ナイト(ユニコーンオーバーロード)

登録日:2024/05/27 (月曜日) 16:47:31
更新日:2025/03/28 Fri 16:04:02
所要時間:約 ? 分で読めます




ATLUS×ヴァニラウェアのSRPG「ユニコーンオーバーロード」に登場するクラスのひとつ。


+ 目次


●概要


◯ナイト

騎馬に乗って戦場を駆け槍を振るう騎士。
男性のみが属するクラス。
馬に騎乗している事による高い機動力が特徴。
また、歩兵に対しての特攻を持ち、幅広いクラスに対して高い攻撃力を発揮する。


◯グレートナイト

ナイトがクラスチェンジした上級職。
重厚な鎧を身に纏いながらも、長大なランスを目にも止まらぬ速さで操る技巧を持つ重騎士。
また、騎馬同士による強力な連携攻撃も行える。


●特徴


◯長所

  • 歩兵に対する殲滅力
騎馬兵の基本特性として、歩兵に対しての特効を持っている。
この「歩兵」という括りは非常に幅が広く、騎馬兵・飛行兵・一部の特殊なクラス以外はほぼ歩兵のカテゴリに属している。
そのため、ナイトは多くの敵に対して高い火力を発揮する事ができる。

なお、この特効はナイトのアクティブスキルに付随する効果ではなく、騎馬兵の特性として持たされているものなので、武器やアクセサリに付属している攻撃スキルを使用した場合でも歩兵特効が発生する。


  • 行軍速度が速い
馬に乗っているため、マップ上での移動力が300と他のクラスから頭一つ抜けて高い。
歩兵部隊のリーダー役を騎馬兵に任せるだけでも、移動速度は目に見えて上がる。
同じ騎馬兵のみで編成すればこれを遺憾なく発揮でき、瞬く間に先行して敵部隊を蹂躙できる。
それでなくとも、部隊の移動力は編成されたユニット全員の移動力によって計算されるので、ナイトを組み込むだけで編成した部隊の移動力の底上げになる。


  • 騎馬兵同士で編成した際のシナジーの高さ
ナイトのパッシブスキルは同じ騎馬兵に対して効力を発揮する物が多い。
先述の機動力の高さも合わせて、同じナイト同士、ホワイトナイトブラックナイトと組ませるとより強みを発揮できる。


◯短所

  • 飛行兵に弱い
これも騎馬共通の特性だが、飛行兵種からは特効を受ける関係性にある。*1
特にグリフォンナイトワイバーンナイトは列攻撃のスキルを持っているので、
  • 複数攻撃に巻き込まれやすい
  • 回避の値が低いので攻撃を避けられない
  • 飛行の特性によって攻撃も命中させにくい
…の三重苦で天敵と言える存在。
またグリフォンルーラーのフェイタルフォール・ワイバーンルーラーのファイアブレスを除くアクティブスキルには
「対象が騎馬系の場合、この攻撃はガード不可」の効果があるため、基本的には回避もガードも出来ずにただ食らうしか無い。
なので序盤のクエストで手に入るエアリアルガードの付いた羽狩りの小盾を装備していても、そもそもガードさせてもらえないので効果を発揮できないため*2、飛行兵への対策は別の手段から行う必要がある。

  • 編成が偏りやすい
騎馬兵同士でのシナジーの高さは、裏を返せば強みを発揮させるためには編成に制約が増えるという事でもある。
後述するスキルの効果を活かすためには複数の騎馬兵を同じ列に配置する事になるが、そうすると飛行兵に対する弱さがより顕著になり、たった1回の列攻撃で部隊が壊滅的なダメージを受けることもある。
このため、飛行兵のいる部隊への接敵は何としても避けるか、ハンター等を編成して早めに撃ち落として脅威を排除するようにしたい。
幸いなことに移動力の差で飛行系から逃げることそのものは容易。森林地帯等、悪路に阻まれた場合はその限りではないが。


  • 戦場で孤立しやすい
マップでの移動力の高さは長所であると同時に、他の味方と歩調が合わせにくいという欠点になる場合もある。
気を抜いていると「この部隊を戦わせてナイトのいる部隊はそのサポートに回そうとしたら、ナイトの部隊が先に接敵してしまった」
「気づいたら突出し過ぎて最前線でスタミナ切れを起こして孤立してしまった」などの事態が発生しうるので、移動ルートには細心の注意を払いたい。



