ウォーリア(ユニコーンオーバーロード)

登録日:2024/04/08 Mon 20:29:12
更新日:2025/10/11 Sat 12:30:10
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ATLUS×ヴァニラウェアのSRPG「ユニコーンオーバーロード」に登場するクラスのひとつ。


+ 目次


●概要


◯ウォーリア

身の丈ほどもある巨大な槌を装備した歩兵。
ゲーム的にはハンマー系だけなく斧系も装備可能。*1
本作では比較的珍しい男女両方が属するクラス。
男性は恰幅の良い体格で、女性は細身ながら槌を足蹴にして構えつつ、軽々とそれを振り回す。
服装は兜と手甲を身に着けている程度で比較的軽装。
女性の方は足元に至ってはミニスカートニーソックスである。
その巨大な槌は重装兵の鎧さえ一撃で粉砕する恐るべき破壊力を持つ。


◯ブレイカー

ウォーリアがクラスチェンジした姿。
槌がミートハンマーのような凹凸のついた殺傷力の高そうな物になった。
服装はそれほど大きな変化は無いが、女性の方は相変わらずミニスカートな上、ダウンのモーションが膝をついて座り込む物に変化しており、その際にスカートの中の黒のおぱんつがチラリと見えるようになっている。
皆、モーションの担当者に敬礼するように


●特徴


◯長所

  • 重装兵キラー
ホプリタイファイター等の重装系に対しての特攻スキルを持つ。
重装系は物理防御力が高く、物理攻撃の力押しで倒すのはやや難しいが、ウォーリアであればその堅牢な防御を無視して問答無用で叩き割ることができる。

「重装を対策するなら魔法でよくない?」
…と思うプレイヤーもいるかもしれないが、魔法系ユニットに重装系の対策を一任すると、ゲーム終盤でフェザーシールドが出てきた場合に多重魔防バフと魔法反射で地獄を見る事になる。
その点ウォーリアならば反射されない物理攻撃で殴り飛ばせる*2ため、重装キラーとしての信頼度が高い。


  • 大器晩成
先述のように、重装系への対策だけが目的ならゲーム序盤はウィッチやウィザードで十分な場合も多い。
しかし、ウォーリアが化けるのはブレイカーにクラスチェンジした後。
ブレイカーになれば自己バフを始めとした火力面に尖ったスキルを多数習得し、バフが乗り切った戦闘終盤は重装に限らずあらゆる敵を順に一撃粉砕するブレイカーの独壇場となる。
ブレイカーのいる部隊の戦闘アニメーションを眺めてみると、途中までは一進一退の攻防だったのに、最後にブレイカーが単騎で敵部隊を壊滅させていた…なんて光景も珍しくない。
ウォーリア時代と違い、ブレイカーは単なる重装キラーに留まらず、部隊の主砲になりうる圧倒的な火力を秘めている。


  • バリケードの迅速な破壊
リーダー効果でバリケードに接触した際の耐久力へのダメージが高くなる他、ブレイブスキルを使えば一撃で破壊できる。
当然ながら要所を守るよう配置されているバリケードの迅速な破壊は全体の行軍を左右することもある。
この為だけにでも一人はレギュラーとして編成しておきたいところ。


◯短所

  • 耐久力が低い
物理魔法ともに防御が低く*3、攻撃が集中するとあっという間に落とされてしまう。
「ヘヴィカウンター」を狙うならなるべく前衛に配置したいが、安易に前に立たせるのはリスクが高すぎる。
ホプリタイファイターで庇ったり、カウンターを使わないなら後衛に配置して対策したい。
…が、その場合も隊列を貫通されたり弓や魔法などの遠隔攻撃で狙い撃たれる可能性がある。
ウォーリアは敵の攻撃を自力で回避・ガードすることが不得手であり、行動速度も遅めなので彼らに攻撃が向かわないように周囲がサポートする必要がある。


  • 攻撃が命中しないと腐る
自前のスキルが攻撃するか自身の火力を高める物に振り切っているため、アタッカー以外の役割は任せにくい(装備スキルで補うのも限界がある)。
唯一間接的な支援のできるガードバインドも攻撃の命中が前提となっている。
即ち、攻撃を命中させられないとその時点で役割を果たせず腐ることになり、敵を倒す以外で状況を動かす力に乏しい。
一応自前のアウトレイジで高い命中バフを掛けられるが、暗闇付与や確定回避等でそもそも攻撃を当てられない状況になると持ち前のパワーは空を切ることになる。
クレリック等でデバフを解除する、必中のバフをかける、凍結や気絶などの回避を封じるデバフを使用するなどして確実に攻撃を命中させられるお膳立てをしてあげよう。




体験版時点では、特攻範囲が狭く弱いクラスと評価されていた。
しかし、発売後は研究が進むにつれ、育成が完了すると重装だけに留まらず凄まじい火力を生み出す大器晩成型のクラスとして評価が一変した。
特に後半のアルビオン教国では通常の重装系とは異なる対策を求められるフェザーシールドが出てくるため、部隊に組み込んでおくと重宝するだろう。

