コオニ童子

登録日:2023/05/31 (水) 18:37:55
更新日:2023/06/04 Sun 00:19:16
所要時間:約 5 分で読めます





「アナタもワタシと一緒に闇に染まらない!?」

*1


コオニ童子(どうじ)》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DMRP-16「十王篇 第4弾 百王×邪王 鬼レヴォリューション!!!」で登場した多色デモニオ鬼札王国
DM22-EX2「ヒーローズ・ダークサイド・パック 闇のキリフダたち」などでも再録された。


【解説】

コオニ童子 UC 闇/火文明 (2)
クリーチャー:デモニオ/鬼札王国 2000
このクリーチャーが出た時、このクリーチャーを破壊してもよい。そしたら、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
▶相手のパワー2000以下のクリーチャーを1体破壊する。

ウォーカーサイクル及びツインバーストサイクルとも呼ばれる、任意の自壊によって2つの文明の効果を選択式で選べるカード。
コオニ童子に関しては闇文明のランダムハンデスか火文明の自信と同値のパワーの火力除去という選択になっている。

能力だけ見れば、このカード以前に登場した鬼札王国の呪文かつ同コスト域の《滅砕!鬼札MAX》の方が火力除去の広さとS・トリガーの差で強い。
と言ってもカードタイプが違うので下位互換という訳でもなく、そもそも同じ文明色と種族なのでデッキ内で共存も可能。
種族が現状サポートが多くないデモニオなのは引っ掛かるが、能力が多い小型の多色クリーチャーなので使い道自体は多い。
低コストであることを活かして自壊後もリアニメイトして能力を使い回したり、多色なので《蒼き団長 ドギラゴン剣》系列のカードで踏み倒すのも良いだろう。

…とまあ能力だけならばそこまで語ることもなく、単独項目になるような有名なレベルのクリーチャーでもないのだが、このクリーチャーは能力よりも大事な点がある。それは


かわいい


ということ。
新章シリーズのDMの種族は比較的コミカル寄りなデザインが多い中で登場したデモニオはリアル画風の怪物寄りなデザインの種族であり、禍々しい雰囲気のクリーチャーが多い。
そんな種族の中でもコオニ童子は例えるならば「鬼化したスノーフェアリー」というノリのデザインとなっており、かわいい鬼娘的な外観でデモニオの中では目立った存在感となっている。
DM女クリーチャー特有のメカクレを初めとして、紫肌・幼い体型・九尾の狐モチーフなど一部の層の趣味に刺さる要素が盛り込まれている。

鬼札王国の女性型クリーチャーは後に《ハクメイ童子》などが登場したので珍しい存在感でもなくなったが、デモニオとしては屈指のアイドルカードと言えるだろう。
単なる低レアリティのクリーチャーにも限らず、比較的派生カードが多い部類に入るのも開発がコオニ童子を推していることが読み取れる。


【派生カード】

コオニ弁天 UC 闇文明 (2)
クリーチャー:デモニオ/鬼レクスターズ 8000
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
このクリーチャーが出た時、自分のクリーチャーまたはタマシードを合計2つ破壊する。その後、相手は自身のクリーチャーを1体選んで破壊する。

鬼レクスターズとして覚醒していたらしいコオニ童子の強化体と考えられるクリーチャー。
コストに反して高いパワーを持つが、その理由は能力が《学校男》や《堕魔 ドゥポイズ》のタマシード対応版という内容になっているため。

タマシードが対象に出来るようになった点では生贄の対象が増えたということでもあり、単純に見ると《学校男》の系譜のカードの上位互換的性能。
ただし、クリーチャーの数が1つ以下でもタマシードがあれば巻き添えにしないといけないので場のカードの数を減らしやすくなっており、《学校男》のように自身だけを犠牲にする使い方はしにくくなっているというデメリットもある。

コオニ小町 C 闇文明 (2)
クリーチャー:デモニオ 2000
このクリーチャーが出た時、各プレイヤーは自身の手札を1枚選んで捨てる。
「世界はジャオウガ様のモノ!」 C 火文明 (3)
呪文
自分の手札をすべて捨て、カードを3枚引く。

ツインパクトの力を得たコオニ童子と思われるクリーチャー。何気にデモニオ初となるツインパクトである。
呪文側のイラストは《綺羅王女プリン/ハンター☆エイリアン仲良しビーム》を意識して鏡映しにしたような構図だが、共存を訴えるあちらと違ってこちらは独裁を望むカード名になっているのも印象的。

クリーチャー側はcipによる各プレイヤーのセルフハンデスの共用、呪文側は手札を捨てることと引き換えに3枚の手札補充が出来る。
基本的にどちらの面も軽量で墓地肥やしが可能なので墓地関連の能力と組み合わせると面白いかもしれない。
呪文面は同じデモニオである《シュウマツ破鬼の封》と同じ効果であちらの方が万能性は高いが、こちらはクリーチャー面を持っているので運用は差別化が可能。


【背景ストーリー】

背景ストーリーでは龍頭星雲の向こう側にいた鬼札王国のあるパラレルワールド出身のデモニオの1体だと思われる。
DM22-EX2版のフレーバーテキストでの発言や派生カードでは闇単一になっていたことから察するに、鬼札王国の多色化前は闇文明単色だった可能性が高い。
コオニ弁天として登場した際には鬼レクスターズとして覚醒していることから、十王大戦を生き延びて鬼札王国の壊滅後はジャオウガと共にディスペクター勢力と戦ったようだ。

派生カードのフレーバーテキストからはジャオウガに対する熱烈な信奉者のようであり、の歴史が鬼の歴史に塗り潰されることを望んでいた。
王来MAXの背景ストーリーにおけるジャオウガの勝利条件や邪鬼王来烈伝に記されていた存在の創世王の動向を語っていたりと、デモニオ側の背景ストーリーの解説役的なポジションでもある。


【余談】

  • DMRP-16で初登場した際のテキストでは「そうしたら~」の部分が何故か「そしたら~」という妙にフランクなテキストに誤植されており、DM22-EX2での再録時には修正されている。
    DMは近年テキストの誤植が増えていることを批判する声も少なからずあるが、コオニ童子に関しては幼いイラストの雰囲気から舌足らずっ子やお子様メスガキキャラの演出をしている表現とも解釈できるため、悪くないテキストと高評価をするユーザーもいた。

  • 真木孝一郎のTwitterでは、コオニ童子のイメージとしては『デュエル・マスターズ キング』に登場したコニーとのこと。

  • 名前に入っている童子は実は幼い男の子を指す言葉であり、女の子を指す場合は「童女」と呼ぶのが一般的である。
    そのため、一部のユーザーからはあくまでも女の子に見えるだけのデザインで男性なのではないかという疑惑(所謂「男の娘」)もあった。
    しかし、後の派生カードでの描写などから性別は女性で間違いないようだ。






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最終更新:2023年06月04日 00:19
添付ファイル

*1 画像出典:Twitter イラストレーター村上ヒサシ氏 @M_hisashi 2020年12月18日掲載より https://twitter.com/M_hisashi/status/1339896816268021760?s=20 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids