特務無人機体バルテウス

登録日:2023/09/03 Sun 12:15:27
更新日:2025/03/05 Wed 07:44:07
所要時間:約 24 分で読めます




特務無人機体バルテウスとは、ロボットアクションゲーム『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』に登場する無人兵器


【概要】


敵機について調べました

惑星封鎖機構の無人機体
バルテウス

画像出典:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ゲーム画面 ミッション「ウォッチポイント襲撃」
© フロム・ソフトウェア 2023年8月25日発売

惑星封鎖機構が保有する無人兵器の一つであり、チャプター1の最終ミッション、『ウォッチポイント襲撃』の最後に立ちふさがるボス機体。

ハンドラー・ウォルターが自ら持ち込んだ「友人からの個人的な依頼」により、ベリウス地方北部のコーラル監視地点であるウォッチポイント・デルタに単独で強襲をかけた621。
大型砲台とMTで防備を固める封鎖機構の警備部隊を殲滅し、不意に遭遇した第1世代強化人間にして歴戦の独立傭兵スッラも撃破。無事施設最奥の制御デバイス破壊に成功するも、直後起こった大規模なコーラルの噴出と爆発により621は致死量に近いコーラルを浴びて意識を失ってしまう。
その後自動操縦で施設から脱出し、頭の中に響く謎の声により辛うじて目を覚ました621の前に立ち塞がるのが、この特務無人機体バルテウスである。ウォルターさん、さっき「敵の増援は来ない」って言いましたよね?*1
ウォルターとの通信が途絶えた中で、突如通信を介して接触してきた謎のルビコニアン・エアによるサポートの元、621は本機と相対する事となる。


【基本性能】

見た目は惑星封鎖機構のLC機体が戦闘機を背負い、前方にはフラフープのごとくリングが突き出たような姿をしている。
機体名のバルテウスとは古代ローマ軍の装備のひとつである剣帯(ベルト)を指し、人型部分とのサイズ差に目をつぶれば機体を囲う武装付きのリングはまさに名前通りと言える。
言ってしまえば重武装した無人ACなので、それ以前のミッションで戦ったストライダージャガーノートほどの巨大さは無いが、
背部の大型ブースターによるACを遥かに凌ぐ機動力で戦場を縦横無尽に駆け巡り、全方位に乱射されるミサイルを始めとした弾幕の嵐を次々に繰り出してくる。
さらに、こちらの攻撃を無効化するパルスアーマーを常時展開しており、まずこれを剥がさなければダメージを与える事すら叶わない。
チュートリアルに登場する無人ヘリも「ヘリのデーモン」などと呼ばれるほどだったが、こちらもスッラともどもチャプター1の最終ミッションという序盤に立ちはだかるには、余りある強さを誇る難敵である。

【攻撃パターン】


大量の熱源反応...
レイヴン、回避を
  • ミサイル
リング状のフレームにびっしり配置されたポッドから発射される無数のミサイル。開幕と同時に挨拶代わりにぶっ放し、板野サーカスそのものレベルの濃密極まる弾幕で初見のレイヴンの度肝を抜いてくる。
発射パターンも豊富で、単なるばら撒きだけではなく移動しながら少数を継続して撃ってくるなど、こちらに息つく暇を与えない。
特に警戒すべきは全フレームを展開し、バルテウスの全周囲を覆うように発射してくるパターン。しばらくゆっくりと滞空した後、こちらに狙いを定めると全ミサイルが高速で一気に飛来してくる。
追尾性もとりわけ発射直後は極めて高いため、懐に潜り込んでしまえば問題ない…と思ってミサイルの背後に回り込んでも、無防備な背中を狙われることとなり、何の考えも無しに動き回るだけではただの的になってしまう。
単発ダメージこそ小さいものの、その物量からまともに直撃を受ければAPは3000〜5000ほど、スタッガーゲージもごっそり持っていかれることとなる。
発射されても焦らず、しっかりとミサイルがこちらへのロックオンを終えて突っ込んでくるタイミングを見てから、クイックブーストやアサルトブーストを駆使して振り切る必要がある。
発売前に公開されたPVでも本機のミサイル発射のシーンが収録されていたが、ポッドを展開したその姿は前作「V」に登場したオーバードウェポン・マルチプルパルスによく似ている。さしずめマルチプルミサイルとでも言うべき代物か、ミグラントのフロム脳が捗る。

