アストロモンス

登録日:2021/07/29 Thu 17:13:14
更新日:2021/07/31 Sat 18:14:49
所要時間:約 5 分で読めます






ウルトラ6番目の兄弟、
ウルトラマンタロウについての物語は、ここから始まるのだ。



アストロモンスとは、円谷プロのウルトラシリーズに登場する怪獣である。
初登場は『ウルトラマンタロウ』第1話「ウルトラの母は太陽のように」。


【データ】

別名:宇宙大怪獣
身長:60m
体重:58000t
出身地:宇宙


【概要】

吸血植物チグリスフラワー(後述)が成長し、怪獣化した姿。肩書からして元々は宇宙に生息していたと思われる。

見た目はオーソドックスな2足歩行怪獣だが、腹部には巨大なチグリスフラワーの花が咲いており、右腕が鞭「スネークビュート」、左腕が鎌になっている
武器は花から放つ溶解液で、ビルをもドロドロに溶かしてしまう。
翼はないが空をマッハ3で飛行することができ、更に地底を60kmで掘り進むことができる。酸で岩盤を溶かすのか…?
また、劇中では披露しないが、口から1万度の火炎を吐く。

【関連怪獣】

  • 吸血植物 チグリスフラワー
出身地:砂漠

砂漠で100年に一度しか咲かないという伝説の花。
しかしその正体はアストロモンスの幼体となる吸血植物で、アストロモンスの肩書きからして元々は宇宙の植物が地球に根付いたものだと思われる。
ある程度成長すると蔦を伸ばして近くの動物の血を吸い取って更に成長する(光太郎の犬も犠牲になった)。
劇中では東光太郎が乗ってきた船の白鳥船長から貰った球根で、船が港に着く前に泳いで日本上陸。完全に密輸だが突っ込まないでおこう
その後コンビナート近くの土に植えられ急成長。怪しんだZATにより燃やされる。
そして、それに怒った光太郎とZATが乱闘するなかアストロモンスへと変貌する。

  • オイル超獣 オイルドリンカー
身長:60m
体重:29000t
出身地:太平洋

ジャンボキング亡き後、前作『ウルトラマンA』から登場し続けていた「超獣」のとりあえず打ち止めとなる最後の1匹。
ただし、ヤプール作の野良超獣か、その怨念から自然発生したのかは不明。*1
その名の通り石油を常食とし、ダイヤモンド並の硬度の牙でタンカーを襲う。口からは火炎を吐く。
突如出現しタンカーを襲うが、光太郎がクレーンを操作しオイルドリンカーを翻弄し追い返す。
その後、コンビナートに再出現するが……

着ぐるみは『ミラーマン』に登場したゴルゴザウルスの改造。
超獣特有の「有機質と無機質が混ざり合った派手な見た目」もあまり見受けられず、総じて地味な印象が強い。
だが、何故か劇中の人物はオイルドリンカーを一目見ただけで「超獣だ!」と判別できていた。


【本編での活躍】

チグリスフラワーか変異したアストロモンスは目の前にいたオイルドリンカーと交戦。
だが一方的に叩きのめした挙句、体当たりしてきたオイルドリンカーを腹部の花で丸呑みにしてしまった
この瞬間、超獣の怪獣に対するアドバンテージは消え、むしろ超獣より強い「大怪獣」が誕生するのだった。

光太郎は責任を感じ、自らが始末をつけるべくアストロモンスの足に飛びつく。
だが、アストロモンスはそのまま飛び立ってしまう。
しかし光太郎はナイフでアストロモンスを攻撃する。しかし最終的に振り落とされ逃げられてしまう(光太郎はネットに落下したため無事)。
今後、この時の光太郎のような無茶をする一般人はどんどん増えるのであった。

その後、アストロモンスは都心に出現。
ZATはスカイホエールからアンカーを打ち込み電気ショックで攻撃するが効かず、基地にまで攻撃されるが、基地は空中に飛び上がって難を逃れる。
ZATに入隊した光太郎もスーパースワローに乗り攻撃するが、反撃され撃墜。光太郎は炎の中に消えるが…


