登録日:2023/12/03 (日曜日) 11:26:34
更新日:2025/02/20 Thu 04:58:06
所要時間:約 8 分で読めます
【概要】
…あんた、まずいのに絡まれたよ
C兵器、シースパイダー型…
ろくでもない技研の遺産が…
こんなところに配備されていたとはね…!
画像出典:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ゲーム画面 ミッション「海越え」
© フロム・ソフトウェア 2023年8月25日発売
かつて
ルビコン調査技研が開発し、現在は惑星封鎖機構によって接収・運用されている巨大兵器。
Cは「コーラル」を指し、機体の動力源や兵装のエネルギーに転用されている。
中央に据えられた核となるパーツから独立して稼働する長い6本の脚が生えた、その名の由来となった海蜘蛛を思わせる奇怪な姿をしている。
コーラルのレーザーを発射する砲台が松ぼっくりのように見えるため、誰が呼んだか「ルビコニアンデスボックリ」などとも。
本作の重要なファクターのひとつである「技研」の存在が初めて語られると共に、最初に戦う事になるC兵器で、チャプター2最終ミッション「海越え」において封鎖機構の特攻兵器、衛星砲からの砲撃を掻い潜り、アーレア海を越えるためにカーゴランチャーに乗り込もうとした621の前に立ちはだかる。
【ボスとしての性能】
前チャプターの最終ボスである
バルテウスほどの機動力は無いものの、APが
圧巻の7万超という本作の大型兵器らではダントツのタフネスさが厄介な点。
バルテウスや
スマートクリーナーのAP自体は4万台、見た目的にも頑丈極まりなさそうな
ジャガーノートでさえ次点の6万強であるから推して知るべし。
スタッガーに陥らせて大ダメージを与えるという本作における大型兵器における基本的な戦い方は変わらないものの、スタッガー中でもここまでのボスと比較するとダメージが通りにくく、長期戦を強いられやすい。
繰り出してくる攻撃はいずれもコーラルを使用した
防御力無視の高威力、かつクセの強い物が揃っているため、ひとつひとつを確実に対処しなければあっという間に
消し炭にされる。
【攻撃パターン】
脚を振り上げ、脚の先端からコーラルのエネルギーを杭のように吹き出しながら踏み潰す。
コーラルの爆発を伴った馬鹿げた威力と範囲を持つ非常に危険な攻撃。
距離を離していてもシースパイダーが高速で駆け寄ってきたりブースターで飛び上がったりする上に爆発範囲も広いので、臆して後ろに回避しようとするともれなく狩られる、いわゆるソウル系の「バクステ狩り」の要素も含まれている。
こちらが地上にいるとかなり高い頻度で繰り出してくるため、まずはこれを安定して回避出来るようにならなければ、シースパイダーの攻略は困難を極める。
後ろへ下がるのではなく、前や横へ通り抜けるように移動するのがコツ。
また、滞空しているとほぼ脅威ではなくなる(ただし、高度が半端だと当たる事があるので注意)。
機体中央の目立つ砲台からチャージ(と警告)の後に発射されるコーラルのレーザー。
極太の光線を複数回発射してきたり、細い光線を発射しながら下から上あるいは(シースパイダーから見て)左から右へ薙ぎ払ったりする。
いずれも大威力・大衝撃なので回避は必須だが、チャージ時点ではどれが発射されるか判別しづらいのが厄介。
また搦め手として敢えて狙いの甘い一発を放ち回避を誘った所へ即座に本命をキッチリ叩き込むという手を使ってくる事もあり、警告が出たからといって安易にクイックブーストを吹かしての逃げは逆に危険。
機体中央の砲台下部から連射されるコーラルのレーザー。
1発の威力自体は大したことはないが、頻繁に連射されるので何かと被弾しやすく、APを削られやすい。
同じく機体中央の砲台から発射されるコーラルを纏った垂直型のミサイル。
誘導性はそれほど高くないが、他の攻撃に織り交ぜて撃ってくると意識の外である頭上から飛来するため、危険な攻撃と化す。
●第2形態
HPを半分削ると、脚部を展開して
ラフレシアみたいな飛行形態へと移行する。
四脚機を異様な姿にしてまで飛行させる技研の荒業に、カーラも苦笑しつつも「今後の開発の参考にさせてもらう」と興味津々。
特に危険だった踏みつけこそしてこなくなるものの、火力と耐久力の高さは相変わらずの上に地上に降りてこなくなるため、射程の短い武器や空中戦に不向きなアセンだとダメージを取るのも回避をするも厳しくなる。
機体中央から発射される収束型のレーザーを地面に向けて発射する。
レーザー自体の範囲も然ることながら、地面に着弾した後に広がる余波でもレーザーと同等のダメージを受けるため、本体を避けたからと油断しないこと。
