登録日:2023/09/24 Sun 00:25:47
更新日:2024/12/21 Sat 05:03:26
所要時間:約 9 分で読めます
●目次
概要
カバトン曰く「暗黒の世界」であり、その風景は薄暗い空間に無数の岩が並んだだけという文字通りの殺風景なものとなっている。
弱い者は必要ない、存在することすら許されないと言われる程完全な実力主義の世界らしい。
ましろの祖母でスカイランドの博学者であるヨヨすらその存在を知らなかったという。
第16話にてスカイランドとは『光』と『影』という正反対の関係であり、大昔に争った後は長い間交わることが無かったことが、ヨヨの調べで明らかになっている。
構成員は総じてスカイランドのプリンセスエルを狙っていたが、それ以上の事は未だに謎に包まれており、何故今になって再び動き出したのか、そして何故エルを狙っていたのか、現在に至るまでその真の目的が明かされていない。
エルがキュアマジェスティに覚醒した第32話からは、エル諸共プリキュアを殲滅する方向に転換しており、さらに謎が増える一方である。
前作の敵勢力が追加の一人を除いて全員人間だったこともあってか、今回はほぼ全員が人外で構成されている。
しかしあまりにもモチーフがバラバラなので視聴者に「適当過ぎないか」とツッコまれている。
構成員
王族
第45話によると、カイザー親子とスキアヘッドはアンダーグ・エナジーの海から生まれた存在であるらしい。
カイゼリン・アンダーグ
CV:本田貴子、
内田真礼(少女時代)
現代のアンダーグ帝国の支配者たる女帝。
第5話と第11話にて声のみ登場していたが、バッタモンダーが前線に投入されてからは長らく登場しておらず、やがて第31話にて久々に登場し、同時に名前が明かされた。
姿については第32話にて口元のみが初めて描写された後、第44話にて全身が判明した。
その容姿は人間の女性そのもので、金のメッシュが入った赤く長い髪をしている。最初はドレスを纏っていたが、プリキュアと対峙して以降は動きやすいパンクな服装に変化している。
紫色の異空間からコンタクトを図り、雷を落とす能力を持っているらしく、その威力は直撃したアンテナが原型を留めない位折れ曲がる程。
さらに指を鳴らすことで数えきれない量のランボーグを召喚することが可能らしい。
エルを手中に収めていないカバトンを「役立たず」「価値がない」と高圧的に罵ったり、第12話では敗北したカバトンを粛正するべく雷を放つ等、典型的なブラック上司。
一方で腹心の部下であるスキアヘッドのことは「頼れるのはやはりお前だけ」と信頼を置いている。
長いことエルを狙っており、第31話ではスキアヘッドによって一度はエルをその手中に収めるも、エルがキュアマジェスティに覚醒したことで逃げられてしまう。
続く第32話からはそのことを受けて、エルとプリキュアの殲滅に方向転換している。
やがて第44話にて、スカイランド王都の東の草原に出現したトンネルの調査に向かった青の護衛隊のアリリ副隊長と隊員数人をトンネルからの攻撃で一蹴したのち、その知らせを受けてスカイランドへやってきたソラ達と草原の丘で対峙。
スカイの対話にも応じず、プリキュア達が放ったマジェスティックハレーションを自らが放ったアンダーグ・エナジーの光線で跳ね返して変身解除へと追い込んだ。
300年前の出来事から「スカイランドのプリンセス」を恨んでいるらしく、エルを狙っていたのはこれが関係している様子。
だが一方で、300年前の少女時代は現在とは違ってどこか気弱であり、父がスカイランド王都を蹂躙していることに対し「戦いが生むのは涙だけ」と口にするほど争いごとを嫌う優しい心の持ち主であった。
それがどうして現在のような冷酷な女帝へと変わってしまったのだろうか……?
第30話までは情報の殆どがハッキリしておらず、作中最初に接触した際近くに居合わせたおでん屋のオヤジの発言から他に呼びようがないのもあって「パワハラ上司」というあだ名が付いてしまったお人。
なお「カイゼリン(Kaiserin)」とは
ドイツ語で女帝・皇后の意で、皇帝を意味する「カイザー(Kaiser)」の女性形。
カイザー・アンダーグ
フフフ…我が名はカイザー・アンダーグ。
アンダーグ帝国の支配者!
CV:武虎
300年前のアンダーグ帝国の支配者で、カイゼリンの父。
屈強極まりない体躯を持つ大男で、カイゼル髭と怒髪天を衝くが如き長い真紅の
モヒカンが特徴。どことなくスパルタ兵っぽい衣装に身を包んでいる。
「弱き者は強き者に踏みにじられるのが定め」「力こそすべて」を信条とし、強大なアンダーグエナジーで生み出したランボーグを使役し当時のスカイランド王都を蹂躙した。
当時カイゼリンの教育係だったスキアヘッドの事を「役立たず」とあしらっているほか、娘に対し「戦場に出るな」と釘を刺している様子も見受けられるが…。
どうにか和平を結ぼうと奔走する、当時のスカイランドのプリンセスにして伝説のプリキュアであったエルレイン/キュアノーブルとカイゼリン。
そんな中、キュアノーブルと対峙したカイザーは、スキアヘッドにランボーグを召喚させ王都を襲撃させた事を明かし、ノーブルはカイザーのやり方に怒りを露わにし、両者は戦いになる。
カイゼリンはカイザーがアンダーグ・エナジーで作った球体に閉じ込められるも、二人の戦いを何とか止めるべく、脱出を必死で試みる。そして、ノーブルがカイザーにトドメを刺そうとした時、球体からの脱出に成功したカイゼリンが身を呈してカイザーを守った事で胸に傷を負った。
良かった…私みたいな弱い者でも、お父様を守れた…。
これって力が全てじゃないってことになりませんか…?
思わぬ出来事にカイザーは涙を見せる程に動揺し、彼の娘に対する情愛が本物である事を理解したノーブルからカイゼリンの命を救うように指示されると、アンダーグ・エナジーで傷を塞ぐ事で命を救ったのだった。
こうしてカイザーは改心し、スカイランドとアンダーグ帝国との間には和平が結ばれた。しかし、王都を襲撃していたはずのスキアヘッドの姿は無かったのだった…。
ソラとましろとエルは、これらの事実をマジェスティクルニクルンの力でタイムスリップした際に知ることとなったが、ここで現代に戻ってしまい、そこから先の事は分からず仕舞いとなる。
やがて第47話にて、カイザー親子はあの戦いの後も度々エルレインに会いに来てくれたが、ある日を境に突然スカイランドとの交流を絶ったことが明かされる。
そして現在、スキアヘッド消滅に絶望し憎しみが爆発したカイゼリンはソラ達の前に現れ、ついにプリンセスを憎む理由を語った。
その理由とはなんと、エルレインが自分達を裏切り、自らカイザーを手にかけたからであった。
続く第48話にて、怒りと憎しみに呑まれたカイゼリンはありったけのアンダーグ・エナジーを吸収して巨大な姿へと変貌し、暴走を始める。
プリズムはプリズムシャインを放つも、光が届かずに失敗。するとカイゼリンは、ミラーパッドバリアへと光線を放って亀裂を生じさせ、さらに亀裂から流れ出したアンダーグ・エナジーが王都の木や岩を媒体にランボーグを発生、人々を襲い始める。
スカイとマジェスティが、プリズムが最大パワーのプリズムシャインを放つ為の時間を稼ぐ中、バリア内に入ったウィングはミラーパッドのメンテナンスモードでバリアの修復を始め、バタフライはキラキラエナジーを使った武器でランボーグを浄化していく青の護衛隊に加勢。さらにはカバトン達も駆け付け、スカイランドの民たちを避難させるためのゲートを作り出した。
