マシュラ(ウルトラ怪獣)

登録日:2023/02/15 Wed 18:04:18
更新日:2025/02/16 Sun 21:37:55
所要時間:約 5 分で読めます






助かった…お礼にわしを食べてよいぞ。


わしは人畜無害、しかも味は抜群だぞ。


マシュラとは、特撮作品『ウルトラマンタロウ』第31話「あぶない!嘘つき毒きのこ」に登場した怪獣である。


【データ】

別名:きのこ怪獣
身長:0~46m
体重:0~14000t
出身:東京の地底


【概要】

突如東京の地下から出現した巨大な「お化けキノコ」がウルトラマンタロウに焼き払われた後、僅かに残った小さなキノコが水分を蓄えた事で怪獣化した姿。
見た目はキノコがそのまま2足歩行の怪獣になったような姿。
怪獣、しかも元々キノコながら高い知性と悪知恵を誇り、言葉巧みに相手を騙して利用する。

武器は口から吐き出す毒液「シャンピーヌプワゾン」で、浴びた者をキノコ人間に変えてしまう。
無論、自身の肉体を食べた者も同じくキノコ人間に変えてしまう。
キノコ人間は目から放つ光線を浴びせて意のままに操ることができる。

肉体もキノコのため非常に柔らかく、物理攻撃はほとんど通用しない。
だが熱には弱く、海水を飲むと下痢を起こしてしまうらしい。


【関連キャラクター】

  • お化けキノコ
突如都心の地底から生えてきた、マシュラの正体である巨大キノコ。
正体はデボン紀(約4億1600万~3億5920万年前)に繁栄した古代種で、地下で細々と生き延びてきたものの、地下水が枯渇したので地上へ出てきたらしい。
その体表はミサイルすらも通用せず、ZATが駆除のためにばら撒いた薬品も溶解性の毒液に変換して被害を拡大させた。
最後はウルトラマンタロウの「タロウファイヤー」によって焼却されるが、小さなキノコが1本だけ生き残る。
だがそれもアスファルトの下に埋められてしまうが…

  • キノコ人間
身長:1.7m
体重:65kg
出身:東京

マシュラのシャンピーヌプワゾンを浴びた者やマシュラの一部を食べた物が変化した人間。
見た目は首から下は人間のままだが頭がキノコになってしまっているという恐ろしいもの。
人間としての意思は既になく言葉も発しないがマシュラの光線を浴びると意のままに操られてしまう。
身体能力は変化した人間のものを受け継ぐため、強者がキノコ人間になってしまえば強力な手駒になる。タロウ世界の一般人は異様に強いためいずれは最強の軍隊ができたんじゃね?とか言ってはいけない

  • 大介
演:佐藤宏之
東光太郎の下宿先の少年、白鳥健一のクラスメイト。
父は仕事、母はパート*1であまり家にいないので寂しい思いをしている。所謂鍵っ子。
そんな中光太郎に出会い、ZATで研究中の植物トランシーバーの試作品を貸してもらい、植物との会話を楽しむ。
だが、偶然にもお化けキノコ(マシュラ)の声を拾ってしまい、事件に巻き込まれる羽目に…

ちなみに学校での彼等の会話によると、あの世界では『ウルトラマンタロウ』がTVで放送されている模様。


  • 不良中学生
演:清水昭博、岩崎洋也、二瓶秀哉

大介の近所に住んでいると思われる不良中学生3人組。
大介の家が親不在なのをいいことに上がり込んでは好き勝手している。
大介が早く出ていってくれと文句を言うと、彼が持っていたお化けキノコ食べれば帰ると言い、大介は食べてしまう

流石にそれを見た時は本気で食べるとは思わなかったようで「冗談だよ!」と取り繕うが、大介はキノコ人間になってしまう。
それを見て逃げ出し、大介も行方不明になってしまうが彼等はあろうことか大介の両親にも警察にも届けず知らんぷりするという非情な行為に出る
だが植物トランシーバーを持っていたことで光太郎に詰め寄られ、やっと真相を話した。

小学生の家で好き勝手した挙句大介に異変が起きると知らんぷりするという、まだ未成年とはいえ到底擁護できない振る舞いをしていた彼等だったが、
大介が自分達にタメ口を聞いてもそれは咎めない等、彼等なりに1人ぼっちの大祐を気遣い、遊び相手になってあげていたつもりだったのかもしれない。
勿論彼の境遇を利用して好き勝手していたこと自体は褒められたことではないが。もっと後の時代に産まれていれば、ある偉大な教師の指導を受けられて更生できたかもしれないのに…


【本編での行動】

お化けキノコが倒された後は小さなキノコになってアスファルトの下に埋もれていたが、植物トランシーバーを介して大介と接触。菌類なのに
弱っている善良なキノコのフリをして彼を言葉巧みに誘導し水をかけさせアスファルトを突き破る。

その後は紆余曲折あり自分を食べてキノコ人間になった大介を操り彼の住むマンションの給水塔に潜み、大介の両親を含めた住人をキノコ人間にする
ZATが出動した時にはマシュラの姿となり巨大化して出現。シャンピーヌプワゾンを荒垣・北島・南原の3隊員に浴びせて彼等もキノコ人間にする。
そして彼等を指揮して浄水場に向かい、東京都民全員をキノコ人間にしようとする

光太郎はキノコ人間を止めようとするが元が人間のため手が出せず、ZAT隊員が変身したキノコ人間にボコボコにされる。
ここで光太郎はウルトラマンタロウに変身。まずは光線でキノコ人間の動きを止める。
マシュラはタロウにもシャンピーヌプワゾンを吐きかけるが回避される。もしタロウまでキノコ人間になって操られていたらこの地球終わってた。後に似たようなことして成功させた奴が現れるけど

マシュラのとの戦いではその柔らかい体に打撃が通じず何度吹っ飛ばしても起き上がり小法師みたいに空き上がってしまう。
そのうえ身軽な格闘戦を仕掛けてくるマシュラに苦戦するが、最後はキングブレスレットから放たれる熱光線「ドライヤー光線」でマシュラは水分を失い干からびて消滅。
大介らキノコ人間達も元に戻るのだった。

そして、マシュラの跡からはマツタケが大量に生えてきたようで、ZAT基地では松茸パーティーが催される。
キノコ人間にならなかった光太郎と森山隊員以外の3人は「当分キノコは食べたくない」と愚痴っていたが、結局その匂いに惹かれ食べる事にしたのだった。スーパーGUTSが見たら羨ましがりそうな光景である


【その他作品での登場】

漫画『酩酊!怪獣酒場』にも登場。怪獣酒場の面々を高級料亭に招いたり、砂漠化した地球に来たり、江戸時代に連れていかれたりしていた。


【余談】


  • マシュラは元々初代とキャラが違いすぎることで有名なメフィラス星人二代目の登場エピソードの原案となった没脚本「怪獣売ります」に登場する予定だったが、過去の怪獣・宇宙人を登場させるという企画によりそちらがメフィラス登場話となり、このシナリオが新たに書き起こされた経緯がある。



追記・修正はキノコと会話してからお願いします。

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最終更新:2025年02月16日 21:37

*1 家計が苦しいからではなく、贅沢がしたいからという理由。