできるが、いかんせん隙が大きく、対戦のレベルが上がるにつれてキル目的では使われなくなっていく。
足元をとっさに塗りたい時や綺麗に整地したい時など、主に「塗り」をしたい時に使うことが多い縁の下の力持ち。
本来これがローラーの使い方なんだけど
……と、このように近距離戦に割り切った性能の本ブキ種だが、ローラーはSplatoonにおける「塗り」と「インクへのセンプク」を組み合わせることで真価を発揮する。
ステージにまばらに撒き散らされた
インクにセンプクして待ち構え、近寄ってきたイカタコをワンボタンで一瞬で潰す奇襲戦法がめちゃくちゃに強いのだ。
FPSやTPSのいわゆる『角待ちショットガン』をインクさえあれば常にどこでも行える、と言えば分かりやすいか。
ポップな見た目に反してやってることはまんま
通り魔。
3Dゲームなので平面でなく上方からの奇襲も当然出来る。
スプラローラーだッ!
無論やられる側はたまったものではない。後述するが、相手の腰が引けてくれたらこっちのものである。
近距離のキル能力と待ち伏せ・奇襲に特化した性能を持つ、
チャージャーや
スピナーのような射程の暴力とは正反対の魅力があるのがローラーというブキである。
運用
清々しいまでに近距離特化の前衛ブキであるため、シューター以上に前に出る必要がある。
とにかく前に出て相手をキルし、戻ってきた相手を待ち伏せでさらに返り討ち……とやること自体はシンプルで初心者でもそこそこ扱えるが、単純ゆえに上に行けば行くほど扱うハードルはどんどん上がっていく。
先の通り銃器要素を投げ捨てているので(一部例外を除き)中〜遠距離への対応はことごとく苦手。振りモーションがある分シューター等と五分の盤面で撃ち合うのは厳しく、チャージャーからも的になりやすい。
接近戦では最強レベルだが相手もそれは理解しているため、警戒している相手に突撃しても近づくのは厳しい。
地形越しに相手をよく観察し、そもそもこちらを警戒≒認識しているか、もしくは混戦状態で今なら突っ込んで荒らせるかなどを見極める素早い判断力が必須。
上述の通りほとんどのローラーは近距離キルに特化した性能であり、塗りも援護力も大抵微妙。自力でキルが取れなければ戦況にほとんど貢献できないのがローラーのシビアなところと言える。
しかし、一度懐に潜り込めればしっちゃかめっちゃかに荒らし回せるポテンシャルを秘めている。
大抵のローラーは近距離特化の性能に見合う機動力を与えられており、爆速のキルタイムと合わせて敵を連続キルできる事も珍しくない。抑え込まれてしまった際は味方と足並みを揃えることは勿論、打開のキーパーソンとして常にチャンスを伺おう。
そしてローラーがもっとも輝くのが、
打開しようと焦る相手を刈り取る奇襲能力。
試合時間やカウントに追われて視野が狭くなった相手ほどローラーが仕留めやすいものはない。ナワバリにしろガチルールにしろ打開側は特定のポイントに進軍しなければならないので、ここでローラーの待ち伏せの強さが光る。まさかこんなところに、といった段差に隠れてリスポーンしてきた相手をもう一度産地直葬……という流れもローラーの得意技。
度重なる
理不尽なクソキル待ち伏せにブチギレて突撃が多くなってきたり、それでなくても相手の腰が引けてきたと察せたらあとはもうやりたい放題となる場合が多い。
相手プレイヤーには申し訳ないと思うかも知れないが、逆転したりされたりがSplatoonの常なので遠慮なく戦おう。まあ
試合に勝てばよかろうなのだ。
活躍できる時とできない時の差が激しく、何もできることがない状況も多いが相手に理不尽を叩きつけてやれる場面も数多い。そんな快感を味わいたいプレイヤーは、ローラーを手に取ってみてはイカがだろうか。
種類
スプラローラー
ローラーの基本型。メーカーは
わかばやスプラ系ブキでお馴染みの「スプライカ」。
この時点でも一定の戦闘力を持っており、振り速度も0.4秒と早く、機動力も申し分無い。
威力、速度、射程で偏った特性を持たない平均的なステータス故に性能も安定しており、様々な亜種ローラーが追加されている環境でも愛用者は多い。
ただやはり遠距離ブキは苦手なので、サブやスペシャル等で上手く対応しよう。
コレを担ぎながらローラーの基本を体に覚えさせ、それから対応したいシチュエーションを探していき、各々亜種へと手を出していくのがメジャー。
『初代』と『2』には見た目違いのヒーローローラーレプリカも存在する。スタイリッシュな見た目が好みなら
amiiboやヒーローモードで手に入れておこう。
スプラローラーコロコロ
『初代』で
コロコロコミックとコラボした際に輩出されたスプラローラーの亜種。ブキチセレクション収録。
フレームは中空チタン、軸受けにボールベアリングを採用し、内部にダンパーを取り付け、更にスタビライザーや強化グリップ等々……ブキチが様々なパーツでグレードアップした結果、
一周回って元のスプラローラーと同一の性能になったという如何にも"らしい"設定。
無駄にメンテナンスがめんどくさそうだし、なにより故障もしやすそうなのでかえって改悪なのでは……?
