LACT-450(Splatoon)

登録日:2022/12/22 Thu 10:33:44
更新日:2025/06/23 Mon 12:58:33
所要時間:約 10 分で読めます




LACT-450とは、Splatoonシリーズに登場するブキの1つである。
愛称はそのまま「ラクト」。

なお、450の数字部分はダメージの「45.0」が由来。
読み方はフォーフィフティ……ではなくそのまんま『よんひゃくごじゅう』である。



概要

Splatoon3より登場したブキカテゴリ:ストリンガーに属するブキで、基本型たるトライストリンガーと比べて小型軽量化したストリンガー。*1
かのゲーム内ブランド「タタキケンサキ」に通ずる白黒のシンプルな色合いが特徴。

デザインは弓というよりボウガン、もっと言えば完全に小型のコンパウンドボウのそれ。
とはいえゲーム内ではプラスチックのオモチャにしか見えず、物々しさを感じさせない配慮とこだわりが見て取れる。
名前のモチーフは乳酸菌飲料に含まれるラクトフェリン。よく見てみると、インク発射口がモロにあの容器の形だったり。


性能

小型ゆえか、インクの冷却機能はオミット。射程もトラストに比べがっつりダウン。
その代わり手にした高速チャージ、移動速度、塗りの強さで前線を走り回る、近距離型のストリンガーである。

着弾地点での爆発はなくなったものの全弾直撃の1確火力は確保されており、フルチャージすれば中射程のシューターほどに射程も長くなる。チャージした際の弾一発の威力は上述通り「45」とトラストより上。
何よりチャージ時間が14式竹筒銃に匹敵する短さで、前線で1確キルをばら撒くことが可能。二周チャージ(135)と一周チャージ(45~90)を駆使すれば、キルブキと射撃戦で十分渡り合える。
ストリンガーらしい曲射も使いこなせればイカしているぞ。
さらにストリンガーで唯一チャージキープが可能。

軽量級ゆえの移動速度も長所。
イカダッシュ速度は元よりヒト移動速度(ヒト速)も妙に早く、ふらふらと敵の照準をかわしながら戦える。
近距離の撃ち合いではこのヒト速を活かし、一周チャージを二回当てる2確狙いの選択肢も強い。

さらにさらにこのブキ、塗りも強い。ノンチャージの速射性能が非常に高く移動速度も速いので、歩きながらボタンを連打すればプロモデラー並に塗りを広げることが可能。
当然スペシャルゲージも溜まりやすく、スペシャルの回転率はかなり高い。素のインク効率も高めでサブウェポンも多く使っていける。

一方、弱点としては射程の短さと弾速の遅さ。
トライストリンガーもチャージャー程の弾速は無かったものの、あちらは冷却弾の爆発を活かしたフォローや戦術が出来たのに対し、ラクトは当てられなければそれまで。短射程+チャージ必須なうえ、発射から着弾にタイムラグが発生するせいで三発同時発射のラクトはダメージがかなりブレる。
対面では弾速の遅さを考慮した上で弾を当てる「偏差撃ち」のスキルが必要になってくる。これを相手が動くのは勿論、自分も高いヒト速でふらふらしながらこなさなければならないのがラクトのハードルと言えるだろう。

……とはいえ、ここまで読めばわかるように、このブキのポテンシャルはめちゃくちゃに高い。
ざっくり表現しても「キルが取れる塗りブキ」であり、同種の塗りブキと比較してもここが異質。ナワバリでの安定した活躍は元より、ガチマッチでも本体の対面性能・高回転のスペシャル(とサブ)で前線も塗りもルール関与もこなせると果たせる役割が多い。
もちろん理論上のカタログスペックな部分もあるが、上記の弾速の遅さ=エイム難度のハードルさえ超えられればオールマイティーに立ち回れるブキである。

……だったのだが?


『マルミサマン』とラクト談合

Splatoon3のラクトを語るにおいて外せない負の話題。前者は本ブキLACT-450の評判を、後者はゲームそのものの評判を悪化させた闇の歴史である。
どちらの問題もラクトの優秀な塗り性能が引き起こした悲劇である……。




ブキセット一覧

・LACT-450(無印)

サブウェポン:カーリングボム
スペシャルウェポン:マルチミサイル
解放ランク:10

記念すべき無印のラクト。
構成はサポート寄りだが、カーリングボムのおかげで機動力もあり、メインでの戦闘も十分にこなせる。素早い連射で相手をいなし、マルチミサイルで突破口を開こう。
難しいメインに慣れない間はスペシャルを中心とした立ち回りも悪くない。といっても、前述の通り無闇に撃って強いものではないため、ちゃんと考えて回すべし。
メインの扱いに慣れてきたら、対面力を上げるギアに切り替えるのもアリ。

