ドライブワイパー(Splatoon)

登録日:2023/03/02 Thu 21:24:20
更新日:2024/12/30 Mon 18:31:35
所要時間:約 10 分で読めます





このブキで、ナワバリバトルの新境地を
切り開いて 欲しいでし!



ドライブワイパーとは、Splatoonシリーズに登場するブキの一つ。


概要

初出はSplatoon3で、本作で新たに登場したブキ種・ワイパーの軽量級モデル。
床掃除や車の窓拭きに使われるワイパーのような細長いシルエットで、持ち手の先にあるスポンジからインクの刃を飛ばすブキ。
スプラ世界では『』をイメージされているようだ。
ジムワイパーより低火力な分、スピードとインク効率に優れる。


性能

同じワイパー種であるジムワイパーとの比較がよく出てくるので、もしワイパーに興味ができた方はそちらの項目も参考にするといいだろう。

ヨコ斬り

1発30ダメージのインクの刃を飛ばす。なお直接ブキで殴ったダメージは15で、刃の射程は試し撃ちライン3本ほど。
ジムワイパーと比べてインク効率と連射力が優れており、何よりヒト移動速度のスピードが全く違う
他のブキと比べて火力が低いことは否めないが、その優秀なヒト速+横幅が広く当たりやすい弾による安定感が強み。
射程が短いブキ相手ならカニ歩きしつつブンブンしているだけで大体封殺可能。

タメ斬り

ほんの少し溜めた後、60ダメージの縦に判定が長いインク刃を放つ。有効射程は試し撃ちライン3.5本ほど。
中途半端な距離にいる相手には先手でタテ振りを当て、その後ヨコ不利でとどめを刺していく……という流れが出来ればベスト。
ただし、ジムワイパーと違いタテ振り→ヨコ振りの単独2確コンボは成立しない(60+30=90)。このため、タテ振り中心に撃ち合いを挑む立ち回りは微妙。
タテ振りも勿論使うとして、あくまでヨコ振りのスピードと安定感を軸に立ち回った方が強みを活かしやすい。ここがジムワイパーと大きく違う点。
一方、軽量ブキでありながらタテ振り直当てのダメージは120と一撃KOの威力であり、ワイパーらしいパワフルさも兼ね備える。


運用

ワイパーの初期ブキ同士ということもあり、ドライブワイパーはジムワイパーと比べられることも多い。
特によく比較されるのがジムワイパーとの火力差で、「ドライブは火力低すぎ。キル能力の高いジムがほぼ上位互換」……程度の扱いで終わっているプレイヤーも多いと思われる。

しかし、当然ながら上記2種は長所と短所が別物であり、このブキにしかない強みも多い。
使いこなせれば第一線で活躍できる性能はちゃんと持っているので、強いか弱いかは使い手の力量次第である。周りの評価なんて気にせずぜひ一度使ってみてほしい。
メイン・サブ・スペシャルすべて使いこなして、バンカラ街の剣豪を目指してみよう!

まず、ドライブワイパーは塗りが得意。
インクの刃を飛ばすと、その水平ラインがチャージャーのようにキレイに塗れる。スピーディなヒト速もあいまって、 そのままカニ歩きしながら連打すればローラーで塗りつぶしたように歯抜けのほとんどない整地が可能。
インク効率もいいので、敵陣中央に向かいがてら塗り進めて行っても、大半のステージはそのまま中央まで到達できるレベルで塗り続けられる。

敵と交戦状態になったら、スプラシューターや.52ガロンとタメを張れる射程を押し付けて戦おう。このブキはシューターやローラーのように威力が一切減衰しないので、どこで当たろうが30・60ダメージを与えられる。長射程ブキはサブウェポンを放り投げながら近づいてペシペシと叩くのも良い。
だがタメ斬りを混ぜようとキルタイムは遅い方なので、逃げられた場合深追いは厳禁である。ジムワイパーと違い低火力な分、集団戦は極めて苦手なのだ。

そして第二に、ジムワイパーにはない優れた機動力
ドライブワイパーの射撃中ヒト速は全ブキ中でぶっちぎりの最速であり、これを越えられるのはヒト速を積んだN-ZAPやスプラスピナーくらいしか存在しない。
しかも軽量級なのでイカ速も速く、敵の懐へ一気に突っ込むのはもちろん、逃げようとした相手を追いかけて仕留めたり、逆に危険な状況から素早く離脱するのもお手の物。
一度波に乗ってしまえば、ジムなど目じゃないくらいのスピードで次々と敵を辻斬りしていける。
足回りの良さは味方の支援にも一役買い、敵と戦っている味方のもとへ素早く駆け付けられる。一人で突撃するだけでなく、味方と連携した戦いが得意なのもドライブ特有の強みだ。

そして、ワイパー種の例に漏れずこのブキも圧倒的な対物性能を誇る。ペシペシと効果音が軽いインク刃だが、物体破壊能力はめちゃくちゃ高い。
例を挙げれば、なんとホップソナーを4回インク刃で叩くだけで破壊可能。メイン単独でこの性能はスプラ3の中でもトップクラスの対物性能であり、ドライブワイパーの強みと言ってよい。ちなみにタテ振りなら2発で沈む

また、ナイスダマを目の前で発動された場合も、7回インク刃で相手を叩けばあっという間に中破する。*1
アーマー発動前の初動を叩き損ねた場合でも味方と合わせればほぼ確実に潰すことが可能。
設置型サブやスペシャルを見つけたら、余裕があれば刃をぶつけておくと良い。特にホップソナーは最速で壊せばわずか1ウェーブしか出させないため、ぜひ味方のためにもぶっ叩いておこう。


直当ての運用

ワイパーの大きな特徴であるタテ振り直当てについて。
ブキチによる説明では「タメ斬りで相手を一撃KOだ!」という論を推しているが*2、イカんせん射程が超短いため、ぶっちゃけ積極的に狙いに行くものではない。そもそもそういった運用方法ならローラーやフデの方が向いている。
なので直当ては、基本的には迂闊に懐に近付いてきた相手へのカウンターに使う程度で良い。

……しかし、この小回りの良さで一確なのはチャンスがあればぜひ狙いたいもの。分かりやすい狙い所では、タイミングを合わせてスーパージャンプを狩れば 受け身術やマニューバーのスライドだろうと関係なく倒すことが出来る。
キューインキを発動した相手もチャンス。素早いチャージからの踏み込みで一刀両断に斬り伏せるべし。

そして慣れてきたら、乱戦中に他を狙っている相手に仕掛けるのもアリ。オススメは動作がのろいブラスターやスピナー。ヨコ振りで悠長に削ってられない位置の相手でも仕留められるので、使いこなせればドライブで対処できる相手を増やせる。何より気持ちイイ!
とはいえ、上記の半ば確定の狙い所と違い、こちらは素早い判断とかなりシビアなテクニックが求められる。そもそも一試合に何度も通るものでもないため、やぶれかぶれで何度も狙いに行く……という思考に陥らないよう注意。
直当てはあくまで「チャンスが来たら狙う」ぐらいでOK。


弱点

当然ながら、このブキも無敵ではない。
スピードの代償にとにかく火力が低いため、せいぜい単騎撃破できるのはタイマンくらい。
また一確のタテ振り直当てはあるものの、攻撃範囲は前方+かなり判定が狭く、ローラーや短射程シューターに背後を取られたら振り向く間もなくやられてしまうだろう。
基本的に「直当てが届かない距離での近距離戦」は勝ち目がないと言っていい。敵の位置は常に把握し、ヨコ振りを活かせる距離を保っておきたい。


セット一覧


軽く素早いメイン・ひと癖あるサブ・火力重視なスペシャルと、パワースピードテクニックがそろったバランスの良い構成。万能だが器用貧乏なドライブワイパーによく合っているだろう。

ドライブワイパー

サブ:トーピード
スペシャル:ウルトラハンコ
解放ランク:5

サブスペにトーピードとウルトラハンコを携え、前衛ブキにも後衛ブキにも手出しできる万能型の構成。
直撃60ダメージのトーピードはタメ斬りと非常に相性が良く、相手の背後に投げてメインを叩き込めば一瞬で敵を葬れるし、交戦中の味方へ即座にサッと投げてアシストできる。
足元に転がす擬似クイボからの追撃も強力で、いわゆる「トピコン」をかなり狙いやすいブキ。
とはいえ、トピコンはインクの消費が非常に重い。使うなら確実に決めたいところ。

ウルトラハンコはメインでは難しい連続キルや不意打ち、強行突破を狙える。グレートバリアやナイスダマ、カニタンク等の破壊にも有用だが、闇雲に発動しても返り討ちに遭うので使い所の見極めが大切。
ぶん投げればドライブワイパー唯一の対長距離ウェポンになる。

ドライブワイパーデコ

サブ:ジャンプビーコン
スペシャル:マルチミサイル
解放ランク:10

「2023夏 Sizzle Season」で追加。
本体にステッカーが貼られ、パーツの色が黒から白に変わった。通称は「ドラデコ」等。
ジャンプビーコンで拠点を固め、スペシャルで活路を拓く支援系のブキセット。
マルチミサイルのおかげで無印が苦手なポジション潰しが可能になり、敵の攻めや守りを崩しやすくなった。
メインで牽制しつつ復帰した味方をビーコンで呼び寄せることもでき、前線を維持する能力が高い。ミサイルを後方から発射した後、ビーコンで前線に出て逃げ惑う相手を仕留める優雅な戦法も可能。

しかしビーコンは攻撃性能0、マルミサもとっさに使える代物ではない上に自衛能力が無く、試合中に頼れるのはほとんどメインのみ
単体の戦闘力が低く、スペシャルも抱え落ちするには痛いので、不利な場面では退かざるを得なくなってしまう。
一人で無理に突っ込むより、味方を支えて共に戦う方がポテンシャルを発揮できる。

相性の良いギアパワー

  • インク回復力アップ、インク効率アップ(メイン)、インク効率アップ(サブ)
いずれもインク消費に纏わるギアパワー。積んでおけば純粋に継戦能力がアップする。
メイン効率やインク回復を積むと、クリアリングや牽制のための塗りをしやすくなる。
無印ならサブ効率でトーピードを絡めた戦術がしやすくなるが、だからといってサブに依存してもブキの強みを活かせない。あくまでメインを連携させて戦うことを意識しよう。
デコの場合、ビーコンはそれほど頻繁に使うものではないため、サブ効率を付ける意味は薄いだろう。

  • 復活時間短縮、カムバック(アタマ限定)
前者は読んで字の如く、後者は復活後しばらくの間だけ様々なバフを得られる。いずれも前線ブキ御用達のギアパワー。もう全部こいつだけでいいんじゃないかな
綺麗な塗りを押し付けた制圧能力がこのブキの強みの一つなので、やられても素早く復帰して味方と合流しよう。
どちらかというと引き気味に動くことが多いデコより博打を打てる無印の方が相性が良い。

  • 相手インク影響軽減
いわゆる安全靴。塗られた相手インクを踏んだ際のスリップダメージや、移動速度低下を軽減する。
ドライブはヨコ振り時の移動速度が極めて早いため、撃ち合いに強くなる。
なお、ドライブの射撃時にはヒト移動速度アップギアの効果は一切乗らない。この2つはほとんどのブキで相性が良く、サブギアパワーに乗っていることが多いため流用には注意。