ローラー部分にはコロコロのロゴが彫られているのも特徴。
サブスペはスプラッシュシールドとスーパーショットという特異な組み合わせで、『3』まではローラーにシールドを積んだのは現状コレのみだった。
カーボンローラー
軽量のカーボン素材を採用し、飛沫の射程を失った代わりに振り速度とコロコロ移動がスピーディになった接近戦完全特化のローラー。メーカーはガロン系やバレルスピナーで知られる「ペトロ」。
一方で射程の短さは大きな弱点であり、それゆえ塗り能力の低下はもちろん、ひたすら前に出なければ活躍出来ないピーキーなブキ。
飛沫の威力も低く、コロコロモードで轢き殺せなくなっているのも地味に痛い。
ただし、サブにクイックボムを搭載しているなら話は別。
『1』では無印、『2』『3』では『カーボンローラーデコ』についているのだが、なんと
クイボ直撃からの本体の飛沫で必殺コンボが出来てしまう。
これにより本来の1確距離より少し離れた相手すらキルできるため、スピードと火力を兼ね備えたぶっ壊れブキと名高い。
『1』で近距離ブキを使用していたイカ達からは
トラウマものであり、愛好家も多いが嫌っているイカも多いというとにかく好き嫌いの激しいブキ。
概要に示されている『例外』がコイツ。
基部に発電機と
モーターを内蔵し、あろうことかローラー本来の機動力を自らかなぐり捨て、
遠心力を強化して飛沫の飛距離・量を増大させたローラー界のバスターソード。メーカーはブキチが開発・設計を務める「カンブリアームズ」。
絶望的に落ちた機動力とインク消費を生け贄に、圧倒的な破壊力と塗り能力を両立した、前方への莫大な制圧力を誇る中距離型のローラー。
制約は多いものの、熟練者が担げば単騎で戦局をひっくり返しかねないポテンシャルを有している。
詳細は個別項目へ。
ヴァリアブルローラー
ローラー部にケース型の伸縮機構を採用し、各ローラーの良いとこ取りを目指した特殊ローラー。メーカーはボトルガイザーを作った「エッソ」。
分かりやすく言えばスプラローラーのヨコ振り+ダイナモローラーのタテ振りをそれぞれ搭載した遠近両対応のローラー。それぞれ微妙に振りが早くなっているが、1確範囲が狭くなっている。
ヨコ振りは塗りもスプロラに劣るが、タテ振りの方はダイナモと比べて横にもインクが広がるためこちらは塗り性能がかなり高い。
加えて比較的軽量なので、タテは振りかぶっている間もそこそこ移動できる点がダイナモと大きく異なる。また、コロコロモードで1確が取れるローラーの中では最も塗り進みが早い。
総じて後述のワイドローラーとともに「塗り能力の高いローラー」として双璧を成す存在。
素早い近接戦と中距離への干渉を切り替えて戦うことができ、味方の編成によって求められる立ち回りも大きく変わっていく。タテヨコ両方をうまく使いこなせないと器用貧乏になってしまう特異なローラー。
タテ振りを敵の近くで間違えて繰り出すと、そのゆったりとした隙だらけの挙動故にほぼ確実に返り討ちにされてしまうので注意。
特に壁を登ってすぐに敵に攻撃しようとした時に、ジャンプで壁を登ってくるとタテが暴発しやすい。ボタン操作を良く慣らして運用しよう。
『3』では前作の『ヴァリアブルローラーフォイル』から引き継ぐ形で無印が「マルチミサイル」を持っていたが、
他のマルチミサイル持ちが暴れたとばっちりを受けスペシャルゲージの溜まりやすさ・マルチミサイルのゲージ消費仕様ともども弱体化されることになった。
例外その2。『3』のシーズンアップデートで追加された新型ローラー。メーカーはスプラローラーと同じ「スプライカ」。
ハッ○ーセットか駄菓子屋のオモチャ風の安っぽいプラスチックの塊みたいな見た目が特徴で、タンク部分に相当するパーツもファストフードのドリンクケース。
圧倒的なまでの塗り面積を誇るヨコ振りと、細長いが非常に長射程のタテ振りを併せ持つ。徹底的な軽量化に加えロールの幅が横長になり、中量級でありながらカーボンに匹敵する速さのコロコロ移動で広範囲を塗ることが可能。運営曰く『一面を自分のインクに染めてハッピーになろう!』とのこと。
と、一見至れり尽くせりな性能だが、転がしキルが不可能・ヨコ振りすら直撃2確・タテ振りの1確範囲も短いなど火力面が大幅に犠牲になっており、ローラーとは思えないほどメインの対面性能が貧弱。
ダイナモとは別ベクトルでピーキーな性能で、塗り・射程・対物火力が優秀な後方支援を得意とするローラーなのだが、いかんせんローラーの常識を覆す性能とアプデ強化前の貧弱さがたたり「ネタブキ」の誹りを受けてしまった悲しいローラー。