最大パワーのプリズムシャインによってカイゼリンの心は照らされ、そのままアップドラフト・シャイニングで浄化される。
力が全てではないというかつての信念を思い出して葛藤するも、消滅したはずのスキアヘッドによって背後から槍で貫かれる。
続く第49話では、スキアヘッドの真の姿であるダークヘッドから自分こそが父を殺害した張本人であること、嘘の記憶を植え付けていたこと、そして何よりスキアヘッドがカイゼリンの事を愛していた事すら嘘だった事実を告げられたことで涙する。
そのまま帝国の最奥部へと連れ去られ、助けに駆けつけたスカイとプリズムがダークヘッドと戦う様子を見守るが、紆余曲折あってダークヘッドがスカイの身体を乗っ取り、そのままプリズムに一撃を加えようとする。
しかし、スカイを信じてそこから動かなかったプリズムの目の前で動きは止まり、さらにプリズムが至近距離から放ったプリズムシャインによって、ダークヘッドがスカイの身体から分離され消滅、それと同時にカイゼリンの胸の傷も完全に癒された。
かくしてようやくプリキュア達と手を取り合ったカイゼリンだったが、しぶとくもダイジャーグとなって生き延びていたダークヘッドに憑依され、スキアヘッドの姿で「貴女が必要だ」と唆されるも、プリキュアという新しい友を得て優しさを取り戻した彼女には通じず、逆に追い出した。
その後はゲートをくぐってソラシド市へと逃げ込んだダークヘッドを追って、カバトン達が発生させたゲートへ飛び込んでいったプリキュア達を見送った。
全てが終わり、スカイランドとの本当の和平を結んだ後は、帝国内で一人エルの人形を繕っていた。そして戻ってきたカバトン達のやり取りを見てようやく笑顔を見せたのだった。
スキアヘッドによって大事な物を失ってきたカイゼリンであったが、もう彼女を孤独にするようなことはないであろう…。
カイゼリンは次回作の『
わんだふるぷりきゅあ!』第32話にもカバトン、バッタモンダー(紋田)、ミトノンと共にカメオ出演している。(ただし後ろ姿のみ)
刺客
カイゼリンの命によりエルを狙う帝国民たちで、「アンダーグ・エナジー」という闇のエネルギーを用いる。
オレ様の名はカバトン!
ハッピーバースデー、プリンセスエル。
CV:間宮康弘
最初に現れた豚のような姿をしたアンダーグ帝国第一の刺客で、パンクなファッションに身を包んでいる。
一人称は「オレ」か「オレ様」。語尾に「~(な)のねん」をつけて喋るほか、「オレ、TUEEEEE!」や「お前、YOEEEEE!」といったコミカルな言葉をよく発している。
目的は不明だがエルの力を狙っており、彼女の誕生日にスカイランドを襲撃して誘拐した。
額の水晶に「カバトントン!」という呪文を唱えることで、アンダーグ・エナジーを用いた魔法を使うことが出来、兵士たちを吹き飛ばしたり、ワープホールを広げるなど非常に幅広い能力を持っている。
別の姿に変身することも可能であるらしく、エルを拐った時も豚のぬいぐるみに化けていた。また、とっておきの技としておなら攻撃を持っており、これがかなり臭いらしい。
弱いものはいじめ倒す性格で、ソラの手帳を拾った時には「力のない奴はガタガタ震えて、メソメソ泣いていればいいのねん!!」と吐き捨てつつ手帳を破り捨てるほどの悪人。
一方で「常に強いこと、優勢であること」に拘っており、強い者に歯向かう弱い者や、侮っていた相手が自分以上に強くなることを酷く嫌っているようで…?