大艦巨砲主義ロマンを感じるプレイヤーは是非使ってあげよう。


●スキル


アクティブスキル

全スキルにガード不可の特性があるため、(会心率が低いこともあって)重装に限らず火力が安定している。

  • ヘヴィバスター
重装系に攻撃した場合、防御を100%つまり完全に無視する。
他ユニットを守って隊列を維持するホプリタイ等の重装系を迅速に処理する、ウォーリア系の十八番とも言えるスキル。
相手が重装でなくとも威力は変わらないものの、ただの通常攻撃と化すので、
後述のアサルトブロウ習得後は重装のみに使うよう作戦で制御しておこう。


  • アサルトブロウ
敵1体を攻撃し、倒すとAPが+1される。
相手を倒し続ける限り一方的に攻撃できるという高攻撃力のウォーリアーと噛み合った主力スキル。
後述の「アウトレイジ」バフが多重に乗り、互いにHPが削られた戦闘終盤にこのスキルで殴りかかる事で単騎で敵をなぎ倒していく無双プレイも可能。
ある程度HPを削った敵にターゲットを絞るように設定すると、より効果的。
ただし作戦設定が『HP◯%以下の敵を攻撃』だと、攻撃すれば確実に倒せるのにAPが残ったまま棒立ちして戦闘が終了してしまう可能性がある。
とにかく倒せそうな相手を攻撃して欲しいのなら『HP割合が最も低い敵』辺りを設定しておこう。


  • ラインバスター
ブレイカーにクラスチェンジすると習得できる。
敵1列を攻撃し、重装系の防御を100%無視する。AP消費2。
ブレイカーの高火力で列全員をいっぺんに殴り飛ばす豪快なスキル。
重装系はもちろん、それ以外のユニットも巻き込まれれば無事では済まない。
さらにカバー不可の特性まで付いている*4ため、対策するには回避するかダメージを無効化するしかない。
これ1発で形勢を逆転するパワーを秘めており、まさにブレイカーの真骨頂といえるスキル。


  • グランドストライク
自力習得するわけではないが、独自性の強い壊れ技なので記載しておきます。

ハンマー系武器の1つ「ジャガーノート」に内蔵された装備スキル。
ガード不可の単体攻撃かつ兵種限定で防御無視・・・という点まではヘヴィバスターと同じだが、
重装ではなく騎馬系に攻撃した際に防御を100%無視する。威力も150と高い。
ただしAP消費は2。空中の相手に当たらない欠点もあるが、空を飛ぶ騎馬はいないので問題ない。
騎馬兵種はそれなりに高耐久でありウォーリアでも手数が要る相手なため、それを自力で排除できることはアタッカー役の遂行力を大きく引き上げることになる。
さらに「ジャガーノート」本体の攻撃力も最高クラスなうえ会心ダメージ+30%と気絶無効がついているため、バフで確定会心にすれば相手は死ぬ
今日もどこかの闘技場で殿下が粉砕されていることだろう。火力補助を盛りまくればラスボス(の前座)も2発



パッシブスキル

  • ガードバインド
アクティブスキルで攻撃する際、一度だけ自身の攻撃にガード封じを付与する。
ややこしいが、自身の攻撃がガード不可攻撃になるのではなく、発動後に殴った相手へ「『ガード封じ』というデバフ」を与えるスキル。
そもそもウォーリアのアクティブスキルは全てガード不可であるので、ウォーリア自身には実質効果が無く、後続への支援のために使うことになる。

ガード封じを付与できれば盾持ちのガード能力を無力化できるが、ウォーリアの行動速度はそこまで高くないので後続と噛み合いづらい。
無理にこのスキルを発動させずとも、ガードが面倒な相手は他のユニットのデバフ等で対策することは可能。
また、ウォーリアは他のパッシブスキルが優秀なので、クラスチェンジ後はガードバインドの優先度は低くなる。
アウトレイジやヘヴィカウンターにPPを割くなら外してしまうのも一つの手。

なお、他クラスでこのスキルを使えるようになる重戦士の籠手というアクセサリがある。
こちらはスピードのある物理職に先陣を切らせる際に有用。範囲攻撃持ちだとなお強力。


  • アウトレイジ
ブレイカーにクラスチェンジすると習得できる。
味方が攻撃されるたびに攻撃力+20%&命中+20(重ね掛け可能)。
ウォーリア系列の火力のほぼ全てを担う、非常に重要なスキル
味方が攻撃された時に自身の攻撃・命中をアップするというシンプルなスキルだが、PPが尽きるまで何度でも発動してバフを重ねられるため、行動順が後になるほど火力が高まっていく。
シンプルな効果かつ発動条件も緩いので、役割を絞るなら設定するスキルがコレひとつだけでも困らない。
このスキルが強力なことからPP増加系アクセサリとも相性が良い。


