カバトン(ひろがるスカイ!プリキュア)

登録日:2023/03/05 Sun 00:05:23
更新日:2025/07/08 Tue 12:20:28
所要時間:約 7 分で読めるのねん






オレ様の名はカバトン!
ハッピーバースデー、プリンセス・エル


「カバトン」とは、アニメ『ひろがるスカイ!プリキュア』の登場人物。

CV:間宮康弘


【概要なのねん】

薄い紫の体色をしたブタの獣人で、本作の敵組織・アンダーグ帝国第一の刺客。ブタなのに名前は『カバ』とはこれ如何に。体色がカバということなのだろうか? まぁ豚の音読みは『トン』だが

丸々と太った巨漢であり、前歯は出っ歯で、頭部にはモヒカンが生え、額には黒い水晶、左耳にはイヤリングが付いている。
左腕にはハートのタトゥーが刻まれており、肩からは棘が生えているほか、両腕にはトゲ付きの腕輪、吊りズボンを履いている。

当初は雲の上に浮かぶ国「スカイランド」の城のブタの縫いぐるみの中に潜伏していたが、
スカイランドのプリンセス・エル(以下エルちゃん)の誕生日が祝われている最中に突如として出現し、エルちゃんを誘拐する。
後を追ってきた衛兵たちを蹴散らして逃走するも、主人公であるソラ・ハレワタールに馬飛びをされたことで阻まれ、エルちゃんを奪還された。


お前!誰なのねん!?

私はソラ!ソラ・ハレワタールです!

ぐぬぬ…ソラァ!お前の名前は覚えたのねん!
何故ならお前の墓石に刻む名前が必要だからなのねん!

と、プリキュアシリーズでも珍しいくらいストレートな殺害予告と共に宣戦布告。後述の手段を利用して再度エルちゃんを奪い取ると、逃亡の為にワープホールを作り出し、その中へ入って逃亡を図る。
しかし、同じくワープホール内に突入したソラにエルちゃんを奪還されて失敗に終わった。

その後、人間界のソラシド市にて、ソラがそこに住んでいる少女・虹ヶ丘ましろと遭遇したところで再び現れ、ショベルカーにアンダーグ・エナジーを注入して怪物「ランボーグ」を召喚し、三度エルちゃんを奪おうとする。
だが、その中でソラがキュアスカイへと覚醒。彼女の手によってランボーグは浄化され、状況不利とみなしたカバトンは撤退。
かくして、プリキュアとアンダーグ帝国の戦いの幕が切って落とされたのであった。

なお、どうしてエルちゃんを狙っているのかは第11話時点ではまだ不明。どうやらエルちゃんの中に秘められし力を欲しているようだが…?


【人物像なのねん】

一人称は「オレ」もしくは「オレ様」。語尾に「〜(な)のねん」をつけて話し、事あるごとに「(オレ、)TUEEE(つえええ)!」「(お前、)YOEEE(よえええ)!」*1と叫ぶ癖がある。
弱者を甚振ることを何とも思わない乱暴者で、ましろやプニバード族の少年・ツバサ「脇役」呼ばわりしたり、泣き喚くエルちゃんに対して怒鳴りつける所からもそれが窺える。
かなりの大食漢でもあり、第2話ではハンバーガーショップから大量のハンバーガーを盗み食いしていた他、第3話では毒キノコを食べて腹を壊してしまっていた。※有毒無毒に限らず、キノコを生で食べるのは非常に危険です
その後もカロリーを消費してランボーグを生み出せる様になった5話以降からは何かを食べているシーンがほぼ必ず存在する*2

