凪誠士郎

登録日:2023/02/10 Fri 14:26:28
更新日:2025/04/18 Fri 21:39:21
所要時間:約 5 分で読めます





頑張んなきゃ勝てないなんて、弱い奴ってめんどくさいね





(なぎ)誠士郎(せいしろう)とは、漫画ブルーロック』の登場人物である。
外伝『ブルーロック -EPISODE凪-』では主人公を務める。




■プロフィール

出身地 神奈川県
BL入寮前の所属チーム 白宝高校サッカー部
誕生日 5月6日(おうし座)
年齢/学年 17歳/高2
血液型 O型
身長 190㎝
足のサイズ 28.5㎝
家族構成 父・母・自分(放任主義)
サッカーを始めた年齢 17歳
好きな選手 なし(知らない)



■来歴

元々はサッカーどころかスポーツそのものに興味がなかったが、同じ学校に通う御影玲王に才能を見出されてサッカーを始めた。
玲王と一緒に世界一になるため青い監獄に参加する。


■性格

何事にもルーズな面倒くさがり屋。
サッカーもできるからやっているだけで特別好んでいるわけではない。
「俺がキミ達ぐらいの才能ならサッカーなんか辞めてると思う」とさえ話す凪の中で何かが変わり始めるのは、彼が人生で初めての敗北を知ってからになる。


■能力

青い監獄入寮時点でサッカー歴はわずか半年だが、それでも伍号棟のトッププレイヤーに位置づけられる天才。
青い監獄最高のトラップ力を持ち、触りさえすれば大凡どんなボールでも自在にコントロールできる。
シュート力もトップクラスで、FW(相手ゴールの近く)が最も適していると言い切れる選手は全体でも意外と珍しい。

弱点は個人の発想力(アイデア)創造性(クリエイティブ)能力の貧困さ。
凪の能力が大枠でゴール前でパスを受けて決めることに最も適しているのはそうだが、彼が高レベルの守備を抜いて得点するには「戦術的意図を持ったパス」が不可欠になる。
チームV時点の玲王とのコンビプレイは強力だが、一貫した受け身スタイルであるため玲王が封じられると凪の脅威も半減してしまう。*1
だがこれも逆に言えば膨大な伸びしろであり、実際二次選考で潔世一と組んでからは状況を打開するために主体的にアイデアを出す姿が見られた。

  • 吸収のトラップ
初披露時には後方から放たれ目の前に落ちて来た縦回転ロングパスを足の甲で受け完全に威力を殺した技能。
シュート性のパスであろうと受けさえすればマイボールにできる。

  • 創造のトラップ
威力を殺さず、ワンタッチでボールの軌道を変え敵DFをかわす技能。
接近して守ると「創造」に翻弄されるが、離れて守ると当然凪は自由に動けるようになり、距離を取っているために今度は「吸収」に対応できなくなる。

  • 二段式空砲直蹴撃(フェイクボレー)
二次選考4thステージで見せた絶技。
潔からのセンタリングをダイレクトで撃つと見せかけて掠めて浮かせ(走りこんできた凛の守備を剥がし)、落ちて来たボールをミートしてゴールに押し込んだ。

  • ステータス(新英雄大戦)
総合評価 攻撃力 守備力 スピード パス ドリブル シュート
S(92) S(91) B(75) A(82) A(85) A(86) S(91)


■活躍

●一次選考

チームVの一員となり、御影玲王・剣城斬鉄と共に3TOPを形成。
他のチームを寄せ付けない圧倒的な点差でもって3チーム全てに勝利。最終戦となるチームZ戦に臨む。
前半は圧倒し一時はチームZを戦意喪失に追い込むが、蜂楽廻のスーパープレイをきっかけにチームは息を吹き返し1点差に詰め寄られる。
雷市のマンツーマンディフェンスで玲王が封じられたことで凪も機能しなくなるが、この今までなかった状況をきっかけに凪の中で何かが変わり始め、主体的なプレーでチームVに新たな攻撃のリズムを作る。
ラストは潔・蜂楽・國神・千切の連動攻撃を止めるために前線を離れ、このフィールドで今一番危険な存在である潔につく。だが彼が土壇場で空間認識能力とダイレクトシュートを組み合わせた勝利の方程式を生み出した事でゴールを決められ、チームVは敗北する。

