ワイパー(Splatoon)

登録日：2023/05/25 Thu 01:04:04
更新日：2025/03/18 Tue 20:00:28
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ワイパーとは、Splatoonシリーズに登場するブキ種。
本項目では以下同ゲームにおける「ワイパー」について解説する。

概要

『3』で初登場した細長い剣のような形のブキ種。英名も"Splatana"(スプラタナ)であり、明確に剣がモチーフのひとつとなっている。
本体を振る遠心力によって刀身からインクの刃を飛ばす機能をもつ。サブカル作品によく出てくる斬撃が飛ぶ剣を想像してくれればわかりやすい。

現在実装されているのは「ドライブワイパー」「ジムワイパー」そして2024年6月のアップデートで追加された「デンタルワイパー」の3種。
いずれもオート連射不可で、いずれも連射性の高い『ヨコ斬り』とチャージして威力と射程を高める『タメ斬り』の二つの攻撃方法をもつ。
後述するがその見た目に反し、概ね中距離での射撃戦を好むブキ種だ。

性能

同期のストリンガーと同じく出来ることが多いブキだが、シューターと同じく前～中衛として撃ち合う動きが定番。
ワイパー独自の特徴は主に「中距離での牽制力」「2種類の攻撃アクションによる戦法の多彩さ」「対物攻撃力の高さ」の3点にある。
まずはヨコ斬りとタメ斬りの性質を見ていこう。

ヨコ斬り

ZRを一度押すと、地面に対して水平に飛んでいくインク刃を発射する。
タテ斬りに比べて横幅が大きいため、レティクル（照準）の中心からズレても当たりやすい。
振り速度も速く隙が小さいため使いやすく、主に牽制や塗り、後述のタメ斬りで削った相手のとどめとして用いられる縁の下の力持ち。

タメ斬り

ZRを長押しするとインクをチャージし、ボタンを離すと長距離飛ぶ刃を放つ。
威力は全ワイパー共通でヨコ斬りの二倍であり、チャージ速度もかなり速い。
主に平面での撃ち合いに使うワイパー種のメインウェポン。インク刃は中心部分がヒットしなかった場合や、インク刃自体で敵を倒した場合は貫通するといった特性もあるが、単純に性能が高く取り回しやすい。
さらに、至近距離で刀身本体を当てると「直当て」が発動。タメ斬りの直当てはどれも一確の威力であり、当てるとチャージャーと同様手応えのあるSEが響く剣らしい必殺技。~~ちなみにヨコ斬りにも直当ては存在するが火力が低すぎてロマンも実用性も微妙である~~
さらに左スティックを前に傾けながらボタンを離すことで、前方に踏み込みながら刃を放つ「踏み込み斬り」が発動。居合斬りのイメージで足りない距離を詰めたり、危険な場面を脱出するなど地味に役立つ。

……と、Splatoonらしいシンプル操作ながら非常に奥深い。

剣のモチーフゆえか対物攻撃力が非常に高いのも長所。それも大抵のスペシャルをものの数発で粉砕できるほどの屈指の補正で、至近距離で発動したカニタンクやホップソナー、ナイスダマなどはかかし同然。
シェルターの傘に対しても1.1倍の補正が掛かっており、シェルターにとっては（特にジムワイパーが）天敵そのもの。*1
射程距離と物体破壊性能を併せ持つブキは全カテゴリでもワイパー種を置いて他に無い。
その他、ワイパーのインク刃は地面に落下せず前方へまっすぐ飛んでいく。距離による塗りや威力の減衰は一切なく、当てた場所でダメージ量が変動しないという扱いやすさも持つ。
足元塗りが必ず発生し直線状の塗り返しも強いなど、ワイパー種全体で塗り性能も悪くない。

総じてビジュアルと性能を両立した『3』の新環境を切り開くに相応しいブキ種だが、その一方、わりと初心者には扱いが難しい一面も存在する。

弱点

ワイパーは自分のペースで戦える時はとことん強いが、相手のペースにハマると抜け出しづらい。その理由は「キルタイムの遅さと平地特化の性能」にある。

即出しできるワイパーのヨコ斬りは30～40前後の威力だが、シューターやマニューバーといった前衛ブキに比べて連射速度は遥かに劣る。
ワイパーと他カテゴリのブキがお互いの射程圏内で戦った場合は、発射レートの差でまず間違いなくワイパー側が撃ち負けてしまうのだ。
この問題を解決するには（簡単に言えば）タメ斬りで先手を取ってからヨコ斬りで仕留める必要がある。このコンボと立ち回りを安定させられればワイパーは非常に強いのだが、そもそもタメ斬りは隙が大きい上に当てづらく、いつも安定してヒットさせるのはランク上位の使い手にとっても難しい。
前線でチャージ時間をごまかしつつ単発のタメ斬りを当てるのは初心者にとっては至難の業だ。

ならば一確も持ってるし剣らしく近距離で！　……と(特に最初のうちは)考えてしまいがちだが、これも難しい。
一度やったことのあるプレイヤーなら分かるだろうがワイパーのタメ斬り直当てはめちゃくちゃ難しく、ワイパーは実は直当てを積極的に狙っていく設計はされていない。
剣モチーフだからややこしいがワイパーは近距離ではあまり強くないのだ。
もし「そういう立ち回りがしたかったのに……」と落胆してしまったプレイヤーにはローラーがオススメ。潜伏からの一確でじゃんじゃん敵を仕留められるぞ。~~ワイパーの見た目でそれをやりたかったんだって？　まあこれSplatoonなんで……~~　

他には曲射が不可能なのも厄介。ワイパーの弾は直線状に飛ぶため、弾の落下を利用して地形裏や高台に干渉することは絶対にできない。地味ながらわりと面倒くさく、物陰に隠れられると干渉不可。これのせいでブラスターやスロッシャーとは相性が悪い。
他にもスライドで狙いをずらせるマニューバーなども天敵。

総じて「平地での撃ち合いを押し付ける立ち回り」とそれを制する「エイム力」がワイパーには求められる。どちらも初心者にはハードルが高く、イカした見た目相応の修練が求められる。
最初は「ワイパーは中距離で立ち回るブキ」という意識を持つべし。近距離は逃げてよい。そこから立ち回りとエイムを磨いていこう。

種類

ドライブワイパー

片刃剣のような形状のスピード特化型ワイパー。モチーフは自動車のワイパー。メーカーはガロン系やカーボンローラーでお馴染みの「ペトロ」。
ヨコ斬りは連射速度と塗り効率が優れており、タメ斬りはプライムシューターに匹敵する射程と60ダメージの威力をもつ。入門モデルという触れ込みもあって(比較的)初心者でも扱いやすく、何よりそのヒト速はジムワイパーには無い長所。

自分で塗りを整えて盤面を作り、軽量級らしい素早さと手数に物を言わせた戦いを得意とする。サポートも単独戦闘もしたい遊撃手にオススメ。
ただし振りが速いとは言ってもホクサイにさえ普通に負ける程度であり、前述のようなキルタイムの遅さや敵の射程圏内に入った際に脆さが露呈しやすい。
ワイパーの中でもヨコ斬りが重要な一振り。
詳細は個別項目を参照。

ジムワイパー

両刃剣のような形状のパワー特化型ワイパー。モチーフは事務用品の回転ゴム印。メーカーはフデを開発した画材メーカー「キャンバス」。
ヨコ斬り・タメ斬りともにドライブワイパー以上に射程が長く、塗り跡も太い。火力も向上したことでタメ斬り1発＋ヨコ斬り1発で相手を葬る二確コンボが何より強力。上級者が持てば圧倒的なキル数を叩きだせる。

だがその代償として発射レートと燃費が悪化。機動力と塗り能力もドライブに劣ると、全体的に隙が大きめ。戦闘時はタメ斬りを主体に動かなければならず、隙を隠しつつ正確にメインを当てる力が求められる。
数多の剣豪にその性能を高く評価された逸品。
詳細は個別項目を参照。

デンタルワイパーミント

刀のように鞘がついた重量型のワイパー。モチーフは歯ブラシで刃の上に歯磨き粉らしきものが盛られている。メーカーはマーカー系やスクリュースロッシャーで知られる「ツカサ電気」。
普段は納刀された状態でヨコ斬りでは納刀したまま降り、タメ斬り時のみ抜刀する。
チャージ時間が長い分タメ斬りの威力と何より踏み込み距離が全ワイパー最長。さらに他のワイパーと違い、タメ斬りが縦ではなく横に斬る完全な居合斬り形式であり、放つインク刃も横方向に判定が広い。

長い踏み込み範囲とタメ斬りの広さが強みであり、潜伏して死角から一閃できるほかジムワイパーと同じくタメ斬り＋ヨコ斬りの二確コンボも健在。インク刃が横に長いので非常に当てやすいのも長所。
一方で重量級になった分ジムワイパー以上の機動力の低さ・インク消費量の多さが弱点。そのせいでとっさに足場を作ることが苦手。タメ斬りも全体モーションが長いため隙が大きく、踏み込んで一度外すと大ピンチ。相手を両断できる間合いでは必中が求められる。
『3』最後の新星に相応しいポテンシャルを秘めている。

口外厳禁

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最終更新：2025年03月18日 20:00

*1 余談だが、シェルターの傘には対物攻撃力アップのギアパワーは効果が無い。

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