一方で、想定していない事態を前にして大袈裟に慌てたり、別れ際に「さよオ・ナ・ラ!」とダジャレを言ったり、ワープホール内にて面前の岩に激突したショックでエルを手放したり、ハート模様のハンカチを使っていたり、ソラから「カツ丼」、「カバピョン」、ましろから「座布団」と名前を間違えられたり、どこぞのハナ・ミズターレさんですか。何故かスーツ姿でおでん屋の屋台でオヤジにこれまでの事を愚痴りながら飲んだくれる(更に身の上話を聞いておでんをサービスしてくれたオヤジに涙する)など、どこかお茶目でコミカルな一面を見せる。
また、様々な場所に潜伏し現れる都合上、上述のスーツの様に様々な誰得コスプレ姿で現れることも多い。
…が、大抵その衣装を纏っただけで獣人姿はそのままなのによくもまぁ怪しまれないものである(実際、おでん屋のオヤジも特に容姿へのツッコミ等はなく普通に客として接しており、学園に潜伏した際もせいぜい行動が変な転校生程度の認識だった。)。

+ 以下各話での言動
5話
  • 上記の様に街角の屋台で管を巻いていた所を紫色の空間に包まれ、首領であるカイゼリン・アンダーグ*3から詰められ平謝り、スーツ姿なので余計に哀愁が漂う
  • 何故か一緒に空間に飲み込まれても少々驚く程度のリアクションしかなかった一部始終を聞いていた屋台のオヤジに「会社のパワハラ上司ですか?」と心配される
  • 直接詰められたことで褌を締め直し、ありったけのおでんをドカ食いし火傷する
  • ありったけのカロリーを消費して電車型ランボーグを召喚しガリガリに窶れた挙句、そのランボーグに摘まれ雑に車内に放り込まれる、なおこの回では最後まで窶れたままだった
  • 車掌の帽子をかぶり、アナウンスしながら街を縦横無尽に走り回る

7話
  • 川辺で寝そべりながら食べ物に見える雲を眺めていたら直前のシーンで空の彼方にぶん投げたソラのボールが顔面に激突
  • ↑のおかげでソラ達がいる学校に辿り着き、制服姿で購買で買い占めたパンを頬張りながら出てくるアニメを間違えたかのような食レポを披露(但し、食べていたのがメロンパンだったので「メロンは入ってない」とましろにツッコまれた)

8話
  • プリキュアを誘き出す為にUFO型のランボーグから放つレーザーで街を焼き払いながら「それでは皆様ご唱和ください!せーの!オレ、TUEEEE!!」と上機嫌で言い放つ

9話
  • エルちゃんを捕まえ異空間を開き、恐らく向こう側にいるであろうカイゼリンにかなり俗っぽいがどこか庶民的な褒美の品を次々に要求*4
  • ↑の隙にエルちゃんをツバサに奪還され、彼に対する「赤ちゃん泥棒!」という発言を「お前には言われたくない!」と返される程の特大ブーメランをぶん投げながら追いかける
  • その前のシーンで自分が投げ捨てていたバナナの皮で転び、「誰だよこんな所にポイ捨てした奴は!…オレか!?」とセルフツッコミ
  • キュアウィングに覚醒したツバサの「ひろがるウィングアタック」でランボーグを貫かれ、文字通り尻に火が点いて泣きながら撤退

10話
  • またも唐突に石焼き芋の屋台を引きながら登場。焼き芋屋に化けて油断させる作戦だったらしいが、前回の子豚と違いほっかむりをしただけなのであっさりとバレる
  • バレバレだった上にツバサの話を聞くことに集中したい2人にはなんか呼ばわりされた挙句、再三メガホンで怒鳴っていたのに頭に来てランボーグを召喚するまでガン無視される
  • 召喚した焼き芋ランボーグと1話以来の放屁攻撃で優位に立ち回るも結局敗北し、「いいもんいいもんもうイーモん!今日はこの屁~んで許してやる!」*5としょうもないダジャレ(+屁)と共に屋台を引きながら退散する