第2形態移行時に必ず1発は繰り出してくるため、飛行したのを確認したらレーザーの射線と地面から退避できるようにENの余裕を作っておきたい。
脚の先端からコーラルの刃を生成し、独楽のように回転しながらこちらへ突進してくる。
スピードはそれほど速くないが、緩やかにこちらを追尾してきてかなり長時間多段ヒットするため、捕まるとあっさり即死しかねない。
エネルギーが枯渇して動きが止まらないよう残量に注意しつつ、距離を少し離して備えたい。横よりも縦方向に躱すのが幾分かラク。
拡散レーザーを2射する。
離れていれば回避はさほど難しくないが、距離が近いと回避も難しく、すぐ衝撃もたまるので非常に強力。
垂直ミサイルではなく通常ミサイルの挙動になっている。
追尾性能が甘いのは変わらないが、発射量の増加によりダメージは大きくなっており、視界外から飛んでくると厄介なのは変わらず。
【攻略法】
ここまでの大型兵器戦で培った基本。ACほどの回避性能がないため重い衝撃力を持つグレネードなどの爆発武器も当て放題である。
だが、シースパイダーは生半可な攻撃ではスタッガー中でもダメージが通りにくいほどに総APが高い。
そして耐爆防御がやや高い(スタッガーを取りやすい爆発武器ではAPダメージが通りにくい)設定らしく、
追撃に用いる武器や腕部は少しでもダメージが与えやすい組み合わせを考える必要がある。
さしあたり直撃補正が高い実弾銃器や近接武器を持っていきたいところ。
スタッガーを貯めやすい軽グレ「SONGBIRDS」がこのミッション前に追加されるが、これは再戦でのSランク狙いにおいてもオススメアセンに高確率で入ってくる。
現行Verなら、ある程度滞空の効く機体にガトリングとSONGBIRD2セットを持たせるのが最も楽なアセンとなる。
同チャプターのスマートクリーナー同様、シースパイダーの攻撃は踏みつけを筆頭に、地上にいると危険な攻撃が多い。
ジャンプ力が飛び抜けて高い逆関節なら、そういった攻撃がきてもとっさに上空に逃れやすい。
必要なときだけ空中にいることで、EN管理が四脚よりも楽になり操作に余裕も生まれやすい。
四脚なら滞空しながらトップアタックをすることで、そういった地上攻撃をおおよそ無視できる。
スタッガーを狙うためのグレネード・バズーカといった衝撃力の高い重火器を、足を止めずに撃てるという利点を活かそう。このミッション道中の衛星砲の攻撃に晒される区間をラクに越える手段もある。
ただし、頻度の高いレーザーやミサイルへの回避力は少なからず落ちてしまうと言う欠点があり、いつENの息継ぎをするかの判断がより難しくなっている。
また耐久を割り切って、重量の少ないパーツを選ぶことで移動速度などの機動力が自動的に上がっていく。
上述通り防御力パラメータの意味がないC兵器はこういった軽量アセンが相対的に優位になるため、腕に自信があるなら試してみよう。
空中機動を割り切る重量機で挑むなら第2形態を見越して積んでおくと、地上からでも空中で動き回るシースパイダーを簡単に捉えられる。
爆発武器の一種なので一定の衝撃力も保証されている。
スタッガー中でもダメージが通りにくいシースパイダーだが、それならば少しでもスタッガー中のダメージが増加する直撃補正が高い武器を使いたいのは先述の通り。
ここでちょうど登場するのがチャプター2開始と同時にショップに追加されるパイルバンカーこと「033M ASHMEAD」。
直撃補正そのものは近接武器で最も低いが、ボタン長押しによるチャージ攻撃の威力がそれ以上に高く、命中させれば並の耐久のACならば一撃で葬ることも夢ではない、浪漫溢れる近接武器である。
これまでのパイルバンカーはいわゆる「とっつき」と呼ばれるネタ武器筆頭格であったが、本作はスタッガーの仕様のお陰で、特にボス戦でガチ武器として扱えるほどに使い勝手も向上した。
的が大きく復帰も遅いシースパイダーならばスタッガー中にチャージとっつきを食らわせることは難しくなく、結構なAPを消し飛ばす。
ただし通常攻撃はブレードホーミングでかなり当てやすくなったがごく普通の威力に落ちており、肝心のチャージ攻撃にはほとんどホーミングが乗らない。
四脚MT辺りとのトレーニングでしっかりと挙動と当て感を養っておこう。腕部も近接適性の高い物でないと思ったようなダメージは出ない。
…ただし、非スタッガー時には触らないこと。下手に近接ダッシュが暴発すれば即死の原因となり、全てが水の泡である。
それと近接適性最強のBASHOが買えるようになるのはこれのクリア直後である。旧世代AC向けのパーツなのになぜ?
