登録日:2023/09/16 Sat 15:19:02
更新日:2024/12/17 Tue 12:06:59
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「ファミ通の挑戦状」「至高への挑戦」とは、『不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス』に登場する特殊なダンジョンの一つである。
前者はPSVita版における名称であり、当時ファミ通とのコラボによって生まれた
ダンジョンでもある。
コラボと関係なくなったそれ以降の移植版(
Switch/
Steam/スマホ)では後者の名称に差し替えられ、上記通りスパチュンからの挑戦状ということになった。
共通してアイテム・仲間は持ち込み不可。代わりにアイテムは識別済み。
概要
ネコマネキ村のダンジョンセンターでおばさんに話しかけると行ける。
PSVita版ではタヌキの合言葉で「Famitsu」と入力すると出現し、以降の移植版では最初から開放済み。
『シレン5』では特殊なルールを課せられたダンジョンが多く登場するわけだが、当ダンジョンもその一つ。
序盤から中層クラスの敵が出てくる上に、敵を倒しても経験値が貰えない=レベルアップできない。
素手でケンカを売ろうものなら一瞬で村送りとなる。
ではどうやって攻略するのかと言うと、ズバリ逃げてやり過ごして逃げまくること。
戦って勝ち目が無いのであれば逃げの一択は必然。
拾うアイテムをフル活用してモンスターとの戦闘は確実に避け、階段を見つけ次第すぐ下りる。これがこのダンジョンの基本となる。
「逃げるが勝ち」がこんなにも似合うダンジョンはなかなか見られないだろう。
とは言え、ただ逃げるだけではうまく事が運ばないのが難しいところ。
何しろここ、おにぎり系の出現率が低いにもかかわらず最初から所持してないのである。代わりに支給されるのはやりすごしの壺3つ。
このせいで他のダンジョンと比べて食糧難に陥りやすく、首尾よく進んだのにおにぎりが無いせいで餓死という理不尽な末路を遂げやすい。
腹持ちしづらい草も馬鹿にできない。
更にダンジョンの設計上、バネのワナ等で下手にワープするとモンスターの前に落ちてノックアウト……なんてことにもなりかねない。
高飛び草はあくまでも最終手段とし、フロアの構造が分からないうちの乱用は厳禁。
総じて
運ゲーの要素が強め、かつ1ミスが死に直結する鬼畜ダンジョンと言える。1回殴られてもHP1で踏みとどまる『
二撃の道』よりも非情。
即下りに加えてアイテムの回収がとても重要になる。スパチュンからの挑戦状も伊達ではない。
幸いにも初回クリアまでは最大10F(クリア後は99F)となるため、頑張れば腹ペコで倒れる前に初回ゴールへ辿り着くことはできる。
しかもこのダンジョンに限り
シレンの投擲は全て必中する。故に「投げる」ことに関しては運ゲーが起きない。
主な注目アイテム
このダンジョンにおける生命線。
閉じ込めてしまえばこっちから手を出したり、魔物活性化のワナ等が作動しない限りは完全に無力化される。
また自分が隠れて使うのもアリ。気分はまるでステルスアクション。
隠れる位置を考えないとモンスターが近くにいるタイミングで解除されてしまうことも。ターン経過以外で自力解除ができない点にも注意。
『シレン5』では効果を分離した気配察知/道具察知の腕輪がポピュラーなので透視は出現率が低く、このダンジョンも例外ではない。
だが手に入れてしまえば敵やアイテムの位置を把握でき、一時しのぎの杖と合わせて使うことで階段も把握可能。
やりすごしの壺は普通に投げると1体しか閉じ込められないが、遠投の腕輪を装備すれば直線上のモンスターを全て閉じ込められる。
あるのと無いのとではアイテムの消費速度が大違い。なんなら常に装備してても良い。
出現率は低いが、割って落とし穴を作れば階段を見つける前に実質スキップできる。
だが落下ダメージが地味に痛く、落ちた先でモンスターやワナに見舞われる危険もある。
割る時は遠投外しを忘れないように。
このダンジョンではかなしばり効果=射程無限のやりすごしの壺みたいなもの。一時しのぎは前述のように透視との併用がベター。
畜生アニマルの
すいだすゾウ種がいないのもあって安心して振れる。
先程も言ったようにシレンの投擲が必中という仕様上、使用回数が0になっても確実な使い道がある。そのため実質的に杖そのものの使用回数は数値+1と考えておこう。
