登録日:2024/01/17 Wed 00:23:20
更新日:2025/05/24 Sat 15:30:33
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RI
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RUBICON III |
RESEARCH |
INSTITUTE |
◎目次
◎概要
開発惑星「ルビコン3」にかつて存在した研究機関。
英語表記は「Rubicon III Resarch Institute」で、作中ではもっぱら「技研」と呼ばれる。
ルビコンで発見された新たな資源であるコーラルの性質の調査およびコーラルの採掘と実用化の研究、兵器開発などを行っていた。
およそ50年前に起きた星系を巻き込む規模の災害、アイビスの火によって組織自体は滅んだが、彼らの開発した「C兵器」は今もなお残っており、
惑星封鎖機構が回収して戦力として利用している。
RaDのシンダー・カーラ曰く
「研究に取り憑かれた狂人の集まり」であり、作中に登場する兵器群の有様や、プレイヤーが入手できる技研産ACパーツの解説文、アーカイブ等からもそうした部分を読み取ることができる。
とはいえ作中に現存していないこともあってか技研の全体像や内情についての情報は少なく、組織の実態には謎が多い。
◎開発品・成果
コーラル関連技術だけでなく、プラズマやパルス兵器にオリジナルのAC、その内装なども手掛ける。
当然だが、アイビスの火以降は活動していない都合上ストーリー開始時点で開発・製造から50年以上が経過したものばかりとなっており、その技術力の高さがうかがえる。
▽ACパーツ
作中ではフレーム・内装・武器まで一通り制作しているため全身同一メーカー品で揃えられる唯一のメーカーだが、ほとんどが隠しパーツだったりログハント報酬だったりと入手には一手間掛かる。
どれも高負荷であったり、武器も独特な使い心地である為に気取って技研製品で全身を固めての運用は困難。パーツ単位ではどれも光るものがあるのでアセンブリの選択肢として組み込むのが良い使い方かもしれない。
HALはともかくEPHEMERA系統は物凄く有機的なシルエットなので組み方次第ではゲテモノ機が出来上がるが…
★IA-C01 EPHEMERA
技研が開発した無人ACのパーツ。滑らかな曲面や蛇腹・集合突起といった、激しく好き嫌いが分かれるであろう生物的な外観が特徴。
一応コクピットがあり有人運用が可能だが、各部の構造・仕様はいずれもパイロットの搭乗やヒトによる制御を考慮していないらしい。ある程度の数が生産されていたようで、アイビスの火以前の遺構に残骸が放置されていることも。
ステータス面では中量級のパーツが多いが、どのパーツも共通して重量に対して耐弾防御が低く全体的な耐久力も若干控えめなため、見た目的にも軽量級に限りなく近い印象を受ける。立ち回りか他パーツで補いたいところ。
「EPHEMERA」はギリシャ語で昆虫の「カゲロウ」、もしくは「短命なもの」という意味がある。
- ▷IA-C01H: EPHEMERA
- 頭部パーツ。宇宙人を思わせる形状が目を引く。BASHOに次いでワースト2位の重量と高めのEN負荷を持つ高負荷パーツだが、その分APや安定性能など防御関連のパラメータは充実している。
- スキャン距離は長めだがスキャンの持続時間より待機時間のほうが長く、必ずスキャンが切れてしまうため、AC戦ならともかくミッションでは苦手分野が出てきてしまう。
- ▷IA-C01C: EPHEMERA
- コアパーツ。単独トップのジェネレータ出力補正を誇る軽量コアであり、供給補正とブースター効率も中堅レベルのため150ジェネアセンの最大候補パーツ。
- 代償としてAP・装甲・安定性能がいずれも低く打たれ弱い。
- フレーバーテキストには「手動操縦にも対応しているが、人間の搭乗を前提としたコアボックスにはなっていない」と書かれているが、どんな姿勢で搭乗するのだろうか…
- ▷IA-C01A: EPHEMERA
- 腕部パーツ。耐弾防御以外高めの装甲値とAPを持ち、射撃武器適性・近接武器適性も平均以上確保できている。
- 腕部積載上限が軽量腕並に低いので、重量武器は持たせにくい。
- あのAMIDAにも似た独特の肩部からデザイン的な好みが非常に分かれるパーツ。
- ▷IA-C01L: EPHEMERA
- 脚部パーツ。軽量寄りの中量2脚、あるいはその逆とも言える。EN負荷が重いものの、重量に比して良好なAPと積載量が魅力。
- やはり耐弾防御がワースト2位なのが難点。
★IB-C03 HAL 826
技研が開発した有人ACのパーツ。アイビスシリーズ最終後継にして唯一の有人機かつ「コーラル破綻に対する最後の安全弁」とされる。
外観はおそらく過去作の
白き閃光の
オマージュだが(デザイナーも同じ)、よく見るとシルエットが似てるだけで細部がかなり異なる。
小ネタとして、アサルトブーストやコア拡張機能使用後の冷却モード時に
コア以外もパーツが変形するという素敵ギミックを搭載。
脚部や肩のスリットが展開し、赤熱した内部フレームが輝くという漢の浪漫が楽しめる。
フレームは特定エンディングのクリア報酬で、EPHEMERAをマイルドにしたようなものや、MIND ALPHAを軽負荷・固有性能寄りにしたような性能をしている。
関連武器については3周目ミッションの隠しパーツ。
- ▷IB-C03H: HAL 826
- 頭部パーツ。重量・EN負荷を少し減らして防御面を妥協した具合。スキャン周りも優秀で使いやすい。
- 一見はヴィクセン(およびリメイク機のYC07-CRONUS)、I-C003-IN、CR-HOGIREに連なる「角飾のようなアンテナが目立つ騎士風の頭部」といった風体だが、
