黒夜海鳥(とある魔術の禁書目録)

登録日:2011/03/22 Tue 00:14:17
更新日:2025/06/25 Wed 22:43:11
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黒夜(くろよる)海鳥(うみどり)

CV:春野杏

とある魔術の禁書目録の登場人物。


『新入生』と呼ばれる謎の学園都市暗部組織(?)の一員。


見た目は12歳の少女だが、肩甲骨辺りまで伸びた黒髪をアクセントでモミアゲの部分だけ金色に色を抜き、
黒いパンク系の服に白いコートを袖を通さずフードの部分だけ被るという風変わりな格好をしている。また何故か「イルカのビニール人形」を常備している。

初登場は新訳一巻。
部下のシルバークロースと共にフレメアという少女の命を狙う。


その目的はフレメアを接点として共に危険分子である一方通行浜面仕上の間にパイプを築かせ、
共通の勢力と化した二人を学園都市上部に危険視させてその抹殺命令を受理、自分達の手で二人を殺す事。
そして彼ら危険分子を排除した後に『奴ら』(魔術サイド)に対抗する為の準備を進めようというものである。

暗部の人間だが他の暗部組織に与する人間のように学園都市に人質を取られていたり取引をしていたりする訳ではなく、
むしろ暗部を「楽しい場所」「世界の頂点」「私の求める全てがある」等と称し、好んで所属するという狂った価値観を持ち、
その性格はかなり攻撃的(これは下記の計画の影響かと思われる)。

『暗闇の五月計画』(一方通行の演算パターンや精神性の一部を能力者の脳に無理矢理植え付け、能力の更なる向上を図るという非人道的な計画)の被験者で、
これにより一方通行の『攻撃性』を司る部分を植え付けられ『窒素爆槍(ボンバーランス)』というレベル4相当の能力を発現している。

これは掌から半透明の窒素で出来た約3mもの槍を発生させて振り回したり射出したりする能力で、その威力は戦車すら一撃でぶち抜く程。
また窒素を一時的に集める事で大気を間接的に操作したり、射出の反動で飛翔したり等の応用も効く。
ちなみに一方通行の演算能力を使用しているためか、能力使用中は口調が一方通行の物と同じになる。

この計画において「一方通行の攻撃性」という一点に関してだけは最も近付けた存在であり、
同じく計画の被験者であり、一方通行の『防護性』を植え付けられた絹旗最愛の『窒素装甲(オフェンスアーマー)』とは、
同じ窒素を操る能力ながらも全く対照的な能力である。

しかしその手に余るほど高すぎる凶暴性から『劣等生』と称され、『優等生』とされたのは精神が安定している絹旗最愛のほうであり、
最終的にはその凶暴性から計画の研究者を皆殺しにしてプロジェクトそのものを破綻させている。


またこの能力自体は強力なものの飽くまで『レベル4』の域を出ない能力であり、これ単一では一方通行を始めとしたレベル5の連中には適わない。

しかし彼女はそれを補うため『木原印』により確立された一段階進んだ『サイボーグ』技術に着目。
これはこれまでのサイボーグの用途であった『身体の失われた機能を補う』という物から発展して『自らの欲しい部位を随時取り付ける』という物。

これにより彼女は自らの身体に奇妙な『腕』のような『サイボーグ』を接続、それを『マスター』とした数千もの赤子の腕のような『スレイブ』を操り、
それら一つ一つを自らの能力の発射させる砲台として機能させ、
更にその能力同士のベクトル操作による相乗効果で数百mの巨大な槍を作り出す事まで可能にしている。

つまり簡単に言えば、自分の能力が腕の掌からしから出せないのならば『その腕を増やせばいい』という単純な考えで、
そのコンセプトは「数千もの数のレベル4の出力」と「レベル5一人の出力」はどちらが強いか? いわゆる「数の暴力」である。

更に彼女はこのサイボーグに、あの木原数多が一方通行の「反射」を破った際のデータを入力し「反射」の壁も克服している。
つまり木原神拳の正式な継承者である。

ちなみにこのサイボーグのマスターは普段常備しているイルカのビニール人形の中に収納されている。


劇中ではシルバークロースと共に暗躍し、この能力により絹旗最愛を撃破。
最終的に一方通行の前に立ち塞がるも、突如現れた浜面仕上の操るパワードスーツ『ファイブオーバー』の姿に驚き手札を誤ってサイボーグを破壊され、
その破片の雨を受けて気絶。
その後死力を振り絞って不意打ちするも突如登場した上条さんにそげぶされてイっt…敗北した。






新約二巻では上条さん宅のバスルームにそのパンク系の服を利用して拘束されている。

実は自身の腕もサイボーグに改造しており、自らの意志で「腕を取り外す」事が可能な事が判明。
それを利用して拘束から逃れ能力を使って反撃しようとしたがまたも上条さんにそげぶされて失敗。
再度拘束し直し続行中。

フードの下は実は『ネコミミ(脱着可能)』らしい。


以下新約3巻ネタバレ








新約3巻でも上条一行に捕まえられたままハワイまで同行。

機械体に相性の悪い発電能力者の番外個体に終始ビリビリパチパチ操られオモチャにされ続ける。
因みにあだ名はクロにゃん。おい仲良いな。

いじりに弄られ、仕舞いには猫耳パーツを無理やり装着されそうになるに至ってついに、ガチ泣きしてしまう。
やはり中身はまだ年相応に子どもだった。仕方ないね。

「びええええええええん!!何だよー、何で私ばっかりこんな目に遭わなくっちゃならないんだよおおおおおおおおおおおお!!」



また。
3巻におけるラスボスとの戦いで、上条当麻との絶妙なコンビネーションも見せた。






以下新約7巻ネタバレ








以降7巻まで出番はチョイ役レベルで両腕の接続端子にガムを貼り付けられたりしてすっかりギャグキャラとなっていたが、
7巻でそもそも登場のきっかけとなったフレメア・セイヴェルンに関わる物語であった為、久しぶりに出番が大幅に増えた。
しかし、両腕サイボーグの黒夜をはるかに上回る「99%サイボーグ」の恋査にボコボコにされ、新入生の本当の目的を知らされ心まで折られ、
おまけに自分の判断ミスで助けに現れた浜面にすら重傷を負わせてしまい、悔し涙まで流す。
黒夜ェ…
しかしその後現れた上条が戦ってる際、3巻以来の絶妙なコンビネーションで結果的に(一時的とはいえ)恋査を行動不能に陥らす事に成功する。
その後、病院では浜面にすこしデレた。


追記・修正は目付きを悪くしてお願いします。

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最終更新:2025年06月25日 22:43