佐々木球次郎

登録日:2023/05/09 Tue 00:39:26
更新日:2025/06/07 Sat 13:38:53
所要時間:約 6 分で読めます






でも、ボクは野球が好きなんだ!!




佐々木球次郎は、ながとしやすなりの漫画作品『ミラクルボール』の登場人物。事実上の準主人公で、物語の語り手役でもある。

【プロフィール】

血液型:A型
星座:うお座
好物:ハンバーグ
得意教科:なし
苦手教科:全て
守備位置: 右翼手→正捕手
趣味:フィギュア集め
好きなテレビ番組:野球中継・アニメ
好きな言葉:友情
将来の夢:プロ野球選手

【概要】

落ちこぼれが多い武蔵丸第三中学校に入学したばかりの中学1年生。同漫画の主人公・宮本不滅の相棒枠を担当する。
眼鏡を着用した容姿をしており、同年代と比較するとやや小柄な体型でもある。

人物像

人物としては学力も身体能力も幼少期の時点から既に人より大きく劣るという、率直に言えばダメダメ人間。
小学生の時点で簡単な問題が解けずに嘲笑され、中学生男子なのに金属バットすらまともに持てなかったという非力っぷりである。
結果として荒木を初めとする不良集団によるいじめの対象になり、学内でも低スペックは周囲でも認知されていた模様。

性格は誰に対しても常に敬語で話すという低姿勢だが、これは周囲に劣るスペック故に気弱な性格になったからとも言える。
泣き虫で非常に涙脆く、作品の世界観的に見下した相手にとにかく攻撃的な人間が多いこともあってよくへこたれて泣かされることが多かった。
友人がいなかったことから初期は人との距離感が分からないコミュ障の節があり、不滅をサインボールで釣って友人になるように持ち掛けたことで「物につられて近づいてくる奴は本当の友達じゃねーんじゃねーの?(意訳)」と嫌味を吐かれたこともあった。

そんな佐々木だが、プロ野球チームの東京エレファンツのスーパースターである松木からサインボールとアドバイスを貰ったことから、プロ野球への強い夢と希望を抱いていた。
当然物語開始当初の佐々木のスペックと性格では妄言でしかなかったのだが、不滅との出会いで努力を知ったことで確実に夢に進んでいった。
自分を受け入れてくれた野球部への恩から必死に野球部存続のために行動したり、野球部を馬鹿にする相手に対して必死に反論するなど、情に厚い一面や意外な行動力も秘めている。
松木の大ファンである一方、一軍と二軍を行ったり来たりでユーティリティープレイヤータイプという素人目には馬鹿にされがちな沢村隼人のプレイをしっかり評価しているなど、プロ野球の知識も強い模様。

野球の実力

上述したように運動神経がゼロのため、物語開始時点ではプロ野球選手の夢を持ちながらも野球をした経験すらなかった。
それでも荒木との決闘に備えて不滅とバッティング練習を猛特訓した結果、荒木の緩い球なら長打を打てる程度には打撃は改善した。
しかし、三振王と言われるなど打撃能力は他の部員よりも劣っていたようだが、作中終盤になると福本左京のナックルボールや練習での不滅のストレートを本塁打に出来るなど、打撃能力はかなり進化した。
武蔵丸第一中学校戦では尾崎の全力投球からヒットを打ち、尾崎にも「本気の球を打たれたのは初めて」と驚かれていた。

ポジションは当初はライト(右翼手)を担当していたが、本来の野球部の正捕手だった北別府猛が2年D組戦で捕手の続行が不可能になったことで捕手を担当。
キャッチャーミットを使わずに父親から貰ったグローブで捕手をするという無茶苦茶な手段に出ても不滅の全力投球の捕球に成功し、以後も正捕手として正式に定着する。
ところがそう簡単に物事は進まずに次の試合では捕球ミスをしまくって敗戦の危機に陥った事もあるが、特訓によって捕球能力は改善していった。
地区大会進出以降はリードのマニュアル本を作って一度対戦経験のある勝者の会の打撃の癖を分析するなど、リード面も熱心に取り組むようになった。その本をグラウンドに落として盗まれる大ポカをかますが