実はAC6、過去作のようなミサイルを迎撃したり誘導を妨害したりするシステムが一切存在しない
なのでミサイルは自力で避けないといけないのだが、それを嫌でも分からせてくれるのがコレである。

  • グレネード
左肩部に搭載された、ミサイルに次ぐメインウェポンと言っても過言ではない攻撃その1。
弾速、威力共に恐ろしいほど高く、直撃すればほぼ一撃でスタッガーに陥る衝撃力も脅威。地面に着弾した後の爆発にも判定があるため見た目以上に攻撃範囲が広く、弾、爆発どちらに当たってもほぼダメージが変わらないのも非常に厄介。
通常、グレネードは接近してしまえば回避しやすい攻撃なのだが、それは水平に撃ってきた場合の話。バルテウスは着弾後の爆発を利用するために空中に浮き上がってこちらを撃ち下ろしてくるため、至近距離に近づくとそれだけ着弾点への到達が速くなり、爆発の範囲から逃れるのが却って難しくなる。
更に質の悪いことにこちらの移動を読んで偏差射撃してくるため普通のブースト移動では回避が困難。
幸い、発射前に警告音・マーカーが表示される危険攻撃扱いのため、攻撃の予兆自体は分かりやすい。ある程度の距離を保ってこれを聞き逃さず、鳴ったらすぐにクイックブーストで射線と爆発範囲から退避しよう。
先述の様に偏差射撃してくるので逆方向クイックブーストやジャンプを織り交ぜるとより回避しやすい。

  • ショットガン
左腕部に搭載された、ミサイルに次ぐメインウェポンと言っても過言ではない攻撃その2。
ミサイルの弾幕を掻い潜って、懐に飛び込んできたレイヴンを高い衝撃力を持って迎撃してくる。
もちろん直撃すれば一発スタッガーは免れない上、威力もAPを2000〜3000は削り取るほど高い。これで固められて死角に潜り込まれる→見失ったバルテウスを捉える前に次の攻撃が飛んできて回避が間に合わない…というのは割と王道の撃墜パターン。
見た目はミサイルやグレネードに比べて地味ではあるが、それ故に警告も表示されず不意に繰り出されるため攻撃の正体も看破しづらい、別の意味で厄介な兵装。極力、バルテウスの正面に立たないようにするか、有効射程の外から攻撃するのが対処法となる。
また、マシンガンの射撃から追加でこちらも撃ってくる攻撃パターンが多いため、マシンガンを撃ってきたタイミングでちょっと距離を取る立ち回りが有効。

  • マシンガン
右腕に搭載された武装。移動の合間などのちょっとした隙に挟んでくるが、威力も衝撃力もバルテウスの兵装の中では控えめでロックオンの精度もそれほど高くはない。少し射線をズラせば簡単に対処出来るので多少の被弾は気にしない事。これやミサイルに気を取られすぎると、前述のグレネードやショットガンをモロに喰らいかねない。


●第2形態


この波形は…!?
危険です、距離を!

これらの攻撃を凌ぎ、パルスアーマーを剥がして半分ほどの損傷を与えると、バルテウスの攻撃パターンが変化する。
ミサイルによる弾幕が目立つのは相変わらずだが、それに併せて下記のさらに強力な攻撃が解禁され、ここまで食い下がってきたレイヴンを絶望の淵に叩き落とさんとしてくる。

  • アサルトアーマー
第2形態への移行の合図として1発だけ繰り出してくる、自身を中心とした巨大なパルス爆発。
攻撃前にはエアが警告してくれるし、爆発までの猶予も長いが、範囲が広く密着状態からだと逃げ切れないことがよくある。
バルテウスの耐久度が半分近くになったら警戒しておき、予備動作を見たらすぐに後方へのクイックブーストを連発して回避しよう。以後は忘れてよい。

  • フレイムスロワー
リングに沿って可動する二基の火炎放射機から巨大な炎を吹き出し、さながら長大なブレードの如く振り回す。絵面からヒノカミ神楽とか呼ばれることも。
大きく前進・偏差予測しながら振ってくるため、生半可に距離を離したりクイックブーストするだけでは逃げられない攻撃範囲を持ち、威力・衝撃力も極大。受け過ぎると「ACS異常」という状態異常を引き起こし、スタッガー耐性への大デバフがかかる点も厄介。
パターンも様々で、「横・斜め薙ぎに1回だけ振るう」「更に追撃として2回目を振ってくる」「両脇に炎を展開して鋏の様にこちらを挟み込もうとする」「炎をこちらに向けて直接噴射」等がある。
振り回す攻撃は前動作が短いうえにパルスアーマーのせいで非常に見づらく、ブレードホーミングよろしくこちらを追いかけてくるためかなり対処が難しい攻撃だが、これを上手く捌く事が出来なければ第2形態のバルテウスとまともに渡り合う事は不可能}。
ようやく体力を半分削り切ってアサルトアーマーをやり過ごしたと思った矢先に炎を喰らいすぎて消し炭と化したプレイヤーは多いはず。
直接噴射してくるパターンの場合、地面へ着弾した爆炎にも持続する攻撃判定が発生するナパームのような性質になり、これがグレネード以上の威力と爆発範囲の広さを発揮する。
この武装の存在から、バルテウスの上空を取る手段無しで戦おうとするのは危険。なるべくジャンプ性能の良いブースター・脚部での上下移動や逆方向QBの切り返しも織り交ぜ、偏差撃ちを外す立ち回りが必要。

  • コンボ攻撃
最も危険な大技。
向かって右側にゆっくりと移動しながらマシンガンを撃ち始めるのが始動の合図であり、間合いに入ると右から左に火炎薙ぎ払い→ショットガン2連射→ミサイルで追い打ち→更に畳み掛けるように今度は左から右に火炎薙ぎ払い→最後は斜めに振り下ろすように火炎薙ぎ払いで〆という凄まじいコンボ攻撃を仕掛けてくる。
実は第2形態移行のアサルトアーマー直後はかなりの高確率でこのパターン。そして火炎放射の衝撃力はかなり高く、下手に引っ掛かるとリペアも間に合わずに消し炭にされかねない。
ひたすら間を開ける、或いはバルテウスの頭上を取って初撃の薙ぎ払いさえ避けられれば被害を抑えやすい。リスキーではあるが〆の薙ぎ払いはバルテウスの下をクイックブーストでくぐって避けるという手もある。

【攻略法】

  • パルスアーマーを剥がす
先に述べた通り、まずはパルスアーマーを剥がさなければダメージを与える事が出来ない。
アーマー自体は何を当てても耐久値を削れるのだが、この時点で手に入るもののうち特に有効なのがパルスガンとパルスブレード。武器の説明文にもある通り、パルス防壁にダメージを与えやすくなっている。
このミッション直前にパルスアーマーに特効のあるパルス兵器(パルスガン)がショップに並ぶので、これらを購入してバルテウス戦に備えておこう。
リトライ時にはアセンブルはできてもショップには行けないため、「事前に購入して」おかないと一旦ミッション放棄せねばならず、初心者にはキツいスッラ戦もやり直すことになる。
パルスブレードは最初から装備しているアレでOK。バルテウスは攻撃に反応して回避行動を取ったりしないので、相手の攻撃を見切れるなら隙にどんどん斬撃を当てていける。
ただ、ブレードはともかくパルスガンは最初から持ち込むと道中の防衛部隊、及びスッラ戦では不便なので、リプレイSランクのために通しクリアをしたいという動機でもない限りはバルテウス戦で一度コンティニューし、アセンブルし直すのが吉。
或いはウェポンハンガーを解禁してパルスガンを肩に仕舞い、道中をバズーカ・ミサイル・ブレードで挑むと言う手もある。

常時パルスアーマーを纏っているボス敵全てに言えるが、通常の敵と違いパルスアーマーを剥がした時点で確定スタッガーする
時間経過で衝撃残留が一気に消えてしまう普通の敵より、自分の狙ったタイミングでスタッガーさせやすいということでもある。追撃武器を使う場合は冷却やリロードの様子も見ながらアーマーを剥がそう。
アーマーを剥がした後は再度纏い直すまでの間普通に攻撃が通りスタッガーもする。このためアーマーを剥がしたらブレードはともかくパルスガンは使わず他の武器で衝撃を溜めていくといい。

なお、APが一定以下になるとアサルトアーマーを展開しつつパルスを強制的に纏い直すのだが、スタッガー中はこの挙動を行わなくなる。
慣れてくると初手のアーマー剥がしから再度纏わせずにハメ殺すことも可能。

  • 衝撃力の高い武器を使う
マシンガン、バズーカなどの衝撃力が高い兵器も有効。パルス兵器にこそ及ばないものの、アーマーの剥がしやすさは攻撃力ではなく衝撃力がベースであるため生半な射撃武器よりはマシに削れる。
剥がした後の火力も稼ぎやすいものが多く、短期決着を目指すならこちらがオススメ。
バルテウスは一般的なACなどと異なりこちらの射撃を見てからクイックブーストで回避する行動を行わないため、バズーカやグレネード系といった重火器がほぼ当て放題である。
格闘戦が苦手ならウェポンハンガーを解禁し、両手パルス、両肩バズーカにしてアーマーを剥がしたら即切り替えてバズーカ、またアーマーを張ったら切り替えてパルス…とするとダメージとアーマー剥がしを両立させやすい。
アップデートでバズーカの弾速が各段に向上し、グレネードも爆風を当てやすくなったため猶更相性が良くなっている。

  • ミサイルを使う
バルテウスは動きが速い上に足を止める瞬間が少ないため、サイティングするだけでも一苦労である。
各種ミサイルは半自動でバルテウスを的確に捉えてくれるため、アーマー剥がし、火力稼ぎ、アーマー解除後のスタッガー狙いなどあらゆる面で有効。
回避行動をあまり取らないバルテウスに外すことはまずないため是非持ち込んでおきたい。
こちらもミッション前に8連装垂直ミサイル、みんな大好き垂直プラズマミサイルなどが入荷されている。
前述の通り本作ではミサイルを妨害できないがそれはほぼすべての敵も同じこと。ミサイルにはミサイルだ。

  • 機動力を高めてバルテウスの懐に張り付くor空中戦を仕掛ける
至近距離、及び地上ではグレネード、ショットガン、後半の火炎放射ブレードなど危険な攻撃が多いが、密着するほど接近した場合は距離を離してミサイルを撃つ行動を優先する傾向にあり、多くの攻撃を封殺できる。
第2形態はそれ以上に地上への火炎放射も脅威になるため、空中で動きやすいアセンブルを組むと被弾を抑えることが出来る。
回避に自信があるならば、この時点で手に入るシュナイダー系フレームの軽量機体で、ブーストを駆使して肉薄したり空中機動で立ち回る戦法も選択肢に入る。この場合、左腕にパルスブレードを装備しておくとアーマーも剥がしやすい。

  • タンクで装甲を固めて正面から撃ち合う
タンク脚で防御力をガチガチに固めつつ、バズーカやレーザーキャノンなどの高火力兵器を満載して真っ向から叩き潰す、安定と信頼のガチタン
おあつらえ向きにこちらもミッション前に初めてのタンク脚がショップに入荷しているので、ありがたく使わせてもらおう。操作に自信のない初心者や、面倒が嫌いなレイヴンにオススメ。
但し、飛んで避けるのが最適解で数度食らってはならない火炎放射に対して何かしらの対策と慣れが必須である。
また、応用として上記の「相手の懐に張り付く」も有効である。特にバルテウスの側面後方は一種の死角になっており、そこに張り付いてバズーカやグレネードランチャー、レーザーキャノンといった全火力を叩き込みつつブーストキックが非常に有効である。
本作ではガチタンでも割と一気に削ってくるボスが多く、バルテウスもその1体なので耐久力は過信できない。
だが、バズーカやレーザーキャノンが上方修正されているのでゴリ押し突破は割とやりやすくなっている。アサルトブーストによる回避や接近にも挑戦してみよう。
アップデートによってガチタンでのアサルトブーストは弱体化しているとはいえ、ミッションでは十分通用する。

  • ターゲットアシスト機能を使う
バルテウス専用の戦術という訳ではないが効果的なので記載。
AC6には標準でターゲットアシスト機能*2が搭載されている。これをONにした後敵がロックオン範囲に来ると、カメラ操作なしでその敵を自動追尾するようになる。
ただし、右スティックなどでカメラを動かすと対象変更のためにアシストが一時的に切れるので触らないこと。この仕様のため、単純に忘れてるだけでなく「知っていたが、手動操作と併用していたので自動追尾の性能の高さに気づいていなかった」というレイヴンも多い。「過去作、他作品からのくせでついカメラを動かしてしまう!」なんて嘆きもあり、特にPC版をキーボード&マウスで遊んでいるプレイヤーは嫌でも引っかかってしまう仕様。
こと長距離を動き回り見失いやすいがACほどの小回りが効かないバルテウスなどのボス敵にはロックオンカメラが効果覿面で、敵を見失うことや射撃を外すことがまず無くなる。アサルトブースト接近の多いバルテウス戦でアサルトブースト補正の乗った射撃を当てやすくなるのは大きい。
他にもカメラ操作をしなくて良くなるので回避に操作リソースを割きやすくなる、画面外からグレネードをぶち込まれることが減るなどのメリットもある。
このミッションでターゲットアシストの存在を知ったりそれに慣れたというレイヴンも多いことだろう。前述の理由で知らぬまま倒したという猛者もチラホラ……


【総評】

その機動力の高さと強力な攻撃、堅牢な防御によって、ヘリジャガーノート共々これまでのシリーズに登場した巨大兵器とは一線を画す強さを見せつけ、初心者はもちろん、過去シリーズを経験したレイヴン、リンクス、ミグラントさえ幾度も膝をつくハメになった。
しかし、よく観察してみると

  • こちらをホーミングしてくる攻撃は相手の懐に飛び込むように避ける
  • 警告が表示される攻撃はタイミングを見計らってクイックブーストで回避
  • 爆発を伴う攻撃は空中に上昇してやり過ごす
  • バリアを剥がしてスタッガーを発生させたら一気に攻め立ててダメージを稼ぐ

と、それぞれの対処には明確な解答が用意されており、本作における巨大兵器戦の立ち回りをみっちりと叩き込んでくれる。いわゆるウルボーン系や『SEKIRO』『ELDEN RING』といった過去に発売されたフロムゲーの要素が集約された、非常に歯応えのあるボスとなっている。

実はミサイル攻撃は隙だらけであり、後ろからの誘導さえ振り切れれば攻撃をゴリゴリ当てることができる。
そしてバリアさえ剥がせば確定スタッガー、スタッガー時間も長いし次のバリア展開まで時間があるのでその間に上手く殴れば再度スタッガーにできる(APを半分にするとアサルトアーマーで無理矢理張り直してくるが、スタッガーしている間はアサルトアーマーを使わない)。
それが開幕の確定行動なので、リプレイや2周目ではそれを利用してバルテウスを10数秒ちょっとで沈める化け物もいるぐらい。
10秒は極端にしても「やられる前にやる」は本作におけるボス戦の基本戦略であり、リプレイミッションの仕様からもそれが読み取れるようになっている。