11話
  • ソラ達がやってきていた「らそ山」のロープウェイを運転する警備員の前にいつもの様にコスプレ姿で現れ、力づくで排除できるであろう相手にもかかわらず「ご苦労さん、そろそろ交代の時間なのねん」と交代を装って追い払う。警備員の方も交代時間が早い様な気もすること以外さほど気にせずにあっさりと持ち場を離れた
  • ロープウェイ型ランボーグを生み出すも結局敗れてしまい、夜のビルの屋上でホームレスの様に藁の蓑を纏って寒さに震えていた所をカイゼリン直々に最後通告を叩きつけられる



…と、ここまで書くと、乱暴者だがどこか憎めない悪役に見えるかもしれないが、その本質は他人の大切な物を平気で傷つけ夢を追って努力する者を嘲る残忍な卑劣漢。
作中でも、ソラが落とした『わたしのヒーロー手帳』を拾い上げてその中身を読んだ後…


力の無い奴はぁ!

ガタガタ震えてぇ!

メソメソ泣いてればいいのねん!

ギャーッハハハハ…!

と吐き捨てながら、手帳のページを無残にも破り捨てて嘲笑し、それでもなお立ち上がろうとするソラに「ヒーロー気取りかい?」と罵倒して手帳の本体を彼女の頭に投げつけていた。
その悪辣非道ぶりは、見ていたましろも思わず「ひどいよ…もうやめて!」と懇願するほどであった。
…だが皮肉にも、この一件が手帳の持ち主だったソラをプリキュアへと覚醒させるきっかけとなった。

本人曰く「悪ガキの頃から腕っ節はともかく頭はからっきし」と言う割にはそこそこ頭も切れ、前回失敗した点を反省し改善案を用意したり、第4話では罠にかかりそうになった子豚に化け、ソラに助けてもらう隙をついて彼女からミラージュペンを奪い取るという狡猾な一面を見せた。
…が、その絵面は体色込みでカバトンをそのまま縮めた様な四足歩行の豚が前話で登場していた毒キノコに釣られ、コッテコテなザルと支え棒で作られた罠に向かって歩く(その上罠の前で立ち止まり、わざとらしくソラ達の方を見てすらいる)というバレッバレなもの。
それでもソラはあっさりと引っかかり、騙した方騙された方共に大真面目に問答している様はましろ(とエルちゃん)にツッコまれていた。
しかしそのトコトコ歩く姿とどこか哀愁を感じる目付きが可愛らしいと一部の視聴者の間で好評を博した。




ヌッフッフ…このカバトン様が豚に化けていたとは、お釈迦様でも気がつくめぇ!

クッ…なんてずる賢い…!

コントかな…?


9話ではUFO型ランボーグでプリキュアの攻撃が届かない距離から圧倒した際も「プリキュアもまあまあTUEEEし、ここで油断するから負ける」と容赦なくレーダーで探し出して追撃を図ったり、直後に1人でプリキュア達を探す本来のターゲットであるエルちゃんを発見した際はそちらを優先したりと、頭に関しては本人が言う程悪くは無い様子。
更に、同話でその直前まで空を飛べない事やエルちゃんを守ろうとするのは王様からのご褒美目当てで恩を売る為といつもの様に煽り倒していたにもかかわらず、力の差が明らかだと分かっても
「知らない世界に放り出された小さい子を助けたいと思うのは当たり前」と自身に向かってくるツバサを「わからん」「お前、なんか嫌い」突然非常に冷めたトーンで吐き捨てたり、そのツバサがプリキュアに覚醒するやいなや「認めねぇ!空が飛べたからってなんだってんだ!TUEEEのはこのオレだ!」と血走った目を見せながら激昂したりと、弱い者が強い者に歯向かうこと、脇役と侮っていた相手が自分より強くなる事を酷く嫌っている節がある様子。

そして第11話ラストでは、度重なる失敗に業を煮やしたカイゼリンから遂に最終通告を出されてしまうのだった…。
続く12話の予告では目の周りにランボーグと同じ黒い線のような模様が現れており…?


【戦闘力なのねん】

主にその巨体を生かした突進攻撃など、パワー戦を得意とする。また、体型に似合わず身のこなしも軽い。
額の水晶に「カバトントン!」という呪文を唱えることで、次元移動用のワープホールを生成したり、黒い煙を発生させたり、捕獲したエルちゃんをシャボン玉のようなカプセルに閉じ込めたり、上述の通りクオリティはともかく子豚に化けたりするなど、魔法を行使することが可能。
城に現れた際は煙幕弾も使用した。

だが、そんな彼の最大の必殺技、それは……。


ウェルカム・トゥ・ヘヴゥ~ン!


ブブウゥゥゥーーーーッ!!


あわわわっ!?

…くっさぁぁ~~~っ!!

何食べるとこんなに臭うんですかぁ!?

ゴホッゴホッゴホッ…


そう、オナラ攻撃である。 ※ご覧の番組はプリキュアです

ソラに一度エルを奪い返され、名前を聞いた後に尻を向けて、をソラに向けてぶっ放したのだ。
もちろん臭いも強烈で、直撃を食らったソラも思わず上記のツッコミをしたほどであった。
そしてその隙に再度エルちゃんを奪い取ったカバトンは、ワープホールを発生させて逃亡を図ろうとしたのであった。

その後、10話で久しぶりに披露。
3人になったプリキュアにランボーグごと囲まれた際、「イモ食ってブー攻撃」と称して持参した屋台の焼き芋を頬張りぶっ放し、3人を悶絶させると同時に距離を取らざるを得ない状況を作り戦況をひっくり返す等相変わらず地味な武器として活躍した。本人はともかく思いっきりランボーグも巻き込んでいたが、こちらは鼻がない為か特に何ともなかった。

最後は後述のとおり48話で披露。バリア修復に悪戦苦闘していたキュアウィング、キュアバタフライに突如加勢。
一週間溜め込んだオナラでランボーグを一掃した。

上述の通りオナラ攻撃は毎週披露されても困るので第1話と第10話、第48話の合計3回しか披露していないが、上述の通り厄介な武器の1つとして視聴者に強烈なインパクトを残している。

こういうこともあってか、第25話から登場した第三の刺客であるミノトンからは「下品で下劣な愚か者」と軽蔑されている。

さらに、闇のエネルギー「アンダーグ・エナジー」を物体に注入することで、ランボーグという怪物を生み出せる。
このエネルギーは本人のコンディションに関係があるようで、一度ランボーグが倒されても追加で何か食べる等してエネルギーを補充すれば、再度ランボーグを呼び出して戦闘続行することも可能らしい。
ただし上述の通りその時食べたのが毒キノコだったので直後に腹を壊して撤退している為、初披露時は不発に終わっている。
また、食べた物のカロリーが高いほど強力になる様子で、第5話では大量のおでんを食べて限界までエナジーを注入した結果、ヒーローガールスカイパンチを弾き返すほどの防御力を発揮させている*6が、その代償として自分がやつれてしまった。
が、これは量を食べていたもののおでん自体が低カロリーであり、摂取したカロリー以上にエネルギーを注ぎ込んでしまったのが原因らしく、続く6話では超高カロリーの特大パフェをテイクアウトし、説明の際ソラにヒーローにあるまじき暴言を飛ばされたこともあってこれを5秒で完食しランボーグを生み出した際は体型に変化はなかった。
前回のおでんといい、代金はどうしているのだろうか…?


【強さが全ての男が知った本当にTUEEE存在】(※第12話ネタバレ注意)


…その言葉(二度とエルちゃんを狙わない)に、ウソはありませんね…?

あぁ…!
(どうせ負けたら、オレは始末されちまうんだからな…!)

前話でとうとう最後通告を叩きつけられた事で後が無くなりいつものおでん屋で憔悴しきっていたカバトンは、偶然談笑しながら通りかかったソラ達を目撃する。
怒りのまま彼女達の前に姿を現し、いつになく鬼気迫る表情でエルちゃんを攫おうとした際に邪魔が入って以降の恨み節をソラ1人へぶちまけていく。


あれからやる事なす事まるで上手くいかねぇ!お前はオレの疫病神だ!お前さえ倒せば全部上手くいく!

オレと1対1で勝負しろ!勝負は3日後!最強にTUEEE奥の手で、お前を倒してやるのねん!


当然カバトンの発言はただの逆恨みでしかなく、ましろ達には勝負を受ける必要は無いと突っぱねられるが、もしソラが勝てば二度とエルちゃんには手を出さないという条件を突き付け、この先スカイランドに戻ってもカバトンに狙われる限り安心出来ないことや、彼の「いよいよヤバい事になっている」という発言やいつになく真剣な目をしていた事が引っかかったソラはこの挑戦を受ける事に*7

「奥の手」と言うだけあってプリキュア側は半分遊んでたけどただ3日間ボーッとしていた訳ではなく、3日間溜めに溜めたMAXアンダーグエナジーを自分自身に注入し、巨大化しランボーグの様な目元に黒い線のような模様の付いた戦闘形態へと変貌し圧倒的なパワーでスカイを追い詰めるも、ましろ達の応援で奮い立ったスカイに応援してくれる存在がいないカバトンは瞬く間に逆転され、渾身のスカイパンチを受け倒される。

オレが…負けた?

負けた事を受け入れられないまま、カイゼリンが放ったと思われる雷雲が自分に迫ってくる恐怖に押し潰されたカバトンは…

約束です、もう二度とエルちゃんには…


そんな約束、忘れたのねん!

どんな手を使っても…最後に勝った奴がTUEEEEのねん!!

と約束を反故にして手から放ったエネルギーでエルを連れ去ろうとするが、変身したウィングとプリズムによって阻止され、そのままアップドラフト・シャイニングを受けて浄化された。

スミキッタのね~ん…。

しかし、大量のアンダーグエナジーを取り込んでいたおかげか消滅は免れ等身大の姿に戻り、再度負けを突き付けられるカバトン。
往生際悪く足掻こうとするが、それに呼応する様に空の雷雲が巨大化し、敗れたカバトンを始末するかの様に稲妻が落ちてきた。

ひっ!や…やめて!オレはまだ役に立ちます!どうか…どうかおゆるしを~!

許しを乞いながらひとりでに空に浮かぶカバトンを見たスカイは彼を助ける為に走り出した。



カバトン!今助けます!

オレはお前の敵なのねん!な、何故…!?

分かりません!

でも…こうするのが正しいと思ったからです!!

………!!!(これが…本当の強さ…!)


自分でも分からないまま飛び出したスカイは間一髪間に合い、巨大な稲妻からカバトンを救うことが出来た。
深追いする価値もないと判断されたかは不明だが、雷雲も空に溶けるように消えていった。



…オレの負けだ。お前はTUEEE。

オレなんかよりずっとな……。あばよ……。


ついさっきまで戦っていた自分を、なんの迷いもなく助けようとするスカイを見て本当の強さというものを思い知ったカバトン。
その姿に自らの負けを認め、彼女の前から去る事を選ぶのだった…。



…って、えぇ!?下、川なの!?


……もっとも、助けられた後に綺麗に着地するスカイの真横でそのまま川ポチャするというオチが着いたのだが。
せめて着地までは面倒見てくださいソラさん……。

稲妻ももうカバトンを追うことは無く、カバトンは風邪を引きながらも何とか生き延びており、あのおでん屋の屋台で常連客の様なノリでオヤジと話す姿があった。
オヤジには「リストラされた上に川に落ちた」と何も間違っていないが災難が続いたことを同情されていたが、彼は憑き物が落ちたような顔で「オレは過去は振り返らねぇ。この街で再出発なのねん!」すっかり好物になったのかおでんを掲げながら再スタートを図る事を宣言するのだった。

敵だったはずの少女に命を救われ、本当にTUEEEものを知った彼であれば、きっと未来は澄み切ったものとなるであろう。


――だが、ソラたちがスカイランドに戻った後、アンダーグ帝国から新たな手先がスカイランドへと送り込まれたのだった…。


【その後】(第34話~)

公式サイトにて、ソラシド市のどこかで暮らしていると記述されたものの、長らく音沙汰がなかったが、第34話にてバッタモンダー共々まさかの再登場。同時にボロアパートで暮らしている事と、夜勤がある仕事で働いている事が明かされた。

隣にはバッタモンダーが住んでおり、度々聞こえてくる彼の叫び声に辟易しているが、隣人の正体が自身と同じく帝国の元刺客である事には気付いていない模様。

さらに第41話にて焼き芋屋をやっていることも判明しており、子供たちからも慕われている様子である。

第48話ではミノトンと共に、暴走するカイゼリンの攻撃でランボーグが発生し始めたスカイランド王都へ駆け付け、1週間溜めに溜めたオナラ(本人曰く、「ひろがるオナラガス」)でランボーグを浄化した。
オナラにはがっつりウイングも巻き込んでいた他、同じく加勢に来たミノトンが鍛えてたら光った拳のアッパーでランボーグをぶっ飛ばしての登場なので、なんとも彼らしいというかなんというか…。コレで浄化されるランボーグがいたたまれない…尚、1週間オナラを我慢した場合肉体的にも精神的にもいい事は1つもない為、できるかどうかは別として絶対に真似しないでください

やはり全員避難させられるだけのエネルギーは足りなかったものの、アンダーグ帝国のトンネルを使って大多数の市民を避難させる事にも成功した他、ウイングがバリアを修復するまでの時間稼ぎを買って出た。
最終話でもダイジャーグが逃走したソラシド市に繋がるトンネルを作りスカイ達を送り出した他、黒幕がいなくなった新しいアンダーグ帝国にバッタモンダー、ミノトン共々残留。


…おかしな奴らだ。こんな私に着いてきてくれるとはな。何故だ?