その夢の先に…


【主な関連人物】

  • 宮本不滅
漫画の主人公で佐々木の慕う相棒。自分を助けてくれた不滅との出会いで佐々木の人生は変わるが、不滅を武蔵丸第三中学校に引き止めたのは佐々木なので不滅の野球人生も変えたと言える。
不滅は祖父の死後からは野球部敗北による転校までの間に佐々木の家に居住していたため、義理の兄弟のような関係性になっていた。
野球の面でも佐々木がポジションを変更したことにより、途中からはバッテリーとして共闘していた。

佐々木が何かしらで落ち込むことがあると、不滅が活を入れて佐々木を励ますというのは物語のテンプレとも言える流れ。
しかし、実際には不滅も精神的に脆い部分がある(特に祖父関連になると豆腐メンタルと化す)ため、物語が進むとむしろ佐々木が血迷った不滅に活を入れて正気に戻すというパターンも複数回あった
そういう意味では一見すると導く者と導かれる者の関係でありながら、実際には完全に対等な相棒であり親友同士だったのである。他作品で例えるならばドラえもんのび太の関係に近いのかもしれない。

  • 荒木竜太
野球部のキャプテン。本編開始前から不良として取り巻きの北別府や福本と共に佐々木に嫌がらせをしていた。
廃部回避の目的である部員不足を解消するために佐々木の入部を許可した。
入部後は不滅の煽りもあって組まれた佐々木と対戦において対戦投手として佐々木を苦しめるが、わざと手を抜いて投球したことで佐々木に長打を打たれるという負けを選んだ(この事実は不滅以外は気が付いておらず、指摘された荒木も明言を避けている)。
決闘後は丸くなったことや元々入部前からいじめという形ではあるが数少ない佐々木に絡んでいた人物という関係もあってか、佐々木と会話する場面は多かった。ある意味、荒木は佐々木に変えられたとも言える。

  • 新浦ひろみ
野球部の紅一点。佐々木はある騒動の際に自宅で入浴中の新浦を目撃するというラッキースケベを体験することになる。

  • 水原あかね
武蔵丸第三中学校のマドンナ的女子中学生。佐々木とは小学校時代から面識があるようで周囲から馬鹿にされていた佐々木に対等に接して気にしてくれる人物であり、佐々木もあかねを相手にはデレていた。
と言ってもあかねが対人関係の維持を気にする風見鶏的な一面もあったため、女友達の野村栄子に友人なのか問われた際には渋々否定されてしまっている。
佐々木の想い人のような描写もあるが、上述したあかねの性格や掲載紙の風潮というメタ的な都合もあり、意外にも積極的に絡んでいなかったりする。

  • 森静一
勝者の会の真リーダーであり、佐々木と同じ眼鏡キャラでありながらも産まれた瞬間から周囲を見下しながら勝ち続けてきたという対極として描かれている人物。
校内野球大会決勝戦の逆転を賭けた打席で対峙し、沢村親子を見下す森に対して怒りながらも佐々木は変化球に苦しめられるが、宮本の誘導もあって直球勝負に持ち込むことに成功。
打撃内容自体は内野フライに打ち取られるのだが、森の傲慢さと不注意が招いたことによる守備軽視によって外野へのヒットとなり、勝負に勝つのだった。

  • 落合乱
武蔵丸第一中学校の野球部員で東京ゼブラスターズの特別入団テストに参加していた少年。
入団テストの中で佐々木の眼鏡を踏みつぶして破壊し、3次テストでは佐々木の投入を打って敗北に追い込んだ。
最終的な武蔵丸第一中学校との試合内容なども考えると、物語後半において佐々木を徹底的に打ち破ったというある意味天敵と化している。

【余談】

  • ミラクルボールの登場人物の苗字は全て有名プロ野球選手の苗字が利用されているため、佐々木の名前の由来は大洋ホエールズやメジャーリーグで活躍した佐々木主浩と考えられる。
    次郎という単語が入る名前や主人公の不滅の苗字が宮本武蔵とも被ることから察するに、佐々木小次郎も元ネタの可能性がある。

  • 物語の語り手を担当しているが、口調が昔を回想するような言い回しであることから、ミラクルボールという作品自体が不滅との別れを体験した後の佐々木の回想録とも解釈できるかもしれない。






つ、追記・修正しなきゃ荒らされてクソ項目になっちゃうんだ……。
みんながんばってるんだ。ぼくもやらなきゃ!!

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最終更新:2025年06月07日 13:38