登録日:2024/05/22 (水曜日) 19:01:00
更新日:2024/09/03 Tue 02:20:43
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インセイン・アラン(Insane Alan)はレメディー・エンターテイメントの作品間で共有される宇宙「レメディー・コネクテッド・ユニバース(RCU)」に登場するキャラクター。
演者/声優
登場作品
概要
ワシントン州ブライトフォールズのカルデラ湖:コールドロンレイクの湖面をスレッショルドとする異次元空間「闇の底」に囚われたベストセラー作家
アラン・ウェイク
が、実体化した自身の理性「
ラショナル・アラン
」と分離し、更に闇の底が持つ負の意識を増幅させる力の影響により
破滅的な狂気
に取り憑かれた姿。
実績のテキストでは
「自ら(アラン)のうちに潜む悪魔」
と表現され、
トーマス・ゼイン曰く
「君(アラン)の破滅的な意識」
。
闇の底の最深部に位置する「バードレッグキャビン」二階の執筆部屋に横たわり破滅的な悪夢を見続けている。
闇の底は人間の負の意識が反映される次元であるため、
ここで悪夢を見ることは悪夢の世界が現実になることを意味する
。
そのため速やかに起こさなければ変貌世界事象を起こしかねない非常に危険な存在と言える。
悪夢の中で描かれる物語の内容は「
ブライトフォールズの歪んだ代替現実
の中で主人公が数々の困難に襲われる」というものであり、この物語の主人公に自身から分離した理性の象徴である
「ラショナル・アラン」
を投影する。
悪夢の中の破滅的な物語の中ではブライトフォールズの代替現実のあちこちに配置された
テレビ画面や鏡面に写し出された姿(実写)
でラショナル・アランの行く先々に現れては、「アランが窮地に陥る」という内容の物語を読み上げて悪夢の物語を自在に操りラショナル・アランを苦しめる。
ラショナル・アランと接触することで正気を取り戻すことができるが、接触を目指すラショナル・アランを物語を使って妨害しようとする。
テレビ形態
前述の通り、ブライトフォールズの代替現実を舞台とする悪夢の物語の中ではあちこちに配置された鏡やテレビ画面に写し出された姿で現れる。
破滅的な物語を利用して
闇の存在/影(超常現象生命体A-010)の様に支配された者やポルターガイストを召喚したり
地形を変化
させることができる。
テレビのポルターガイスト
『シグナル』の最終局面では大型液晶テレビを中心に小型のブラウン管テレビ複数が寄り集まったポルターガイストとしてラショナル・アランと直接対峙し、
ラスボス
として立ちはだかる。
通常のポルターガイストと異なり、光を当てても大型液晶テレビを覆う闇を焼き払うことはできない。
代わりに液晶テレビを守るように寄り集まった複数の小型ブラウン管テレビを全て破壊することで撃退できるが、この小型テレビも通常の光ではダメージを与えられず、
バッテリーを消費する強めた光を当て続けないと回復する
上に小刻みに動き続けるため一筋縄ではいかない。
また、テレビとのボス戦中は
ポルターガイストと闇に支配された者が無限湧きするため長期戦になればなるほど難しくなる。
小型テレビを一定数破壊する度に後退していき、全ての小型テレビを破壊されると悪あがきとして
ボートのポルターガイスト
と
鳥の群れのように振る舞うアランの著書(サドンストップ)
を召喚してラショナル・アランを攻撃する。
ボートを破壊され追い詰められるとラショナル・アランを別の場所に転送する。
続く『小説家』では最終局面にて再びポルターガイストとして立ちはだかるが、アランの懐中電灯の光は一切通用せず、代わりにインセイン・アランが召喚したバリー、ハートマン、アンダーソン兄弟の幻影を全て倒すと撃退できる。
活躍
『シグナル』『小説家』を通して破滅的な物語を使い自身の理性の象徴であるラショナル・アランを執拗に苦しめ、前述の通り『シグナル』の終盤ではポルターガイストとして直接立ち塞がり、『小説家』ではアランの友人バリー・ウィーラーの幻影である
イマジナリー・バリー
を闇で支配して操りラショナル・アランと対決させた。
最期はバリーの幻影を倒したラショナル・アランにバードレッグキャビンに踏み込まれ、接触されたことで正気を取り戻した。
正気を取り戻したアランは『ディパーチャー』の続編『リターン』を執筆し始めるが、
これが完成するまでに13年もかかる
ことになる。
余談
- インセイン・アランと初遭遇するトイレの壁には「MIRRA WAS HERE(ミラはここにいた)」という落書きがある。これは『マックス・ペイン』の作中作『アドレスアンノウン』に登場する主人公ジョンのドッペルゲンガー:
ジョン・ミラ
への言及である。
- そのため闇の底は『アドレスアンノウン』の舞台となる
ニューヨークの代替現実「ノワールヨーク」
と同一の次元である可能性がある。
- 『Alan Wake Ⅱ』では闇の底がブライトフォールズから
ニューヨークの代替現実
へと変化しており、やはりノワールヨークを彷彿させる。
-
アラン・ウェイクのドッペルゲンガー
としてはミスター・スクラッチやトーマス・ゼインが存在するが、インセイン・アランはシリーズで初めてアラン自身と対立したドッペルゲンガーと言える。
- 『アドレスアンノウン』にはノワールヨークにて“詩人プールの詩”が登場するが、これと同じ詩が『This House of Dreams』にてトーマス・ゼインにより引用される。これもまた闇の底=ノワールヨークであることへの伏線となっている。
最終更新:2024年09月03日 02:20