- その実態は網目状の装甲からセンサーユニットが覗く異形。どちらかといえばアメンドーズ。
- さらに、知覚用の触媒としてコーラルを用いているのか、センサーユニットには赤く禍々しい光が揺らめいている。
- この部分はカラーリングで設定できる部分と独立しているため色を変更することはできない。
- またトサカ部分はメインカラーと一体になっており、ここだけペイントで塗り替えることは不可能。
- 大柄なコアに埋もれないよう大きく作られているために他のコアとは合わせづらいなど、格好良さの割にビジュアル面で融通が効かないのが難点。
メインカラーを青にしてデカールでトサカを黄色くするとあら不思議。頭のデカさと相まって途端にやられメカへと早変わり
- ▷IB-C03C: HAL 826
- コアパーツ。大柄な見た目通り重量級・高負荷・高性能のコアで穴のない装甲値にAPも高め。ジェネレータ出力補正/供給補正もしっかり確保されている。
- ただし
いかにもバランスの悪そうな背中のせいで姿勢安定がとても低いので、対人戦で本格起用するにあたっては頭部・脚部の選択肢が狭くなりがち。
- アサルトブーストや拡張機能使用時に仏像の光背あるいはデザイナー繋がりでアクエリオンじみたリング状ユニットが立ち上り、とても印象的なシルエットとなる。
- ▷IB-C03A: HAL 826
- 腕部パーツ。各種パラメータが軒並み平均値以上確保されている万能型。
- MIND ALPHAを若干軽量化して武器適正に振った塩梅の性能。
- ▷IB-C03L: HAL 826
- 脚部パーツ。重量寄りの中量2脚で、姿勢安定性能と積載上限に優れる。
- こちらもMIND ALPHAを若干軽量化して固有性能に振った具合で、耐弾防御がやや薄めであること以外に極端な欠点がなく全体的に高性能な脚部である。
★内装パーツ
先述の通り、すべてのカテゴリのパーツを開発している。エフェメラに用いられるものは「生物の部位」を由来とした名前となっている。
- ▷IA-C01B: GILLS
- 「エラ」の名を持つQBリロード特化型ブースタ。無人機に使う前提で「人間の耐G限界を全く考慮に入れていない」とされ、0.3秒という最速のQBリロード時間によりQBを素早く連発できる。
- QB推力やQB噴射時間は控えめで、QB一回分の移動距離自体は短いため小刻みな移動になる都合上、距離を動く時の燃費は悪く、ABも苦手。
- 特に近接推力に至っては全ブースター中ワースト1。プラズマ投射機等の踏み込みモーションが無い、またはチャージ攻撃が近接推力に影響されないレーザーランス以外の格闘武器は空振る事が多くなるので組み合わせない方が無難。
- ▷IB-C03B: NGI 001
- こちらもAC用ブースタ。特にQB推力と噴射時間に優れ、それ以外の推力も上位でQBリロード保証重量も高い。
- ファーロンのBST-G2/P04→シュナイダーのFLUGEL/24Z→これといった具合にさらに高負荷・高出力に寄せた、わかりやすい重量機向けタイプである。
- あらゆる行動の消費ENが大きいため息切れも早いが、そこは重量機ならではのジェネ選択肢でカバー。
- 他のブースタと比べ大型であり、ブースタ噴出炎による赤熱が非常に映える逸品。
- ▷IA-C01F: OCELLUS
- 「(蜘蛛などの)単眼」の名を持つ無人AC用FCSで、人間の処理限界を考慮していないとされる。極めて高い近距離アシスト性能を持つ近距離戦特化型であり、故に少しでも距離を離されると途端に照準精度がガタ落ちする。
- EN負荷もそこそこ止まりで近距離戦に志向したAC6ではとても強力なFCSだが、ミサイル適性だけは初期FCS以下という有様なので運用できるミサイルの種類が大幅に制限されてしまう。このため近距離アシストで僅かに劣るものの若干のミサイル適性と中距離適性を備えるベイラム製FCS「ABBOT」が競合に挙がる。
- ちなみにVer.1.03〜Ver.1.06では「ブッチギリで近距離適性が高く、そこそこのミサイルロック補正も備えていた」ために対人戦において長らく暴れており、レギュ1.07でようやく(近距離アシストの1割を巻き添えに)ミサイル適性にナーフを受けてしまった…という過去がある。
- ▷IB-C03F: WLT 001
- 万能型のFCS。中距離戦の適性に突出しながら近・遠距離の補正も平均以上に高く、ミサイル適性も十分と全距離・全武器に不足なく対応できるが、当然というべきかEN負荷はダントツのFCSワースト1であり、そこらのフレームパーツよりも重たい。
- 「情報導体としてコーラルを使用した」「人体感覚の拡張」と明記されており、地味ながらコーラルの可能性およびオールマインドとの関連を示唆するパーツでもある。
- ▷IA-CO1G:AORTA
- 「大動脈」を題するコーラルジェネレーターの軽い方。隠しパーツの一つであり、チャプター3のミッション『無人洋上都市調査』の道中で拾うことができる。
- 下記のNGI000ともども、コーラルジェネレーターはEN補充性能と供給復元性能が極めて低く、かつ「EN補充性能<供給復元性能」という性能バランスを持ち、同時に復元時補充ENが他のジェネレータに比べて極めて高いという極端なパラメータ設定となっている。
- これが何を意味するかというと、半端にENを残すよりも使い切ってしまうほうが使えるEN量が圧倒的に多いということであり、「戦闘中に状況を見計らい、適切なタイミングでわざとENゲージを空にする」という特殊な運用が求められるのである。