突如覚醒したキュアスカイの存在には驚きを隠せず、そのままランボーグを浄化されて以降はエルに加えて彼女にも執拗に迫っている。
プリキュアたちが変身などのブレイクスルーを引き起こすきっかけには全てこいつの煽りが関わっており、アンダーグ帝国にとっての最大の戦犯。
…が、スキアヘッドが登場するまでは仕返しや信念等の私情を挟んで本来の目的をすっぽかしがちな後の刺客達と比べ、(褒美目当てとはいえ)彼が一番組織の目的に忠実に動いていたのも事実だったりする。
詳しい顛末は個別記事を参照。
苦しかったよね?寂しかったよね?
もう頑張らなくていいんだよ。
君を傷つけるこんな世界、ボクが壊してあげるから。
CV:
KENN
第14話より登場した、アンダーグ帝国第二の刺客。
一人称は
「ボク」で、額にバッタのような触覚が生えた人間の男性の姿をしており、目元には道化師のようなメイクが施されている。ビジュアル系を思わせるファッションをしている。
額の水晶に「バッタモンモン!」という呪文を唱えることで魔法を使うことができ、これで国王たちに眠りの呪いをかけたことも。
普段は冷静かつ理知的だが、一度冷静さを欠くと粗暴な本性を現し、口調も荒くなって一人称が「オレ」になる。基本的に力押しだったカバトンとは逆に頭脳派。
「弱い者には手を出さない優しい男」を自称しているが、実際はただ見下しているだけなのが透けて見えており、帝国民らしい弱肉強食思考の持ち主。
一方で、ランボーグがプリキュアに浄化されるたびに癇癪を起こしたり、本気で激怒したスカイに凄まれただけで怖気付いて撤退していることから、メンタルはさほど強くない模様。
詳しい顛末は個別記事を参照。
ミノトン
この時をどれ程待ちわびた事か…。
ようやく我が戦うに相応しい相手が現れた。
フン…いざ刃を交えようぞ、プリキュア!
CV:酒井敬幸
第25話より登場した、ミノタロウスの姿をしたアンダーグ帝国第三の刺客である獣人で、青い道着のファッションに身を包んでいる。
一人称は「我」。
これまでの刺客とは違い正々堂々とした戦いを好む武人気質な性格をしており、自身と戦うに相応しい強者であるプリキュアと戦うことを待ち望んでいた。第41話の
回想シーンによると、かつては帝国の教官だったらしく、カバトンとバッタモンダーを鍛えている様子が描かれている。
真夏の砂浜の走り込みやトレーニングジムのベンチプレス500kgのような鍛錬には事欠かない。
帝国の方針としてエルを手に入れるのが本来の最優先事項のはずなのだが、この性格ゆえに非力なエルを強引に奪うのではなく、まずプリキュアを倒し勝ちを得た上で手中に収めるのが本人の行動原理となっている。
カイゼリンから手段と目的が逆になっていることを指摘された際には
「我は陛下の忠実な駒。ですが同時に、強さを追い求めずにはいられぬ愚かな武人ゆえ」と真っ向から反論するほどに実直。
またカバトンやバッタモンダーと違いわざと騒ぎを起こして誘き寄せるといった事も好まないのか、近場に
獣人姿のまま陣取ってやってくるのを待ったり
、前話での反省からか真夏にもかかわらずトレンチコートと帽子で変装し、迷子のお知らせでプリキュアを呼び寄せたりと妙に律儀な手段で接触を図っている。
仮に人の多い場に居合わせてしまっても
「巻き込まれたくなければさっさと逃げろ!」と一喝して
まず一般人の退避させ、誰もなくなって暴れられる環境を整えてから戦うという悪の組織の一員とは思えない行動をする斬新なキャラ。
さらに上記の通りエルを狙ってはいるものの、力尽くではなくあくまでプリキュアに勝ってから手に入れることを信条としており、配下のランボーグが騒動で逃げ出してしまったウサギを庇ったエルに向かってきた際は