ねぇ玲王、本気で戦って負けるって…こんな気持ちなんだね…

悔しいや…

だが4戦3勝1敗のチームVは1位通過で一次選考を突破し、計10得点を決めた凪は馬狼と並び伍号棟の得点王になっている。


●二次選考

1stステージのクリア順は7番(RANK7)。
その時点では玲王と組んでいたが、潔と組むために玲王と別れて潔・蜂楽とチームを作る。

玲王、お前は俺にサッカーを教えてくれた。俺とお前で世界一になる。それは絶対だ

でも俺達は負けた。俺達は最強じゃなかった

初めて感じたこの"悔しさ"って感情の正体を知るために…俺、頑張ってみたいんだ

だが3rdステージで糸師凛・蟻生十兵衛・時光青志のチームと対戦するも敗れ、蜂楽を引き抜かれて2ndステージに降格となり、蜂楽に変わる潔の二次選考における相棒となる。
2ndステージでは馬狼・成早のチームと対戦。
「玲王や蜂楽のようなパサーなしでどうやって戦うか」という潔と共通の課題に対し1on1で勝つ力を求め、潔より先にトラップを応用した1on1の制し方を習得。
馬狼と互角の点取り合いを展開する中、潔が成早の技術を喰ったことで試合に勝利し馬狼を引き抜く。
二度目の3rdステージでは國神・千切・玲王のチームと対戦。
完成度の高い連携や全く自分達に合わせる気のない馬狼の独走により試合をリードされる。だが途中で潔が馬狼の使い方に気づき、潔との連携で試合を支配し、覚醒した馬狼が決めることで決着した。
潔の希望で千切を引き抜き、玲王から「俺のことなんかもうどうでもよくなってんだろ」「2人で世界一になる約束も忘れてる」と恨み言を吐かれるが「気持ちだけチームになってなれるほど世界一って甘っちょろいことなの?」「俺らの約束忘れてんのは玲王の方じゃん」と返し、彼を突き放した。

4thステージでは凛と再戦。
凛の眼と思考にはついて行けず後手に回るも、潔をメインに連動することで自身の武器を活かしチームは互角に渡り合う。
だが最終的に敗北し、潔を引き抜かれて3rdステージに降格した。

やっぱりこのチームの主役はお前だった。そのツケが脇役の俺達に回ってきただけ…

次逢うときは潰すよ潔。お前無しで這い上がるから

その後、剣城・清羅を引き入れて二次選考を突破した(通過第2号)。


●三次選考

絵心が招待した世界選抜プレイヤーとの試合では得点することができなかったが、それまでの成績からチームの主軸となる『TOP6(No.6)』に選ばれる。
トライアウトでは雪宮剣優と共にチームCの代表を務める。
全試合終了後、OMFポジションでU-20日本代表戦のスタメンに選ばれた。


●vsU-20JAPAN

糸師冴が先制点を決め、開始早々逆境に立たされる青い監獄11傑(ブルーロックイレブン)
しかし糸師凛のアドリブから始まった彼らの果敢な攻めにより、強固なU-20日本代表のディフェンスは確実に乱されていく。
そしてそれによって生じたこぼれ球をトラップからの跳躍回転(ジャンピングターン)というスーパープレイによって、大観衆目の前で待望の青い監獄(ブルーロック)初得点を決めるのだった。


はじめまして日本…

俺が凪誠士郎だ!!!