【総評】
タフネスさと軽減属性の無いコーラル兵装の火力に物を言わせたダメージレースでこちらを圧してくる、機動力で翻弄してきたバルテウスとはまた違うベクトルの強敵。
チャプター1では武器の選択肢が狭かった事、表面上の武器の説明やパラメータを読んでみれば最適解に辿り着くのはそこまで難しくはなかったものの、今回は武器の組み合わせだけでなく、使用する武器とフレームや内装との相性にも気を配り、ダメージ効率を引き上げる事も重要になってくる。
とはいえ、まだまだチャプター2という前半のボス。この後にはさらに苛烈な攻撃を繰り出してくる奴らも控えているため、各攻撃回避の感覚と、じっくりとアセンを構築する感覚を掴んでおきたい。
【撃破後】
シースパイダーを撃破した621は手筈通り、あくまで貨物用のカーゴランチャーへと乗り込んで広大なアーレア海とコーラルに包まれた赤い空を越え、氷に閉ざされた未踏査領域へと墜落もとい、辿り着く。
野暮用を済ませたウォルター、各企業勢力もこれを追って現地入りしたので苦労して一番乗りした意味はあまりなかった、いよいよその源泉に近づきつつあるコーラル争奪戦は激化の一途を辿っていく。
しかし、勢いづく各勢力をよそに遂に惑星封鎖機構が本格的な強制排除へと乗り出し、621はさらなる脅威と相対する事となる...
追記・修正は回転して飛行しながらお願いいたします。
- 警告つきのレーザーは最大3連射してくるので一発目避けて安心してると2発目以降のQB終わり際を狙った偏差撃ちに狩られるという -- 名無しさん (2023-12-03 11:59:04)
- コイツに一番苦戦したわ -- 名無しさん (2023-12-03 12:49:11)
- 4脚ホバリングはあまり適正とは言えない。相手の射撃攻撃避けきれずガリガリ削られるから。空中戦なら逆足で上昇下降繰り返したほうがいい。 -- 名無しさん (2023-12-03 13:36:56)
- 「オイオイオイ」「飛んだわビジター」 -- 名無しさん (2023-12-03 14:01:57)
- パイルの直撃補正が高いみたいに書いとるが、パイルはすべての近接武器の中の一番直撃補正低いぞ。ただ単に溜めの威力がバカ高いだけで。 -- 名無しさん (2023-12-03 15:07:29)
- ストンピングと警告レーザーは近すぎると仕掛けてこない&簡単にかわせるので、常に密着してればでかいタレットとかわらん。(浮くまでは) -- 名無しさん (2023-12-03 15:32:44)
- バルテウスやアイビス共々下方調整組だったような気がするが具体的にどう調整されたんだったか -- 名無しさん (2023-12-03 19:37:26)
- デスボックリに限らずAC6のボスの大半で言えることだけど、重装甲で固めても苛烈な攻撃で押し負けるから、思い切って防御は妥協して機動性に振った方が案外楽になったりする -- 名無しさん (2023-12-03 19:41:18)
- 今でも覚えてるのが初回攻略の時両手武器撃ちつくしても第2形態にすら移行しなくて愕然とした記憶。今なら分かるが、ただでさえ体力お化けな上に脚に判定吸われやすくて余計にダメージが通らないんだよな。あまりに無理すぎて初回攻略でwikiを解禁した唯一の相手。 -- 名無しさん (2023-12-03 20:30:47)
- シースパイダーって海蜘蛛のシーとC兵器のCをかけたダブルミーニングなんじゃないかってふと閃いた。多分違うけど -- 名無しさん (2023-12-03 20:41:28)
- 技研からの使者、シースパイダーマッ!!…いやなんでもない -- 名無しさん (2023-12-04 18:56:47)
- 技研産の兵器の中でも、とびぬけて使いどころがわからん兵器だと思う。まぁ目的に対する規模を考えると、ルビコニアンデスワームも割と大概だが、こいつに関してはどういう目的で作ったのかよくわからんのよね -- 名無しさん (2023-12-05 12:36:03)
- 結構でかい隙を晒す技も多いから、スタッガー中以外にもバカスカパイルぶち込んでたな -- 名無しさん (2023-12-06 07:47:52)
- 初めてこいつをあと一歩まで追いつめて、とどめのためにアサルトブーストで接近したタイミングで回転攻撃が始まって、ものの見事に返り討ちにされたのは苦い思い出 -- 名無しさん (2023-12-11 21:33:01)
- 修正前は今のアーキバスバルテウスと同等と言ってもいいくらいの耐久あった -- 名無しさん (2024-05-19 05:35:07)
最終更新:2025年02月20日 04:58