A.KAKO(加古東海)

登録日:2023/04/22 Sat 08:32:30
更新日:2025/06/10 Tue 16:23:33
所要時間:約7分で読めます





早く助けろー!

概要

加古東海(かこあずみ)とは、「やばたにえん」シリーズに登場するメインキャラの一人。ゲーム内表記はA.KAKO。
容姿は腰まで届く黒髪ロングヘアとセーラー服という、一見普通の少女。
しかしその実態は公式から『邪悪の権化』と呼ばれるほど倫理観の欠けた危険人物。
特に『食』に対する欲望や執念は尋常ではなく、自らの飢えを満たすためなら窃盗は序の口。魚、昆虫、野生動物では飽き足らず、他人の家畜やペット、挙句の果てに人間すら平気で殺して食う
食べられないもの以外はきれいに平らげるため、食われた犠牲者は服しか残らない。
一応本人としてもこの飢餓感は悩みの種らしいが、一度腹が減ると理性を失ってしまうため解決策は何もない。
また結構な怪力の持ち主である。
……が、復讐鬼OMIYOの前ではKAKOですら裸足で逃げ出すという……どんだけやばたにえん。
しかし、最低の人物かというとそういうこともなく、彼女なりに義理や友情を重んじているような一面もある。

以下、各シリーズにおける彼女の行動。
ゲーム内では観られない、公式Twitterやpixivで上げられているイラストなどから読み取れる設定も記載する。
公式からは断片的な情報しかないため、やや推測も混じっていることを留意してほしい。
(ネタバレ注意)

来歴

初代やばたにえんから約50年前

Y谷村という田舎に生まれる。当時は普通の女学生だったが、度々襲われる飢餓感によって窃盗を繰り返しその度に補導を受けて周りからは白い目で見られていた。
しかし彼女の素行は改善しないばかりか更に悪化。先述の通り近所のペットや人間まで喰らうようになる。
最終的に168人の殺人、20頭の家畜損壊容疑で逮捕。その7年後に死刑判決が下され、絞首刑によってこの世を去る。
本来ならここで彼女の人生は幕を閉じたはずだが、そうは問屋が下ろさなかった。加古の死後エリンという女性が現れ、彼女の魂を『依代』と呼ばれる特別な人形の中に封じ込める。

滅・やばたにえん

加古の魂を依代に封じたエリンだったが、彼女の最期の姿を反映したためか首が折れた状態になってしまい、エリンは依代を作った家系であるブレア家に足を運び、リチャード・ブレアに依代の修繕を依頼する。
しかし、かつての栄華を誇ったブレア家は現代においては当主のサラ・ブレアたち三兄妹しか残されておらず没落寸前の有様であった。
特に末っ子のジャクリーン・ブレア(以下、ジャック)は一日の大半を専用の医療装置の中で過ごさねばならないほど身体が弱く、その上姉であるサラから凄惨な虐待を受けていた。
ブレア家の現状を憂いたエリンは直してもらった加古の依代と、以前に回収していたと思われる田中エルナの依代をジャックに託す。
依代はジャックの「友達が欲しい」という強い思いに反応し、田中と共に加古が現代に復活*1。ジャックの復讐に加担し、サラを殺害して自由の身となったジャックと共にブレア家を発つ。(『血族』エンド)

その後海岸で腹ごしらえをしながら三人で今後のことを話し合い、「行くあてならある」というジャックの提案でモンゴメリー邸に向かう。

初代やばたにえん

経緯は不明だが道中で製薬会社「アガツマファーマ」の代表、我妻典子とその関係者たち*2を仲間に引き入れて、リチャードと親交のあったグレースが暮らすモンゴメリー邸を襲撃。唯一の住人であるグレース・モンゴメリーは我妻の実験でゾンビ化させられ、少女たちは乗っ取った屋敷内で思い思いに過ごす。
だがここで一つの誤算が発生。グレースは依代を所持しており、身籠っていたグレースの生まれるはずだった我が子を思う強い無念に反応してオミヨが誕生
加古も囚われ絶体絶命の窮地に陥るが、何者か(プレイヤー)に助け出されて救助ヘリコプターで脱出。一命を取り留める。(『侵略者』エンド)