それぞれ敵との位置調整、間合い管理に使える。
ワープ時のリスクが高いので乱用はNG。
飲むならフロアの構造や敵の位置が分かっている時がいい。下記のあかりの巻物ならなお良し。
一発で階段の場所を見つけられる。
フロアの地形を把握して探索をスムーズに進めることにも役立つ。
主なモンスター
基本的には大半が99Fまでずっと出てくる。
ここで全部紹介できるほどに数が少ないが、正直な話どいつに殴られても死ぬのでお互いにHPと攻撃力は意味を成さない。
ただしごく一部、アイテムを使えば倒せる奴がいるし、HP満タンであれば運次第で一発はギリギリ耐えられる奴もいる。
また、このダンジョンと言うより本作のモンスター全般の仕様だが、基本的に通路では横道があってもまっすぐ進んでいく習性がある。
2マス離れていれば視認されないため、鉢合わせそうになったら距離が詰まる前に横道へ逃げ込むのも一つの手。
吹き飛ばしの杖2回で倒せることを覚えておけば、他のモンスターより対処はちょっと楽。
レベル1の貧弱シレンでも通常攻撃、タックルともに(HP満タンなら)どうにか耐えられる。
攻撃力が倍になる赤オーラ持ちには要注意。
ダメージのブレ方によってはギリギリ一発耐えられることもある。
しかし中チンタラは10F以降にシャーガと入れ替わる。
- 処刑者、アズキッコ、シャーガ、エリガン(~9F)、エリガガン(10F~)
出会うこと自体が死。
こっちは殴られたら死ぬのに平気で壁をすり抜けてくるインチキカボチャ。
通路を歩いている時に姿を見かけたら緊張が高まること必至。
vita版では「ファミ通」の看板に隠れて視認し辛いという地味な嫌らしさもあった。
このダンジョンで最悪の脅威。31Fから出現する。
手に入るアイテムでは太刀打ちができないため、対処法を大きく狭められてしまう。
飛びつきの杖でシレン自身が離れるといった手段を求められ、99F踏破までずっと頭を悩ませる存在となる。
余談
- クリア報酬は「ファミ通の挑戦状」だと「編集長の壺」、「至高への挑戦」だと「新作の壺」が手に入る。
システム的には背中の壺と一緒であり、どちらも道具図鑑には登録されず、完成には影響しない。- 「編集長の壺」は押すと週刊ファミ通編集長からのメッセージが流れる。
しかし説明文には「ぶっちゃけ売ってしまってもかまわない」「けっこうな値段で売れる」と書かれてしまっている。
編集長なのに……
- 「新作の壺」はシレンの開発者のメッセージが流れる。こっちも高値で売れる。
- どちらも共通して非常にテキストが長く、早い話が「売れなければ次を出せない」「シレンの新作が出るかどうかはファンの声にかかっている」のがメッセージの要点。
しっかりと売れた上で需要が無ければ会社はなかなか動かない、だから新作を願うならどうか声を上げてくれないだろうか……という、シリーズタイトルを継続することの難しさが読み取れる内容となっている。
- そして2023年9月14日、Nintendo Directで待望の完全新作「不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録」が発表。移植の連続で食いつなぎ、ファンも背中を押した甲斐があったというものだろう。
どうやらSwitch版等の移植が好評だったらしく、それもまた背中を押した要因とのこと。
- 「逃げ」をコンセプトにしたダンジョンは、過去に遡ればGB2の「壺の洞窟」、シレン3の「神秘のほこら」、トルネコ3の「まぼろしの洞窟」も挙げられる。
- 続くシレン6では逃げ主体のダンジョンが
二つも
登場。一つは本ダンジョンに類似したコンセプトの「やり過ごしの修験道」、もう一つは6の新システムである「デッ怪」から逃げ回る「デッ怪ラッシュ」。
追記・修正はこれからも背中を押して応援しながらお願いします。
- 新作の壺の話したかったのかなと思うけど、1週間経ってからの方がよくね? -- 名無しさん (2023-09-17 08:19:56)
- 21日まで該当の箇所をCOしておきました -- 名無しさん (2023-09-17 08:54:17)
- ほんとに新作出せるとはなあ。6にも逃げダンジョン有るかな -- 名無しさん (2023-10-24 13:47:09)
- ↑あった上にタイトルに次いで記事が作られた。ゲーム自体も好評の波。 -- 名無しさん (2024-02-10 20:00:07)
最終更新:2024年12月17日 12:06