・LACT-450デコ

サブウェポン:スプラッシュシールド
スペシャルウェポン:サメライド
解放ランク:12

本体にデコレーションを施した亜種モデル。無印とは打って変わって単独での戦闘を意識した、対面前提の構成。通称「ラクデコ」。
無印が本体性能とマルチミサイルによるオールマイティな立ち回りが目玉であったのに対し、こちらは塗り合いや戦闘で安全確保ができるスプラッシュシールドを装備。敵陣に突撃し真っ向から対面する武闘派ストリンガーに仕上がっている。
サメライドの突撃性能も……素直に褒めたいところだが、スライド防御などの後隙をカバーする手段や、モップリンのようなメイン追撃・プロモデラーMGのボム追撃といったコンボを持たない点はミスマッチ。他スペシャルへのカウンターピックや本体の塗り性能と合わせたガチエリア確保などで機能させていこう。
使い手の力量が如実に表れるセット。

・LACT-450MILK

サブウェポン:トーピード
スペシャルウェポン:ナイスダマ
解放ランク:16

ギアブランド「バラズシ」とコラボしたバンカラコレクション版。ミルク色の限定カラーモデル。ヤクルトから牛乳になった模様
発表当時から「これヤバくね?」と騒がれた話題のラクト。
サブのトーピードは索敵や対面補助として優秀。直撃は勿論追加の爆風がカスれば2発のチャージ弾でも倒すことができるなど数値の相性も良く、高い戦闘力をもつメインにマッチしている。近距離は足元投げの疑似クイボ択もオススメ。
そして、凄まじい回転率から繰り出すスペシャルはナイスダマ。無印やデコでは物足りなかった、狙った場所を確実に制圧できる手段を獲得。

使いこなせば対面、塗り、近距離から遠距離までの盤面制圧とまさにオールラウンドな立ち回りが可能というLACT-450の完成形と呼ぶに申し分ない性能。
ただし、後方からトーピードやナイスダマを投げるだけな動きはNG。ついつい頼りがちだがメインで戦えてこそのラクト使い。
本当に全部強いのでウデマエがないとその性能を持て余してしまうのが唯一の短所。メインサブスペ全部使いこなし、あらゆるルールでそのポテンシャルを発揮してやろう。


おすすめギアパワー

マルチに働けるブキなのでどのギアパワーとも基本相性がいい。自分のプレイスタイルやルールに合わせ、千変万化の構成を考えられるだろう。

  • イカダッシュ/ヒト移動速度アップ
射程自体は長くなく、持ち前の機動力で近づいて叩き込む必要があるので、その移動性能の底上げとしても積んでおきたい。逆に近づかれた際に逃げやすくもなる。
ヒト速は対面強化。速くなればなるほどこちらのエイムも難しくなるので撃ち合い重視の上級者向け。

  • スペシャル増加量アップ
持ち前の塗り性能からくるスペシャル回転率をさらに加速させる。元々尋常でない回転率を誇るが、狙いがあっての特化プレイに多少積む分には悪くない。
マルミサマンは57ガン積みが様式美だった

  • スペシャル性能アップ
マルチミサイルの場合は照準レティクルが拡大され、より離れた相手でも圏内に収めやすくなる。マルミサはロックオン数に応じて弾数が変動する為、少しでも弾は多い方が良い。
サメライドは爆発サイズアップ。ラクトの塗りと合わせてのガチエリア確保は実に強力なのでエリア一枠のステージではぜひ積みたい。
ナイスダマは投擲までの時間短縮。高い回転率に加え前線で発動することも多いので恩恵は高め。


サーモンランにおいて

強い塗りと高いDPSを併せ持ち、総じて強めのブキ

初期では射程が短い割に火力不足だったが、v4.0.0のアップデートで一周チャージで最大ダメージの210を叩き込めるようになった。
この一周チャージは一瞬で溜められる上に十分な集弾率があり、使いこなせばあらゆるシャケを効率良く処理することができる。テッキュウやドスコイのようなHPが高い敵とは相性が良い。中距離ならバクダンも一周チャージ2回で倒せる。
反面、フルチャージの使いどころはわりと少なめ。遠くのバクダンやテッキュウなど射程が必要な時に。
ノーチャージの塗りも相変わらず強力。自分や味方の足場確保、ダイバーのリング塗りもお手の物。コジャケや中シャケに対しては一周チャージのさらに半分、0.5周チャージを使うとサクサク倒せる。

チャージの忙しさから使いにくいと見られることも多いが、チャージ量を上手く使い分ければシューターワイパーのようにバトル同様オールラウンドな立ち回りが可能
慣れていないと二周チャージ主体で戦ってしまいがちだが、一周チャージ多めに切り替えるだけで十分働けるようになる。苦手意識のあるアルバイターは試してみると良いだろう。




追記・修正はラクトで凸れるようになってからお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年06月23日 12:58

*1 製造元もトライストリンガーとは違う。