自らランボーグを受け止め投げ飛ばしたほどである。
一方で武人肌のキャラらしく思い込みが激しく杓子定規気味であり、空港にプリキュア達がいる→自分を恐れて飛行機で逃げる算段→ランボーグで乱気流を起こして飛行機を飛べなくする→無関係な乗客も飛行機が使えなくなるという発想の飛躍によって二次被害が発生する等、本人の意図しない所でプリキュア以外の迷惑になる事も。
ただし、この回では飛行機を飛べなくしても乗客や空港の一般人を人質にするようなことは一切しなかったため、やはり一般人を巻き込まない方針は徹底している。
額の水晶に「ミノトントン!」という呪文を唱えることで魔法を使うことができるが、現状は撤退時しか使っていない。
カバトンと名前の響きや容姿が若干似ているが、彼との血縁関係があるのは不明。
しかし、「カバトンのお兄さん?」と発言したましろに対し同列に語られた事に激昂し、カバトンを「武人の風上にも置けない下品で下劣な愚か者」と軽蔑して話題に出されることすら嫌っている様子。
続く第32話では、スキアヘッドによってアンダーグ・エナジーを注入されてしまい巨大化・狂暴化。
理性を失って暴れまわるが、マジェスティの援護を受けたスカイとプリズムのアップドラフト・シャイニングで一度は浄化される。
しかし、スキアヘッドによって再び異空間へ回収されると続く第33話ではまたも凶暴化させられ、プリキュア達を圧倒するも、マジェスティクルニクルンを使った新技「プリキュア・マジェスティックハレーション」で浄化され、今度こそ元に戻った。
戦いが終わった後は潔く負けを認めると同時に、2度も自分を助けてくれたプリキュア達に感謝の意を述べ、いつか必ず借りを返すことを約束して何処かへと旅立っていった。
やがて第48話にて、カバトンと共にスカイランドへ駆け付け、バリア内に出現したランボーグの大群に追い詰められるウィングに加勢。
鍛えに鍛えた結果、キラキラエナジーを生成することに成功しており、それを纏った拳でランボーグを浄化した。
次回作の『
わんだふるぷりきゅあ!』第32話にもカイゼリン、カバトン、バッタモンダー(紋田)と共にカメオ出演している。(ただし後ろ姿のみ)
私の名はスキアヘッド。
帝国の支配者『カイゼリン・アンダーグ』様の命により、
プリンセスエルを頂いた。
CV:
宮本充
第31話より登場した、アンダーグ帝国第四の刺客にしてカイゼリンの側近。
他にも帝国内の幹部の人材育成でスパルタ指導をしていたり、第44話において300年前はカイゼリンの教育係であったことが明かされている。
姿こそ人間とほぼ同じだが頭頂部には短い二本の角が生え、片眼鏡を右目にかけている。
一人称は「私」。
これまでの刺客たちとは一線を画す冷静沈着にして冷酷なリアリストで、考えがまるで読めないほどの無感情。
アンダーグ帝国の弱肉強食思想を身をもって体現している人物でもあり、失敗続きの者や見限った者への対応は非常に酷薄。「力の無い者に存在する価値は無い」と公言して弱者の生きる価値そのものを否定し、躊躇いなく処刑しようとするためとことん人情味がない。
自身の頭脳を「知識の宮殿」と称する癖があり、何か重要な情報を得ると「知識の宮殿に記録しておこう」と呟くのがお約束。
カイゼリンの右腕だけあってその実力は折り紙付きで、初登場時は一度はエルを捕らえて帝国へと送り込み、さらにプリキュアを終始圧倒したほど。
詳しい顛末は個別記事を参照。
ランボーグ
いでよ、
カモン!
来たれ!
アンダーグ・エナジー!