スキルの効果はいずれもシンプルで分かりやすい物が揃っており、騎馬兵種の特性を学ぶ上での基本となるクラスの位置付け。
パラディン(ジョセフ)、ホワイトナイト、ブラックナイトはここからの派生形と言える。
ネームドキャラクターの加入数も多く、その機動力も合わせて戦場の中核を担えるクラスである。


●スキル


アクティブスキル

  • アサルトランス
敵単体を攻撃し、倒すとAP+1。
下級職Lv1から使える基本攻撃ながら、強力な効果を内包したナイトのメインスキル。
歩兵特効が乗っていればバフがかかっていなくても並の耐久のユニットはそうそう耐えられないため、特に歩兵の多いゲーム序盤~中盤では猛威を振るう。
HPをある程度削った敵や、耐久力の高くない歩兵を狙っていくと効果的。

ウォーリアマーセナリーが育ってくると同系統のスキルを習得する。
前者は緩い条件で発動する自己バフで火力を高めてからのガード不可攻撃が強烈で、後者は素の攻撃力が単純に高い点が優秀と、ナイトのアサルトランスとは異なる強みをそれぞれ持っている。


  • ワイルドラッシュ
槍を突き出して突撃する前後列貫通攻撃。
威力は80と少し落ちるが、命中すると気絶を付与する。
後列に控える術師等の耐久の低い歩兵をまとめて貫くことができ、仕留めきれなくても気絶付与で行動を阻害できるので、上手く決まれば一気に戦線を崩壊させられる。


  • パイルスラスト
グレートナイトになると習得できる。
ランスによる目にも止まらぬ速さの三段突き。1発辺りの威力は50で、倒すとAP+1。
多段攻撃なので、シーフのような回避を得意とするクラスも処理しやすく、
苦手とする飛行兵種にも当たる時は当たるのだが、せっかく当たっても1HITまでならディフレクトで無効にしてくるワイバーンナイトはこのスキルを持ってしても分が悪い。
後述のパッシブスキルも絡めると凄まじい火力を叩き出す。
攻撃性能だけ見ればアサルトランスの上位互換だが、消費APが2とあちらより重いのがネック。
瀕死の敵は消費の軽いアサルトランスで仕留める等、作戦で使い分けていこう。


パッシブスキル

  • クイックガード
敵の攻撃を中ガードで防ぐ。基本的かつ最低限の防御手段。
HP、防御の能力はバランス良く高めなので一応前衛を任せられる程度の耐久力は得られるものの、過信は禁物。
これを発動する状況に持っていかれるよりは、後述の他のスキルにPPを回して迅速に敵を殲滅したいところ。


  • キャバリエール
自身がアクティブスキルで攻撃する前に発動。
同じ列にいる騎馬兵の攻撃力を20%アップする。ナイトの火力の高さの源となるバフスキル。
対象が限定される代わりに範囲が広く、重ねがけが可能なのでナイト同士を並べると加速度的に火力が高まっていく。
同列に騎馬兵を並べる都合上、飛行兵の列攻撃に極端に弱くなってしまう欠点はあるが、それを差し引いても大きなメリットを得られるので充分に採用の余地はある。
また「攻撃」表記のため物理・魔法両方が上昇するので、魔法剣を装備したホワイトナイトや「ダークフレイム」を放つドゥームナイトにも有効。
ホワイトナイトの場合はラインヒールの回復量まで増えるので更にお得。


  • ナイツチェイス
グレートナイトになると習得できる。
他の騎馬兵の味方が攻撃した時に発動。敵の前後列に追撃する。
威力は50と低めだが、歩兵特攻に加えて同じ列ならば前述の「キャバリエール」のバフを受けられるので、火力を高めた状態で追い討ちをかけられる。
追撃の威力をアップさせる装備品もあるので、戦法次第ではそれらを装備させて特化させてみるのも検討の余地に入る。


ブレイブスキル

  • ワイルドラッシュ
指定した直線範囲に向かって突撃し、巻き込んだ敵部隊に物理威力150のダメージを与える。
リーダーが歩兵の部隊にはダメージが1.5倍になるが、拠点などに駐留している部隊には威力が低下する。
突撃した部隊はそのまま指定した位置で留まる。

いわゆるマップ兵器的なスキルだが、範囲に収めた部隊には必ず命中するため、斥候系や飛行系にも問答無用でダメージが入る。
歩兵がメインの部隊なら、これだけで壊滅的な損害を与えられる。
ブレイブ消費が3と重いので気軽に振っていくのには向かないが、指定した最終地点に敵がいなければ突撃中に敵に接触しても戦闘が発生せずに駆け抜けられるので、密集している敵部隊を蹴散らしつつ一気に敵陣深くに切り込んで行ける。

なおスタミナ0でもブレイブスキルの発動には支障がないので、スタミナが尽きて動けなくなった騎兵部隊をこのスキルで強引に移動させつつ戦闘を仕掛ける荒業もある。


●キャラクター


  • クライブ
騎士団領・灰青騎士団の一員で、主にパレヴィア島でアレインらの育成に努めるジョセフと連携し、ゼノイラの膝元とも言える旧コルニア本土で10年に渡り解放軍の下地作りに奔走していた。
決起直後オーバンが率いる傭兵団の襲撃を受けたアレイン達を救出し、そのまま指揮下に加わる。

騎士団領がゼノイラに奪われ、騎士団の同僚も多くがその軍門に降っていった中、現状に屈する事無く抵抗を続け、味方の少ない最初期から長く自軍を支えてくれる事になる漢。
まだ若手と言える年齢ながら知勇兼備と謳われ騎士として非の打ち所がない人物で、周囲の評価もすこぶる高い。
しかし、お坊ちゃん育ちのようでクロエに頼まれた買い物で分量が分からず調味料を10年分も買い込んでしまったり、砂漠の民の市場で相場の何倍もの値段を吹っ掛けられてる事に気づかないなど、やや世間知らずな面がある。
序盤は歩兵の敵が多いので、ナイトの特性を存分に活かして主力として獅子奮迅の活躍をしてくれる。


  • ルノー
ヴァルモアの反乱に際してイレニアに従い、彼女と共に戦った古参メンバーの1人*3
イレニアが死亡した後にゼノイラに捕らえられてその軍門に降り、パレヴィア島から上陸したアレイン達を襲撃してスカーレットを誘拐した。
その後、城塞都市ユークイットの戦いで解放軍に敗北。
ホドリックが自分と同様に支配の術にかけられているのではとアレインに進言し、指輪による浄化を試みると術を解くことには成功したが、意識を取り戻した後に姿を消してしまった。


  • ローラン
ユークイットを解放した時期からコルニア各地に出現するようになる正体不明の流浪の騎士。
戦う前に大仰な前口上を述べ、弱者を踏みにじるゼノイラ軍や賊を成敗する。
レックスには毎回口上が変わっている事をツッコまれたが、読書家のトラヴィスにはカッコいいかもと好評だった。

+ その正体
その正体はホドリックとクライブにはバレバレだったが姿を消したルノーだった。
ユークイットを解放後に各所の街や砦の解放戦(仲間が加入するステージは不可)を行うと乱入。これを4回行うことで加入する。
但しエルヘイムには迷いの森を抜ける方法がないという事か乱入イベントは発生しない。

ルノーは(操られていたとはいえ)護るべき領民に危害を加えた事や、イレニアの忘れ形見であるアレインに槍を向けた自分を許せず、ローランと名乗って正体を隠し、単身でゼノイラとの戦いを続けていた。
しかし、1人で足掻いたところで何も状況は変わらない事を察し、アレイン達の説得もあり解放軍へと加入。
祖国のため、今はただアレインに仕える一振りの槍となる決意を固めた。