うーん…『こうするのが正しいと思った』、
そんな所なのねん。

かつて救われた少女の言葉を借り、ミノトン共々カイゼリンに着いていくことを決意したのだった。
そして直後に隣でいらん事を言ったバッタにはミノトン共々詰め寄った。

【余談なのねん】

  • 演じる間宮康弘は、『HUGっと!プリキュア』にて主人公・野乃はな/キュアエールの父親である野乃森太郎を演じていた。第11話EDでは、キュアエールも出演している。
  • 名前とへヴィメタル調の服装はスウェーデンのウォーメタルバンド・サバトン(Sabaton)が元ネタと思われる。もっとも、ヴォーカルのヨアキム・ブローデンはモヒカンヘアこそ共通しているものの、肥満体で卑劣漢のカバトンとは似ても似つかない、筋骨隆々としたワイルドな出で立ちの好漢である。
  • いわゆる生物モチーフの幹部の登場は、実に『トロピカル~ジュ!プリキュア』のあとまわしの魔女の召使いたち以来2年ぶりとなる。
  • 彼が所属していたアンダーグ帝国であるが、実は彼が退場した第12話時点では首領の名前や組織の全貌、(シルエット等を含む)カバトン以外の構成員の存在が明らかになっておらず*8、肝心の組織名も第9話でようやく作中で明かされており、プリキュア達が帝国の存在を知るのも第12話とかなり遅い為、敵組織の名前より敵の使うエネルギーの名前(アンダーグ・エナジー)の方が先に判明するという中々カバトンチキな事態になっていた。これまでのシリーズでは第1話から描かれていることが多かったのに対してかなり異質な事例となっている。更に第6話にて、ただでさえ敵側の情報や出番が控えめな状況下でカバトンに対しソラが「尺の無駄です!」「というか、貴方の出る幕は一秒だってありません!」とかなりキツめの発言までされてしまっている*9
    • また、これまでのシリーズの敵の様に(拠点がそもそも登場していないので)上司からの命令や作戦会議等のシーンがなく、明確にプリキュアを倒す(&目的の物の奪取)為に現れるより、偶然ソラ達が出向いた場所に居合わせたり、これまた偶然見かけて追いかけてくる等で戦闘になる事が多い点も異質な事例となっている。
  • 上記のパワハラかつワンオペ具合かつ、初代を意識した作風もあってその退場が危惧されていた彼であるが、蓋を開けてみれば生存、脱退という形で退場する事となった。12話放送後の公式サイトのキャラクター解説欄には戦闘形態&スーツ姿のイラストと共に「今はソラシド市のどこかで暮らしている。」という一文が追加されている。これまでの人間界への潜伏や行動具合から、視聴者から生活に関しての心配はあまりされていなかったりするのは内緒だ。
  • 作中良いことは何一つしていない、自分が負けたらプリンセスエルにはもう手出しをしないという約束さえ破った*10カバトンが第12話でキュアスカイに助けられたことについて、Twitterでは『ヒーリングっど・プリキュア』のダルイゼンの末路と色々対比され、ひろプリ第12話放送翌日の4月24日のトレンドに何故か「ダルイゼン」がトレンド入りし、そのまま約2日間トレンドに上がり続けた。そちらの経緯等の詳細はダルイゼンの項目に譲るが、作風等の違い*11から一概に比較するのは難しい問題であり、視聴者でも賛否が分かれている。こらそこ単にギャグキャラだから生き延びたとか言わない。
  • 第34話での再登場は事前情報にはない完全なサプライズであり、多くの視聴者を驚かせた。
  • 次回作の『わんだふるぷりきゅあ!』第32話にもカイゼリン、バッタモンダー(紋田)、ミトノンと共にカメオ出演している。(ただし後ろ姿のみ)




いずれ必ず追記修正しに行くのねん!
今日の所は、さよオ・ナ・ラ!
ブッ



この項目が面白かったなら……\TUEEE!/

最終更新:2025年07月08日 12:20

*1 表記は字幕ママ。

*2 話の終盤も終盤で登場し、ランボーグ召喚&暴れて9話に繋ぐ程度しか行っていない8話を除く。

*3 この時点ではまだ名前は明かされていない。

*4 当初はもっと強い力+食料10年分だったらしいが、頑張りを評価して欲しいとの理由で力+食料100年分に増量+快適な家具家電&専属シェフ付きのマイホームetc…ツバサの乱入で中断されたがまだまだあったものと思われる。

*5 地上波字幕原文ママ

*6 スカイとプリズムの合体技「プリキュア・アップドラフト・シャイニング」でようやく浄化できた。

*7 事実、上述の台詞のように負ければ消される=嫌でも守らざるを得ない為、カバトン自身も「この時は」約束を守るつもりだった。

*8 首領であるカイゼリンは第5話、第11話にて声のみ登場しているが、名前は「????」表記となっており、第31話でようやく明かされた。

*9 ソラからすればカバトンはただのエルちゃん誘拐犯なので愛想よくする理由は何一つないのだが、さすがにメタ発言はどうなのか…?。

*10 これについてはキュアプリズムとキュアウィングを変身させるためという脚本の都合も大きく、ハナから守る気がなかったのではなく、粛清の恐怖に押し潰されなりふり構っていられなくなったことが描写されていた為仕方の無い部分でもあるのだが

*11 あちらのモチーフは病原体であり、脚本家の香村純子氏の「病気で苦しんでいるor苦しんだ子供に病気と仲良くしろとはとても言えない」という考えから一部存在していた和解路線をなくした事情もある為である。しかしダルイゼンの人格を「病気」としか捉えなかったことや、プレミアムバンダイでキュアグレースとのセットのおしゃべりぬいぐるみを販売したこと、シリーズディレクターの池田洋子氏がオフィシャルコンプリートブックで「顔のよし悪しでキャラクターの処遇は決まらないということです。」と発言したことなどから今なお賛否両論である。