- この特性のおかげで通常であればEN回復が遅れる空中や、余剰EN出力が少ない機体構成でも回復量がほぼ低下せず、うっかり奈落に落ちても容易に復帰できたり、それこそ無限飛行機体を組んだりもできるなど驚異的な立ち回りを実現するが、それにしても6において無防備な数秒間はあまりにも長い。特に対人で使用する場合は消耗→回復までをなんとかごまかす対策が必須である。
- このAORTA自体は重量が軽量級と中量級の間といったところでジェネ全体で見れば軽めの方。重量に比して容量が高めなため、一見すれば優良パーツに見える……かもしれないが、
- 軽中量級ジェネとして回復までの隙があまりに長すぎ、補充性能にあまり差がない後述の重量級技研ジェネよりも容量・出力・復元時補充ENが段違いに落ち込んでいるのが辛く、対戦環境で候補に上がってこないのも納得せざるを得ない程度には厳しい性能とされる。
- ▷IB-C03G: NGI 000
- コーラルジェネレーターの重い方。こちらも隠しパーツの1つで、ミッション中に集められるコレクター要素「戦闘ログ」の回収報酬としてもらえる。報酬ランクは9。
- 全ジェネレータ中2位の容量・同じく2位の出力を併せ持ちながらも、重量は「中量級になんとか載せられなくもない」レベルに抑えられている。
- 先述したコーラルジェネレータ特有の性質はさらに尖っており、供給復元性能は全ジェネレータ中ワースト1、復元時補充ENは3100と極端な数値を誇り、これにミサイルや爆発武器と大幅な上下運動を組み合わせた空爆機系や引き撃ち系のアセンが対戦で猛威を振るっていた。
- 因みにコーラル系ジェネレータを搭載するとコアの拡張機能発動時のパルス波動が赤色に変わり、アサルトアーマーは攻撃属性もコーラル属性になって威力が上がるというちょっとした変化がある。
- コーラル属性の攻撃はACパーツの防御属性には存在せず、
よほどEN防御を投げ捨てた相手でない限りその他のジェネレーターによるアサルトアーマーよりもダメージは大きくなる。攻めの姿勢を重視するならアサルトアーマーとセットでの運用がお勧め。
★AC用武器
プラズマやパルス技術を使用した、独特な武器類。
コーラルを使用したものも多く、それらはコーラルの群知能にエネルギーで働きかけて制御しているらしい。
技研製の兵器(ほとんどの武器パーツやC兵器)のみの特徴として「コーラル属性」という第4の攻撃属性を持ち、これらは「自分のジェネレータのEN射撃武器適性と敵の各防御性能の影響を受けない」「衝撃力と衝撃残留が同値である」という強力な特性がある。
つまり相手とジェネレータを選ばない上にスタッガーも狙いやすいと至れり尽くせりに見えるが、
どれもこれも入手が非常に遅い隠しパーツである上、重量もEN負荷も重い物ばかりで安易に積める代物ではない。
エフェメラが装備するものは「天体に関連する用語」、HALが装備するものは「WLT」か「NGI」の型番を持つ。
- ▷IA-C01W2: MOONLIGHT
- フロム伝統「ムーンライトソード」の名を冠した光波ブレード。近接武器だが緑色の光の刃を飛ばして遠距離攻撃を行う。チャージ時には巨大な光刃を扇状に飛ばし、水平広範囲を薙ぎ払う。
- 弾速が遅いものの威力は高く、大きな判定を持った光波が飛んでくる様は攻撃される側としてはかなりの威圧感がある。
- レギュ1.06からはジェネレーターのEN武器適性が乗るようになったが、言い換えれば内燃型ジェネレーターには使えなくなった事で積む為の敷居がやや上がってしまった。
- しかしセット装備(BASHO腕+150ジェネ)を揃えてのチャージ攻撃の破壊力はロマン溢れる物がある。
- ▷IA-C01W7: ML-REDSHIFT
- コーラル発振器。上記MOONLIGHTのコーラル版で赤く輝く光刃を放つ。通称「赤月光」。
- モーション等は通常版と同じだが攻撃属性が異なるほか、通常攻撃寄りに調整されている。
- レギュ1.06を経てもこっちはスペックに変更がないので、取り回しのしやすさでは軍配が上がるかもしれないが、リロード速度は近接武器ブービー。
- なお下記のコーラルライフルにもついている「REDSHIFT」は「赤方偏移」という天文学用語で、遠くから届く光がドップラー効果で赤い波長に変異して観測されるという現象のこと。
- 入手は3周目後半とかなり遅い。
- ▷IB-C03W2: WLT 101
- コーラル発振器。ほぼコーラルブレードと言ってよい代物で、真っ赤な光刃で斬りつける。
- 通常攻撃は上から叩きつけるようなモーションにより縦移動に強くリーチも長い。
- チャージ攻撃では極太のブレードで前方を薙ぎ払うド派手な攻撃が可能。200m近い長射程と強烈な威力を誇るが、発生も動作も遅いのでAC戦では当てにくい。
- 戦闘ログ最後となるランク15の報酬で、3週目最終ルート確定まで回収しきってようやく手に入る。
- 対人戦はともかく、CPUはどいつもこいつもこれのチャージ攻撃をあまり回避してこないため適当に振り回すだけで殲滅できるという、ほぼクリア後のボーナス武器といえる性能になっている。
- 近接武器どころか全武器中ワースト5に入るEN負荷には注意。
- ▷IA-C01W1: NEBULA
- 「星雲」の名を持つプラズマライフル。エフェメラ腕の肩部のようなアームカバーが目を引く。
- 通常射撃は連射速度が速く高火力だが、高めの装備負荷の割に弾数が少ない&弾単価が高いせいでミッションでは一見扱いにくく、弾単価が無効&弾の少なさも問題になりにくいアリーナ/対人戦向け。
- しかしチャージ攻撃では爆発範囲がかなり広がるほか、弾一発あたりの火力も上がりも腕武器屈指のDPSとなるため、これを主力としたENグレネードとしての扱いが主となる。
- 爆風で回避困難な弾幕を張れる強武器とされていたが、後のアップデートで弱体化を受けチャージ時の威力・衝撃力が下げられている。
- ▷IA-C01W6: NB-REDSHIFT
- コーラルライフル。NEBULAをコーラル属性にしたものであり標的の防御性能を考慮する必要がない。
- 爆発も多段ヒットする連鎖爆発に変化しており、フルヒットした時の火力はこちらのほうが高い。しれっと弾単価が抑えられPA干渉がちょっとだけある。
- しかしチャージ時の爆発範囲が小さくなっているため、EN版のようにグレネード的な扱い方はできずレーザーライフルのような直当て重視で運用することになる。プラズマ爆発の仕様が足を引っ張って、額面通りの火力を出すのは難しい。
- ▷IB-C03W1: WLT 011
- 重量級サイドのコーラルライフル。ごく小さな爆発を起こす通常射撃、一段階チャージで爆発範囲と攻撃力の上がった弾は、どちらもNB-REDSHIFTよりVE-66LRAに近い挙動と使い勝手。
- フルチャージで
ゲロビ極太の照射ビームを放つ。
- 照射ビームは強制マニュアルロック仕様であり、撃ちながら照準を動かすことで薙ぎ払いも可能だが、長時間足を止めてしまううえ照準移動速度も遅くなるため足の速い的に当てるのは至難。さすがにQB等でのキャンセルは可能で、外した時の隙は考えなくてよい。
- ロマンも装備負荷も悪名高いKRSVに並び、特にEN負荷はKRSVなどを超えて全腕武器中ワーストの850。使うなら他の部位を妥協する前提で機体を組む必要がある。
- チャージ段階の使い分けや要所でフルチャージを差し込む技量を問われるなど操作自体の難度も高く、アセンブルの難しさと相まって上級者向け。
- 能力自体は弾速・威力・衝撃・直撃補正すべてにおいて優秀で、積めさえすればこれ一本で平時の撃ち合い・衝撃蓄積・フィニッシャーを兼ねられる万能武器となっている。
- ▷IB-C03W4: NGI 028
- コーラルシールド。他のシールドとは異なり球形のバリアで全方位からの攻撃を防御できるうえ、展開したまま左手を含む射撃武器を自由に使える。ダメージ・衝撃のカット率も良好。
- さらにパルス兵装からの干渉も受けず、装備重量も軽め。一応、非常に高いEN負荷と発熱の多さ、IG効果の薄さが難点だがそれを含めても強力な盾といえる。
- ▷IA-C01W3:AURORA
- 「極光」の名を持つ光波キャノン。敵を追尾するエネルギー弾を発射する。武器としての挙動はミサイルのそれだが、あくまでエネルギー弾なのでミッションで一部の敵が使う対ミサイルデコイの影響を受けない。
- 特筆すべきはジェネレータのEN射撃武器適性に応じて単発火力が上がり、リロードまでも短縮されるという点。
- EN武器は皆そうだが、ジェネレータの選択は機体構成への影響が大きいので最適な機体を組むうえではなかなか悩ましい武器である。
- ▷IB-C03W3: NGI 006
- コーラルミサイル。文字通りコーラルを内蔵したミサイルで、高誘導ミサイルより鈍足・高威力のミサイルという点でシリーズ恒例の大型ミサイル枠。
- 追尾と推進もコーラル頼りらしく赤く輝きながらふらふらと飛翔し、着弾すると大きな爆発が起きる。
- 単装ミサイルとしては珍しいことにチャージ攻撃が可能で、チャージ時は威力が上がり爆発範囲も広がるうえ、無数の子弾をバラ撒いて集団で敵を追い回すようになる。
- このチャージ時の性能が非常に高く、消費弾数が1から不変、最高クラスの威力に子弾による削り、長時間の追尾によって回避の強要と本体との挟撃を狙えるという唯一無二の性質を持っている。
- 全ミサイル中ワーストのロック時間等癖は強いが、使いこなせれば対AC戦で活躍できるのは間違いない。
▽主な使用者
- ▷惑星封鎖機構
- 表向きにはACの運用を一切行っていなかったものの、実はウォッチポイント・アルファの深度3、最奥部の高炉の防衛システムの一部として無人型のEPHEMERAを密かに配備していた。
- 装備はネビュラと月光、両肩に光波キャノンで距離を取っての撃ち合いを主体にしつつ、隙あらば月光もガンガン振ってこちらの接近を阻んで来ようとする。
- おまけにコアの拡張機能にはターミナルアーマーをセットしており、相対するミッション「地中探査-深度3」ではチャンバーを破壊したことで暴走を始めた高炉から制限時間内での脱出を強いられる中で、上述の戦法と相まって道連れを狙わんと時間稼ぎをしようとしてくる厄介な相手となっている。
部位 |
パーツ名 |
製造元 |
頭部 |
IA-C01H:EPHEMERA |
ルビコン調査技研 |
コア |
IA-C01C:EPHEMERA |
腕部 |
IA-C01A:EPHEMERA |
脚部 |
IA-C01L:EPHEMERA |
右手武器 |
IA-C01W1:NEBULA |
左手武器 |
IA-CO1W2:MOONLIGHT |
右肩武器 |
IA-C03W3:AURORA |
左肩武器 |
IA-C03W3:AURORA |
ブースター |
IA-C01B:GILLS |
FCS |
IA-01F:OCELLUS |
ジェネレータ |
IA-C01G:AORTA |
コア拡張 |
ターミナルアーマー |
PHASE:γ-2
解析対象:51-015 GA
AC // 技研
インテグレーション・プログラム 第3フェーズ
ルビコン調査技研はコーラル研究の総本山でした
彼らの作ったACには人間とコーラルの
生物学的な類似性に着目した視点が見られます
異なる種が相補的に進化する手段としてのAC
興味深い考えです
- ▷ハンドラー・ウォルター
- 「ルビコンの開放者」ルートのラスボスとして最後のアイビスシリーズことHAL826一式にコーラルライフルとコーラル発振器、コーラルミサイルにコーラルシールドとコーラル尽くしの武装で固め、大気圏に突入していくザイレムの甲板上で対峙する。
- その他のアイビスシリーズとは違いあくまでACの範疇の相手であるものの、火力が非常に高い上に360度を守るシールドのお陰で粘り強い。
- 距離を離すとミサイルで相手の気を反らしながらコーラルライフルの単射と1段階チャージ撃ちを使い分けつつ、ジワジワ距離を詰めて発振器の一太刀やブーストキックを狙い、スタッガーを取られようものならライフルのフルチャージ照射や発振器のチャージ攻撃を決めようとしてくる。
- 更には拡張機能にアサルトアーマーまで持っているので、焦って近接を仕掛けようとすればカウンターで叩き込まれることも。
- 対処を間違えれば瞬く間に消し炭にされるが、全体的に大振り気味な武装ばかりなので一つ一つをしっかり見極め、最小限の被害で抑えていけるようにすれば一番楽なラスボスと言えるかもしれない。
- ▷エア
- 「賽は投げられた」ルートの一環として、アリーナのインテグレーション・プログラムの中でも暗号化等で秘匿されていたACデータの一つとしてEPHEMERAベースの「エコー」という機体データをハッキングして使用、621に模擬戦を頼んでくる。
- ネビュラRSに赤月光、肩にはそれぞれコーラルミサイルとコーラルシールドと惑星封鎖機構の使っていたEPHEMERAとウォルターのHAL826の武装それぞれを折衷したような構成で、コアの拡張機能にはパルスプロテクションを装備。
- 戦法も封鎖機構のEPHEMERAと似ているが、こっちは武装が全てコーラル属性なので火力だけならHAL826に匹敵する程。
後に本ルートのラスボスとの戦いでは窮地に立たされた621の下へエコーの実機を駆り、救援に駆け付けてくれるという熱い展開が待っている。
▽MT・その他特殊兵器
すべて自律兵器・無人兵器で、一部は制御や動力にコーラルを使用しているためか「C兵器」と呼ばれる場合もある。作中で型番等が明かされていないものが多く、
攻略本や設定資料によって判明したものが大半。
いずれも冗談のような外観・機能を持っており、「狂人の集まり」という評価も頷けるというものである。
- ▷IA-24 カイト
- ミッション「無人洋上都市調査」等に登場する技研製MT。名の由来は「凧」。
- その名の通り横に平べったい円盤型のボディに脚を備えたという感じの形状で、地上形態と飛行形態への可変機構を持つ。
- 普段は特定の地点で待機しているが敵機が接近すると身を翻すように飛び上がりながら飛行形態へ移行、こちらの攻撃を的確にヒラヒラと避けながら非常にすばしっこい動きで翻弄してくる。
- 小型ミサイルをばら撒き牽制しつつ機体両端からレーザーブレードを発振させ、ターゲットアシストONであろうと追いきれない程の超高速突進からすれ違いざまに切り裂こうとしてくる近接型と、強力なプラズマキャノンを用いて遠距離砲撃を仕掛けてくる砲撃型の2種類が存在。
- なお「無人洋上都市調査」ではボス戦で機能停止状態の砲撃型をエアの助力でハッキングし、囮として利用する事が可能。
- ▷IA-27 ゴースト
- ミッション「BAWS第2工廠調査」を始め様々なミッションで戦う事になる技研製MT。
- MDD方式という特殊なステルス能力を持つ機体で、如何なる理由かその殆どがオールマインドの尖兵としてプレイヤーに牙を剥く。
- 詳細はオールマインドの項目を参照。
- ▷IA-13 シースパイダー
- 「ウミグモ」の名の通り蜘蛛のような外観の大型兵器で、作中では惑星封鎖機構が運用する機体が登場する。
- 詳細は個別項目 へ。
- ▷IA-02 アイスワーム
- 「氷ミミズ」の名を持つ推定全長1.3kmにもなる巨大兵器。ただ移動するだけで破壊を振りまく怪物である。
- あらゆる攻撃を通さない重装甲で身を固め、唯一の弱点である顔面にも二重のバリアを張る鉄壁の防御能力を持ち、無数のミサイルや子機、アサルトアーマーのような範囲攻撃など、攻撃手段も豊富。
- 詳細は個別項目へ。
- ▷IA-05 ウィーヴィル
- ウォッチポイント・アルファ深層にいる「ゾウムシ」の名を持つ無人機動兵器。ヘリアンサス型より数も少ないが、脅威度はこちらが上。
- 二足歩行型の上半身にグレネード等を搭載しており、複数で登場した上にとんでもない移動速度で横移動しつつ10連ミサイルやグレネード、果ては飛び蹴りまでして襲ってくる高機動・高火力機体。
- おまけにEN・実弾に高い防御力を持ち、3周目のとあるミッションに登場した時はヘリアンサス型と連携しての波状攻撃で数多の621を葬り去った。
- ただし、爆発系に対しての防御が低いことと、一定時間走り回ると数秒だけ止まるチャンスがあること、飛び蹴り前後の動きに隙ができる事から決して勝てない相手ではない。
- 特にシンダー・カーラの武装構成でミサイルのフルコースをお見舞いしてやると1ロックで吹き飛ばすこともできる。
- ちなみに実ダメージと武器のカタログスペックを比較して推測される防御力はウィーヴィル・ヘリアンサス共に同じで、おおよそ実弾:1575、EN:1807、爆発:177ほどである。
- ▷IE-09 ヘリアンサス
- ウォッチポイント・アルファ深層を徘徊している「ヒマワリ」の名を持つ自律型破砕機。外見からはコーラルの存在を感じさせないが、コーラルを動力にするC兵器のひとつと思われる。
- 見た目は巨大な歯車で、そこらを転がりまわる姿に既視感を抱いた621は多いと思われる。
- ふざけた見た目とは裏腹にACでは追いつけないほどの超高速で地上を駆け巡り、遠距離からミサイル、近距離で火炎放射、接触すればガリガリ削られて大ダメージのうえ、生半可な銃弾はことごとく弾く重装甲…と走攻守揃った隙のない戦闘能力を誇っており、後述の弱点を突けないと成すすべもなく轢き殺される可能性が高い。なんで自律型の破砕機にミサイルやら火炎放射やらがついてるのか?
- 加えて、だいたい複数体で固まっており、1体を相手し始めると他の歯車からの襲撃も受ける羽目になる。トドメにやたら硬くて速くて火力も高い重MTまで2体ほど一緒に出てくる始末。
- 計9体出現するが、全てバトルログ持ちなのでログ収集をするなら各一回は撃破しないといけない。
- このミッションの撃破対象ではないため、クリアするだけなら戦う必要は無い。出現する場所の上には橋がかかっており、ここを渡れば襲ってくるのは1体だけで済むのでABなりで突っ切れば完全スルーも可能。
実は側面が弱点であり、そこに攻撃を叩き込むとあっさりとスタッガーして転倒する。都合よく狙えるタイミングは少ないが、火炎放射の最中などは側面をこちらへ向けてくれるので狙い目。
- また、跳弾が発生しない爆発属性武器なら側面を狙わなくてもよく通る。高速だが直線的な機動しかしないため、通常の4~10連装ミサイルや4連ハンドミサイルを撃つと面白いように突き刺さるのでお試しあれ。
- また馬鹿正直に突っ込んでくるためパルスシールドランチャーに覿面に弱く、二つ積んで撃っているだけで勝手にスタッガーして転がっていく。数少ないパルスシールドランチャーの輝く場面である。
ウォッチポイント・アルファ深層に持っていくとアイビス戦で地獄を見るけど
3周目では序盤の分岐ミッションで群れをなして撃破対象として登場し、序盤だからと舐めてかかった多くの621を葬っていった。
余談だがこいつらが転がってくる音に謎の嫌悪感を抱いた方はお気づきかもしれないが、この音はエルデンリングの英雄墓ダンジョンで数多の褪せ人を葬り去ったチャリオットのSEと同じだったりする。おのれフロム
- ▷IB-01: CEL 240
- ウォッチポイント・アルファ最深部で遭遇する自律兵器。
- コーラル破綻を防ぐために開発された安全装置「アイビス」シリーズのひとつだが、作中で登場するアイビスシリーズが少なく、最も印象的なのがこの機体なので単に「アイビス」と言った場合たいていこいつを指している。
- ビットによる弾幕でこちらを翻弄しながらブレードやレーザーを叩き込んでくる。
- 通称ルビコニアンデスキュベレイ。
- 搭載されている武器は全てコーラルを用いており、ハンドラー曰く"コーラルに関わる危機を未然に防ぐためのルビコンの安全装置"とも呼ばれる、いわばルビコンの抑止力。
- コーラル集積地に近づく621を排除すべく襲いかかってくる。
チャプターボスでありながらラスボスと同等以上の強さを誇り、圧倒的な機動力と広範囲攻撃でなすすべなく倒されたプレイヤーも多い。
- 移動中はほとんど攻撃が当たらないし一見棒立ちっぽくてもQBでガンガン避けるせいで闇雲に攻撃するとジリ貧となるが、一部の攻撃の前後には明確な隙があるのでそこが狙い目となる。
- また苛烈な攻撃の数々も、距離をとって落ち着いて誘導切りをすれば案外あっさり避けられるものが多いので、隙の大きい攻撃が来るまでは距離を離して回避に徹し、チャンスが来たら一気に接近してスタッガーに持ち込んだ上で大火力を叩き込むというのが一つのセオリー。
- ある程度慣れれば、高速軽量機で懐に飛び込んでからニードルガンなどで一気にスタッガーを取り、格闘でごっそりAPを持っていく戦術も有効。コイツ自体はスタッガー耐性もAPもボスとしてはさして高くない為、上手くいけばリペアキットを使用するまでもなく畳んでしまえる。
ただし、一度倒しても行動パターンが強化&追加されて復活し、一本目のAPを削りきって安堵したプレイヤーを絶望の底に叩き込んでくれる。
- 逆に、やや脆いことから「次がある」と感じたよく訓練されたプレイヤーもいるかもしれない。
- 攻撃はより苛烈となるが、基本的なセオリーは最初と変わらないので、慌てて無理攻めをせず丁寧に隙をうかがおう。
なお、実は確定で大きな隙を見せるタイミングがある。ここにチャージ攻撃などを叩き込めれば大幅なタイム短縮になるため、Sランククリアを目指す際は狙ってみよう。
こいつとの戦闘において特徴的なのは、機体そのものもさることながらそのステージの広大さ。
- アイスワームのそれと同等かそれ以上であり、そこを縦横無尽に飛び回りながら襲ってくるのだからたまらない。
- こちらも対抗して高機動ACに乗った日には作中屈指のハイスピードバトルが繰り広げれられることになる。
名前の由来は3サイレントラインに登場したIBISのセルフオマージュか。
- オービットをバラまきながら戦うスタイルもIBISが最後に繰り出した機動兵器「I-CFFF-SERRE」っぽい。
アップデートで誘導が弱体化され、動きの止まる大技を避けてその隙に重い一撃を叩き込むというターン制攻防が採りやすくなった。
- 誘導以外は特に弱体化されていないようなので、慣れない内は翻弄されることに代わりはないが。
余談だが、追い求めているコーラルが目前だからか、はたまた目をかけた621がアイビスを倒す光景に思うところがあるのか、いつも冷静なウォルターの通信はこの戦闘に限ってかなり興奮気味。さながら授業参観か運動会を応援に来た父親のよう
- エアも同胞の声がよく聞こえるからか喋りまくるので、二人の様子は実況と解説に例えられたりもしている。
ちなみに他のチャプターボスと違い、「賽は投げられた」ルートでは戦わない。
- ▷IB-07: SOL 644
- CEL240と同じくアイビスシリーズのひとつ。細く流麗なCEL240とは対照的にマッシブな造形で、ボスに相応しい威圧感を纏う。作中ではレイヴンの火ルートにて621と袂を分けたエアが持ち出し、ラスボスとして立ち塞がった。通称:どすこいエアちゃん号
- やはり性能はACの比ではなく、コーラルパルスシールドを展開しながら凄まじい瞬発機動で翻弄しつつコーラル兵器による苛烈な攻撃を仕掛けてくる。
- 特に挙動が鋭く回避の難しいミサイルや、CEL240譲りの瞬速で踏み込んでくるブレードなどにより引き撃ちには厳しい。
- フレームに変形機能が備わっており、飛行形態(大股を開いたような格好になる事から通称「恥ずかし変形」)でコーラルを纏って突進したり、砲撃形態で超出力のビームをぶっ放したりする。
▽コーラル関連技術・施設
- ▷強化人間
- 旧世代型とされる第6世代までは「Cパルスで人間の知覚を増幅する」技術を用いていたようで、描写から脳にコーラルを注入していることは間違いないと思われる。
- 技研が発祥の技術だがイグアスのような例もいるため、星外にも技術が拡散している模様。
- 詳細は強化人間の項目へ。
- ▷ルビコン技研都市
- 物語の終盤、Chapter4にて足を踏み入れることになる、全ての始まりともいえる巨大都市。
- 中央氷原に存在するウォッチポイント・アルファの地下、高度計が機能しなくなるほどの超大深度に隠されていた。
- 廃墟と化した都市はもはや人が住める状態ではなく、多くの建物は罅割れ崩れ、さらに地盤すらもズタズタに崩壊し、各所で亀裂や陥没により寸断された状態になっている。それでも多くの建物が原形をとどめているのはこの世界の技術力の高さを示すものだろうか。
メリニット謹製の大型グレネードにもびくともしないメリよ。
- そのような状態でも未だ無人の防衛兵器が生きており、半世紀という時の流れをまるで感じさせない戦闘力でもって侵入者を迎撃してくる。
なお、様々な謎の残る本作でも特に多くの謎を抱えた場所でもある。
- なぜこんな
葦名の落ち谷なども真っ青な地熱すら危ぶまれるほどの地下深くに存在するのか、周囲を照らす陽光の如き明るさはなんなのか、別のミッションでそれが夜のごとく変化しているのはなぜか。
- ウォルターが技研都市を見つけた際、「やはりか」と呟いたのはなぜなのか……
- ▷バスキュラープラント
- 上記のルビコン技研都市の中央にそびえ立ち、天蓋のごとく都市の上を覆う超巨大建造物。地中よりコーラルを吸い上げて貯蔵し、そして星外へ運び出す為の設備。
- 技研が遺した遺産の中でも最大にして最も危険な代物で、初めて621が目撃した時は大深度地下の技研都市に残骸が残っていたいやなんでこんな馬鹿でかいものが地底に埋まってるんだよ程度であったのだが、物語後半でアーキバスが構造を解析、復元される事になる。
- 復元、伸延されたその姿はルビコンという星に突き刺さる巨大な杭、もしくは宇宙へと枝葉を広げる樹木のようにも見える。
- 本作に登場する建造物の中ではグリッドさえ凌ぎ、ルビコンの熱圏にまで到達する名実共に最大級の物であり、この世界の建造技術の異常なまでの高さをまざまざと見せつけてくる。
- なおバスキュラープラント(Vascular Plant)とは「維管束植物」のこと。外皮下に多数の細管を持つ一般的な植物で、根から地中の水を吸い上げ、幹や葉へ送る構造を持つ。ルビコンの地下を流れるコーラルを吸い上げる様を例えたものだろうか。
- また、Vascularとは「血管」を意味するため、血のように赤く、ルビコンの命ともいえるコーラルを吸い上げるPlant「工場」ととることもできる。
- ▷ウォッチポイント
- ルビコン各地に点在する、埋蔵コーラルの観測と流量調整を行っている施設。ウォッチポイント・デルタ、エンゲブレト坑道、ウォッチポイント・アルファの3箇所が登場し、基本的に惑星封鎖機構の管理下にある。
- センシングバルブと呼ばれる装置でコーラルを制御しているらしく、このセンシングバルブを破壊されるとコーラルが噴出して一帯が汚染される。地中の支脈で繋がっている遠隔地にも影響を及ぼすらしく、ウォッチポイント・デルタを破壊した際にはベリウス北西部が吹き飛んで消滅し、大陸の形が変わってしまっていた。
- ウォルターの発言によれば通常はそこまで大規模なコーラル噴出には至らないらしく、作中ではコーラル潮位が上昇していたためにこうした事態に至った模様。
◎関連人物
- ▷ナガイ教授
- かつて技研でコーラルに関する研究を行っていた科学者。
- アイビスの火で犠牲になった者の一人であり当然当人が登場することは無いが、ストーリー中では彼が遺した口述筆記のアーカイブがいくつか取得できる。
- コーラルの危険性にいち早く気が付き警鐘を鳴らす、第1助手の非人道的研究に懸念を示す、研究に没頭し家庭を顧みなくなった第1助手の息子を引き取ってラボで養育するなど、ACシリーズの科学者キャラとしては稀に見る善良な人物であったようだ。
- ある時コーラルの相変異の兆候を観測し、コーラルの爆発的増殖による危機を防ぐべく、苦慮の末に毒を以て毒を制すと言わんばかりにコーラル技術の結晶の一つたるアイビスシリーズを使って星ごとコーラルを焼き払わんとする決断を下し、アイビスの火を熾すこととなる。
- またアーカイブの内容から、アイビスの火が一時しのぎでしかないことも、観測を続ける必要があることも認識しており、その意思を受け継いだ者たちがオーバーシアーを結成した模様。
ストーリーでは上述のように教授の残した口述筆記をルビコンの各地で入手出来る他、ミッション「集積コーラル到達」ではとある地点に放置されている技研ACの残骸からアイビスの火発生時に撮影された教授の最後の映像記録を取得でき、逆説的にアイビスの火が起きた時にそのACに搭乗していてそのまま残骸が棺桶になってしまっている可能性が考えられている。
- ▷第1助手
- ナガイ教授の助手の一人。
- 教授とは正反対にコーラルの研究に取り憑かれ、コーラルの人体投与によってCパルスで人間の知覚を増幅出来るか試みる実験を行うなど、後の強化人間に繋がる事を推し進めていた。
- 「理屈は通っていても許されるものではない」とナガイ教授が強い難色を示す程、次第にその研究ぶりは非人道的、あまりにも危険性が高い方向へ傾き、更には技研全体もその方向へと向かっていって教授曰く"狂った成果"を次々と生み出してしまう。
- 妻帯者であり息子が一人いたが、妻子を犠牲にして研究に没頭し、終いには自分自身に対してもコーラルを投与して実験していたフシがあるなど救いようの無いレベルまで堕ちており、残された息子は上述のように教授に引き取られ、アイビスの火が起きる以前に「友人たち」を頼って木星へと渡っている。
- その後は教授や技研諸共、アイビスの火に巻き込まれ死亡した模様。
- ▷第2助手
- ナガイ教授の助手の一人。
- 若い女性であることと玩具作りを趣味としていること以外の詳細は分かっていないが、狂気に呑まれつつあった技研の中で教授に同調していた側の人物であり、ルビコンを焼き払った後のコーラル観測を託されていた。
- 技研の生き残りであるが、現在の動向は不明。
- 仮に生存していればどう見積もっても70〜80代前後の老齢に差し掛かっていると思われるが…
◎考察
- ▷パーツの名称
- 技研製ACパーツの命名法則は一定しておらず、由来は天文学、医療、自然現象、生物学など様々。
- そんな中で明確に意味を見出だせないのが「NGI」と「WLT」だが、このふたつは番号違いで何度も使われている。NGIはコーラル研究の第一人者であったナガイ教授から取られていると見て「ナガイ教授が開発に関わったものにNGIと付けているのではないか」とする説もある。とすればWLTは…
- ▷第1助手とウォルターの関係
- 断片的に示されるウォルターの経歴と第1助手の情報に符合する点があるため、
- 第1助手の息子が幼き日のハンドラー・ウォルターで、第1助手はウォルターの父親ではないか?