敵対時はナイトだったが、加入時にはグレートナイトにクラスチェンジしているので即戦力として活躍できる。
なのでOPステージも含めれば上級職(味方)→下級職(敵)→上級職(味方)という変わりっぷりを見せる。
ゲーマー諸君が見慣れた味方になったら弱くなるキャラと思いきや、まさかの味方の時だけ強い男である。なおイレニア隊で一緒だった+支配の術を受けたホドリックもOPでは上級職だったが敵対時には下級職である。二人とも支配の術にかかっていた間に弱くなったのだろうか?
なお、敵のレベルの沿った順当なルートでプレイしていると*4ルノーの加入タイミングで自軍に存在する他の上級職はジョセフ、オクリース、ベレンガリア、迷いの森を抜けるだけであっさり加入してくれるロザリンデくらいしかいない。
そのため、クラスチェンジ済みのルノーは破格と言える強さである。一品物の白馬の騎士盾*5を持って加入してくれるのも嬉しい所。
成長タイプはディフェンダー・ガーディアンという防御寄りだが、特効対象である歩兵を攻撃する分には火力不足を感じることは無く、前列配置時の耐久をフォローできると思えば成長タイプとクラスとの噛み合いが悪いわけではない。
タンク役に徹しようとすると成長タイプを活かせないどころか、むしろ足を引っ張るホドリックとは取り替えてやって欲しい。

…と、ここまでの流れを見ただけなら忠義に厚い亡国の騎士といった感じだが、
  • ローランとして正体を隠していた際の仰々しい(そして内容がコロコロ変わる)前口上
  • 親密度会話の重さ
  • 乙女の指輪イベントでは画面に映るなりいきなり跪いて受け取りを拒否しようとし、その有り余る忠義心をアレインから「狂気」と評される
…などネタ要素にも事欠かない。
ネタとシリアスを両立している点が一部のプレイヤーに好評で、「おもしろ口上おじさん」「画面に映るだけでおもしろい男」などと呼ばれることになった。


  • アデル
灰青騎士団でクライブの同僚だった騎士。
領民から過剰に食糧を徴収して圧政を敷いていた領主・ガストンに反抗し、騎士団領を奪還する機会をうかがっていたところ、解放軍を率いるアレインと接触。
アレイン達に協力を呼びかけ、ガストンを討った後に解放軍へ合流する。
端正な顔立ちと快活な性格でモテる方だが、騎士として長く男所帯で過ごしていたため女性への免疫が無い。
また、酒乱の気があり酔っ払うと無遠慮な発言をしてしまう癖がある。
なおコルニアのネームドナイト達では唯一耐久面が下がる成長タイプ。*6前列3人にコルニアのナイトを並べた編成で彼だけ戦闘不能を見る機会が多いと感じたならその原因は恐らくこれ。

  • ジェローム
アルビオンの領主。
穏健かつ領民思いな性格の善良な貴族で、ゼノイラに対しては決して領民には手を出さない事を条件に降伏し、城砦都市ラージョンの管轄に就いていた。
解放軍に敗れ、ゼノイラに協力した以上はいかなる処遇も受け入れる覚悟を決めていたが、アレインの勧誘により解放軍へと加入する。
料理に精通しており、特に「甘味卿」と呼ばれるほどのスイーツ好き。
領民にもたびたび自作の菓子を振る舞っており、部下のロッティを始め市井の人々からも非常に慕われている。
ロッティが加入しないことを残念がるプレイヤーも多い。
なおこんな性格ながら成長タイプはアタッカー×2という穏健とは程遠いものである。

「殿下、いかがいたしますか?」
→1.追記・修正する
 2.全消しする

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ユニコーンオーバーロード
  • ユニコーンオーバーロードクラス項目
  • 騎馬兵
  • 騎士
  • 轢き逃げアタック
  • 攻撃特化
最終更新:2025年03月28日 16:04

*1 フェザーソードを始めとする有翼人系も飛行しているが騎馬特効持ちではない。特効を受けるのはグリフォン・ワイバーンからの攻撃のみ。

*2 エアリアルガードそのものは発動はしているのでPPは減る。イーグルアイが発動したハンターの攻撃にシーフがイヴェイドを発動させたが命中した時の挙動が近いだろうか。

*3 ゲーム開始直後にチュートリアルとしてイレニアの部隊を操作する場面があり、その際には実際にイレニアと同じ部隊にいる。

*4 スカーレット救出後にコルニア内の残りを巡ったり、ドラケンガルドへ向かうなど。

*5 気絶無効・ガード封じ無効の能力があり、防御力・ガード率ともに全ての盾の中で2位。入手時期を無視してもやたら高性能な代物。

*6 クライブとルノーは耐久面が上がる成長タイプなので彼らとは差が大きい。アタッカー・スピードスターなので攻撃面は3人で最も優秀とも言える。