Nintendo Direct

登録日:2014/06/29 Sun 10:58:56
更新日:2025/04/17 Thu 17:13:23
所要時間:約 5 分で読めます





皆さんこんにちは、任天堂の岩田です。

本日も、今後発売を予定しているソフトなど、Wii Uやニンテンドー3DSに関するさまざまな情報を、
















インターネットをご覧のみなさんに『直 接』お届けします。






概要


Nintendo Direct(ニンテンドー ダイレクト)とは、任天堂のハードやソフトに関する、様々な情報を発信するネット番組である。
番組の略称は、一般的には『ニンダイ』という呼ばれ方がされている。

番組の放送の告知は任天堂公式アカウントで行われるが、告知が放送のわずか48時間どころか24時間前とかもザラにあるため、見たい人はしっかりと公式Xを確認しておくのがベスト。

番組の視聴方法は、公式サイトや、YouTubeとニコニコ生放送などで放送がされる。使い慣れているサイトで見ると良い。
過去に配信された番組は、ニンテンドーeショップとYouTubeのNintendo Directチャンネルで観覧することができる。

元々2011年の9月に開かれた『ニンテンドー3DSカンファレンス』をネット中継し、それが本来想定していた業界関係者だけでなく、一般のネットユーザーにも大ウケしたことがきっかけで開かれた番組。
この時のカンファレンスの内容には『モンスターハンター4』の電撃発表などがあったため、ネットで大きく話題を呼んだことは有名である。
これらのことがきっかけで、ネットで情報を伝えるこの番組が誕生した。

ユニークな番組構成や、新ソフトの発表が行われることもあり、多くのゲーマー・業界関係者から人気と注目を集めている。


特徴

任天堂の岩田聡元社長が、手振り身振りで『直接』情報を伝えていたことが特徴。聞き取りやすい声で、最新情報を直接お届けする。
なお、『直接』の時の動きは岩田氏の持ちネタと化しており、ニンダイではない場での発表だった『スマブラfor』のMiiファイター発表PVではNOAのレジナルド・フィサメイ元社長に対し「直接殴り合いましょう」という意味で披露している。
しかも、ただ解説するわけでは無く、時には社長が3Dポリゴンになって登場したりと、カオスな様子を見せてくれていた。
2015年に岩田社長が急逝した際、存続が危ぶまれたが、その後もプレゼンターを変えながら現在も無事に続いている。

時には宮本茂氏やセガの名越稔洋氏などゲーム開発者が一緒に情報を伝える事も。
特に桜井政博氏はディレクターを務めるスマブラシリーズで自らメインプレゼンターとして担当している。*1

また岩田社長が動作をするたびに、ゲームのSEが鳴ったり、エフェクトがつけられたりといった要素も存在していた。
これもまた、ダイレクトにおける社長の持ちネタの一つだったのかもしれない。
2023年現在ではプレゼン→ゲームの画面に移る際にプレゼンターがスナップするが、その時にSwitchのアイコンで使われている「カチャッ」という音が鳴るという形で継続中。

番組の内容としては、任天堂のハードで発売される予定のソフトの情報を伝える。
発表時間としては、30分~1時間ほど。
ただ、なぜか平日の早朝か深夜に行われる事が多いので、リアルタイムでの視聴はかなり困難。

また、Switch移行前は3DSとWiiUの両ハードのソフトが紹介されることが多かったが、どちらか片方のハードのソフトのみを紹介することもあった。

番組では主に、開発途中のゲームの新PVや続報が主に公開される。
しかし、ニンダイで存在が初めて発表されたソフトも多数存在し、多くの視聴者を驚かせるようなビッグタイトルだったりすることがある。
この構図はマルチプラットフォーム展開が増えても安定しており、Switchで発売することを理由にニンダイで初お披露目となった作品が度々ある。

また、時には紹介された作品が「放送終了後即ダウンロード販売開始」だったりすることもよくある
2022-23だと『レイディアントシルバーガン』や『メトロイドプライム リマスタード』なんかがこの例。

なお、ダイレクトにも様々な種類が存在する。下記で解説をする。


様々なダイレクト


ちょっと NintendoDirect

通称『ちょっとダイレクト』。

2013年頃まで行われていた短縮版。
告知が無く、突如として配信されたりする。
2018年に復活してからは国内でも海外と名称を統一する形で『 Nintendo Direct mini』になった。
内容としては「ソフトメーカーラインナップ」という形で、無印ダイレクトのゲーム紹介コーナーのみバージョンが基本。
基本的にサードパーティのソフトのみの紹介だが、2022年6月及び2024年2月の開催分では任天堂のゲームも紹介された。