バルテウスが数多のレイヴンの壁になっている大きな理由としては上記の性質を学びきる前に出てくる事や、この時点で使えるパーツ自体が限定されており武器性能に物を言わせた突破が難しいことが挙げられる。
発売後にSNSなどでバルテウスの存在を知ったプレイヤー諸氏も、実際にプレイするとまさかこんな早いタイミングでコイツが出てくるとは思わなかったのではないだろうか。
また、パーツ選択の乏しさは言い換えれば有用なパーツにアクセスしやすいということでもあるのだが、発売前は「自分の好きな組み合わせで機体を作れる」ことが強調されており、序盤にできる組み合わせで無理に突破しようとした結果躓いてしまうということもあったものと思われる。
バルテウスに限らないが「詰まったら他のアセンを試してみる」は本作の(特に1周目の)攻略ではとても重要である。


【アップデート】

発売から約半月に行われた初めての本格的な更新となるVer.1.02.1では他の凶悪ボス共々調整が入った。
公式に具体的な変更点は記載されていないが、主立ったところとして
  • ミサイルの誘導力が低下し、懐に飛び込んだら背中からぶっ刺さるようなことはまず無くなった
  • グレネードの弾速が低下し、見てから横QBしても間に合わずに食らうようなことはまず無くなった
と、主武装の殺意が揃って緩められており、他に比べても序盤の登場であることもあってか明確な弱体化がされている。
理不尽ボス感が失われたことを嘆く声も多いが、翻せば「解答はわかっても対応が難しい」類の理不尽さが取り除かれたので、「解答を学んで倒す」ボスとしては洗練されたとも言える。
また、プレイヤー側のマシンガンが強化されたのでそちらでもパルスをそこそこ剥がしやすくなっている。

Ver.1.03.1ではバズーカが上方修正され、ある程度近ければ素で撃っても十分命中させられるようになった。
元々有効だった相手だが更に相性が良くなっており、スッラ戦でも機能しやすい武器になっている。
このアップデートでは重量四脚やスタンニードルランチャー、重ショットガンなどの強パーツが軒並みナーフされているが、それらは初回攻略時点ではいずれも使えないので気にしなくていい。
強いて言えば二周目やリプレイでの高速クリアを目指す場合、従来と立ち回りを少し変えなければならない、かも。

2024年12月にチート行為でランクマッチを荒らす不正プレイヤーが現れるも、すでにキマリまくっているランカーたちにこぞって攻略される…という珍事が起こった際、そのチーターに対し「初期バルテウスより弱い」と揶揄する声も出た。

【撃破後】

バルテウスを撃破するとチャプター1は終了。
話の流れに一区切りがつき、新天地への道も開かれた621にハンドラー・ウォルターは一時の休息を言い渡し外出する。
そこへエアからの通信が入り、チャプター2へと続く。


【余談】


  • 発売前に公開されたPVでは、本機が映し出される映像と共に「偽りの名義で何をするつもりだ?」というセリフが流れるシーンがある。いかにも「バルテウスのパイロットがこちらに語りかけてきている」かのようなシーンに見えるが、本項目で解説した通りバルテウスは無人機体なのでセリフを喋る訳がなく、このセリフもルビコン解放戦線の1人でただでさえ影が薄いのにミッション中にも発見しづらいリング・フレディのセリフである。

  • 他のボスと比べると情報が極めて少なく「封鎖機構の無人機」「ワンオフではなく複数機が存在する」ぐらいしか判明していない。戦闘時のエアの通信以外でこのバルテウスに関する言及が殆ど無く、どのようにして投入されたのか、封鎖機構でどういったポジションなのかすら謎。


追記・修正は降り注ぐミサイルと爆炎を避けながらお願いいたします。

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最終更新:2025年03月05日 07:44

*1 621が気絶していたため想定外に離脱が遅れた結果の可能性もある…というかそもそもこの時ウォルターが言っていたのは直後に襲撃する事になる警備部隊の別動隊の事だと思われる。

*2 デフォルトでR3スティック押し込み(PSコン)

*3 1つ前のミッション『シンダー・カーラ排除』において道中で交戦している彼を撃破したか否かによって変化する。