詳細は個別項目。
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クマサン印のローラー
クマサンがダイナモローラーを魔改造した サーモンラン専用ブキ。
V6エンジンが搭載されたことでコロコロ移動が 自動車並みのハイスピードに変貌しており、 地上のあらゆるシャケを文字通り一瞬で駆逐できる大量破壊兵器。
振り攻撃も両極端な性能で、ヨコ振りは短射程で威力も低いが超高速で振ることができ、タテ振りはダイナモ以上に振りかぶりが長いものの リッター4K級の射程と威力を誇る。
特にそのタテ振りはオオモノを相手にする際の生命線となるので、コツを掴むのは難しいものの、できればマスターしておきたい。
詳細は サーモンランの項目を参照。
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おすすめギアパワー
近距離では飛沫を飛ばし続けて牽制する使い方が多いので、とりあえず困ったら積んでおくと間違いない。
ことダイナモローラーであれば半分近くをメイン効率で埋めなければマトモな運用が出来ない。
また、当たり前ながらサブも併用して戦うのでサブ効率も優秀。
クイックボムを持ったカーボンローラーならサブ効率をガン積みして2個投げ戦法を運用するのもアリ。
インク切れを起こすと只のこん棒に成り果てるので、切らさないように動き、万が一切れてもこのギアで素早く回復して戦線復帰しよう。
インク消費が激しいダイナモかワイドにお勧めと言えるが、優先度はインク効率に一歩劣るか。
接近戦を主とするため、まず近づく為の機動力の確保として重要なギア。単純に逃げる足としても活きるので生存率=前線での活動時間も増す。
ローラーはシューター以上に前線に出て暴れる必要があるので、基本ギアパワーに採用しても腐らない。
ダイナモローラーはイカ速度のマイナス補正を相殺する目的でサブに一個積むと多少はマシになる。
カーボンローラーは射程の都合で「思ったより届かない」視覚的ラグが起きやすいので、慣れるまでは「いつもより前に出る」為に優先度高めで載せたい。
前線特攻を生業とするブキなので相性バッチリ。
近距離即死ブキをやっとこさ倒したら爆速で帰ってきて荒らしてくるので相手からしたらウザいことこの上ない。
多少のインク踏み抜きを無視してでも近距離で戦う状況も少なくない。
前衛故に攻撃を貰いやすいブキであるので、最大40ものスリップダメージと移動力低下は死活問題。
サブ影響軽減と併せてお守り程度でも良いので積んでおこう。
なんでもいいからとにかく近づいて相手を叩き殺したいという殺意の高いプレイヤー向け。
射程の短いローラーは位置がバレるだけでも不利になりかねないので、積むだけで簡単に気配を消せるこのギアはまさにうってつけ。
デメリットとしてイカ移動速度が下がってしまうので打ち消し用にイカ速を積むと動きやすい。
ステージをぴょんぴょん飛び回りたい人向け。
何の意味が? と思うかも知れないが、実はローラー界隈ではスパ短を積んで敵陣に行き荒らすだけ荒らしたらさっさとスパジャンで自陣に帰るというムーブは有名な戦法。片道切符になりがちなローラーの弱点を強引に補うギアの活用法で、慣れれば味方を選んでマップを自由に飛び回れる。フレンドがいる人はプラベで練習するといいだろう。
特に「スパ短+イカニン+ステジャン」というギアは鉄板の組み合わせとして一部で有名。
- いかにも塗り特化みたいな見た目してるのに実際は近接格闘がメインになるっていうある意味で一番初見殺しな見た目… -- 名無しさん (2022-12-08 21:39:48)
- スプラブキ項目増えてきたなぁ -- 名無しさん (2022-12-08 21:48:25)
- 敵のいない場所で広い面を塗るのは得意だけど敵と交戦する場所での塗り返し合戦は苦手なんだよね。キル絡めないと塗りptが500すら下回る事もある -- 名無しさん (2022-12-09 01:45:11)
- タワーを狩りに行くなってのはいくらなんでも極論だと思う -- 名無しさん (2022-12-09 06:35:35)
- ワイドローラーの亜種にダメージを与えるサブ(トラップでも可)がつけば多少は評価が変わるかも? -- 名無しさん (2022-12-09 10:02:27)
- ↑元々高い塗り性能をさらに加速させる意味でもキューバンかタンサンあたりがベスト? -- 名無しさん (2024-12-07 23:09:44)
最終更新:2025年02月20日 14:45