  • サブ性能アップ
サブウェポンの性能が向上するギアパワー。
トーピードなら飛距離が伸び、実質的に索敵範囲も広がる。少量でも積んでおけばコンボやチャージャーへの対処に役立つだろう。
ジャンプビーコンの場合、ビーコンに飛んだ際のスーパージャンプ時間が短縮する。この効果は自分だけでなく味方全体に及ぶため、味方の復帰や前線維持に大きな効果を発揮する。
ドラデコを持つなら多めに積んで損は無い……というかメインギアパワー1つ分は付けたいところ。

  • スペシャル性能アップ
スペシャルウェポンの性能が向上するギアパワー。
ウルトラハンコなら発動時間が伸びる。v4.0.0でハンコの発動時間は短縮されたので、敵を仕留めるチャンスを増やすために少量でも付けておきたい。
マルチミサイルは照準のサイズが大きくなる。敵の近くで発動する際に重宝するが、ドラデコは後方でミサイルを撃ってすぐ前線に戻ることも出来るため、必須というほどではない。

  • スペシャル増加量アップ、スペシャル減少量ダウン
前者は塗りによるスペシャルゲージの増加量が上がるもの、後者はデス時のスペシャルゲージの減少量が下がるもの。いずれも無印よりもデコと相性が良い。
スペ増を付ければミサイルの回転率が上がり、敵チームの隙を作りやすくなるとともに、メイン頼みになりがちなドラデコの弱みを緩和できる。
とはいえドライブは一度に塗れる面積そのものはそれほどでもないので、ガン積みしてもLACT-450やヴァリアブルローラーほどの回転率は期待しない方がいい。
スペ減を積めば、死んでしまってもすぐにミサイルを溜められる。積極的に前へ出たいドラデコ使いにはオススメ。

  • イカニンジャ(フク限定)
イカ移動時に立つ飛沫を非常に少なくするギアパワー。こちらも前線ブキには嬉しい。
移動先が読まれにくくなるため、正面戦闘や奇襲で役立つ。
だがそもそもブキの性質上、ローラーのような潜伏キルを狙うために付けるのはオススメしない。
また、付けてしまうと機動力というこのブキの強みがスポイルされてしまうので、付けるならイカダッシュ速度アップとの併用も検討したいところ。

  • サーマルインク(フク限定)
弾を当てた相手を一定時間簡易マーキングするギアパワー。ドライブワイパーのインク刃は当てやすいため、運悪く逃げられてもどこにいるか何となく分かっていれば立ち回りやすくなるぞ。


サーモンランでは

火力と射程はジムワイパーの下位互換となっているものの、それでも塗り、燃費、火力、射程のどれもが優秀な万能型の性能。
強みはジムワイパーと比較して移動速度が速い点で、盤面が混雑してきても塗りと機動力の高さから生存しやすい。

威力はバイト用に底上げされており、特にタテ振りはインク刃でも150、直当てでなんと325ダメージという軽量級ブキとしては超破格の瞬間火力を誇る。
このためドスコイやテッパンを2発で屠れる他、テッキュウなどにも直当てで大ダメージを稼げる。射程をイカしてやや遠目のバクダンも倒しやすく、シャケやコジャケの群れ、ダイバーの塗りにはヨコ斬りを使うことでサクサク処理できる。
また、ワイパー種の中で唯一下からでも楽にハシラを倒すことができ、サーモンランでは苦手な敵は存在しないと言っていい。持ち前の器用さを存分に発揮し、処理と納品を手早く済ませていきたい。

ただしバトル同様、直当てを狙って近づくほど反撃されるリスクを負うので、敵が団子状態になっているところに特攻して死なないように気をつけること。
また、燃費が良いとはいえそれでもシューターには劣るので、インク残量にはくれぐれも注意すべし。


余談

このブキは発売前から新ブキ・ワイパーの代表格として報道されていたのだが、なぜかヒーローモードに一切登場しなかった。同じく新ブキのLACT-450も同様である。



追記・修正はヨコ振りでカニ歩きしながらお願いします。

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最終更新:2024年12月30日 18:31

*1 本体のイカタコはまだ生きている。

*2 ブキチにおけるブキ紹介文より