アンダーグ・エナジー、召喚。
CV:相馬康一
本作の怪物枠。
刺客たちがアンダーグ・エナジーを物体に注ぎ込む事により誕生し、その名の通り乱暴に暴れ回って街を破壊する。
目の周りが黒い四角で囲まれていて、左目の辺りに傷が入ったようなデザインが大きな特徴。「ラン、ボーグ!」という鳴き声を発する。
本作では、どこにでもある何もエピソードに絡んでない物体が無差別に対象とされる。
召喚者のパワー及び摂取したカロリーを消費して誕生した個体は通常よりパワーアップすることも出来る他、召喚者本人の実力に応じてより強い個体が生み出せるらしい。
ただし、これまでの怪物枠の強化の様に名前や見た目等の視覚的な変化等はなく、後者はミノトンの召喚した個体が単体技であるウイングアタックで浄化できたことから、パワーはともかく耐久面は必ずしも強化される訳ではない模様。
浄化されると「スミキッター…」と言い残して消滅し、エナジーを注がれた物体も元に戻る。
なお、ランボーグ自体はプリキュア以外でも倒せるが、アンダーグ・エナジーの浄化までできるのはプリキュアだけであり、それ以外の場合はアンダーグ・エナジーが霧散する様に消滅し、付近に残留してしまう。
第15話ではバッタモンダーはこれを利用し、10体ものランボーグを定期的に差し向け、プリキュアであるソラを除く青の護衛隊に退治された個体からスカイランドに残留したアンダーグ・エナジーを結集させることで超巨大ランボーグを生み出している。
やがて第42話にて、ツバサの研究の末にキラキラエナジーを使った武器ならプリキュア以外でも浄化が可能であることが判明。
そして第46話でその武器が護衛隊に配備されたことが語られ、第48話にてついに浄化に成功した。
第44話では300年前の世界においてカイザーが使役しており、第45話と第47話ではスキアヘッドも使役していた。
名前の由来は「乱暴」と「サイボーグ」と思われる。
キョーボーグ
CV:相馬康一
第34話より登場した、スキアヘッドがアンダーグ・エナジーを物体に注ぎ込んで誕生する怪物。
ランボーグとは異なり2つの物体に同時に注ぎ込み、その物体が合体した様な容姿となり、目元も黒い四角からマスカレードの仮面の様な黒い模様に変わっており、声もランボーグより低いものとなっている。
ランボーグ同様に
「キョーボーグ!」「キョキョキョキョ!」という自身の名称と同じ鳴き声を発する。
2つの物体を用い、他の刺客とは頭一つ抜けたスキアヘッドが召喚するだけあって戦闘能力はランボーグとは比べ物にならず、フルパワーの一撃はマジェスティすら圧倒する程。
浄化されると
「スミキッター…」と言い残して消滅し、エナジーを注がれた物体も元に戻るのは変わらない。
第42話を最後に登場していない。
名前の由来は「凶暴」と「サイボーグ」と思われる。
余談
- 名称の由来は地下を意味する英語「アンダーグラウンド(underground)」から。
- 「帝国」と付く名称の敵組織は実に『ハピネスチャージプリキュア!』の幻影帝国以来である。
- 放送開始前から組織名は明かされていたが、本編では第9話にて初めてカバトンの発言によって言及され、やがて第12話でもプリキュア達がその存在を知ることとなった。
- 今作ではこれまでのシリーズでは必ずあった悪役会議が前半では描かれておらず(カイゼリンがカバトンやミノトンに接触すること自体はあったが)、後半に差し掛かった第32話で初めて描かれている。これは「悪役側の事情を描いても子供は喜ばないから、プリキュアの出番を多くする」という制作側の意向によるもの。
追記修正はプリンセスエルを手中に収めた者にお願いします。
- エルちゃんが「きび団子を与えて仲間=プリキュアを従えた桃太郎」とすればアンダーグ帝国は鬼ヶ島になるのかな? スキアヘッドは鬼みたいな角が生えてるし -- 名無しさん (2023-09-24 08:52:47)
- カイゼリンはまんま女帝や皇后って意味のドイツ語だから。カイザー由来ってのはちと違くね? -- 名無しさん (2023-09-24 12:32:47)