「見よ!ウルトラの命の誕生を!」


ウルトラ5兄弟ウルトラの母に救われた光太郎は、ウルトラ6番目の弟「ウルトラマンタロウ」として復活。
アストロモンスと対峙する。

タロウは連続パンチやスワローキックで果敢に攻め立てるが、溶解液を浴びせられて怯み、鞭で締め付けられてしまい、カラータイマーが点滅を始める。
だが、一瞬の隙を突き反撃、ジャイアントスイングで投げ飛ばし、構えをとると体が発光する。


「ストリウム光線!!!」


その一撃を受けたアストロモンスは爆散。タロウの勝利となり、飛び立っていく。

ここに、後に暗黒の皇帝を打ち倒す弟子を育て人形にされても闘志を失わず闇に染まった友人の悪事に息子と共に立ち向かっていくことになる
ウルトラ兄弟最強の戦士、ウルトラマンタロウの地球での戦いの日々が始まるのだった。


【ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団】

円谷プロとタイのチャイヨー・プロダクションが合作した、今や封印作品となってしまった映画作品。

ゴモラ率いる怪獣軍団の一体として地底から出現。
宇宙大怪獣という肩書に思いっきり反するが、ドロボンやタイラントも同じく地底から現れている以上些細な事だろう。
タイ王国のドーナ第7ロケット基地を襲撃し、駆け付けてきた白猿ハヌマーンを5対1の数の暴力で一方的に痛めつけるも、駆け付けてきたウルトラ6兄弟の加勢により形勢逆転。
大乱闘を繰り広げた末、最期はハヌマーンのウィンドスラッシュの連射でダストパン共々バラバラに切り刻まれて倒された。


【ウルトラスーパーファイト】

「ウルトラ悲話Aの初恋」「ウルトラ悲話Aよ泣くな!」のエピソードに、ウルトラマンエース恋人役として登場。
怪獣軍団を裏切ってエースと逃避行するが、怪獣達に裏切り者として狙われた末に惨殺されてしまう。


ウルトラマン超闘士激伝

闘士怪獣五獣士のゴモラが「怪獣帝王」を名乗っていた時代の不良グループのメンバーとしてタイラント、ドロボン、ダストパンと共に登場。
第3回銀河最強トーナメントの予選で闘士ウルトラマンパワードに四方から一斉攻撃をかけるも、全員纏めて一瞬で場外にぶっ飛ばされ予選落ちになった。
これ以前にもモブキャラがオイルドリンカーと近い席に座っているシーンがある。

【ぱちんこウルトラマンタロウ】

腹の花から溶解液を噴霧しつつ回転することで巨大な竜巻を起こす新技を引っ提げて登場。タロウ「ルストハリケーン!?」
タロウを鞭で苦しめたが、駆け付けたエースのバーチカルギロチンで切り落されてしまい、酸の竜巻ごとメタリウム光線とストリウム光線で貫かれて倒された。
周囲の環境に悪そうである

【余談】

  • 名前の由来は「宇宙怪獣」の英語読み「アストロモンスター」から。
    当初は「フラワーキング」という名前の予定であり、脚本では「アストロキング」だった。地球で誕生したが肩書きは「宇宙大怪獣」なのはアストロモンスそのものは地球生まれだが、元となったチグリスフラワーは実は宇宙植物と説明する書籍もある。

  • デザインは熊谷健。デザイン画では腕の下に実際の着ぐるみには無い皮膜のようなものが描かれている。
    熊谷氏は過去にも『帰ってきたウルトラマン』で数多くの怪獣デザインを手掛けており、それ故かブラックキングを彷彿とさせる角や頭部の形状、ベムスターのような腹部の口と、『帰マン』怪獣に通じる要素が多分に盛り込まれている印象を受ける。

  • 超獣オイルドリンカーを倒したことで「超獣は怪獣より強い」という概念は消えたが、これについては視聴者から「オイルドリンカーが弱かった」「ベロクロンとかだったらもっといい勝負してた」等と言われる事も。
    とは言え「宇宙大怪獣」という肩書は伊達ではなかったようで、後に復活したヤプールが同じ肩書きを持つベムスターを改造して送り込んでくる事となる。


追記・修正は超獣を超えてからお願いします。

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最終更新:2021年07月31日 18:14

*1 ビデオおよびDVDで発売された『ウルトラ怪獣大百科 ウルトラマンタロウ編』のナレーションでは、ヤプールがもう一度超獣の恐ろしさを思い出させるために潜伏させておいたと解説されている。