特定ソフトに関するダイレクト

様々なソフトではなく、特定のソフトに絞って放送するダイレクト。
近年ではこの特定のソフトを対象とした『(ソフト名)ダイレクト』が多くなっている。

『ポケモン』*2、『ピクミン3』、『スマブラ』などのソフトや、サードメーカーのタイトルである『モンスターハンター4』『妖怪ウォッチ2』のダイレクトも行われた。

3DS Direct Luigi special/Nintendo Direct Luigi special 2

ルイージの年』を記念して開かれたダイレクトで、二回にわたって放送された。
ルイージが主役なだけあって、番組内容がルイージ要素満載で行われた。
途中からルイージの影がどんどん薄くなっていたような感じがするが気のせいだ。

SEGA Direct / Nintendo Direct

まさかのセガ中心のニンテンドーダイレクト。
セガの名越稔洋氏が、一緒に岩田社長と情報を直接お伝えした。
発表されたソフトは『龍が如く1&2 HD』のWiiU版や『ソニックロストワールド』など。

ファイアーエムブレム Direct

ファイアーエムブレムシリーズ限定のダイレクト。2017年1月19日に公開された。
『ファイアーエムブレム 外伝』をリメイクした3DS向けソフト『ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王
2018年に向けて開発中のNintendo switch 向けの完全新作
コーエーとのコラボ作品『ファイアーエムブレム無双
スマホ向けアプリ『ファイアーエムブレム ヒーローズ』と怒涛の新作発表で盛り上がった。

上記にある特定のソフトを対象としたダイレクトであったのだが…

ナレーションを担当した子安武人氏が後半から暴走しだし、ゲーム説明ではガチャを回した際に自分が声を担当したキャラが出てきて大喜びしたり、
シリーズの全キャラクターを対象にした人気投票『英雄総選挙』の通知ではシリーズで自分が声を担当したキャラを推したりとかなりはっちゃけており、
「これファイアーエムブレムダイレクトじゃなくて子安ダイレクトだわ」と言われるほどの強烈なインパクトを残した。


影響

2012年の決算説明会の質疑応答によると、一週間で100万人近い観覧数があるらしいが、その多くがe-Shop経由のいわゆる「タイムシフト」視聴だとか。
また、2024年6月に放送された回では日本国内におけるYoutubeライブの最大同時接続数が200万人をマークし、日本記録を更新している。*3
2025年4月2日に放送されたNintendo Switch 2発売日発表の回に至っては、フロムソフトウェアが新作『The Duskbloods』を発表したタイミングで最大同接数328万9590人と前述の記録を100万人以上も上回り、更には一日足らずで1000万回再生を突破する驚愕の数値を叩き出した。
ダイレクトがどれだけ多くのユーザーの関心を寄せているかが分かるだろう。

ダイレクトでの宣伝のおかげで知名度が上がったソフトも多くある。
その影響力から、最近では、TVCMやファミ通などのゲーム専門誌に代わる、新たな宣伝方法としても注目を寄せている。
任天堂の宣伝の方針に影響を与えたことは間違いないだろう。
また、ダイレクトが好評だったからか、最近の任天堂は『ニャニャニャ!ネコマリオタイム』などの動画も配信するようになった。

2022年現在では任天堂自身の新製品や、Switch向け作品の発表の場として定着しているが、第三者によるネガティブな干渉を受けにくいことから、任天堂以外の企業でも、自前で新商品の告知をするようになっている等、この方式は企業・家庭用ゲーム機プラットフォームの宣伝として主流になりつつある。
番組名が何であれ「○○ダイレクト」と言い換えられることがあるのは、ほぼ間違いなくニンダイの影響である。



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最終更新:2025年04月17日 17:13

*1 余談だが桜井氏はFE新・暗黒竜の際の「社長が訊く」でも岩田社長からインタビュワーの代役を頼まれ勤めた事がある。

*2 X・Yや剣盾の初お披露目がその例であるが、2020年6月以降はポケモンプレゼンツという名義で独立して行われるようになった。ポケモン関連は直轄事業でないのに加え、ポケモン自体の規模が大きく単体でも企画が成り立つのが理由だと思われる。

*3 ただしこの時はニコニコ動画がサイバー攻撃を受けたことで、ニコニコの全サービスが一時的に休止していたことによる視聴者の変化があったことに留意したい。