やばたにえん酸

前作でモンゴメリー邸から脱出できたはいいものの、田中が片足を失う重傷を負ってしまったため、治療のため一旦ジャックと別れて*3オミヨの10マイル*4狙撃から逃げつつ田中をアガツマファーマへと救急搬送。
しかし依代として最近蘇った加古たちは金を持っていなかったため、治療費を返すためにアガツマファーマで働くことに*5

田中の治療前後から寝る時間が異様に増えており、アガツマファーマでの脱出劇中も、脱出後も寝てばかり。
アガツマファーマから脱出後、田中におんぶされて海岸に運ばれる。田中は加古が起きた時のために食事を用意して目覚めるのを待つが、結局加古が目覚めることはなく、『依代』である人形の姿に戻ってしまい田中たちからの記憶からも消えてしまう。(『夢マ』エンド)
その後は海岸に放置されていたところをエリンに回収された。

関連人物

加古の母親

病床で寝たきりだった実の母親。父親は不明。
50年前、盗みを繰り返す娘に「どんな悪さしたって欲しいものは何でも貰ったらいい。あんたほど可愛い子は他にいない」(意訳)と咎めなかったばかりか積極的に悪行を勧めていた。
このことについては色々推察されるが、自身が寝たきりで娘に何もしてやれない無力感からきているのかもしれない。
最期は飢えた娘に喰い殺された。

ジャクリーン・ブレア

通称ジャック。ブレア家に代々受け継がれた赤髪の少女。
加古とはお互い口調も素行も悪いからか相性は悪くなく、彼女の復讐に二度加担した。
出会いが違えばきっといい友人になれただろうが、最後は別れを告げることなく記憶から消えてしまった。
余談だがジャックは「動物が好きな友達が欲しい」と願っていたが、加古も動物(を食べるの)が好きである。

田中エルナ

腐れ縁。依代から蘇った同士気が合うのかそれなりに仲がよく、彼女の治療費を稼ぐ際も「田中のためならエンヤコラ」と苦痛に思っている様子はなかった。
ジャック同様、加古が人形に戻ったことで彼女のことは忘れてしまうが、ジャックと二人で食べるには多すぎる量の食事を用意してしまうことから無意識に覚えているようである。
なお加古ほどではないが彼女も中々の怪力である。

エリン・モンゴメリー

亜麻色の髪の謎多い女性。50年前から姿が変わらないばかりか、会ったこともないはずの加古の処刑を悔やんでいた。
『酸』の後人形を回収していたので、彼女だけは加古の記憶が失われていないのかもしれない。



追記・修正は食欲に負けない人にお願いします。

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最終更新:2025年06月10日 16:23

*1 この前後にリチャードが転送装置の失敗で愛猫と融合、表向きは失踪扱いで屋敷の地下に幽閉されたと思われる。

*2 ソン姉妹は我妻家の養子、八神恭子は我妻のお得意様。

*3 具体的な理由はわからないが、この間に姉の元を逃げ出した国枝妹と色々な仕事をしていたようである。治療費を稼いでいたのだろうか?

*4 1マイル=約1600mなので16㎞。人間業ではない。

*5 大型コンピュータの設置、ブレア邸から転送装置を盗むなどの肉体労働が主だった模様。

*6 「辺境=田舎」というイメージから位が低く感じるが、実際は国境付近という他国から最も攻め込まれやすい土地を任されるという重要な役割で、信頼も位も高い

*7 大事な視力を失うのはいいのか?という疑問は、薬によって欲が消え正しい判断力が失われている可能性がある。

*8 若しくは「生への執着=欲」なので、これも抄とう水によって消えてしまっていたのだろうか。