- カイゼリンとスキアヘッドの声、バイオのアリスとマットじゃねーかww -- 名無しさん (2023-09-24 13:13:36)
- 考察の一つに幹部は西遊記モチーフでは?とかあった孫悟空枠まだいないが -- 名無しさん (2023-09-24 15:04:29)
- 実際間違ってはいなくない?半端に同情の余地描いたりして中途半端になるくらいなら、悪役としてプリキュアと闘う姿を描きつつパーソナリティ掘り下げるほうが -- 名無しさん (2023-09-24 21:02:02)
- カバトンとバッタモンダーが他の幹部と携わったのが今朝の回が初めてという……というか、バッタモンダーが他のアンダーグ帝国関係者と一緒に出てくる回も今朝の回が初めて… -- 名無しさん (2023-09-24 22:13:01)
- キュアマジェスティとミノトン…先に個別記事ができるのはどっちだ!? -- 名無しさん (2023-09-25 00:29:38)
- 極度の弱肉強食思想が蔓延してるから、やたら自身の強さを誇示したり敵の弱さを嘲るような言動が多かったわけか……。 -- 名無しさん (2023-09-25 01:10:59)
- 強さこそ全てであるならば下克上とかで上を蹴落とそうとするなんてことも茶飯事なのだろうか -- 名無しさん (2023-09-25 22:16:24)
- ↑5 そのせいで今度は和解や許しへの説得力が皆無だから本末転倒以外の何物でもない。「敵は徹底的にやっつけてこそ」ってヒーロー像が蔓延してる現代では猶更。まぁメタいこというと前作までと違って敵方の玩具展開を取りやめたからってのが最大の理由だと思うけどね -- 名無しさん (2023-09-25 22:43:01)
- 報告にあった荒らしコメントを削除しました。 -- 名無しさん (2023-09-25 22:49:19)
- この分だとそのうち戦隊でいうアリエナイザー(デカレン)みたいな奴らが敵のプリキュアもできるのかな? 毎回無関係な悪人たちがアブレラにあたる奴の手引きで怪物化とかで。 -- 名無しさん (2023-09-27 20:56:44)
- EDのキャスト覧で気づいたがスキンヘッドが呼び出すランボーグはキョーボーグっていうんだな。作中で言われてたっけか? -- 名無しさん (2023-10-01 09:01:38)
- みんなソラシド市で暮らすことになる可能性もあるか -- 名無しさん (2023-10-04 22:22:40)
- ↑2プリアラの前半がそんな感じじゃなかった? -- 名無しさん (2023-10-04 23:21:49)
- スギアヘッドが失敗しまくってることをカイゼリンはどう思ってんだろ? -- 名無しさん (2023-11-04 14:16:34)
- カイゼリンちゃん、和解・救済される可能性が出てきましたな。 -- 名無しさん (2023-12-10 10:13:48)
- 少女カイゼリンの中の人がブラぺの姉という。 -- 名無しさん (2023-12-10 13:23:54)
- 今回もラスボスが昔別れた相手へのクソデカ感情が元凶か・・・ -- 名無しさん (2023-12-10 14:08:21)
- 幼女のころからカイゼリン……本名「女帝」なの? -- 名無しさん (2023-12-10 22:20:47)
- ↑6自分が弱かったころから献身的に支えてくれてるから、大切には思ってそう -- 名無しさん (2023-12-11 07:44:22)
- 300年前と言えば日本だと江戸時代で、様々な記録が残っている。情報が残っていないのは、意図的に処分されたかすべての情報がなくなるほど破滅的な事態になったのかのどちらかとしか考えられない。 -- 名無しさん (2023-12-18 21:07:59)
- 事実誤認があったのは間違いないのに300年前の当事者であるスキアヘッドもエルレインも知ってること全部吐く前に消えてあとカイゼリンしかいないから事実のすり合わせができねぇ! -- 名無しさん (2024-01-10 20:38:29)
- 次回も伏線回収がメインになりそうだしカイゼリン戦はあっさり終わるかな -- 名無しさん (2024-01-10 20:42:17)
- プリキュア版バグナラク?ってことなのかな -- 名無しさん (2024-01-11 17:14:15)
- 元々血の気の多い連中ばかりとはいえ報連相の齟齬で人類の敵になってしまってるのは確かにバグナラクっぽい -- 名無しさん (2024-01-11 19:27:39)
- 黒幕がいそうだよな。カイゼリンは少女状態に戻ってプリキュア化してほしい。 -- 名無しさん (2024-01-11 22:27:37)
- 薄々そんな感じはしてたがやっぱりか…。 -- 名無しさん (2024-01-14 14:30:58)
- 俺の理想の上司はこうでなきゃダメだ!って2年前のタツノオトシゴと似たような動機かな -- 名無しさん (2024-01-14 20:09:46)
- ↑×10:旧作に「ヒメルダ」ってお姫様がいたけど、彼女が即位しても「ヒメルダ」なのは変? -- 名無しさん (2024-01-21 01:12:24)
- 王や国への忠心?ないよ。カイゼリンへの愛情?先生キャラ?嘘だよ。エナジーの器が欲しかっただけ。エルレインの騙し討ち?私に都合のいい絵に上書きしてました。私との対話?意味ないよ(全部嘘だから)。 反則だろこいつ… -- 名無しさん (2024-01-22 06:04:05)
- 真の黒幕だったり、忠実でもいらんことしぃだったり、やっぱり敵方のNo2はダメだな -- 名無しさん (2024-01-28 19:48:43)
- スキアヘッド、敵方の描写薄くしたせいで整合性取れなくなって、元は忠義者だった設定を改変して無理くり黒幕にした感が凄いんだよなぁ…過去編とか対話に使った分の尺丸々無駄になったわけだし -- 名無しさん (2024-01-29 11:14:38)
- スキアヘッド、20周年目に歴代でもトップクラスのゲスいラスボスの座を手にした気がする…ここまで吐き気を催す邪悪に一貫してくれると逆に清々しい -- 名無しさん (2024-01-29 20:50:33)
- 2月11日以降、本項目からスキアヘッド(ひろがるスカイ!プリキュア)を分割します -- 名無しさん (2024-02-04 11:50:11)
- 結局、スキアヘッド(ダークヘッド)の本性は、「カバトンやバッタモンダーの悪いとこ取り」な小物。 -- 名無しさん (2024-02-07 01:13:23)
- カイゼリンがプリリンでスキアヘッドがクラノスケか -- 名無しさん (2024-02-10 08:46:09)
- 力こそ全てなら下克上あると思ってた(ボロアパートの頃から思ってた)けど結局は下克上以前の問題だったっていうな……それと結果オーライとはいえ相反する力を得てもなお平然としてるミノさんたちと蝕まれるプリキュアの格差をまざまざと感じてしまった -- 名無しさん (2024-04-16 21:23:12)
- アンダーグ帝国のスピンオフを作ってほしい。希望する内容はひろプリ本家の主人公サイドをアンダーグ帝国に置き換えてリメイクした内容。つまり本家で悪役会議がなかった代わり。そこで没にされた女の子の幹部も採用して、その後ひろプリ2期が作られたら逆輸入登場させる -- 名無しさん (2024-06-23 23:05:25)
- アンダーグ帝国は本当に悪役会議がほしかったし、敵のパートの有る無しがヒープリのビョーゲンズと逆だったら良かった -- 名無しさん (2024-07-12 17:24:22)
- カイゼリンおまえニワトリモチーフだったんか -- 名無しさん (2024-09-15 00:23:01)
最終更新:2024年12月21日 05:03