その後も馬狼と軽口を叩き合ったり、潔や玲王とのコンビネーションによってチームの勝利に貢献した。


新英雄大戦(ネオエゴイストリーグ)

束の間の日常を経て、凪も新たなステージへと突入する。
新生U-20日本代表の選考となる新英雄大戦(ネオエゴイストリーグ)では欧州5大リーグの中からイングランドリーグを選択。千切や玲王と共に強豪クラブ【マンシャイン-C】の絶対的エースであるクリス・プリンスの下で指導を受けることになる。

凪の群を抜いた才能には世界的ストライカーであるクリスやアギも興味を示し、弱点である創造力(クリエイティブ)の無さを克服する方向でチームを上げた教育を受ける。
当初こそライバルである潔に勝つという理想によって順調に進んでいたものの、アギがついているとはいえ如何せん才能以外はヒヨコレベルでしかない凪単独のゲームメイクでは中々うまくいかない。更に同じチームのミヒャエル・カイザーから超越視界(メタ・ビジョン)を盗み取り、彼の創造力(クリエイティブ)を「ごっこ遊び」と吐き捨てるまでに成長した潔を前に、二次選考以降ギクシャクが続いていた玲王に助力を求める。

一度は難色を示されたが、「潔に勝ちたい」という願いのためには玲王が必要だと訴え、再びコンビを結成。五連式回天空想蹴撃(リボルバーフェイクボレー)という潔を翻弄するどころか前人未踏のスーパーゴールを成し遂げ、見事同点へと追いついた。
しかし自らの弱点から目を背け、玲王とのコンビに逃げ戻ったとも取れるこの行動にアギは冷たい視線を送るのだった。

その後勝負には敗北したものの、その時点に初試合にしてランキングでは2位となる8800万の高額オファーを受け取る。玲王は凪のプレーが世界に通用し世界トレンドにも入ったことに喜ぶが、実はこの時点で彼の熱は冷めてしまっていた。

続くフランス【P・X・G】との対戦では1点も決めることが出来ず凜のハットトリックによって完敗を喫する。その次のイタリア【ユーヴァース】戦でも馬狼とこぼれ球を押し込んだ閃堂のゴールによって敗北。チームの中心に組み込まれたという非常に恵まれた立場でありながら1得点すら奪うことが出来ずに2連敗を重ねる結果となってしまった。
この時点で全敗リーチであり、アギからは玲王とのコンビは単なるでしかない共依存でしかないと指摘されてしまう。オファー金額も4300万→4000万と大幅に値下げされてしまった。
これだけの窮地に立たされて尚、凪には熱が戻ってこない状態が続いていた。この状態を打開するために試合後に問いを投げかけるも、凜からは「ぬりぃ」、馬狼からも「面倒臭くなくなった」「腑抜け」と突き放される。
すっかり「まぐれ」選手の烙印を押された彼は失ってしまった熱を取り戻すべく、玲王と共に最終戦に臨む決意を固めるのだった。

そして迎えたスペイン【FCバルチャ】戦。今までとは異なり、チームの勝利を優先しつつ自身のゴールも狙うスタイルに切り替えた二人。玲王の千切へのアシストによって先制を奪うも、ギアを上げ続ける蜂楽と乙夜には二人の連携も通用せず、瞬く間に2点を奪われる。
完全に後が無くなってしまった二人だが、玲王はこのピンチに不敵に笑ってみせる一方、凪は全く変われない。
ラヴィーニョとクリスの二人も加わり、試合は白熱する。だが玲王を探すばかりで能動的に動こうとしない凪はあっさりとラヴィーニョにボールを奪われてしまう。そのボールはクリスが取り返したのだが。

理想を追わないエゴイストに未来は与えない……

お前が決めろ御影玲王!!! 俺はお前の未来が見たい!!!

なんとクリスは凪を無視し、玲王にパス。そのまま乙夜のシュートをコピーし、彼が2点目を奪い取る。
クリスも認めるゴラッソを決めた玲王。その様子を見て、ようやく凪は理解する。

玲王はもう一人でも戦えるまでに成長しているのだと。

1ゴール1アシストによって完全に安全圏へと突入した玲王と未だ燻り続ける凪。このままではいけない。己の面倒臭さを心の中で詫びながら、彼は今一度1人で戦うことを決意するのだった。


■余談

  • 第1回キャラクター人気投票(本誌)──2位(2316票/15843票)
  • 第1回キャラクター人気投票(マガポケ)*2──3位(9506票/64711票)
  • 第3回キャラクター人気投票──5位(18507票)



ねぇレオ、追記修正って面白いんだね。

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最終更新:2025年04月18日 21:39

*1 この「玲王ありき」はチームV自体の弱点でもある

*2 実質的に第2回人気投票