  • ヘヴィカウンター
ブレイカーにクラスチェンジすると習得できる。
敵から攻撃されたら反撃し、相手が重装系の場合は防御を100%無視する。
APを消費せずにウォーリアの火力でカウンターを取れるのは強力ではあるが、無対策で攻撃を受けるとそのまま倒されてしまう可能性が高いため、発動には工夫が必要。


ブレイブスキル

  • ヘヴィスイング
範囲内の敵ユニットに威力50のダメージを与えて後方へ吹き飛ばす。ブレイブ消費は1と少ない。
対象範囲にバリケードやマジックマインなどのオブジェクトが含まれていた場合は全て一撃で破壊するという特性が最大の魅力。
攻撃自体は範囲こそ広いが威力は低く特効も無いため、連発してもダメージ面ではナイトの「ワイルドラッシュ」等の劣化になりがちなのでオマケという認識で良い。
特に制限時間の短い解放クエストでは、バリケード破壊に手間取るとそれだけで時間切れになる可能性もあるので、バリケードをブレイブ消費1で瞬時に除去できるのは利便性が高い。
ウォーリアをリーダーにした部隊はバリケード破壊が早いため、上手いこと位置を調整してぶつかると部隊がピンボールみたいに弾かれまくって一瞬で全部破壊できたりもするが。


●キャラクター


  • モルドン
ゼノイラ軍に雇われて城塞都市パールバチモを支配していた鉄兜傭兵団団長の男。
ぶっきらぼうな大酒飲みだが根は優しい性格。
反ゼノイラ勢力から街を守りつつ、荒れ果てた市街を修復していたため、ゼノイラ傘下ながら街の住人には慕われていた。
戦乱で仕事を失ってしまったが元は腕の良い石工で、緻密な造形の物に目が無い芸術家肌でもある。
彼を解放軍に引き入れる事で、各地で壊された橋を修復できるようにもなる。
なお、一見かなりの高齢のようだが、ジョセフと違ってレベルが上がっても攻撃力にマイナス補正が掛かることはなく、順当に攻撃力が成長し続けるハイスペックおじいちゃんである。


  • ニーナ
貴族の出身だが、騎士学校の入学に失敗してしまった*5落ちこぼれで、実家を出奔して岩鼠団という盗賊団の一員になっていたお嬢様。
しかし、根が真面目で良い子なので悪ぶろうとしても空回りしており、悪口が壊滅的に下手くそ。
一晩で寝間着をボロボロにしてしまうほど寝相も悪いが、絵はとても上手い。
紆余曲折あって岩鼠団の頭目・ブリスからクビを言い渡され*6、その後、解放軍に加入する。
いわゆるパワー系お嬢様で「ぶっ飛ばします!」など勇ましいセリフが多い。


  • ミレー
ニーナの妹。実家を出ていったニーナを連れ戻すため、一時解放軍に身を寄せる。
姉が解放軍に加入するのを見届けた後は実家に帰っていった。
クリア後のお楽しみ要素としてプレイアブルキャラとして加入する。
さらにアップデートによって公式イラストの鑑賞も可能になった。


  • キトラ
ヴァージニアを警護していた薔薇騎士団の一員。
一応貴族の出身だが、口よりも先に手が出るタイプの豪快な性格の女の子。
薔薇騎士団のトラブルメーカー的な存在で、解放軍兵士からのキトラへの苦情が薔薇騎士団に寄せられることも多いらしい。
そのため、同騎士団のミリアムやフラウから素行について注意されることもしばしば。
とはいえ、裏表のない素直な性格から何だかんだで周囲から愛されてはいる様子。
誰に対してもタメ口で接しており、仕える主な上に王族であるヴァージニアにすらそれは変わらない。
しかし、彼女からはそれも愛嬌として許されている。
手先が器用でその辺の石ころを装飾品に加工したり、モルドン同様に橋の修理もできる。



追記・修正は大槌を振り回しながらお願いします。

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最終更新:2025年10月11日 12:30

*1 厳密には斧カテゴリ内にハンマー系装備があるといった感じ

*2 カバー系スキルを持っているので、他の敵を狙って庇わせれば躱される心配もない

*3 物理の方は数値上ナイトと同等だが、盾を装備できずガードスキルも無し(特定のアクセサリー装備でクイックガードを使うことはできるが・・・)、さらに移動力の高い騎馬系から特効を受けてしまうので実戦での耐久力は期待できない

*4 味方側で使えるクラスでは唯一のもので、敵専用の物でも真のラスボスが使うものにしか付いていない

*5 本当は合格していたのだが、学校の関係者が実家に賄賂を要求し、父親がこれを断ったために報復で落とされたというのが真相。

*6 岩鼠団は家族を失った天涯孤独の者達の集まりのため「家族がいるなら後悔の無いようにしろ」と、ニーナの身の上を考えて穏健に突き放している。