- 第1助手=ウォルターである
- といった説がある。
- ▷第2助手とカーラの関係
- カーラの発言や経歴からして第2助手本人であろうというのが有力だが、「アイビスの火の生き残りにしては(容姿が)若すぎる」設定の答えになるような情報が出されていないほか、ウォッチポイント・アルファの位置を把握できていないなど本人にしては不自然な点が多いことから、ウォルターと同じようにカーラも第2助手の近親者なのではないかという説もある。
- ほかには冷凍睡眠などで事が起きるまで眠っていたのではないか?という説も。
- カーラが作っているRaD製品と技研製兵器に類似点、更に言えばRaD製品には何処か玩具っぽさが見られることもよく指摘される。
主にKICKERとウィーヴィルの足癖の悪さとか、TOYBOXとヘリアンサスのトンチキぶりとか
- さらに、作中拾えるアーカイブの中に「技研メンバーらしき人々を描いたイラスト」と「ブルートゥ+RaDの面々らしき者達を描いたイラスト」があるのだが、そのどちらにも「髪を結びタバコらしきものを片手に持つメガネの女性」が描かれている。
- 後者のイラストには「女の人が一番偉くて賢い」「どっかで見たような気がする」というメモも付随しており、作者である戦場画家STVは何らかの理由でカーラらしき女性に見覚えがあるものと思われる。
追記修正は、コーラルに人類の可能性を見出した方にお願いします。
- 建て乙。半世紀前でこの技術力ってイカれてる……。 -- 名無しさん (2024-01-17 01:50:14)
- コーラルリリースがそもそも技研資料から掘ってきた=技研にはコーラル生命体とその可能性を知っていたものがいることから第1助手はコーラルと最初に交信した結果一人で色々先走ってしまったのではという考察がある あとコーラル生命体が劇中確認できる2体+疑惑1名が軒並み女性人格なのはコーラルに散逸した妻の意識が元になってる説も -- 名無しさん (2024-01-17 09:45:58)
- ルビコニアン車輪骸骨 -- 名無しさん (2024-01-17 10:56:30)
- 「Rubicon III Resarch Institute」は正式名称というより単なる英語表記だろう……まあこの世界何語が公用語なのか分からんけど -- 名無しさん (2024-01-17 17:50:51)
- シュナイダーの頭空力ぶりが発覚してから相対的に変態企業(?)の立場が薄れたイメージが -- 名無しさん (2024-01-17 18:19:59)
- IA-C01G: AORTAのゲーム内説明文は意味が分かると怖い内容。これが試作パーツじゃない恐怖 -- 名無しさん (2024-01-17 19:01:14)
- ヘリアンサスは第二助手関わっていそう 実際戦うと笑えない… -- 名無しさん (2024-01-17 22:56:54)
- エフェメラとHAL826の型番を見ると「IA」が無人、「IB」が有人のように見えるけど、それだとCEL240やSOL644も元は有人機ってことでいいのかな -- 名無しさん (2024-01-19 02:12:57)
- ↑有人操縦対応のエフェメラとHAL826の型番がIA-「C」01、IB-「C」03とあるから、数字の前にCが付くモデルが有人操縦対応型じゃなかろうか。 -- 名無しさん (2024-01-19 14:58:48)
- 技研全体がコーラル大量消費と利用の流れになってる設定の割に、所長の一声で2日とかからずアイビスの火起こせたのが気になる。全員研究に没頭しすぎてナガイ教授の動きに興味なかったのか? -- 名無しさん (2024-01-20 11:24:01)
- 教授派と第一助手派に分かれてたのかも -- 名無しさん (2024-01-22 01:02:26)
- 技研の職員がアイビスの火を止める理由ないじゃろ。止めたら全員死ぬ、止めなかったら避難できるって形なんだし。セリアが技研に確保されてないならリリース計画も実行できないし -- 名無しさん (2024-01-22 01:30:08)
- 全部推測の域は出ないが、仮にも研究者集団のトップにいるナガイ教授に従う人間がまったくいないとは考えにくいし(というか仮にそうなってたらトップから降ろされてるだろう)、大きく分けてナガイ教授派と第1助手派の2つに派閥が分かれてたと見てる。それなりに協力者がいればアイビスの火は起こせるだろうし、逆に技研が一枚岩じゃなかったからコーラルを焼き切れず一時しのぎにしかならなかったとも考えられる。 -- 名無しさん (2024-02-01 19:11:20)
- コーラル武器の群知能に働きかけてコーラルに指向性を持たせる技術も元々はコーラルリリースの為の研究の副産物なのかも -- 名無しさん (2024-05-29 10:31:57)
- ↑2 情報ログでも「アイビスを出せ!」って命令するような文章があったし、協調する部下がいたのは間違いないやろうね -- 名無しさん (2024-05-31 10:27:00)
- オセラス遂にナーフか、ロック武器は実質積めんからミサイル載せたいけど近距離アシストも確保したいって時はベイラムのアボットになる形かな -- 名無しさん (2024-09-20 08:48:46)
- 今更だけど各種EN兵装やエフェメラはコーラル武装とアイビスシリーズ製作の為の試作兵器だったんだろうなあ、と。コーラルにEN干渉する為にEN兵器作ってたんだろうし、AURORAの弾道とかコーラルミサイルに似てるし -- 名無しさん (2024-10-21 23:20:35)
- カビゴン調査技研 -- 名無しさん (2025-05-24 15:30:33)
最終更新:2025年05月24日 15:30